ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

YouTuber

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

私のような愚か者になってはならない(笑)

長谷敏司さんの『BEATLESS(ビートレス)』(2012)は、2105年を部隊にしたSF小説で、人間と見分けが付かないアンドロイドがそこらに居て、人間の代わりに働いている。
この小説のタイトル『BEATLESS』は、「ビート(鼓動)がない」という意味だが、これは、深い意味では「心がない」「魂がない」ということで、アンドロイドについて言っているのである。
ヒロインである、美少女・・・というか、18歳くらいの目の醒めるような美しい(顔も身体も)女性型アンドロイドのレイシアが、こんなことを言うのが印象的だった。
「私には魂はありません。私はただ、相手が快適に感じるような反応を返しているだけ」
この「相手が快適に感じる反応を返す」というのは、人間においても、極めて重要なことだ。
これが出来る人間を「賢い」「頭が良い」というのであると言って過言ではないと思う。

誰かの発言について、
「なんでそんなものの言い方をするかな」
「それは言い過ぎだろ」
「キツいな」
と言いたいことがあると思う。
発言でなくても、態度でも、こんなことを感じさせられることがあるだろう。
相手のことが嫌いで、わざとやっている場合もあるだろう。
ところが、言っている(あるいはやっている)本人には悪意がないのに、言われている者は、上のように感じるほど不快だということがよくある。
若くて、口の利き方をわきまえていない未熟な人に多いが、中年、さらには、老人の中にも少なくはない。
それは、若いから良いということでもない。
それどころか、子供のうちから、相手を嫌な気分にさせるようなものの言い方をしないよう、しつけておくことは非常に大切である。
それで人生が大きく変わってしまうかもしれない・・・じゃなく、確実に変わるからだ。

上で、相手のことが嫌いで、わざと気分を悪くさせる言動をすることについて少し言ったが、そんなことは、子供でもやってはいけない。
ところが、いい大人なのに平然と、あるいは、積極的にやっている者がいるが、そんな者を正しく「馬鹿」と言うのである。
ハーバード大を出ていようが、博士だろうが、そんな者は頭の悪い馬鹿なのである。

確かに、相手が快適に感じるように振舞うことは難しい。
同じことを言っても、相手によって、楽しく感じたり、嫌な気分になったりする場合もある。
そんなことに気を使うことは、とても面倒であるかもしれない。
しかし、その努力を放棄してはならないし、その技術は大いに高めておかなければならない。
でないと、幸福になることは決して出来ない。
確かに、「口は悪いがいいやつだ」と言われる人もいる。
だが、それで通用するのは、よほどの美点がある場合だ。だが、たとえそう(極めて優れたところがある)であっても、良い言動を身に付けておくべきである。

ものの言い方や態度は、本当に難しい問題である。
だが、子供のうちに、本当に優れたものの言い方や振る舞いの仕方を教えてもらえた者は幸福である。
それは、人生に対して、ゲームで言えば大きなマジックポイント(魔力)を与えられたようなものである。
逆に、これをあまりに身に付けられなかった者は、人生に対するハンディキャップを抱えているとすら言える。

失礼ながら、よく見るのが、女性によく見られる、こんなものだ。
「それ、若くて可愛い子がやれば良いのだろうが・・・」
さらに、若くて可愛い子でも良くはないが、許してもらえるというものもある。ただし、この場合は、許す相手には下心がある場合が大半なので、危険なのでやるべきでない。
昔は、若くて可愛かった・・・というより、大抵の女性は若いうちは、それなりに可愛いものなので、いつまでも若い気でいるという場合もあるのだろう。
それと、親にとっては(特に娘に対する父親)、ぱっとしない子でも物凄く可愛いので、自分が何を言っても、しても、親が喜ぶのを見て、(自分はかなり可愛いと)勘違いしてしまったという場合もあるだろうが、そんな勘違いを持っていることは、世の中では「馬鹿」なのである。
若いが、可愛くもない女の子が、やたら目の前できゃっきゃと騒いで見せることがあるが、「それで喜ぶのはお前のとーちゃんだけだ。ウザいよ」ということも多いのである。

YouTuberになりたい若い人や子供が多いと聞く。
だが、人気YouTuberになりたいなら、まず、沢山の視聴者が快適に感じる言動が出来なければならないのである。
全視聴者を快適に感じさせることが不可能だが、快適に感じてもらえる割合が出来るだけ多く、不快に感じさせる割合が出来るだけ小さくなるような言動をしなければならない。
よほどの超人的パフォーマンスを持っている場合は別かもしれない。
しかし、そんな(超人的パフォーマンスを持つ)人でも、長く売れている人は言動に最大の注意を払っているものである。
YouTubeでは、最初の数秒で、視聴者を不快に感じさせたら、もう見てもらえないのである。

