ちょっとスマートフォンの話を。
通信料が安いSIMフリー機に興味のある方の参考になればと思う。

私は、スマートフォンを、ドコモ、au、ソフトバンクのお店で買ったことがない。
AmazonでSIMフリー機を買い、それに、格安SIMカードを入れて使っている。
私は、スマートフォンはインターネット専用で、通話はいまだガラケーを使っていて、月額料金は合わせて2000円ほど。
やり方は、別に難しいことはないのだが、やや戸惑う人も多いかもしれない。
(このスマートフォンをこのまま通話用にも簡単に出来るが、これで通話やショートメールを受け付けたくないのでやらない。)

私は常にAndroid機を使う。個人的にiPhoneは使う気にならない。
ところで、国内スマートフォンメーカーは、スマートフォンをSIMフリーで売ることが滅多になく、正規販売では、SIMフリー機は中国製が圧倒的に多い。
中国製SIMフリースマートフォンの特徴は、価格が安いことと、表面上のスペックが高いことだ。
だが、安心して買えるのは、GoogleのPixcelや、ソニーのXperiaだが、欲しいスペックのものは10万円以上する。
来月発売のソニーXperia 1 IIは、5G対応で、その他も素晴らしいスペックだが124,000円。

中国製SIMフリー機は、先程も述べたがスペック上は良い。
だが、私には、あまり良いイメージがない。
私は2016年8月に、初めて中国製SIMフリー機ZenFone 2 Laser を購入した(37,600円)。
メーカーのASUSは、GoogleのタブレットNexus7を作っていたメーカーで、このNexus7(2013年版)が大変に良かったこともあり、期待して購入した。
このスマートフォンは、画面は、6インチ、FHD(1920 x 1080ピクセル)、内蔵ストレージ32GBで、スペック自体は十分だが、余計なアプリが沢山プリインストールされていて、その多くが、アンインストールできない。それらのアプリは、しつこく有償アプリ購入に勧誘してくるし、中にはスパイウェアであると感じられるものもあった(実際は分からないが)。
ちなみに、画面解像度FHDの1920 x 1080ピクセルは、テレビのフルハイビジョンやblu-rayと同じで、スマホの小さな画面ではかなり緻密である。最近はFHDのスマホも増えたが、まだHD(1280 x 720ピクセル)以下が主流と思う。
このZenFoneは、2年ほど使っていたら、突然に再起動することが起こり始め、連続再起動まで起こるようになった。
それで、2018年6月、香港に本社があるLenovo(レノボ)のSIMフリー機「Lenovo PHAB2 Pro」を購入した。

Lenovoは、携帯電話事業を米国モトローラと統合し、本店をアメリカに置く等、偏見かもしれないが、普通の中国メーカーとは信頼感が違う(ような気がする)。
実際、Lenovo PHAB2 Proは素晴らしいスマートフォンで、私は気に入っている。
6.4インチQHD (1440 x 2560)のディスプレイは美しく、標準64GBの内蔵ストレージに、その頃には安くなっていた128GBのマイクロSDカードを追加すれば、使い切れないほどの容量だった。
当時としては大きい4050mAhのバッテリーも有難かった(標準的なスマホで3000mAh程度か)。
欠点としては、誰が見ても「え?それスマホ?」というくらいデカいことで、片手での操作は無理で、重くもあった。しかし、それはさほどのことはなかった。
私は、スマホは画面の大きさ、美しさを重視する。
ところが、このLenovo PHAB2 Proは、2年使うと、バッテリーの消耗が早くなってきた。
また、このスマホは、Android6以上に対応せず、若干の不都合もあった。
しかし、バッテリー交換さえ出来れば、もうしばらくは使い続けると思う。バッテリー交換は、やろうと思えば出来るだろうが、面倒そうなのでやめた。

そこで、SIMフリー機のメリットの1つである、「とりあえず買って使う」という軽い気持ちで、最近、中国メーカーの、UMIDIGI A7 Pro を購入した。
決め手は、「余計なアプリは入っていません」だった(笑)。それは、ほぼ本当だった。
OSはAndroid10。
ディスプレイは、6.3インチFHD+(2340 x 1080)。
内蔵ストレージは128GBで(64GBモデルもある)、バッテリーはLenovo PHAB2 Proの4050mAhを超える4150mAh。
尚、Lenovo PHAB2 Proが6.4インチと言っても、UMIDOGI A7 Proは、最近主流の縦長ディスプレイであることと、画面以外の面積が少ないことで、Lenovoよりはるかに小さく、実は、その前に使っていた、6インチのZenFoneより小さいのである。
ダメ元のつもりだったが、反応速度といい、全く問題ない(私はゲームをしないので、ゲームでの性能は分からないが)。
背面の4眼カメラは目立つが、私は写真性能は、これまでのスマホでも十分と思っているので、多分、凄いのだろうが、良さが実感出来ない。
バッテリーの持ちは実感として良い。
そして、価格は、何と、17,969円(税込)であった。
また、最初から画面保護フィルムが貼ってあり、保護カバーも付属していたのは驚いた。
それと、ちょっと良かったのが、USBコネクタが、ZemFoneやLenovo PHAB2 ProのMicro USBではなく、Type-Cであることで、これは、他のタイプのUSBコネクタと違い、表裏がないので、楽である。
とりあえず、当面、これでいこうと思う。
これで、中国製スマートフォンのイメージが変わるだろうか?

ところで、Lenovo PHAB2 ProもUMIDIGI A7 Proも、ケースに入れても、そのケースのカバーの開閉で電源ON/OFFをしない。
Lenovoの方はまだ、電源OFF時に、画面をダブルタップすれば電源ONになったが、UMIDIGIはそれもない。
私は心配性なのか、いちいち電源スイッチでON/OFFをすると、スイッチが壊れてしまうような気がする(まず、その心配はないと思うが)。
だが、カバーの開閉などで、電源ON/OFFをすることはアプリで出来る。
そのアプリも多数あるが、いろいろ試したら、Gravity Screenが最も良いと思った。