ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

頭を良くする

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

四つん這い歩行で頭が良くなる理由

人間の脳は三重構造になっている。
下から、

・爬虫類の脳(脳幹)食欲、性欲
・哺乳類の脳(大脳辺縁系)喜怒哀楽の感情。安全の欲求。
・霊長類の脳(大脳皮質)理性、知性

と積み重なっている。
食欲・性欲だけでやっている人間は爬虫類のようだし、すぐにかっとなって切れるのはゴリラや犬のような者だ。

アーサー・ケストラー(1905~1983)という、極めて優秀なユダヤ人がいて、ジャーナリスト、小説家、政治活動家、哲学者として知られ、科学史や科学評論の著書もあり、特に名著『ホロン革命』が有名だ。
このケストラーは、こんな三重構造の人間の脳を「出来損ない」と断じた。
つまり、よく分かると思うが、我々は食欲や性欲に勝てない。つまり、霊長類の脳は爬虫類の脳に負ける。
また、かっとして(頭に血が昇って)理性を失うなど、霊長類の脳は、哺乳類の脳にも勝てない。
そりゃ、一番の土台が爬虫類の脳で、その上に哺乳類の脳があり、霊長類の脳はその上に乗った不安定なものだからだ。

ところが、教育学博士で世界的な知力研究家のウィン・ウェンガー(1938~2021)は、ケストラーとは違った捉え方をしていた。
簡単に言えば、むしろ、現代人は、爬虫類の脳や哺乳類の脳の発達が不完全なので、霊長類の脳も十分に発達していないのだと指摘した。
実際、爬虫類の脳や哺乳類の脳を発達させるトレーニングをしたら、霊長類の脳も発達し、頭が良くなることが分かったという。
一例を上げれば、現代の赤ん坊はすぐに立つようになってしまい、十分にハイハイ(四つん這いで移動する)をしていないが、このハイハイは爬虫類の脳を発達させるために必要な運動だ。そして、大人でも、ハイハイをさせたら、頭(霊長類の脳)が良くなったという。
運動をすると頭が良くなるというのも、運動が爬虫類の脳や哺乳類の脳を発達させるからだと思われる。
ウェンガー博士の娘は3歳でメンサ(高IQ団体。IQ130以上で入会出来る)に入り、これは当時の世界記録で、ウェンガーの理論を実証したようだ。

佐川幸義流四股は、腰のバランス、体幹、インナーマッスルを鍛えるが、これは特に、爬虫類の脳を鍛えると思われる。
もちろん、歩くことも爬虫類の脳を鍛えると思う。
筋肉を使ったり、心肺を活性化させる運動は哺乳類の脳を鍛えるだろう。とはいえ、無理に筋トレをしたり走ったりしなくても、スポーツや格闘技をやって、楽しく鍛えれば良い。
腕振り運動なんてのは、爬虫類の脳や哺乳類の脳を鍛えつつ、霊長類の脳と統合させていく完全運動であると思われる。

エロやグルメは、適度には良いが、のめり込むと、爬虫類の脳や哺乳類の脳ばかりが活動し、霊長類の脳が活動停止する。
『BEATLESS』(長谷敏司のSF小説。アニメ)で、15歳の性格の良い少女、村主オーリガが「人間はエロとグルメで生き抜いてきた」と言ったが、当たっている面もあるが、度を越えてはいけないのである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)頭には、この刺激がズバリ効く! (ウィン・ウェンガー)
(2)頭脳がよくなる! (ウィン・ウェンガー) ※『頭には、この刺激がズバリ効く! 』と同じ内容
(3)ホロン革命 新装版~部分と全体のダイナミクス~(アーサー・ケストラー)
(4)佐川幸義 神業の合気(「月刊秘伝」編集部)
(5)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り)
(6)BEATLESS(上)(長谷 敏司)

