ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

N高等学校

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

N高等学校やゼロ高等学校は本当に必要か?

堀江貴文さんがゼロ高等学校というものを作るようだ。
川上量生さんが作ったN高等学校の二番煎じ感は否めないが、ポリシーは異なるのだろう。
しかし、N高等学校に比べ、小規模感は感じざるを得ないし、学費はやや高い。

N高等学校もゼロ高等学校も、「従来の高校では不可能な本当に主体的、創造的、実際的な若者を育てる」というもので、これは、従来の高校と言うか、学校がロクでもないものであることから必要とされるのだ・・・と言うことなのだろう。
私は、N高等学校が出来た時、実際、良い学校が出来たと思ったが、ずっと何か引っかかってはいた。
つまり、「良い学校なんて必要なの?」という疑問があったのだ。
実際、N高等学校は良過ぎる。
そんな良いもの、ガキに与えてどうすんだい・・・という想いが強くなってきたのだ。
どうも、川上量生さんや堀江貴文さんのような頭の良い人達に、私のような頭の悪い者は騙され易くていけないとマジで思う。

高校を含め、日本の学校はロクでもない。
それは間違いない。
しかし、全て悪い訳ではない。
それに、悪いから良いという面は大きい。
若者は、ある程度、ロクでもない体制、ロクでもない教師の中で鍛えられる必要があるんじゃないか?
社会に出たら、学校どころではないロクでもないものはもちろん、ぶっ飛んだ悪はいくらでもあり、それらに無関係で生きることは不可能だ。
嫌でも悪と対峙し、戦うかどうかはともかく「交渉しなければならない」のだ。
そのために、学校や教師を反面教師とし、悪とうまくやっていくための訓練をしておかないといけないのではないか?

そして、悪い学校に行ったから駄目になる訳ではない。
もし、悪い学校に行ったから駄目になったと言うなら、そんな「弱っちいやつ」は世の中でやっていけないし、言ってみれば「そんなやつ必要ない」。
今、素晴らしい活躍をしている人達もみんな、ロクでもない学校で鍛えられた者達ではないのか?
N高等学校では、素晴らしいプログラミング教育が行われていると言う。
しかし、プログラミングに教育なんか必要ない。
今の素晴らしいプログラマー達は、教育されたのではなく、自分で学んだのだ。
DTM/ボカロ講座って・・・そんなもの教育されて良いクリエイターになれると本当に思っているのか?
アスカやハルヒではないが、「バッカじゃない?!」と本当に思ってしまうのだ。

Learning over Education(教育より学び)
MITメディアラボ所長の伊藤穣一さんが言ったことで知られる言葉だ。
「教育」は与えられるもの、「学び」は自分でするもの。
教育は必要ないのである。
もし、子供達に作ってやれるとしたら、「学ぶ」ための環境だが、それをユートピアのようなものにしてはいけない。
今の学校でいいんだ。
形骸化した権威を守る教育委員会と学校、保身にしか興味がないのにプライドの高い教師。
そんなものとうまくやっていき、自分を守り、何とか好きなことをやる。
それこそが、N高等学校のように「すっばらしい」教育を与えて若者達を甘やかすより、ずっと良いことなのである。
それに、学校にだって良いところはあるだろう?
素晴らしい教師だって・・・まあ、いるかもしれない(笑)。
教師も含め、仲間達とぶつかり合って鍛えなくてどうすんだい?
その結果、引きこもるなら、それも1つの手だが、そこから1人で歩き出す方法を知っておく必要があるのだ。

「学校のせいで自殺した」なんて子供もいるだろう。
もちろん、それは学校や教師の罪であり、責任どころか、刑事罰に問わなければならない場合もあるのかもしれない。
食品会社の食品が腐っていたら罰せられるのが当たり前のように。
しかし、自殺した子供達には、何か根本的に与え損ねた生きるコツがあるのではないかと思う。

子供達が持っておくべきもの、それは、呪文である。
「絶対、大丈夫だ」といった、常に自分に言い聞かせる言葉である。
これがないから、子供に限らず、人間は、頭の中のマイナスの想いにやられてしまう。
だから、子供だろうが、大人だろうが、それが老人だろうが、呪文を常に唱えるべきである。
信じることが出来るなら「南無阿弥陀仏」でも「南無妙法蓮華経」でも良いが、宗教に騙されないよう、一人でやる必要がある・・・ような気はする。
子供達には、「絶対、大丈夫」という呪文を教え、思い出したら唱えるよう勧めれば良い。
後は、ケセラセラ(「なるようになる」という意味の俗語)だ。
そして、大人であるあなたも、「絶対、大丈夫」や、「全て順調だ」という呪文を何か1つ選び、それを使うことだ。
地獄で光線銃を撃ちまくるように。









