ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

AI

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

たかが数十年の経験を御大層に言わない

よく「経験の差」みたいなことが言われる。
しかし、長い経験に、本当にそれほどの価値があるだろうか?
キャリア20年の経験豊富な40歳のボクサーが、キャリアゼロの20歳のボクサーを手玉に取れるわけではない。
事業でも、ビジネス経験豊富な者が成功するとは限らず、むしろ失敗するケースが多いが、学生が事業をやっていきなり成功することもよくある。

つまり、大事なことは経験ではなく、基本がちゃんと分かっていることと、愚かでないことだ。
経験が大事ではないと言ったが、それは、たかだか数十年の経験のことであり、魂が持っている数万年、あるいは、数十億年の経験の力は大きい。
ところが、地球上の人間は、そんな大切な経験を忘れてしまっており、わずか数十年の経験をさも重要そうに言うのである。
モーツァルトが、6歳で習いもせずに見事にピアノを弾き、交響曲を作曲出来たのは、魂の記憶を少し覚えていたからだ。

リアル初音ミク
AIアート46
「2.5次元初音ミク」
Kay


AIがなぜ優秀なのか分かっているだろうか?
AIは、人間が数百年とか数千年、あるいは、それ以上かけなければ得られない経験を持っているからなのだ。
だが、人間の本当の経験は、AIにどれほど学習させようが追いつくものではない。
AIの能力は、唯一、推測だ。予想と言っても良い。
しかし、AIが出す予想より、魂の記憶を少しサーチ出来る人間の予想の方が当たるのである。

大切なことは、つまらない人生経験を御大層に言うのではなく、魂の記憶を取り戻すことだ。
地球上の人間の魂の記憶は、経過は省くが(何度も言ったし、本を読めば分かる)、ある宇宙人の高度なテクノロジーで作られたマインドコントロール装置によって消されている。
ただ、消されていると言っても、正確には「思い出せない」だけで、失われたわけではない。
その記憶を取り戻し、後は、少しの基本をしっかりやれば(基本を身体や心に馴染ませる必要はある)出来ないことはない。
そして、その記憶を取り戻す方法が、いつも言う通り、「私は誰か?」と自分に問うことである。

たかが引き寄せにしても、デタラメばかり書かれた本を千冊読み、嘘だらけの動画を千時間見ても、マイナスの影響が大きいだけだ。
引き寄せんにしたって、魂には、軽く数万年の経験があり、完璧なのである。
それを少し思い出せば、引き寄せごとき簡単過ぎて、何かを得ようとも思わなくなる。
何でも簡単に手に入るなら、余計なものは必要ないことがはっきり分かるからだ。
最高の美男美女の、少なくとも千人やそこらは付き合ったのである。
目の前の「まあまあ」の男や女に執着するなど愚かである。

発想の転換になればと思う。








魔法がいずれ現実になる

童話の『シンデレラ(灰かぶり姫)』では、魔法使いは、シンデレラのボロボロの古着を美しい高級な衣装に変え、ネズミを立派な黒い馬に変え、カボチャを豪華な馬車に変えた。
しかし、たとえば、馬車について言えば、馬車の車輪1つ作るにも熟練の技術が必要なのに、そんなものが、技術的なことを知っているとも思えない魔法使いの魔法で一瞬で作られることは不合理なことだと、私は子供の時でも思った。
1966年のアニメ『魔法使いサリー』のオープニングで、少女(小学5年生)の魔法使いであるサリーが、木の切り株に魔法をかけると、それが見る見る豪華な屋敷に変わる有名な場面があるが、家なんて複雑で精密な技術やノウハウが集まったものなのだから、魔法とは、恐ろしくも強大な力であると思わざるを得ないのである。
そして、『ヒマラヤ聖者の生活探求』の中で、ヒマラヤ大師達の母親(少女にしか見えない)が、瀕死の怪我を負った幼い少年を一瞬で完全に治癒させ、さらに、この少年が住んいるあばら家を、新しい快適な家に一瞬で変えてしまう話がある。
こんな話が数多く収められたこの書を胡散臭く思う者は多い。