陽射し
AIアート1446
「陽射し」
Kay

頭を良くするには

私が高校生の時、福沢諭吉の有名な『学問のすすめ』を読んで、まず衝撃的だった言葉が「力役は易し」だった。
つまり、肉体労働は簡単で卑しい仕事だから、勉強することで、そんな仕事をしなくて良い人間になろうと説いているように思ったのだが、そう理解されても仕方がない文章だったように思う。
高校生だった私は、『学問のすすめ』や福沢諭吉について、「何たる浅はかな煽り。福沢諭吉というのはロクでもない人物」という観念を持ってしまい、以降、福沢諭吉について調べることがなく、こんな人物を一万円札に採用した日本の危うさを感じたものだった。
まあ、これが誤解だったかどうか、いまだ確認していない。
私は、中学・高校時代は、「学問は試験のためにやるものじゃない」「学問は金のためにやるものではない」という想いが強烈で、学問は純粋に、真の意味で賢くなるためにやるものだと思っており、試験の成績第一主義の学校や日本の教育に完全に背を向けてしまった。
よって、私は、高校受験も大学受験も真面目にやらなかった。
だから、ルネ・デカルトが「書物による学問を捨て、世間から学んだ」と言ったことに感激したものだった。
彼は、意外なことに、学校に行ったのは二十歳までで、それでも大学は出ているが、取った学位は法学士だった。
つまり、彼の業績として現在も高く評価されている数学、物理学、哲学は全て独学であった。
これは、ニュートン、アインシュタインも同じである。
英国の作家コリン・ウィルソンは、アインシュタインのような科学者になりたかったが、家が貧しくて高校に進学出来ず、肉体労働をしながら図書館で独学した。彼のことは、一般に、作家、評論家と紹介されるが、なぜ、思想家とか哲学者と紹介されないのか、私には不思議である。
哲学者、作家の東浩紀さんが、自分が哲学者と呼ばれるのは良いが、思想家とは思っていないと、何かで言うか書くかしていたと思うが、それは、学術的な取り決めとか因習のようなものからと思われ、私は、そんな学問の権威みたいなものは大嫌いで、そんなものにひれ伏す東浩紀さんは大したやつじゃないと勝手に思っている。

賢くなるためには、頭を鍛えなくてはならないが、頭を鍛える大切な期間を過ごす小中学校、あるいは、高校では、試験の採点の仕方を最優先とし、学問や教育がすっかり歪んでしまっている。私は、ひょっとしたら、これが有名な、「中国、ロシアによる、アメリカや日本の若者の頭脳を破壊するための策略」と思ったものだが、当たらずと言えども遠からずといったところだろう。
まあ、偏見かもしれないが、そんなことを感じていたので、私は学校の勉強は真面目にやらず、成績が悪かったこともあり、社会では不利な立場になってしまった。それがどういうわけか、そんなエリート教育に加担する企業に関わり、高学歴な人々を沢山見たが、やっぱりおかしな人が多かったと思う。

人間の生まれつきのIQは遺伝でほぼ決まるらしく、その遺伝率は、一般に遺伝的と思われている背の高さの遺伝率よりずっと大きいのだという。つまり、人間の頭のレベルは、生まれつき決まっているのかもしれない。
ただ、生まれつきの筋肉の強さがきまっているとしても、鍛えれば、かなり強くなるように、人間のIQも鍛えれば必ず伸びると思う。
いや、それどころか、人間の脳は驚異的なほど優秀で、誰でも相当な可能性を秘めていると思われる。
最終的には、デカルトが言うように、世間で学ぶのが良い。
しかし、デカルトは基礎的な学問はよく修めていた。
面白いのは、デカルトは、今で言う中学や高校あたりで、「この学問は良いが、この学問は懐疑的だ」と区別すると共に、「怪しげな学問も何等かの役には立った」と言ったことだ。
この怪しげな学問とは、占いや魔術の類であったが、デカルトは実際は大のオカルト好きだった。
ニュートンが、オカルト研究のついでに数学や物理学をやっていたのだということは知られているが、デカルトも、そんな傾向があったのだと思う。
オカルトも、学びようで頭が良くなるのだろう。
ニュートンのオカルトは、多くは聖書の研究だった。
イーロン・マスクなども、聖書はよく読み、評価していたと思う。
日本には、『カタカムナ』や『ホツマツタヱ』といった知恵の書もあるのだが、世間に出回っているものを見ると、まだまだ、あまり優秀でない人の個人的独断を含んだ怪しげなものが多く、学び難い。
いずれにしても、仏典や聖書などの聖典も、権威側に読まされる形で読むと、必ず歪んだ理解をする。
よって、あまり宗教には関わらない方が良いかもしれない。
私は、とりあえずは聖書は読んでいる。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)方法序説ほか (デカルト)
(2)プリンキピアを読む ~ニュートンはいかにして「万有引力」を証明したのか?~ (ブルーバックス)
(3)旧約聖書(新日本聖書刊行会)
(4)新約聖書(新日本聖書刊行会)
(5)バガヴァッド・ギーター(日本ヴェーダーンタ協会)

