人間は、何かに1万時間費やさないといけない。
1万時間やれば高い実力がつくと思う。
1万時間とは、
1日2時間で約14年。
1日3時間で約9年。
1日4時間で約7年。
1日5時間で5年半。
1日6時間で4年半。
である。
天才であれば、必要な時間を半分、ことによれば3分の1まで短縮することも可能と思う。
だが、コリン・ウィルソンが『至高体験』で書いていたように、「いかなる天才も内的な衝動」なのである。
よって、よほど情熱や集中を起こせる理由があれば、上記の半分以下でも可能かもしれないが、それは結果でしか分からないので、1万時間かけるつもりでいた方が良い。
こんな話がある。
ある人が、コーヒーが大好きで、長年、情熱を持ってコーヒーに関するあらゆることを調べながら、沢山の種類のコーヒーを楽しんでいた。
その人はサラリーマンだったが、他に趣味がなかったこともあり、長く勤めているうちにそれなりの貯金も出来たので、好きな道で生きていくためにコーヒー喫茶を開店しようと、優秀な経営コンサルタントに相談した。
すると、その経営コンサルタントは、それほど長く情熱を持ってやってきたものがある人は成功する可能性が高いと言った。
逆に言えば、独立しようにも、それほど培ってきたものがなければ、リスクが高いということになると思う。
初音ミクを世に出したクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長の若い時の電子音楽への取り組みの話が面白かった。
これに関する、クオン株式会社(当時、株式会社エイベック研究所)の武田社長との対談が、以前はWebで公開されていたが、今は探しても見つからない。
(私は、その話が載っているエイベック研究所の広報誌を頂いた)
武田社長も電子音楽をかなりやっていたので、伊藤社長との対話は実にマニアックだ。
その一部の内容がこんな感じだ。
伊藤社長は若い時、コンピューター音楽に人生を賭ける感じでコンピューターやシンセサイザー、音楽ソフト等で84回ローンを組んだという。
六畳半一間の部屋にメモリーモーグという巨大なシンセサイザーを置き、その上に板を置いてご飯を食べるという生活だったようだ。
今朝書いたスティーブ・ジョブズの話で言えば、それが将来、何につながるかは分からないが、とにかく、それを一生懸命やっていたということだろう。
伊藤社長が初音ミクを生み出したのも、そんな長い積み重ねがあってこそである。
私は、やっぱり、成功する人は、こんな感じなんだなあと、つくづく思ったものだ。
引き寄せで大谷翔平のようになろうとしたら、不可能ではないが、それはもうパラレルワールド(並行宇宙)の創造や移動の範疇で、どんな影響があるか分からない。
それよりも、今の世界で楽しいことがあるのだと思う。
でなければ、ここにいることはないだろう。
何かで1万時間費やすことは、そりゃ、辛いこと、苦しいこともあるだろうが、それも含めて楽しいものであるはずだ。
言い換えれば、1万時間費やすべきことをやってこそ、人生の楽しみが分かるのではないかと思う。
野球を1万時間やっても、プロの選手になれるとは限らないが、ジョブズの話のように、また、上の伊藤社長の話のように、何かにつながるのだと思う。
アイザック・ニュートンは、当然、数学、物理学、天文学などに1万時間以上費やしたと思うが、彼がもっと時間を注ぎ込んだのは神秘学の研究だった。神秘学のついでに科学をやっていたと言って良いほどだと思う。
あなたも、そんなタイプである可能性もあると思う。
アインシュタインは、自分が長く続けてきた物理学はただの趣味で、大したものではないと言っていたらしい。
だが、趣味でなければ長続きしないのだと思う。
伊藤博之社長の講演会で、伊藤社長が「好きなことでないと続かない」と言われていたことをよく憶えている。
好きなことを1万時間やった者が勝ちであると思う。

AIアート790
「桃色の花」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる
(2)ソーシャルメディア進化論(武田隆)
(3)「大企業の時代」は終わったか(夏野剛、猪子寿之)
(4)ハングリーであれ! 愚かであれ! (スティーブ・ジョブズ講演録)
(5)定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略(成毛眞)