しかし、これらは、AI分野で現在注目されている「プロンプトエンジニアリング」と呼ばれるものに近い。
「プロンプトエンジニアリング」とは、言葉で指示を出して、AIにものを作らせるというものだ。
現在、プロンプトエンジニアリングで可能なこととしては、AIによるイラスト作成がある。
たとえば、「白いパラソルを持った、15歳のセーラー服を着た少女の絵を描け」とAIに指示を出すと、見事なそんな絵を描いてくれる。
実際には、うまく指示を出すほど良い絵が描かれ、プロ並み、あるいは、それ以上の出来になることもある。
今のところ、イラストの他に、音楽や文章などでも発達しているようだが、いずれは、あらゆることで、プロンプトエンジニアリングが実現する。
建築でも、設計においては、素人が言葉で指示を出せば、AIにより、一流のプロの技術と高度なセンスを持って、短時間で設計が行われるようになる。
さらには、かなり先のことかもしれないが、ロボットによる自動建築作業も可能になると思う。
それは、医療、ファッション、料理、教育、その他、あらゆる分野で実現する。
そうなれば、『シンデレラ』や『魔法使いサリー』や『ヒマラヤ聖者の生活探求』のようなことが、現実になる。

物理世界のことに関しては、これらの実現には、かなり高いハードルがあるが、コンピューターゲームのようなVR世界に関しては、現在でも実現が可能で、精度を問わなければ、メタ・バース世界で既にかなりのことが行われている。
そして、我々のこの世界が、実は三次元仮想世界であるメタ・バースであるという「シミュレーション仮説」を、多くの優秀な人達が支持するようになってきた。
つまり、我々に出来ないだけで、『シンデレラ』のような魔法は、実は、今すぐ、完全に可能かもしれないのである。
私は、それが事実である可能性は極めて高いと考える。
そして、そういった魔法のようなことは、必ずしも我々に無縁ではなく、やり方さえ分かれば、かなり自然に行えるのだと思う。
私は、そのごく一端かもしれないが、確実に実践したことがあると思っている。
やり方だって、実験と検証の結果として、ある程度のことは分かるのである。
まずは、そんな事実だけでも、理解しておくと良いと思う。








いかなるAIもキリストやブッダに敵わない理由

主人が召使いに、入浴の準備を命ずると、良い召使いは、主人の湯加減の好みや外気の温度、時刻、主人の様子、その他の情報を総合し、主人が「良い湯加減」と思う風呂を準備する。
昔のAI(人工知能)の概念では、「いい湯加減で風呂を用意しろ」とAIに言うと、AIは「いい湯加減では分かりません。水温を措定して下さい」と言うようなシロモノだった。
しかし、現在のAIは、根本的には人間と同じことをやる。人間の脳の働きを真似しているからだ。
そして、AIも最初のうちは失敗し、主人が不満を言う湯加減にするところも人間の召使いと同じだ。
だが、AIは様々な情報(主人の好み、時刻、外気の温度、主人の体温や体調、主人の飲食の状況、主人の身体活動の状況、その他)と水温の組み合わせに対する主人の満足度の学習を重ねることで、主人が満足する湯加減で風呂を沸かす確率を高めていく。
まあ、これも人間の召使いがやっていることと同じかもしれないが、AIの性能が進化すれば、そういったことを、人間よりはるかに高度に出来るようになる。
だから、人間の仕事が、どんどんAIに取って代わられるのである。

ところが、キリストやブッダが召使いで、風呂を沸かす場合はどうだろう?
キリストは、風呂を沸かすことを命じられると、「分かりました」と言って、何も見ず、何も考えずに風呂を沸かすが、その湯加減の素晴らしさは、いかなる高度なAIも足元にも及ばない。
そして、キリストは、それほどの能力があるのだから、その気になれば、何をやっても抜群の成果を上げる。
では、キリストは、どのように物事を行うのだろう。
キリストは神と言うかもしれないが、つまるところ、潜在意識に全てまかせ、自分は何もしないのである(何かをやっているように見えるかもしれないが)。
そして、それは我々にも可能だ。
なぜなら、我々は誰でも潜在意識を使うことが出来るのだからだ。
潜在意識は、この先現れる、いかなるAIも比較にならないほど優れている。喩えれば、龍とカマキリ以上の差がある。
で、どうすれば潜在意識を使えるかだが、キリストやブッダのようにやれば良い。
そのために、我々は、聖書の福音書や仏典を読むのだ。
ヒントを言っておけば、キリストやブッダはちっぽけな自我で考えたりはしないのである。
つまり、思考を消し、一切の想念を持たない。
これについては、インドの聖者ラマナ・マハルシも、こう言っている。
「ある高度なビジネスマンは大事業を成し遂げつつある。しかし、彼は何もしていない」
「財務長官は、最大の責任感と注意を持って仕事を行う。しかし、彼は何もしていないのだ」
我々も、思考を消すこと、想念を消すことを学び、実践すれば良いのである。
適した方法は人によって違うこともあり、ここでは、毎日、様々な方法を手を変え品を変え語っているのである。








