技術者的発想という言葉は、良い意味にも悪い意味にも使われる。
良い意味では、現実的、理論的で、成功率が高い(堅実)というものだろう。
悪い意味では、堅過ぎ、雄大さに欠けるといったところだろう。

技術者的発想の反対は、空想的発想とでも言えると思う。
その良いところと悪いところは、丁度、技術者的発想で述べたことを反対にしたものだ。
即ち、空想的発想の良いところは、柔軟、雄大さで、悪いところは、非現実的、非論理的で、成功率が低いということだ。

技術者的発想の強い人間は空想的な人間を馬鹿にすることが多いし、空想的な傾向が強い人間は、技術者的な人間を疎んじることがよくある。
そして、我々は、技術者的か空想的かのいずれかに極端に偏ることが多い。
数の上では、おそらく、空想的な人間の方が多いので、どちらかというと、技術者的発想をする者は肩身が狭い。
空想的な人間から見れば、技術者的な人間は独断的、あるいは、傲慢に感じるのだと思う。
しかし、技術者的な人間から見れば、技術者的発想を否定する空想的な人間を、馬鹿で傲慢な人間と思うものなのだ。

ビジネスで成功した人間で、技術者的発想を持たなかった者は、おそらく皆無だろう。
その一方、技術者には経営、あるいは、経営に不可欠な営業はできないと言われる。
成功した事業家というのは、間違いないく、技術者的発想と空想力を高度に調和させることができた者だけである。
そんな人間は多くはなく、おそらく、稀である。
よって、成功者は極端に少ないのである。
松下幸之助や本田宗一郎、あるいは、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズも、基本的には技術者であったが、豊かな空想力も持っていた。

実を言えば、技術者的発想のある空想を想像と言うのであり、空想と想像ははっきりと異なる。
大きなことをしたかったり、成功したいなら、オーセンティック(正真正銘の)な想像・・・つまり、技術者的発想のある空想の力が不可欠だ。
「夢見る力」は大切だが、単なる空想であれば、何の力も持たない。
技術者的発想ができた上での「夢見る力」が、優れた想像力となり、あなたを成功させるのである。

昔であれば、技術者的発想を持つことは、少し難しかった。
興味がなければ、半田ごてを握って電子回路を組み立てる気にはならないし、自動車のエンジンの整備のやり方を自分で憶えようとは思わないだろう。
ところが、今は、コンピュータープログラミングの訓練をしっかりやれば、かなりの技術者的発想が身につくのである。
そして、コンピュータープログラミングは、ますます取り組みやすくなってきている。
その中でも、仕事や研究にすぐに役立ち、比較的習得が容易な、ExcelでのVBA言語でのプログラミングのメリットは、いくら強調してもし過ぎることはない。
JavaやC++言語、あるいは、PerlやRubyといったプログラミング言語でのプログラミングであれば、実用的なこと(自分がやりたいこと)をする前の段階で、非常に多くの面倒なことをやらないといけないが、Excelや、あるいは、Accessであれば、高度な実用機能が最初から揃っていて、プログラムでそれらの機能を使えるのであるから、便利さや、プログラミングの効率は桁違いである。
あなたが、研究やビジネスで成功するための技術者的思考を身に付けるためにプログラミングの訓練が役に立ち、さらに、その研究やビジネスそのものにExcelやAccessとVBAによるプログラミングが大きな力になるのである。
これに取り組まない手はないと思う。









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