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塾はもう必要なくなった

ネット塾というものがある。
インターネットを通じ、映像授業を視聴することが出来る。
有名なものでは、リクルート社の「スタディサプリ」や、株式会社葵の「アオイゼミ」がある。
「スタディサプリ」は、小学生、中学生、高校生用の授業1万本が、月額980円で見放題。
「アオイゼミ」は、無料で使えるが、いろいろ特典のついた「ライトプラン」が900円、「プレミアムプラン」が3500円だ。
アオイゼミのプレミアムプランだって、塾に行くのに比べたら随分安い。

ネット授業で効果があるのかというと、それは、教え方次第である。
下手な授業を教室で受けたら、勉強が分からないばかりか、やる気を失くす。
しかし、優れた授業なら、映像で十分に分かるし、むしろ、目の前に教師がいない方が絶対に良いと私なら思う。
私は、世界最大のネット授業提供団体である「カーン・アカデミー」のように、映像に教師が登場せず、黒板と手だけというのが理想と思う。
どんなに好感がもたれそうな教師でも、見たくない子は沢山いるに違いない。
とはいえ、授業映像に教師が出ていても、目の前に嫌な教師がいるよりは千倍良い。

「スタディサプリ」や「アオイゼミ」の授業はとても優秀で、特に、繰り返し見れば、誰でも分かるように教えている。
下手な授業を1回しか聞けない学校とは偉い違いである。

つまり、少なくとも、もう塾や予備校に行く必要はないのだ。
良い塾や予備校は、確かに優秀なシステムを持っていることが多いし、快適贅沢な設備があったりもするが、とにかく高い。
多くのネット塾が、親の収入の違いによる教育格差を無くすことをスローガンに掲げているが、それは嘘ではないだろう。
まして、「カーン・アカデミー」は、貧困な子供にも最高の教育を与えることを目的に、NPOで運営し、利用は無料だ。

そして、1人で孤独に勉強することは難しいところもあるが、今はLINE等のSNSで交流が出来るし、「Studyplus」という、学習者専用の、学習管理と交流が出来るSNSがあり、高校3年生の受験生の3人に1人が使っているらしい。
アオイゼミは、アプリの中に、他の受講生と交流出来る機能があるし、スタディサプリは、教師から生徒への連絡機能がある。

私が中学や高校の時は、このようものは、まるでSFであったが、今や、スマートフォンさえあれば、誰でもネットで安価に利用出来るのである。
実際、少子化以上に、塾や予備校に通う生徒が減っていると思う。今後は、もっともっと減っていくだろう。
また、インターネット高校であるN高等学校の生徒も増えていて、2018年度には黒字化する見込みもあるという。
塾や予備校どころか、高校もネットで済ませ、通学する必要がなくなり、自由な時間を持てるようになった。
N高等学校の授業料は決して高くない。年10万円以下なので、バイトでまかなうことも可能だ。

もちろん、学校に行き、生徒同士交流することも良いことである。
しかし、少なくとも、ある種の人達には、通学しなければならないデメリットがあまりに大きい。
学校に行かず、自由になった時間は、無駄にせずに、出来ることをしなければならない。
だから、子供は、自分の意志で自主的に行動出来るようになると共に、心を正しく導いてやる必要がある。
しかし、それは、今の堕落した学校や教師の役目ではない。
いずれにせよ、まずは、高い塾や予備校は不要になった。
それは間違いないと思う。









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カドカワN高等学校は、普通の高校よりはるかに厳しい

ネットでほとんど完結するカドカワN高等学校を、以前は良いと思っていた。
いや、今も、良い面はあると思うが、それ以上にヤバいと思うようになった。
確かに、通学のデメリットは沢山ある。
しかし、仕事はネットで完結させることは出来ない。ごく一部を除いては未来永劫にね。
ネットだけでやってきた者が社会に出たら、物凄い衝撃を受ける。それに耐えられるだろうか?
その可能性は低い。