これは私の個人的感性かもしれないが、YouTubeの開始直後、登場人物が「イェーイ!!ヒューヒュー!!」と言って騒いでいると、私ならすぐ「戻る」ボタンをクリックする。
あるいは、ジャーナリストで、良い話もしそうだが、焼酎をついで飲むところから始める中年男性YouTuberがいるが、私なら、その品性に不快に感じるので見ない。
あえば浩明さんという政治評論家のYouTuberが居て、彼は、トランプ大統領とのツーショット写真も沢山ある凄い人だが、言葉遣いや立ち居振る舞いも立派で、50歳も過ぎているのにイケメンだ。
この人は、相手に与える印象の大切さを、非常に理解していることを感じさせる。
ところが、彼は、YouTube番組の開始直後、「こんにちは!」と言いながら、敬礼のようなポーズから、その手を前にぐっと押し出す挨拶をする。
私は、その挨拶が物凄く嫌いで、内容が良いので大抵は見るが、気が滅入っている時などは、そこで視聴をやめてしまう。
私のように感じる人もいるのではないかと思う。

言葉や振る舞いについて、クドクド言ってしまった。
その理由は、私が、賢い言動が全く出来ない馬鹿であったからだ。
いや、今もそうなのだろうが、それで何度も頭を打ち、そのデメリットを痛感するに至って、やっと注意を始めたのであるが、どう言っても遅過ぎた。
本来なら、10歳までには身に付けておくべき言動の基本がなってないのである。
そのことに、実はかなり愕然としているのである。
これで引き寄せが出来なかったら、社会の最底辺にも置いてもらえたかどうか疑問だ。
だが、引き寄せが上手くても、損しまくりの人生である。
私のような愚かな失敗はしないよう願う。








こうすれば、YouTuberにだってなれる

中学生や高校生がなりたい職業の1位、あるいは、上位に、YouTuberがある。
これに関して、批判的な向きもあろうが、私は、そんなに間違っていないと思う。
別に、YouTubeに限定される必要はない。
YouTubeは2次元のビデオだが、3次元で配信を行うものもあり、2次元・3次元も、今後、いろんなものが増えていくだろう。
何なら、自分で作っても良い。
つまり、クリエイティブであれば良いのであり、今は、たまたまYouTubeが一番流行っているので、そこにクリエイターが集まっているだけだ。

カーン・アカデミーという、教育の形を根本的に変えてしまった教育ビデオ・コンテンツもYouTubeの教育ビデオから始まってるが、ここまで大きくなったのは、コンテンツが良かったからだ。
ただ、カーンは、別にこれで儲けようとか、教育改革を起こそうとか、まして、有名になろうと考えたのではない。
まずは、子供たちに、分かり易く、そして、楽しく勉強させてやりたかったのであり、また、落ちこぼれを救おう、さらに、教育の機会が与えられない子供を無くそうと思ったのだ。
そして、カーンは、そのために役に立つ教育コンテンツを作ることが楽しかったのだ。

自分が作ったビデオによって、他の人の役に立つことが嬉しいと感じるようでないと、良いYouTubeにはなれない。
残念ながら多くみかけるが、単に受け狙いのもの、自分が目立ちたいだけのもの、そして、儲かりさえすれば良いものを作ろうとすれば、一瞬はうまくいっても、すぐ駄目になる。

持っている予算の中で、みんなに喜んでもらえるものを作るためにクリエイティビティー(創造性)を発揮するというのは、いかなる仕事でも共通する成功の原則なのであるから、それを持っていれば、他の仕事で成功するのと同様、YouTuberでも必ず成功出来るはずである。
ところが、「YouTuberで成功出来るのは千人に1人、万人に1人」などと言われるのは、今はまだ、さっき述べたビジネスの成功の鉄則を知らないYouTuberが多過ぎるからである。
それでいえば、コンピュータープログラマーも同じようなところがあるのだ。つまり、コンピュータープログラマーがいくら足りないと言ったところで、お客様の役に立ち、喜んでもらおうという心がけのあるプログラマーでない限り用はなく、実際、そうでないプログラマーは、仕事を得るのに苦労しているはずだ。プログラマーだって、本当に、そういった、真のビジネスマインドを持っていれば、開発会社に入る必要がないなかりか、日本のソフト開発会社の多くは、お客様のことを温かく思いやるマインドに著しく欠けているので、そんな会社には入らない方が良いくらいだ。
(※良い開発会社が、単に「ご親切」、つまり、客の言いなりになるというのではないのは当たり前だが、そんな誤解をする未熟な者も多いので、一応、断っておく)
そして、今後は、いかなる職業であれ、お客様の役に立ち、喜んでもらうために創造性を発揮出来るなら、就職する必要はなくなる。
そのためには、学校の勉強のようなものではなく、自分が好きなことで、真剣に、それなりの期間、打ち込めるものを持たなくてはならない。
プログラミングもその1つだし、絵やビデオの制作、音楽や小説の制作、デジタル技術や機械の開発など、道はいくらでもある。

