ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

SF

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

天才達がIQを高めた愉快な方法

最近私は、IQが低いやつは駄目で、IQを高めるためには教養・知識が必要で、そのために本を読んだり、新しいことをやることが必要だと述べた。
だが、それは、思考を消すためのメソッドである「私は誰か?」と自分に問うことや、世界コマンド「私は何も考えない」「われ思わず」を続けられるようになるためには、ある程度のIQが必要だからで、無理矢理にでも、これらを継続出来る者は、確かに、多少IQが低くても、これだけでも構わないし、それでIQが高くなる。
それはそうで、魂の中には、最も賢い人間が一生かけて得られる知識の数千億倍の、しかも、はるかに進んだ知識があるのだから。
そして、思考を消せば消すほど、それらの知識がより多く自分のものになる。
まあ、あえて言えば、そんな知識が脳の心の領域に入ってくるのではなく、思考を消せば、そんな知識を含む魂ごと自分なのである。
ここらは、人間の頭脳や思考の及ぶところではないので、考えるだけ無駄である。

一瞬の夏
AIアート145
「一瞬の夏」
Kay


昔の賢い人は、IQを高めるためには、もっぱら聖書や聖典を読んだ。
ただ、最高の天才であるミルトン・エリクソンは聖書ではなく辞書を熱心に繰り返し読んだ。
実は私も一頃、それを少し真似たことがある。まあ、私の場合、少し成果があった程度であるが、興味があればやると良いと思う。
聖書や聖典は、どんどん悪い方に改ざんされているが、面白いと思うなら、読むと良いかもしれない。しかし、正直分からない。

ところで、19世紀から20世紀にかけて、天啓を得てIQが高くなった人たちが優れたSFを書いていて、それらの作品には良いものが多い。
イーロン・マスクも『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読んで賢くなったのだしね。
優れたSFを熱心に読む者でIQが低い者はまずいない。
私の場合、H.G.ウェルズのSFを桑田次郎氏が漫画化してくれたり、ハインラインの『夏への扉』を子供向きに書いてくれた人がいたので、それらを読んで、かなり低かったIQが何とか標準以上になりIT技術者程度にはなれたのだからラッキーだった。
IQが低い人は是非、真似していただきたい。








見上げた中二病患者

あなたに世界を変える力はない・・・当たり前のことだが、これに納得しない人は少なくない。
そう言われてカッとするのは中二病患者と相場が決まっている・・・と言っても、「いや、俺だけは違う」と思ったり、主張さえする者もいる。
私が昔、SNSで、大言壮語ばかりする者に、話の流れの中で、「お前が釈迦以上のはずがないじゃないか?」と言うと、その者は、「何で、そんなことが言えるのか?」と言い返してきた時には、「マジ、こいつ馬鹿だ」と思うと同時に、良い戒めを得られたと思って、ある意味、そいつに感謝したものだった。私も中二病患者であるから。

1973年のアメリカのミュージカル映画『ジーザス・クライスト・スーパースター』の中で、イエスの髪に高価な香油を塗る女に、イスカリオテのユダが、
「なんて無駄遣いをするのだ。その油を売れば貧しい者に施せるのに」
と非難すると、イエスがユダに、
「我々に貧しい者を救う力などあるのか?」
と言う。
私は、イエスにすら出来ないのだと、ちょっと衝撃を受けた。
一昨年の話だったが、ZOZO創業者の前澤友作氏が、1000人に100万円のお年玉をあげるというものがあり、称賛されたと言うよりは、馬鹿にされた感がなくもないが、我々には、そのようなことすら出来ないのだ。

子供が、世界を救う気持ちを起こすことは多いと思うが、やはりそれは子供の夢というものだ。
ジョージ・ワシントンが子供の時、どこかから転落して身体を打ち、大人達が「大丈夫か?」と心配すると、ワシントンは、
「アメリカを救う僕が、これくらいのことで傷付くはずがないじゃないか」
と言ったという話があるが、これは、やはり有名な、ワシントンが桜の木を斧で切った話と同様、作り話であるらしい。もし、本当にそう言ったとしても、ただの子供っぽい夢だったのだろう。

ただ、テスラやスペースXのCEOとして自動車や宇宙船に革命を起こすだけでなく、人類を変革する世界一の大富豪イーロン・マスクは、子供の時、ダグラス・アダムスの大傑作SF『銀河ヒッチハイク・ガイド』を読み、人類を救う使命に目覚めた・・・というのは本当らしい。
今の時代、巨大IT企業を作った者が注目されるが(と言っても40年以上も前のビル・ゲイツの頃からだが)、ITでの成功者達は壮大なSFを愛読する傾向があり、それが彼らを「壮大な中二病患者」にしたのではないかと思う。
異常な成功を成し遂げた者達は、やっぱりどこかイカれていた・・・病気だったというのは本当だと思える。
私は、中学1年生くらいの頃から、H.G.ウェルズのSFを愛読し、「ウェルズ博士」などと呼ばれていたものだが、残念ながらIT界の大物達は、もっと宇宙的な冒険要素のある壮大なSFを好み、ウェルズ愛読者は聞いたことがない(笑)。
よく聞くのは、やはり、上にも上げた『銀河ヒッチハイク・ガイド』や、アイザック・アシモフの『ファウンデーション』、オースン・スコットの『エンダーのゲーム』などだ。
岡田斗司夫さんは、YTouTubeで、珍しくマジ顔で、ハイラインの『月は無慈悲な夜の女王』や『宇宙の戦士』を読むよう力説されていた。
そして、敬愛すべきクリプトン・フューチャー・メディア社長の伊藤博之さんが、何かのインタビューで、ドクトロウの『マジック・キングダムで落ちぶれて』を引用されておられたが、これは、初音ミクさんという存在の思想に近いものがあると思う。