大抵の人は、「我が家の王子様」「我が家のお姫様」として育てられる。
それでも、近所の子供達や大人達と接しているうちに、なんとなく、自分は、家の外では、そんなに偉くはないのだと理解する。
子供は柔軟なので、それを受け入れるのは、そんなに難しくはない。
しかし、家の外の人との接触があまりないまま学校に行くと、自分が王子様やお姫様でない現実に耐えられず、引きこもったり、なんとか学校に行けても、辛い日々を送ることになる。
そして、社会に出たら、自分が王子様やお姫様どころか、奴隷・・・とまでは言わないが、下っ端の家来として扱われる。
そんな場合でも、部活(特にスポーツ部)に入り、厳しい上下関係の中で、先輩達に厳しく鍛えられた者は、うまくやっていける。
しかし、部活どころか、クラスメイトともなるべく接触せずに過ごしたような者には、とてもじゃないが耐えらるようなものではなく、ニートになるしかない。

ネット高校というのは、社会でやっていくための、「鍛えられる」機会が全くない。
それは、やっぱりヤバいと思うのである。

しかし、鏡音リンちゃん&初音ミクさんの『なりすましゲンガー』風に言うと、「何を隠そうワタクシこそが その最たる例なのです」なのである。
いや、マジで。
ところが、私は、世の中の誰よりも、悠々と生きている。
なぜだろう?
私の最初の仕事は、普通の人が就けるものの中では最も厳しい職業の1つである、フルコミッション(完全歩合制)セールスだった。
売れるはずのないものを、無理にでも売らないと一円ももらえない。
その厳しさは半端ない。
普通の会社での新人が家来だとしたら、そんな仕事は、大袈裟でなく奴隷だ。
その頃読んだ、ある一流セールスマンが書いた本で、そのトップセールスマンが「私は、セールスマンは奴隷以下だと思っている」と述べられていたが、一流の彼ですらそうなのだと、私は妙に感動したものだ。
だが、そのあまりに劣悪な環境が、かえって良かったのかもしれない。
理解出来るような厳しさなら、不満も持つだろうが、そこまで酷いと、もう何も考えなくなるのかもしれない。
そして、そんな仕事を2年やった後は、何をやっても天国だった。
『エル・カザド』というアニメで、浮浪児だったのが、マフィアのボスに拾われて、そのボスの豪華な屋敷に住むようになった男の話がある。
家族でもないのに、そんな屋敷に住んでいて、辛いことは沢山あったが、彼は、「3食食えれば天国だ」と言う。そのセリフに私はシビれた。少しは、その意味が理解出来たからだと思う。
とはいえ、私がいたフルコミッションセールスの職場では、10人入ってきても、翌月、1人残っていることすら珍しかった。
私は、ジョセフ・マーフィーの本を読んでいたことが支えになっていたのだと思う。

さて、N高等学校に行く人は、自分で自発的に、沢山の人達に接しておかなくては、社会で絶対にやっていけない。
それも、仲の良い友達なんかじゃなく、いろんな・・・それこそ、一癖も二癖もあるような連中でなくてはならない。
手っ取り早くは、沢山、バイトをやっておくべきだろう。
親に小遣いをもらっているようでは、本当に危ない。
可愛い女の子なら、そんなことをすれば身の危険がいっぱいだが、それも自分の知恵と力でかわしていかなくてはならない。
でないと、社会に出た途端に餌食になりかねない。
自分で言うのも何だが、私も、このキュートさのおかげで苦労したものだ・・・という冗談はともかく、若いうちから楽をしてはならないのだ。
N高等学校にも良いところは沢山あり、それは、普通の高校にはないメリットであることも多いだろう。
しかし、楽をしたくてN高等学校に行こうなんて思った時点で負けである。それは、早くも、人生における敗北なのである。
N高等学校は、普通の高校に行くよりずっと厳しい。
そう覚悟を決めて行くしかないのである。絶対に。









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カドカワN高等学校入学式感想

本日(2016年4月6日)午後1時から、史上初のインターネット高校であるカドカワN高等学校の記念すべき、第1回目の入学式が行われた。
沖縄で行われたこの入学式は、ニコニコ生放送で中継され、一部の生徒も出席し、生徒達はヘッドマウントディスプレイを渡され、必要な時に装着した。
今回、N高等学校に入学するのは1,482人のようだ。
※追記: 生徒達は、東京六本木のニコファーレに集まり、本校のある沖縄とネット中継されていた。

N高等学校校長の奥平博一氏、内閣府特命担当大臣の島尻安伊子氏、KADOKAWA会長の角川歴彦氏ほか、多くの方々が挨拶をされたが、どの方も、長々と退屈な話をすることはなく、面白い話をされる方もいたと思う。