1万時間やれば高い実力がつくと思う。
1万時間とは、
1日2時間で約14年。
1日3時間で約9年。
1日4時間で約7年。
1日5時間で5年半。
1日6時間で4年半。
である。
天才であれば、必要な時間を半分、ことによれば3分の1まで短縮することも可能と思う。
だが、コリン・ウィルソンが『至高体験』で書いていたように、「いかなる天才も内的な衝動」なのである。
よって、よほど情熱や集中を起こせる理由があれば、上記の半分以下でも可能かもしれないが、それは結果でしか分からないので、1万時間かけるつもりでいた方が良い。
こんな話がある。
ある人が、コーヒーが大好きで、長年、情熱を持ってコーヒーに関するあらゆることを調べながら、沢山の種類のコーヒーを楽しんでいた。
その人はサラリーマンだったが、他に趣味がなかったこともあり、長く勤めているうちにそれなりの貯金も出来たので、好きな道で生きていくためにコーヒー喫茶を開店しようと、優秀な経営コンサルタントに相談した。
すると、その経営コンサルタントは、それほど長く情熱を持ってやってきたものがある人は成功する可能性が高いと言った。
逆に言えば、独立しようにも、それほど培ってきたものがなければ、リスクが高いということになると思う。
初音ミクを世に出したクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長の若い時の電子音楽への取り組みの話が面白かった。
これに関する、クオン株式会社(当時、株式会社エイベック研究所)の武田社長との対談が、以前はWebで公開されていたが、今は探しても見つからない。
(私は、その話が載っているエイベック研究所の広報誌を頂いた)
武田社長も電子音楽をかなりやっていたので、伊藤社長との対話は実にマニアックだ。
その一部の内容がこんな感じだ。
伊藤社長は若い時、コンピューター音楽に人生を賭ける感じでコンピューターやシンセサイザー、音楽ソフト等で84回ローンを組んだという。
六畳半一間の部屋にメモリーモーグという巨大なシンセサイザーを置き、その上に板を置いてご飯を食べるという生活だったようだ。
今朝書いたスティーブ・ジョブズの話で言えば、それが将来、何につながるかは分からないが、とにかく、それを一生懸命やっていたということだろう。
伊藤社長が初音ミクを生み出したのも、そんな長い積み重ねがあってこそである。
私は、やっぱり、成功する人は、こんな感じなんだなあと、つくづく思ったものだ。
引き寄せで大谷翔平のようになろうとしたら、不可能ではないが、それはもうパラレルワールド(並行宇宙)の創造や移動の範疇で、どんな影響があるか分からない。
それよりも、今の世界で楽しいことがあるのだと思う。
でなければ、ここにいることはないだろう。
何かで1万時間費やすことは、そりゃ、辛いこと、苦しいこともあるだろうが、それも含めて楽しいものであるはずだ。
言い換えれば、1万時間費やすべきことをやってこそ、人生の楽しみが分かるのではないかと思う。
野球を1万時間やっても、プロの選手になれるとは限らないが、ジョブズの話のように、また、上の伊藤社長の話のように、何かにつながるのだと思う。
アイザック・ニュートンは、当然、数学、物理学、天文学などに1万時間以上費やしたと思うが、彼がもっと時間を注ぎ込んだのは神秘学の研究だった。神秘学のついでに科学をやっていたと言って良いほどだと思う。
あなたも、そんなタイプである可能性もあると思う。
アインシュタインは、自分が長く続けてきた物理学はただの趣味で、大したものではないと言っていたらしい。
だが、趣味でなければ長続きしないのだと思う。
伊藤博之社長の講演会で、伊藤社長が「好きなことでないと続かない」と言われていたことをよく憶えている。
好きなことを1万時間やった者が勝ちであると思う。

AIアート790
「桃色の花」
Kay
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる
(2)ソーシャルメディア進化論(武田隆)
(3)「大企業の時代」は終わったか(夏野剛、猪子寿之)
(4)ハングリーであれ! 愚かであれ! (スティーブ・ジョブズ講演録)
(5)定年まで待つな! 一生稼げる逆転のキャリア戦略(成毛眞)