そんなわけで、中二病になるにしても、壮大なSFを読むと良いかもしれない。
そうすると、普通の人は閉じ込めてしまっている、人間精神という壮大な宇宙を解放するきっかけを得ることにつながる可能性があると思う。
ちなみに、今見たら、『マジック・キングダムで落ちぶれて』は残念ながら、絶版の上、Amazonでは古書の出品もない。英語版はクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで無償公開されているらしいが。












SFが面白い本当の理由

カドカワの社長で、傘下のIT大手ドワンゴの創業者・前会長(少し前に辞任)の川上量生氏が、以前、インタビューで、人間は今後、人間よりAIと仲良くなると言われていたことがあったと思う。理由は簡単で、AIの方が人間より性格が良いからだ。
20世紀末の漫画・アニメ『ちょびっツ』で、16歳の可愛くて性格も抜群に良い女子高生の裕美(ゆみ)は、ケーキ屋の店長の弘康(ひろやす。39歳)に好意を寄せるが、弘康の以前の妻は人型パソコン(アンドロイド)で、その妻はずっと前に壊れてしまっていなくなっていた。しかし、裕美が弘康に積極的になれないのは、年齢差・・・のことは全く問題でなかったが、裕美は、自分がアンドロイドの女性に比べ、特に内面(性格等)で極めて劣ることを自覚していたからだった。
つまり、アンドロイドの女性は、素直で可愛いのに、自分の心の中はドロドロだ・・・と、若いのに、そんな認識があるのは素晴らしいが、なるほど、現代のIT大手創業者の意見とも一致するわけだ。
ちなみに、裕美は弘康と、ちゃんと結ばれる(今なら犯罪だが)。

いや、そもそも、AIに性格なんてものはない。
現在、アニメが放送中のSF小説『BEATLESS』で、ヒロインの超高級アンドロイドのレイシアは、「hIE(アンドロイドのこと)は、人間にとって心地良いと感じる反応を返すだけ」と言い、それによって、人間が感情的に操作されてしまうことを、作中で「アナログ・ハック」と呼ぶ。

ところで、SFの面白さというのは、現代にないテクノロジを手にした人間が、どう振舞うかを、SF作家達が高度に想像するところにある。
そんなテクノロジを手にする未来の人間は、中身は現代人と変わらないところがポイントだ。
つまり、今の我々、あるいは、自分自身が、そんなテクノロジを持ったら、どう使う、何に使うかと考えさせるところが、SFの面白さの1つだ。
ところが、欧米のSFに比べ、日本のSFが、どこか厚みがないというか、子供っぽかった理由がある。
日本ではちょんまげで刀を差していた時代から、欧米は契約社会で、大きな力を持った者には法的責任があることを理解していた。
ところが、日本は、いまだにその意識が薄いのだから、SFの中でも、子供がとんでもない力があるロボットや戦闘機を、制約をかけられずに平気で使っていたりする。
それで、『ウルトラマン』で、星野君という少年が、科学特捜隊という、トップレベルの軍事力を持つ組織に平気で出入りし、挙句、強力な光線銃を持ち出すなどを、いくら子供向け番組でも、平気でやってみせるところは、やはり、日本人には「責任」という観念が弱いのだろうと感じさせる。
そこにいくと、『BEATLESS』という作品は、日本人の目を覚まさせてくれるかもしれない。
レイシアは、こんなことを言う。
「オーナーは、私を何に使いますか?」
「オーナーに求めることはただ1つ。道具である私に責任はとれませんから、オーナーが責任を取って下さい」
「私の行動は全て履歴が取られ、訴訟の際には裁判所に提出されます」

ところで、私には、レイシアは潜在意識の象徴であると思える。
潜在意識の力は、レイシアのように超強大で、我々の指令を自動化する。
レイシア、あるいは、潜在意識を何に使うか、決断するのはオーナーである我々だし、結果に対して責任を取るのも我々だ。
美しきレイシアが潜在意識の法則を教えてくれるのだから、『BEATLESS』は現代人のバイブルだ・・・というのは、全くの私の独断であるが・・・
ところで、初音ミクさんは歌うことしか出来ないが、人々の心をつなぐ。
それは、レイシアの力より凄いことかもしれない。

私は、『BEATLESS』は、アニメ6回分のことしか知らないが(小説も、そこまで読んだ)、その先の展開は見えてしまった。
もちろん、予想だが、多分、合っている。
予想に過ぎないものにネタバレもないものだが、全ての流れには、レイシアを作ったAIが関与しているのだろう。まあ、それは割と平凡な発想だが、問題は、そのAIが平凡な発想を超えていることだ。
関英男博士は、神をコンピューターに喩えたことがあったが、それは、必ずしも不遜とは言えないほどの性能を想定していた。
実際、AIが人間を超え、そのAIが自分より優れたAIを作ることを繰り返せば、いずれ、AIは人間にとって神のごときものになる。
それが、AIなりの、神に帰るプロセスなのかもしれない。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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