AIの誤解を解消し、AI開発者になろう

1972年に放送された『ルパン3世』のエピソード22「先手必勝コンピュータ作戦」は、おそらく今も、大半の人が持っているAIに対する誤解を解消する題材になる。
簡単に言えば、こんな話だ。
FBIの最新の犯罪対策コンピューターが日本の警視庁に導入される。
当時は、AIという言葉は一般的ではなかったが、このコンピューターは事実上のAIなので、以下、AIと呼ぶ。
このAIを使えば、ルパンの行動を全て完全に予測出来る。
ルパンは、逮捕されて投獄された仲間である次元と五右衛門を脱獄させようとしていた。
AIが予測した、ルパンの作戦は、4階の留置場に次元と五右衛門が移った後、留置場の下にトランポリン付のトラックで乗り付け、次元と五右衛門が、そのトランポリンの上に飛び降りるというものだった。
よって、トラックでやってきたルパンを待ち伏せて逮捕するという作戦が立てられた。
AIの予想通り、トラックで乗り付けたルパンは、AIの恐ろしさを知っているので、
「ここまでの俺の行動はAIに読まれている」
と考え、気紛れを起こして、次元、五右衛門のいる4階留置場の部屋に進入し、そこから、小型グライダーで見事、脱出する。
ルパンは、
「AIに勝つのは人間の気紛れさ」
と勝利宣言して去っていく。

AIにこんなことが出来るなんてデタラメなことだ。
とにかく、勘違いしないで欲しいのは、ルパンがどんな方法で次元達を救おうとするか予想するのは人間の仕事だということだ。
もちろん、人間の予想は1つではない。
トランポリンを用意して次元達を飛び降りさせることも予想するだろうし、可能ならば、小型グライダーで4階から逃げることも予想出来るはずだ。
また、その他にも、あらゆる可能性を人間は予想するだろう。
人間が、ルパンの行動を予想出来なければ、AIは何の役にも立たない。
そして、人間が、ルパンの作戦を、例えば100個予想し、それで十分と判断したら、AIに、ルパンがどの作戦を実行するか予想させるのである。
ただし、AIは確実な1つを予想したりはしない。
・次元と五右衛門をトランポリンに飛び降りさせる:推定確率23%
・小型グライダーで逃げる:推定確率19%
・看守に変装して次元達を部屋から出し、3人共、警官に変装して脱出:推定確率7%
・・・・
といった感じで、確率で予想を提示する。
そして、確率の高い方の作戦の内、必要と考えられるもの全てに対応するのである。
基本的には、こんな感じである。

野球の監督をAIが出来るなんて言う者もいるが、出来ない。
作戦を立てるのは、あくまで人間の監督であり、AIは、その作戦がどのくらいの確率でうまくいくか推測するだけである。
監督が素晴らしい作戦を立てなければ、AIを持っていても何の役にも立たないのだ。

宇宙人が攻めてきても、AIが戦い方を提示したりはしない。そんなことは出来ない。
人間が戦略を、例えば20個出し、その中で、AIが最も高い勝利確率を付けた作戦を実行するのである。

ただし、最初のルパンの例で言えば、ルパンや次元、五右衛門の膨大なデータがない限り、AIは精度の高い推測が出来ない。
さらに、データがあっても、それをどう数値表現するかを人間が考えないといけない。AIは数字しか分からないからだ。
このように、データをAIが推測するのに都合の良いように、組み合わせ、作成するのも、人間の仕事で、そんなことをするのがAI開発技術者だ。
AI自体を作るには、高度な論理学や数学の能力が必要だが、AI開発技術者として、AIが良い推測が出来るような形にデータを作るのは、純粋な思考力とかセンスの問題で、別に数学も論理学もプログラミングも必要ない。
頭が良いに越したことはないが、つまるところ、AIを活用するのに必要なのは、慣れとか、経験とか、やはり、センスである。
数学やプログラミングが出来なくてもAI開発技術者になれる。
下にご紹介した、AI実習書『楽しいAI体験から始める機械学習』は私の著書で、非常に画期的なAI入門の方法を採用している。
AIに「モンティホール問題」や「囚人のジレンマ」を解かせたのは世界初…じゃないかと思っているが分からない(笑)。
私が作ったExcel VBAの、とても面白いサンプルプログラムを無償ダウンロード出来る。
あなたもAI開発技術者になれるかもしれない。