永遠の瞬間
AIアート1412
「永遠の瞬間」
Kay

自分は頭が良くないと認める勇気

私は小学5年生の時、クラスメイト全員のIQ(知能指数)を知る機会があり、IQと成績がピッタリ一致することに気付き衝撃を感じた。
IQについて、「人間の本当の優秀さを示さない」「単にIQテストが得意かどうかを示すだけ」みたいに軽く言う人がいるが、私のような体験をすると、そうではないことは明白だ。
IQが分かると、その子のキャラクターが完全に理解出来た。
優等生は全員IQ120以上で、130以上は「賢いなあ」と思わせる子だった。
100から110だと、馬鹿ではないが、張り切った時だけそこそこ出来るという程度。
90から100は、頑張っても低空飛行で、言動にも冴えたところがない。
80未満は勉強ということに関しては、明らかに劣等生で、これは努力してどうなるものでもないとはっきり感じた。
ちょっと面白いのが110から120で、それほど賢くはないが、地味にそこそこ良い成績を取り、授業中、教師に指名されると、何だかんだ言いながら正解を言う場合が多い。
一説では、IQ110から120が、最も社会でうまくやれ、そこそこの規模で成功する可能性が高いと言うが、このクラスのIQの者は、努力すればそこそこの成果を出せるが、怠けると全く駄目で、良い想いをするためには頑張らないといけないことが分かり、自助努力をして引き締まった人間になる場合が多いのだと思う。

『サザエさん』というアニメの磯野一家のキャラクターは不自然だ。
カツオが試験で悪い点を取って怒られる場面が昔はよくあったが、怒られたってIQが低いと良い点は取れない。
カツオはすぐに遊びに行くことが勉強が出来ない理由のように思わせているが、IQが低いと勉強に興味がないのは自然で仕方がない。
ところが、カツオの父親の波平は、少なくとも原作では京大卒で、カツオだってIQは高いはずで、実際、カツオは頭の回転が速いことが一貫した設定である。
つまり、カツオの設定はおかしいのである。

ただし、これが世の中の大誤解なのだが、IQは固定されたものではない。
限度はあるかもしれないが、かなり伸ばすことは可能と思える。
しかし、特に子供は、良い環境にないとIQを伸ばすことが出来ない。子供は自分ではどうにもならないのだ。
だが、IQが低い親は、たとえば「男の子は外で元気に野球みたいなことをするのが良い」と思い込んでいて、息子が家の中で本を読んでいたら、その母親は、それが悪いと思うよりも嫌だと感じ、「外に出て遊びなさい」と強要し、息子がIQを伸ばす機会を奪ってしまう。
ところで、現代は、子供は親を見習ってスマートフォンばかり見ていることが多く、ほぼ明らかであるが、スマートフォンの過度の使用は確実に頭を悪くする。これによって、IQが高い子も低い子も、多くが、IQが低くなるのだと思う。

面白いのはUFO研究家で名高い矢追純一さんの場合で、矢追さんが子供の時、母親は矢追さんが家で勉強したり本を読むことを決して許さなかったが、母親は、矢追さんが、試験はいつも百点、通信簿はオール5でないと許さず、矢追さんの成績はほぼその通りだった。
ただし、これにはカラクリがあり、矢追さんの父親は天才的に優秀な人で、矢追さんもIQが高いに違いないのだ。
つまり、誰でも矢追さんのように出来るわけではない。

