私は普段、タブレットPCのNexus7(2013)のLTEモデルと、Androidスマートフォン(富士通F-02E)を持ち歩いている。
Nexus7は、NTTコミュニケーションズのSIMカードOCNモバイルONEを入れて、3G/LTE(4G)の通信をすると共に、スマートフォン用のモバイル・ルーター代わりにしている(テザリング機能)。
私のスマートフォンはSIMカードが入っておらず、単独では通信できないが、このように、Nexus7を通してインターネットに接続できる。
2台合わせて(時にはiPod touchやノートPCも一緒で)、通信料は月額980円だ。
電話は従来型携帯電話(フィーチャーフォン)を使っている。3年ほど前の機種だが、電話機としては、音質、操作性、バッテリーの持ち等、スマートフォンよりはるかに優秀である。費用は月額1300円ほどで、無料通話分だけで済んでしまうので、これ以上全くかからない。
私は、スマートフォンという名前はついていても、これを完全に5インチタブレットPCと認識している。
私のスマートフォンの最大の用途は読書だ。現在は百冊ほどのKindle本をスマートフォンに入れ、いつでもどこでも読書できる。
私は、7インチのNexus7より5インチのスマートフォンの方が読書しやすく、もっぱらスマートフォンで読んでいる。片手で持てるのが便利だし画面の大きさも5インチは十分である。ただ、図が多い本だけはNexus7で読んでいるが、その場合は建物の中で座って読む。

私は、スマートフォンやタブレットPCでは、メールはGmail、Outlookメール、そして稀に、Yahoo!メールを使う。
auのメールや、ドコモのメールといった、携帯電話キャリアのメールは全く使わない。
それで本日のテーマだが、ちょっと妙なことに気付いた。
Windows PCでも、Gmail、Outlookメール、Yahoo!メールは使うが、その場合はWebブラウザを使う。
スマートフォンやタブレットPCでも、Webブラウザでこれらのメールを使えるのだが、いずれも、スマートフォン・タブレットPC用アプリがあり(無料)、私もそちらを使っている。
専用アプリを使う方がはるかに使いやすいからだ。
そこで「あれっ」と思ったのが、それならば、PC用も、それらのメールのデスクトップアプリケーションがあれば、ブラウザで使うより使い易いはずだ。
調べたら、確かに、これらのメールのデスクトップアプリもあるようなのであるが、やたら余計な機能が満載なので使うのをやめた。
これらは、メールが目的というよりは、Google、マイクロソフト、Yahoo!のサービスに、ユーザーを引っ張り込んで稼ごうという意図のためにあるのだろう。
だが、スマートフォン用アプリの方はいずれも、そこそこまとも(メール機能主体)だ。
要するに、PCではそれらのメールをWebブラウザでも十分使えるが、スマートフォンでは専用アプリでないと使い難くて仕方がないのだ。

つまり、やはり、Webアプリというものは、使い難く、色々まずい点が多いというのが事実だろう。
それなのに、企業の業務アプリケーションまでWebアプリが流行ってきているのは、おかしなことと思う。
無論、Amazonのようなインターネット通販では、ユーザーに使わせるところはWebアプリしか考えられない。
Amazonの場合は、世界一のネット通販なので、ユーザー用アプリもかなり複雑だが、一般には、ユーザーに使わせる部分は単純なものである。
それを、企業の中の、複雑な部分までWebアプリでやるというのは、不合理というか、馬鹿としか思えないのだ。
私は今でも、業務用アプリのほとんどをマイクロソフトAccessで作っている。
Webアプリよりずっと操作性の良いアプリを、Visual Basic(.Net)の半分以下、Webアプリの、少なくとも1/3(実感では1/5)の労力で開発でき、トラブルの発生もWebアプリに比べ、はるかに少ない。
実際、システムの機能拡張がない場合、作って数ヶ月もすると、全く問い合わせがなくなり、私は作ったことをすっかり忘れてしまう。
それが2年も経って、ユーザーから問い合わせがあった時、正直、私は、「まだ誰か使っているのか?」と思うのであるが、実は、端末300台以上で連日フル稼働であると聞いて、なんだか、ゾっとしたということもあった。
それほど、Accessで上手く作ると安定するということなのである。
ただ、DB(データベース)はマイクロソフトSQL Server(かなりの規模でも、無料版のExpressでまにあってしまうことが多い)を使う必要がある。
株式会社インフォースという会社が、そんなまともなことを実践しているらしいが、賢い会社であると思う。

ここで、子供のプログラミング教育を題材に、さらに話を進めよう。
Life is Tech(ライフイズテック)という、大学生としか思えない若々しい社長さんが作ったベンチャー企業では、小学生にコンピュータープログラミングを教えている。
iOS、Androidのいずれかを選択して、スマートフォン用アプリを作らせるのである。
しかも、iOS用にはObjective-C、Android用にはJavaというプログラミング言語を使った本格的なものだ。
Life is Techのホームページを見れば、実に華々しい活動、評価、あるいは、実績である。
しかし、本当に子供達のプログラミング能力の向上を考えるなら、PC用デスクトップアプリケーションの作り方を教える方がはるかに良いのである。
ただ、確かに、それではビジネスにならないだろう。

そこにいくと、Scratch(スクラッチ)という、MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボで開発された教育用プログラミング言語(環境)は教育用にもっと向いている。
こちらは、デスクトップ環境で開発、動作する。
Scratchは、日本では教育最大手(世界3位)のベネッセがMITメディアラボと提携して教育事業化を目指しているように思える。
また、IT大手サイバーエージェントもScratchによる子供のコンピュータープログラミング教育事業を始めている。
私の知る範囲では、サイバーエージェントはLife is Techと一緒に会社を作ったりと仲が良いが、ITを活用した教育事業に極めて積極的なベネッセはLife is Techを完全に無視しているように感じるのだ。面白いものである。
ところで、Scratchの基になっているSqueak(スクイーク)というSmalltalk(スモールトーク)言語の一種も教育用に相応しいものであり、実際、人類史上屈指のコンピューター科学者アラン・ケイはSqueakを子供達に教える事業を行っている。
しかし、Squeakはやや難しい。特に日本語では使えたもんじゃない。
他にも、Squeakに影響を与えた、LOGO言語があり、これは、大昔から、子供のプログラミング教育に使われている。
私は、今でもLOGOが最高の教育用プログラミング言語と思う。
しかし、自分が作ったアプリが、自分や他の人のスマートフォンで動く感激は、動機付けとしては強いものがあるので、商売にはしやすいだろう。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