これでディストピアはなくなる

AI(人工知能)が子供に対し、「あなたはシステムエンジニアになりなさい」とか、「あなたはファッションモデルになりなさい」と言うことはない。
ただ、言っているように見せかけることは出来る。
しかし、AIが実際にやるのは、こんなことだ。
例えば、ある子供が、「僕はプロサッカー選手になりたいが、なれますか?」と尋ねると、AIは、「なれる可能性は14.3%です」といったふうに答える。
まあ、あくまで、現時点での可能性である。
こんなふうに、AIは、人間が出した問いに答えるだけなのだ。
しかし、あらかじめ、AIを、例えば100種類の職業の適正を診断出来るよう設定していれば、その100種類の中から、なれる可能性の高い職業を提示すれば、あたかもAIが、その子供に合った職業を選んだように見えるのである。
野球の試合でも、AIは、ピッチャーに対し、「次は内角直球を投げろ」とは指示しない。
「内角直球を投げて打ち取れるか?」と尋ねたら、「打ち取れる確率は56.8%です」とか答えるだけだ。
AIが野球の監督になることは決してない。
AIは、予測屋なのである。
ただし、その予測能力を、恐ろしく高いものに出来る可能性があり、状況にもよるが、人間の予測力など遠く及ばないこともある。
人間の教師とか親が、「この子は医者に向いている。医学部に入れよう」と言っても、AIは「良い医者になれる確率28.6%」と言うかもしれない(「なれるか?」だけなら、多くの子供に高い確率が出るだろう)。
そして、進歩したAIの予測の方が、人間の予測よりずっと正しい可能性が高い。

今も既にそうなのだが、AIの予測力がどんどん利用されるようになる。
だが、人間には未来を思った通りに作る力があることを忘れてはならない。
一方、AIには、自分の予測の通りになるよう世界を動かす力はない。
ディストピアとは、人間が自分が持っている偉大な力を忘れ、AIのいいなりになる世界だ。
そして、世界は今、そのように進んでいる。
簡単な話をすれば、こんなことだ。
何の根拠もなく、「今日、出掛けた先で、あの子に出会うかもしれない」と思う。
もし、AIにその可能性を推測させたら、極めて低い確率を出す状況であるとする。
しかし、出掛けてみたら、信じられない偶然で、その子にばったりと会う。
つまり、AIの予測ではなく、人間の予想が当たったのだ。
「そんなの偶然だ」と言う者は多いだろうが、世界は偶然で大きく運命を変える。
AIに偶然は予想出来ない。だが、人間には出来るのかもしれない。
ところがだ・・・
重要なことを言うが、実際には、人間の予想が当たったのではない。
人間には、予想を実現する不思議な力があるのである。
もっとも、既に科学も、それを必ずしも不思議とは考えないほどに発達していると思う。
だが、教科書に載っている科学で考えれば、相変わらず不思議なことだろう。

西田文郎氏が、『かもの法則』という本で、人間の予想が実現するカラクリを脳科学の研究成果を踏まえて書いている。
しかし、西田氏は、他の著書では、この「かもの法則」について、全く書いていないのが不思議である。
「かもの法則」と言うだけあって、飛び過ぎていて、理解しない人が多いのかもしれない。
「かもの法則」とは、「あの子は、僕の彼女になるかも」と思ったら、そうなってしまう・・・まあ、簡単に言えばそんなものだ。
普通は、「あんな可愛い子が僕の彼女になんかなったりしないかも」と思って、その通りになるのだが。

君の好きな人は誰ですか?
別にそれが 僕じゃなくていいけど
~『インタビュア』(作詞・作曲・編曲:クワガタP。唄:巡音ルカ)より~

この歌も、こう言っている者(男だろう)は、
「君の好きな人は僕かも」
と思うべきなのである。
ただし、引き寄せの本にあるように、「彼女が好きなのは僕だ」と断定してはいけない。
人間の脳・・・右脳とか潜在意識が実現するのは、あくまで予想なのである。
西田氏は、あまり可能性はなかった日本のオリンピックチームに「金メダルかも」と思わせて実際に金メダルを取らせたそうだ。

AI時代に、良い本かも・・・である(笑)。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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