有名な知識人は、一流の大学に入っている人が多い。
インフルエンサーと言われる堀江貴文さんや成田悠輔さんは東大で、有名IT事業家の川上量生さんは京大、人気国会議員の原口一博さん、米山隆一さんは東大で、特に、米山隆一さんは親しみやすいキャラクターながら医師、医学博士、弁護士である。
個人的偏見かもしれないが、どこかお馬鹿に見える深田萌絵さん(ITビジネスアナリストを自称)も早稲田(25歳で入学)だ。
IQ110以下の普通の人は、死ぬほど努力したって彼らのようにはなれないのは、いくら野球が好きでも大谷翔平さんになれないのと同じような理屈だ。

よって、特に子供はそうだが、大人もIQを高くする(この言い方が嫌なら頭を良くする)努力をした方が良い。
IQ90とか100とかのまま頑張っても、辛いだけで成果は少ないと思う。
とはいえ、脳トレみたいな世の中で出回っているものは、ひょっとしたらIQ110程度までは伸ばせるかもしれないが、子供だましであると思う。
そうではなく、知的好奇心を持つよう導く優れた方法論が必要である。
ただし、支配者層は国民が馬鹿であることを望むので、難しい面はある。
大人の場合で言えば、まずは、自分の頭を良くすることに興味を持つことが必要だと思う。そう思わない限り、頭が良くなることはないと思う。
だが、馬鹿ほど、自分は頭が良いと思っている。だから、馬鹿は馬鹿と言われたら激しく怒る。
そこで、自分は努力したって東大に行けないことを認めると良いと思う。
東大に入ったからといって、人間として優秀ということはないが、地頭が良いのは間違いない。
まずは、自分は頭が良くないことを認めないと始まらない。私はそう思う。

夕暮れ
AIアート797
「夕暮れ」
Kay


◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)頭脳がよくなる! (ウィン・ウェンガー)
(2)アインシュタイン・ファクター(リチャード・ポー、ウィン・ウェンガー)
(3)新装版 ヤオイズム(矢追純一)
(4)新装版 神経言語プログラミング(リチャード・バンドラー)
(5)皇帝の新しい心(ロジャー・ペンローズ)

本当に頭が良い人になる

個人的な意見だが、資格なんか取るより、頭を良くする方が、何百倍も何千倍も価値がある。
いや、資格だけでなく、学歴や、ほとんどの個人に貼るラベル的なものも同じだ。
つまり、フェイスブックの自己紹介ページの定型的な記述は全く無価値だ。
ただ、一般的観念として、頭の良さは生まれつきのものだと信じている人があまりに多いと思う。そう思っている限り、自分の頭の良さは正確に両親の頭の良さの平均である。
IQ(知能指数)は必ずしも頭の良さを示さない、あるいは、頭の良さと全く関係ないと言う人もいるが、それはやはり、IQが生まれつきのものだという一般的信念に配慮し、そう言っているという面があると思う。
無論、IQが頭の良さの全てではないが、頭の良さは、ほぼIQで決まる。

私はIT業界の人なので、「プログラマーの適正は?」などという話をしたり聞いたりするし、そんなことを話題にする本やSNSの情報がよくあるが、プログラマーの適正のほとんどはIQである。
「IQより、コミュニケーション能力や社会常識や責任感が大事だ」と言う人もいるが、そんなものも、IQが高い人の方があるし、もし、不幸にして今はないとしても、IQが高い者は、その気になれば、それらを簡単に得る。

企業研修なんてのは、IQが低い人のためのものである。
IQが高ければ研修など必要ないし、むしろ、弊害が多過ぎて、やってはならないくらいだ。
そもそもが、学校がIQが低い者のためのものであり、IQが高い者は学校に行くべきでない。そして、皆、学校に行くより、IQを高くして学校に行かなくて済むようになる方がずっと良い。

もう大昔から、まともな脳や知力の研究者は、頭は後天的に良くなるし、可能性としては無限に良くなると明言しているが、それを積極的に否定するわけではないかもしれないが、頑なに無視し続けているのが「教育界」である。
公的な教育界には関わらないことが幸せだし、関わるとしても(医者や学者等になるには関わるしかない)、なるべく距離を取るべきだろう。