その中で、比較的長い時間だったと思うが、N高等学校理事に就任した、スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏のお話が良かったと思う。
話の趣旨としては、「人生で最も大切なものは友達だ」というものだった。
鈴木氏は、宮崎駿監督と38年の間一緒に仕事をしてきたが、仕事では朝から晩まで一緒なのだが、仕事だけでなく、旅行なんかも一緒に行くのだそうだ。
そんなことが出来るのは、やはり宮崎監督とは友達であるからなのだという。
鈴木さんにとって、宮崎監督は素晴らしい友人なのだろう。
そういえば、B'zの2人が、昔のTV番組で、休みの日に一緒に映画を見に行くといった話をされていたのが、冗談ぽくもあったが、印象的であった。彼らも友達なのだろう。
鈴木氏は、勉強ももちろん大切だが、このN高校で、素晴らしい友達を見つけて欲しい・・・そんなことを言われたのだろうと思う。

私は鈴木氏の話を聴いて、今まで一度も思い出すことはなかった、自分の高校の入学式のことを思い出した。
特に校長とか教頭というのではなく、比較的若い教師だったと思うが、ある教師が登壇して話された。
その教師が、やはり、この高校で良い友達を作って欲しいという話をし、彼は、「今、隣にいる人を、安心して友達にして下さい」と言ったのを思い出した。
それを聴いて、その時は、私は希望を感じたということも思い出したのだ。
ただ、本当に、それ以降、一度も思い出さなかったのだが。

そして、そんなことより、平坂読氏の『僕は友達が少ない』で、転入してきた小鷹が、三日月夜空と初めて話した時に、しみじみ言った、
「どうしたら出来るんだろう、友達…」
と言ったのも思い出す。
だが、小鷹達は、その後で、素晴らしい友達が出来たのだが、私には、そのようなライトノベル的展開はなく、友達は出来なかったなあ。
もちろん、入学式の時、隣にいたやつのことなんか、ちっとも覚えていない。

それはともかく、鈴木氏が、頼まれて、N高等学校の生徒のために筆で書いた書には、こう書かれていた。

どうにもならんことはどうにもならん
どうにかなることはどうにかなる

私には、これと似た、好きな言葉がある。
それは、昔、超念力で知られた石井普雄氏が著書に書かれていた、

なるようにしかならない
しかし、なるようにはなる

という言葉だが、鈴木氏の書かれたものと、だいたい同じ意味と思う。

ただ、これらの言葉は、そう言われて、「なるほどそうですね」と納得するような言葉じゃあない。
なるようにしかならないことに抗(あらが)い、なりもしないことをならせようと、お日様相手に剣を抜いて挑み、負けて、焼かれて落ちて分かることだ(『ハチのムサシは死んだのさ』の歌詞を引用した)。
それに、なるかならないかは、やってみないと分からない。
石井氏も、鈴木氏も、やる前から「だめだ」と思い込んで諦めろと言った訳ではもちろんない。
本当のところ、どんな意味かは、自分で掴むしかない。
あえて言えば、無謀な勝負に挑む時に、落ち着くために役に立つ言葉かもしれない。
「どうせなるようにしかならないんだ。だから、余計なことを考えず、思い切って行け。なるものならなるだろうさ」
といった感じである。

そして、心残りだったこと。
KADOKAWA会長の角川歴彦氏は出席され、祝辞も述べられたのに、ドワンゴ会長で、おそらく、このN高等学校設立の最も中心的な人物のはずの川上量生氏が影も形も見えなかったこと。
まあ、予想はしていたし、単に引きこもりだからというのではなく、出ない方が良いという感じもしないでもないが、この日本の歴史的にも重要な場に、最重要人物が出ないというのも心残りである。
もう1つ。
校歌は、田中公平氏作曲の『代数Nの方程式』という、とても難しい歌だ。
田中公平氏は、アニソンで有名な作曲家だが、東京藝術大学卒で、名門バークリー音楽大学に留学もした本格派の音楽家である。
私は、田中氏の名を知らない時に、『檄!帝国華撃団(通称はゲキテイ)』のサビの部分をテレビCMで一瞬聴いただけで惚れ込んだ覚えがある。
この『代数Nの方程式』も、とても良い曲であったと思う。
しかし、やはり、初音ミクさんに歌っていただきたかった。
まあ、そうでなくて良かったのかもしれないという想いもあるのだが、ミクさんだったら、私も入学するだろう。









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ゆるんだ者はN高校に入っても駄目

カドカワ社長でドワンゴ会長の川上量生さんのブログはてなポイント3万を使い切るまで死なない日記の、現在(2016年2月25日)のところ最後の記事で、川上さんは、引きこもりの成功について、

