身体に良い食事や健康ノウハウ、肉体トレーニングについて書かれた本は膨大と言って良いほど出ているが、それぞれで書いてあることはかなり違う。
昨日も書いたが、「炭水化物は摂ってはならない」というのと、「炭水化物は摂らないといけない」といった、真逆(逆を強調した俗語)のことを書いてあることは珍しくもない。
それは、「他と同じことを書いていては売れない」という出版上の都合もあるのだろう。
そして、どれも、自分の主張は、「科学的」で、「実績豊富」だと言う。
だが、科学の通説なんてしょっちゅうひっくり返っている。
また、実績なんて、10の成功の裏に20の失敗はあるだろうし、相撲に喩えれば、5勝10敗ならマシで、1勝14敗の1勝だけをアピールしているのかもしれない。
「一例を上げれば」と言う時は、一例しかないといったものである。
果物は食べてはならないと書かれている本は多い。
果物は糖分が非常に多く含まれているからというのがその理由である。
ところが、ブラジルのグレイシー柔術で知られるグレイシー一族の食事は果物中心で、しかも、恐ろしい量を食べるらしい。
グレイシー柔術は、ある時期までは無敗を誇り(ヒクソン・グレイシーは無敗)、プロレス等のプロ格闘技のトップ選手達を軽く破ってしまうことで有名だった。
そして、グレイシー一族の男達が健康、強靭であるだけでなく、ファミリーの女性達は皆、いつまでも若くて美人だという。
こうなると、本当に、どれが正しいか分からず、本の読者達は混乱し、迷い続けることになる。
昨日は、「自己判断」以外に方法はないと書いたが、もっと言えば、「自分が良いと思うものが良い」のである。
いわゆる、「信念の魔術」である。
科学的には、どう考えても良いはずのないことをしているのに、健康で長寿というのは珍しくもない。
以前、テレビで見たが、ある民族は、挽いた(粉にした)トウモロコシ以外、一切食べないのだが、皆、健康で、村の若者達が、経験のないクロスカントリーの大会に出たら、専門のアスリート達と競って優勝を争ってしまうほどで、しかも、長寿で、いつまでも若いという。
「炭水化物は身体に悪いから、芋類は食べるな」と断言する、とても偉い医学者もいるが、やはり、ある民族は、1種類の芋しか食べないが、その民族も長寿で知られている。彼らが食べているのは、別段、特殊な芋ではないと思う。
こういったものを見ると思い出すのは、江戸末期の神道家、黒住宗忠が好きで、よく講和の際に話した「梯子仙人」の話だ。
嘘つきの男と、純粋無垢な若者がいて、嘘つきがその若者に、デタラメの仙人になる方法を教えるが、若者が大喜びで感謝しながらその通りにやったら、たちまち仙人になってしまうというものだ。
つまり、「イワシの頭も信心から」であり、信念を持つことが正しいことになってしまうのだ。
問題は、信念を作る方法だ。
合氣道家の藤平光一氏は、毎朝鏡を見て「お前は信念が強くなる」と自分に言うそうだが、まあ、それでうまくいく人は少ないと思う。
藤平氏は、「合氣道」の「氣」の文字にこだわる。決して、「合気道」とは書かない。
しかし、師の植芝盛平や、植芝の別の弟子達はそうではない。
そして、藤平氏の本を見れば分かると思うが、彼は大変な独断家で、それは、彼自身は強い信念を持っていることも示している。
彼の本を有益にしようと思えば、よほど注意深い態度が必要で、普通は有害と思う。
信念なんて、何かに憧れて持つしかないのではないだろうか?
