安倍総理の靖国参拝については、まずいことをしたものだと思う。
物事を考える時、それについて、もっともっとよく見て、そして、自分の心の反応にはっきり気付いていることだ。
そして、他人に印象付けるようなことを言うのではなく、自由に導くものであれば、その答は正しい。

安倍総理は、英霊(戦死者の霊を敬って言う言葉)に感謝するというのは二の次で、本音は、「靖国参拝しなければ、中国、韓国の圧力に屈したとして日本がナメられる。いや、俺の面子が立たぬ」ということなのだろう。
でなければ、あれほどまずいことができるはずがない。

私は戦死者に対しては、感謝ではなく、気の毒だと思っている。
そう正しく考えれば、当時の国家や軍部の愚かさを、戦争犠牲者への感謝にすり替えさせられることはない。
ここが肝心なのである。

戦死者も、そして、現代の日本人も気の毒なのだ。
戦争の時の兵隊達は、国家や軍部によって、妄想でしかない馬鹿げた教義や信念を叩き込まれて、正しいと思って勇敢に戦ったのだ。
そして、現代の我々も、国家によって、豊かで幸福な国の国民は、ガンガン美食・大食し、自動車も10年20年と乗るのはみっともなくて、地位に見合った立派な車を短期間でどんどん買い替えるのが素晴らしいことだという、愚かな教義や信念を叩き込まれて、その通りにやっているのだ。
愚かな妄想を叩き込まれているということに関し、戦争中の兵隊も、現代の世間の人達も全く同じなのだ。

だが、今は私のように、ほんの少しの注意力を持っていれば、世間の教義や信念の欺瞞を見破り、世間の人達から見れば驚くべき少食、菜食によって完全に健康になれ、小さな自動車を大切に乗れば、お金も節約できる。実際は、私は母親が脚が悪いので自動車を所有しているだけで、普段、ほとんど車を使わずよく歩くので、強健な身体でいられるのだ。

総理が「日本の面子、俺の面子」と思えば、中国や韓国だって、「国の面子、主席の面子、大統領の面子」にかけて反発してくるのは当たり前だ。
そんなことは、いくらなんでも、小泉総理が参拝した時のことを考えれば、火を見るより明らかだ。
いまやもう、日中関係、日韓関係は、修復のしようがない。
面子や利益より、仲良くすることが一番大切なのに、安倍総理は、本当にまずいことをしてしまった。

安倍総理に同調する者は、国家の権威を自分の権威と錯覚しているのだ。
私は、日本も中国も韓国も、その他のいかなる国も同等に幸福であるべきと思う。
そして、私は、日本の権威も、中国の権威も、韓国の権威も、いかなる国の権威も、また、いかなる組織、いかなる個人の権威も決して認めない。
私は日本人ではない。
地球星人である。
その視点から見れば、日本の総理とやらも、そして、彼に同調する人達は、自分が面子を失うことの恐怖によって束縛された人達であることが分かるのである。
日本だけが良くなるということは絶対にない。
日本をよくしたいなら、中国も韓国も、あらゆる国がよくならなければならない。
その大前提を忘れてはならない。

せっかくSMAPが、中国や韓国の映画俳優やポップスター達が、そして、初音ミクが、相手国の人々に素晴らしいサービスをして、心を合わせようとしても、政治家がいつもまずいことをしてしまう。
それは、まずい政治家を選んだ我々の責任である。
知名度や宣伝や派手なパフォーマンスだけで政治家を選んできた我々が、もっと自分の心をよく観察し、間抜けなことをしないようにならなければならない。









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