/* ----- 引用開始 -----
もし成功したとしても、世間には当たり前だとぐらいにしか思われなくて、まともな一般人の一番下の階層にやっと入れてもらえるというだけなんだけどね。
でも、本当はそれはすごいことで、起業して運だけで成功した経営者なんかよりも、じつはもっとありえない快挙をやったんだと。
少なくともぼくはそう思う。
----- 引用終了 ----- */

と書かれているが、適当に書かれたのかもしれないが、これが本当なら、引きこもりの自立は、大事業家になるよりも難しいことになってしまう。
(上記の「起業して運だけで成功した経営者」とは川上さん自身のことである)
川上さんは「運だけ」なんて言うが、やはり川上さんがビジネスの天才だとしても、あれほど成功するのは奇跡に近いと思う。
それなら、引きこもりの自立も、やはり奇跡に等しいのだろうか?

この私が、引きこもりから、まともな一般人の一番下の階層に入れてもらえたのだから、川上さんの言うところでは、川上さんよりもありえない快挙をやったということになるのだが、私のも「運だけ」だ。
これは本当にそう思う。
運がなければ、最悪、今でも引きこもりのままだろう。
そして、このブログで度々取り上げる、私の職場にいる、まるで駄目男君が、アルバイトの身分とはいえ、それなりに採用が厳しい会社にスーツを着て、見かけ上は他の従業員と同じように勤務しているのであるから、彼も、そこそこには運があるのだろう。
だが、まるで駄目男君を見ていると、川上さんの言われる、引きこもりの自立が奇跡のようなものであることは、大いに納得出来るのである。
確かにそれは、普通の人が川上さんほどに成功することに匹敵するかもしれない。
まるで駄目男君は自立にはほど遠いので、それには該当しないし、いつかそうなるとも全く思えない。

運がよくなる方法なんてものを本に書いている人がよくいる。
そのほとんどは、いい加減なもので、それがたとえ、自身が大成功者である人が書いたものでも同様であるが、例外があるとすれば、私が知る範囲では、マックス・ギュンターの『ツキの科学』だけだ。
この本は、ツキ・・・つまり運を理屈で見事に解き明かしていると思う。まあ、だから、「根拠のない奇跡を起こす方法」が書いてある訳ではなく、恐ろしく頭の良い著者が、磨き上げた理屈とベテラン投資家としての経験から述べたもので、かなりの信頼性があると思う。
(だから多分、一般受けしない本だろう)

だが、まるで駄目男君くらいに駄目な者が『ツキの科学』を読んだところで、どうにかなるとは思えない。
なぜなら、まるで駄目男君の問題は、「ゆるみきっている」ことだからだ。
引きこもりだって、ゆるむことをやめたら、つまり、心を引き締める掟を持ち、それを守れば、まともな社会人の一番下以上になれると断言する。
その実例が私な訳だ。
私の幸運は、「なぜか」ゆるむことを、「少し」止(や)められたことだ。
だから私は、ゆるまない方法論を全力で探しているのだが、これがなかなか難しい。
まともな社会人の大半はゆるんでいるので、引きこもりでも、それ以上に引き締まれば、普通の社会人は超えるはずである。
まあ、私では普通以上とは言えないが、それは私の締まり具合が足りないせいだ。

だが、まるで駄目男君が、ゆるみ切った状態から、少しはマシになれるかというと、それは絶望的に難しいのだ。
私はもう、彼のことは見捨てているが、せめてもの慈悲として、「お前の明日の仕事は駅の便所掃除」と言い聞かせ、実際にそうなった時に、あまり落ち込まないようにしてあげるだけだ。
駄目な人間でも、プライドだけは高いものだからだ。
しかし、これでも私は、まるで駄目男君に、最大の楽観論を示してあげたのだ。
彼に待っているのは、駅の便所掃除に憧れるほどの状況だ。
もちろん、奇跡的に、彼がゆるむのを少しでもやめられたら、その限りではないが、それは考え難い。

他人事ではなく、私も最悪にならないよう、決してゆるまないように掟を定め、それを死んでも守ろうと思う。
出来れば、あなたもご一緒に。
川上さんは大成功者なので、上から目線になるのは仕方がないが、私は上から見ようがない。
その川上さんは、「上から」、引きこもりを救うために、カドカワN高等学校を設立したが(開校はまだだが)、果たして願う効果が出るかどうかは、まだ分からない。
出てくれたら嬉しいと思う。
しかし、N高校に入っても、ゆるんだ者は駄目なのである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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