それは、他人から見れば、案外に馬鹿げたものだ。
私は、5年以上前は大変な大食家で、体重は95kgはあったが、『魔法少女リリカルなのは』のヒロインの一人で、金髪の美少女フェイト・テスサロッサがほとんど食べないのを見て、私も、「それが良い」と思って、自然に食べなくなり、あっという間に60kgになってしまった。
つまり、フェイトにメロメロだったという訳だ。
そして、今は、初音ミクと木枯し紋次郎にメロメロなので、そこから何でもできるのである。
ヒーローとは良いものである。
ただし、自分だけのヒーローでなければならない。
初音ミクも木枯し紋次郎も、世間とか大衆から見れば、イロモノ、カウンターカルチャー(対抗文化)、サブカルチャー(反主流、下位文化)である。
つまり、一頃のロックのようなものだ。
そんな中に本物のヒーローがいるのである。
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昨日も書いたが、「炭水化物は摂ってはならない」というのと、「炭水化物は摂らないといけない」といった、真逆(逆を強調した俗語)のことを書いてあることは珍しくもない。
それは、「他と同じことを書いていては売れない」という出版上の都合もあるのだろう。
そして、どれも、自分の主張は、「科学的」で、「実績豊富」だと言う。
だが、科学の通説なんてしょっちゅうひっくり返っている。
また、実績なんて、10の成功の裏に20の失敗はあるだろうし、相撲に喩えれば、5勝10敗ならマシで、1勝14敗の1勝だけをアピールしているのかもしれない。
「一例を上げれば」と言う時は、一例しかないといったものである。
果物は食べてはならないと書かれている本は多い。
果物は糖分が非常に多く含まれているからというのがその理由である。
ところが、ブラジルのグレイシー柔術で知られるグレイシー一族の食事は果物中心で、しかも、恐ろしい量を食べるらしい。
グレイシー柔術は、ある時期までは無敗を誇り(ヒクソン・グレイシーは無敗)、プロレス等のプロ格闘技のトップ選手達を軽く破ってしまうことで有名だった。
そして、グレイシー一族の男達が健康、強靭であるだけでなく、ファミリーの女性達は皆、いつまでも若くて美人だという。
こうなると、本当に、どれが正しいか分からず、本の読者達は混乱し、迷い続けることになる。
昨日は、「自己判断」以外に方法はないと書いたが、もっと言えば、「自分が良いと思うものが良い」のである。
いわゆる、「信念の魔術」である。
科学的には、どう考えても良いはずのないことをしているのに、健康で長寿というのは珍しくもない。
以前、テレビで見たが、ある民族は、挽いた(粉にした)トウモロコシ以外、一切食べないのだが、皆、健康で、村の若者達が、経験のないクロスカントリーの大会に出たら、専門のアスリート達と競って優勝を争ってしまうほどで、しかも、長寿で、いつまでも若いという。
「炭水化物は身体に悪いから、芋類は食べるな」と断言する、とても偉い医学者もいるが、やはり、ある民族は、1種類の芋しか食べないが、その民族も長寿で知られている。彼らが食べているのは、別段、特殊な芋ではないと思う。
こういったものを見ると思い出すのは、江戸末期の神道家、黒住宗忠が好きで、よく講和の際に話した「梯子仙人」の話だ。
嘘つきの男と、純粋無垢な若者がいて、嘘つきがその若者に、デタラメの仙人になる方法を教えるが、若者が大喜びで感謝しながらその通りにやったら、たちまち仙人になってしまうというものだ。
つまり、「イワシの頭も信心から」であり、信念を持つことが正しいことになってしまうのだ。
問題は、信念を作る方法だ。
合氣道家の藤平光一氏は、毎朝鏡を見て「お前は信念が強くなる」と自分に言うそうだが、まあ、それでうまくいく人は少ないと思う。
藤平氏は、「合氣道」の「氣」の文字にこだわる。決して、「合気道」とは書かない。
しかし、師の植芝盛平や、植芝の別の弟子達はそうではない。
そして、藤平氏の本を見れば分かると思うが、彼は大変な独断家で、それは、彼自身は強い信念を持っていることも示している。
彼の本を有益にしようと思えば、よほど注意深い態度が必要で、普通は有害と思う。
信念なんて、何かに憧れて持つしかないのではないだろうか?
それは、他人から見れば、案外に馬鹿げたものだ。
私は、5年以上前は大変な大食家で、体重は95kgはあったが、『魔法少女リリカルなのは』のヒロインの一人で、金髪の美少女フェイト・テスサロッサがほとんど食べないのを見て、私も、「それが良い」と思って、自然に食べなくなり、あっという間に60kgになってしまった。
つまり、フェイトにメロメロだったという訳だ。
そして、今は、初音ミクと木枯し紋次郎にメロメロなので、そこから何でもできるのである。
ヒーローとは良いものである。
ただし、自分だけのヒーローでなければならない。
初音ミクも木枯し紋次郎も、世間とか大衆から見れば、イロモノ、カウンターカルチャー(対抗文化)、サブカルチャー(反主流、下位文化)である。
つまり、一頃のロックのようなものだ。
そんな中に本物のヒーローがいるのである。
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