さて、どうすれば頭が良くなる・・・IQが高くなるかというと、その方法が書かれた良書がいくらでもある。ただし、今はその手の本で、読者に損害をもたらすものも多い。
本が売れることだけを目的に書かれたもの、また、その本を通して、教材を売ったり、セミナーに勧誘するといった、お決まりの手法が横行している。
また、YouTubeで「頭が良くなる方法」で検索すれば、上位に出てくるのは、嘘つきの顔や、引っ掛けの文言ばかりで、それこそ、「頭が悪いやつをカモにしよう」と狙っているものばかりだ。

ここからは、嘘つきが書かない、本当に頭が良い者の話だ。
それは、「頭が良くても大したことはない」という話だ。
頭が良い者ほど、自分の頭脳なんて大したものではないことが分かっている。
それを端的に言ったのが、ソクラテスの「私は、自分には知恵がないことを知っている唯一の人間なので、誰よりも知恵がある」という言葉だ。
私がよく引用するのが、矢追純一さんの「僕は頭が悪いから考えることを放棄した」というものだ。
しかし、矢追さんの実績は、いわゆる「頭が悪い者」が出来ることではない。
実は、矢追さんの父親は天才技術者であり、母親も一芸に秀でた極めて優秀な人だった。
そして、矢追さんは、母親から、家で勉強することや本を読むことを一切禁じられていたが、それでも、テストは100点、通信簿はオール5でなければ、母親に殴られたという。
また、矢追さんは、高校時代は、高校には全く通わず、学校の勉強もせず、自分と妹2人を養うために深夜まで働き(その後飲みに行き)、受験勉強も全くしなかったが、大学は中央大学法学部(司法試験合格実績は東大以上として知られる)に入り、きちんと4年で卒業した。
おそらく、矢追さんはIQは相当高かったと思う。
だからこそ、自分の頭なんて全然大したものではないと分かっていたのだ。
アインシュタインだって、自分が優秀だとか、特別だとか全く思っていなかったらしく、学歴のない2番目の奥さんと比べてもはるかに劣ると思っていて、奥さんに「私は難しいことは苦手だから、お前がやってくれ」と言っていたらしい。

とはいえ、IQが高いと、個人レベルでは無駄なエネルギーを消費せずに済む。例えば、つまらない仕事を、普通の人の10倍の速さで出来るので、ノンビリ出来て早く帰れる。
最初のあたりで言ったように、プログラミングも簡単に出来る。まあ、そんなことはIQが高いマゾにまかせておけば良いと思うが(個人的意見です)。
で、頭を良くするためにはどうすれば良いかというと、「頭が悪い者がやることをしないこと」に尽きる。
つまり、注目されたがったり(目立とうとしたり)、人にちやほやされたがったり、「俺ってイケてる」と自己満足するためのことをやらないことだ。
本なら、ちょっと古いが、中山正和の本を読むと良い。
中山さんは、「理屈で考えられる限り考える」を追求し、意識と無意識の折り合いをうまく調整することを考えたので、IQが高くなっても、その弊害が出ない方法を教えることが出来た。
それと、1日2回くらい、数分から、出来れば10分程度、非常に微かな呼吸をすると良い。これは、頭を悪くする因子を不活性化させ、同時に、脳への酸素供給能力を上げる方法であり、さらには、潜在意識とのコンタクトを高める方法で、引き寄せまでうまくなる。








頭を良くする絶対的常識

頭の良さは生まれつきのものかというと、生まれつきの頭の良さの上下は確かにある。
それは、身体の強さと同じで、生まれつき身体が強い人がいることには、あまり異論はないと思う。
とはいえ、生まれつき身体が強くても、不健康な生活をすれば、せっかくの黄金の身体も駄目になる。
一方、生まれつきの身体が弱くても、節制し、適切に鍛えれば、ほとんどの場合、丈夫で強い身体になる。
頭の良さも同じで、生まれつき頭が良くても、馬鹿になるようなことを続ければ馬鹿になる。
逆に、生まれつきの頭が悪くても、正しく脳を育て鍛えれば、間違いなく頭が良くなることは、科学的に分かっているらしい。