今こそ、何かに打ち込み、それを楽しむことが必要である。
受験みたいな無駄なことばかりに時間やエネルギーを費やしていたら、一生、強い者にしがみつくだけの奴隷でいるしかない。








プロフェッショナル

世の中には、珍しい職業がある。
プロスポーツ選手とか、音楽家とか、作家とか、俳優などだ。
それらになるには、子供の時から特別な訓練を受けたり、長い時間、自主的に取り組んで努力しなければならないだろう。
そこまで珍しくないかもしれないが、特殊な職業として、デザイナー、ジャーナリスト、イラストレーター、工芸家、楽器演奏家などがある。
これらになれるのは、若い時や子供の時から趣味として長く取り組んだような人であり、「学校を卒業するからデザイナーにでもなろう」なんていった、デモシカ職業ではないだろう。
デザイナー学校とか、音楽学校、あるいは、俳優養成学校等といった、これらの職業に就くための訓練をする学校もあるが、普通の学校のように、なんとなく通ってどうなるものでもなく、よほどの決意や熱意がない限り入る意味はない。そして、特別な熱意がある場合は、必ずしも学校に行く必要はなく、実際、学校で学んだ訳ではないが、その道で一流になった人もいる。しかし、その場合は、厳しい下積み時代が必要で、行けるものなら学校に行った方が良いかもしれない。

現代の、極めて珍しいが人気のある職業にYouTuberがあるが、今のところ、YouTuber養成学校はないと思う。しかし、いずれ出来るかもしれない。
だが、YouTuberというのは、面白さだけが命のアイデア勝負であるから、よほどのセンスや妥協のない完璧主義のようなものが必要で、ある意味、恐ろしい執念深さがない限り勝ち抜けないし、一流大学の受験どころでない競争であるのだから、闘争心も半端ないものがないといけない。
そんなものがない凡人がYouTubeで瞬間的に受けるために大馬鹿をする者達が問題なのであるが、そんなことをする者達は、ここに挙げたことを考え、自分の力量のなさを自覚して欲しいものである。

プログラマーやシステムエンジニアも、本来は、音楽家やイラストレーターと同じで、自分で自分を育てる自主性や向上心が必要で、専門学校や大学の情報学部に行ったからといってなれるものではない。
ただ、音楽家やスポーツ選手に比べて、比較にならないほど仕事が多いので、野球で言えば2軍のレベルにも程遠くても、草野球なら無敵という程度で食べていける。
そして、野球の一軍レベルに匹敵する実力があれば、やはり、相当な収入が得られる。
とはいえ、プログラマーも本質的にはプロフェッショナルでないと存在意義のない職業であるので、ちょっと勉強した程度でうまくいかないのは当たり前である。
プロ野球の選手になりたい者が、短時間、ゆったりした練習を週に何回かやるだけで、選手になれないと悩むなど滑稽であるが、プログラマーやイラストレーターやYouTuberなどでは、そんなことを言う馬鹿が多いのである。

私もプログラマーになるために、修行時代は毎日1冊本を買って帰り、通勤電車の中では、プログラミング言語の本をノルマを決めて読み、夜は自宅で10時頃から、深夜2~3時までプログラミングを行った。
休日はドライブをしている時も、常にプログラミングのことを考えていた。
しかし、この程度では、まだまだ甘かったのである。

何の特技もないサラリーマンでいるのが嫌なら、プロフェッショナルになるしかない。
そして、プロフェッショナルは、どんな仕事も、プロ野球選手や音楽家や俳優等と変わらない。
必要なことは、時間を大量に注ぎ込むことである。
修行中の身でありながら、テレビを見たり、友達と下らないお喋りをしたり、仲間とワイワイ飲食に行くような者がプロフェッシナルになれるはずがない。
注ぎ込む時間は1万時間で良いのである。
1日3時間なら9年と少し、4時間なら7年弱である。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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