科学的根拠(今流には日本でも「エビデンス」とか言うのだろう)がある頭が良くなる方法は、いろいろあるだろうが、かなり明確なのは運動であるらしい。
一方、脳トレと言われるような、パズル的な、計算、認知訓練は、ごく一面的には効果があるかもしれないが、むしろ、思考がパターン化して、頭が悪くなると思われる。
学校の勉強は、答のある試験で良い成績を取るためのものであるということは、やはり、パターンを頭に叩き込むものだ。もちろん、何ごとも・・・たとえば生活や仕事に必要なパターンは覚える必要はあるが、それしか出来ない・・・そればかりやり過ぎると、代替可能なロボットになるということで、作業ロボットのような頭の良さは得られるが、人間としては馬鹿になる。

まあ、以上が、研究者の意見、あるいは、脳トレ(それに類似の学校教育)の欠陥に関しては、常識的に私がまとめたものだ。
しかし、頭を良くする一番良い方法は、どう言っても、頭を使うことだ。
ただ、繰り返しになるが、脳トレや学校の勉強のように、答が明確にある問題を解くことを繰り返しても、あまり頭は良くならないし、それしかしないと、むしろ馬鹿になる。
「頭を使えば頭が良くなる」というときの「頭を使う」とは、簡単に言えば、「答のない問題を解く」ということで、それを「創造的に考える」と言うのだろう。
それが分かれば、答がある問題を解くことしかしない学校が、いかに無益で、受験というものは害が大きなものであることが分かると思う。
しかし、「そうは言っても、受験エリートはやはり優秀じゃないか?」と言う人もいると思うが、これは、正しくは、「受験エリートの中に優秀な人がいる」というに過ぎない。受験エリートの中の優秀な人が目立つ仕組みになっているというだけのことで、受験エリートの大半は馬鹿だ。ただし、受験エリートには、パターン通りに動く(パターン通りにしか動けない)ロボット的な便利さはあるので、企業や役所には重宝されるのである。
本当に優秀な人は、優秀さの種類にもよるが、さして努力しなくても試験で良い点が取れるのである。
ある一世を風靡したIT企業創業者が「全く受験勉強せず京大(工学部)に合格した。だが、東大は、少しは受験勉強をしなくては入れないらしく、落ちてしまった」と言っていたが、多少の誇張はあるかもしれないが、大体、本当と思う。
予備校に行って必死で受験勉強しないと受からないなら、本来は、やめた方が良いのだが、社会のシステム上、そうとは言い切れないところが残念である。

とりあえず、頭を良くするには、運動である。
その運動は、筋トレより有酸素運動が良いらしいが、有酸素運動と言っても、走ったり、歩いたり、泳いだりするだけでなく、リラックスして、ある程度の時間行う運動という程度に捉えれば良いと思う。
本来、楽しいスポーツゲームや武術やダンスなどをやるのが好ましいが、そんなものは、なかなかやる機会がないし、路上でサッカーやバレーボールの真似事をして迷惑をかける馬鹿も困るので、そこは、賢く、人に迷惑にならないように運動をする方法を考えることが、頭を良くする上でも、極めて重要なことである。上でも述べたように、頭を良くするには、頭を使う・・・それも正しく使うことが重要で、頭を使うべきところで使わないことが、最も頭を悪くするのである。
その意味、いくら運動しても、適切に頭を使わないと頭は悪くなる。
そして、旧ソ連KGBの元スパイで、アメリカに亡命したユーリ・ベズメノフが、旧ソ連の民主主義国家侵略方針の根拠として証言した通り、モラルを持たない人間は正しい判断が出来ない・・・つまり、馬鹿で頭が悪いのである。
私は、頭が良くする最重要事項はモラルであると思う。それがある上で、運動したり、創造的に考えたり、あるいは、瞑想することで、頭が良くなるのだということは、おそらく、間違いないと思う。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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