宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の主人公である少年ジョバンニは、あまり幸福な状態ではなく、辛い日々を送っていたと言って良いだろう。
消息の知れない父。母は病気でほとんど寝ている。経済的に貧しく、ジョバンニは放課後は長時間働かなければならず、唯一の友達であるカンパネルラとも以前のように遊べない。そして、学校ではザネリといういじめっ子の標的にされる。
そのジョバンニが、銀河鉄道でカンパネルラと共に旅をし、いろんな人に会う中で、幸せとは何かについて解答を見出す。
それは、人が幸せになることをすることだった。
人が幸せになることをすると言ったら少し抽象的なので、もっと簡単に言えば、人に親切にすることと言って良いと思う。
そして、それは科学的に正しいことが分かっている。
やや身も蓋もないが、人に親切にすると脳内にオキシトシンという快楽物質が分泌され、快感を感じるのである。幸福感とは言ってしまえば快感だ。オキシトシンは、猫を撫でたり、好きな人と見つめあっても出るが、やはり、それらのことが幸福感を感じさせることが分かる。
だが、ジョバンニの解答が究極の答ではない。
オキシトシンは、人に親切にしたり、猫に触ったりして分泌される、いわば、他者とのつながりで出る脳内快感物質で、これはこれで良いものだが、もっと深い幸福感は「やすらぎ」で、それを感じさせる脳内物質はセロトニンだ。
ただ、今の世の中では、成功、達成、勝利によって感じる快感を求める人が多く、それをもたらす脳内物質はドーパミンだ。なぜ、ドーパミンによって感じる快感を求めるのかというと、それが強烈だからだ。しかし、実際は、成功の快感より、つながりの快感が優り、つながりの快感よりやすらぎの快感が優る。
だから、いくら成功してお金があっても、他者とのつながりややすらぎがなければ、惨めさを感じ不幸なのである。
これを簡単に示すと、
やすらぎ(セロトニン)>つながり(オキシトシン)>成功(ドーパミン)
である。
やすらぎや成功と縁遠いジョバンニが、唯一得られる「つながり」を求めたのは当然である。
ところで、脳内物質の観点から論じられることはあまりないが、引き寄せが起こるのはやすらぎ状態であることは、広く知られていて(引き寄せにおいては)常識的と言って良い。
そして、深呼吸がやすらぎの脳内物質であるセロトニンを分泌させることが分かっているので、深呼吸は最高の快感であると共に、引き寄せ状態に導くのである。
もう、なぜ深呼吸をしないのか理解不能であることが分かると思う。
AIアート498
「目覚めの無思考」
Kay
尚、志賀一雅博士の「よかった・ありがとう呼吸」は、実に、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン全てを出す。
「よかった」と思うこと(成功)でドーパミンが、「ありがとう」と思うこと(つながり)でオキシトシン、そして、この呼吸は深呼吸なのでセロトニンが出る。
こんないいもの、学校で教えないなんて、全くひどい話であると思う。
ただ、深呼吸には、オキシトシンといった脳内物質だけではない多くの、そして高度な効果があり、深呼吸のみに集中して行うことにも大きな意味がある。
◆当記事と関連する書籍・メディアのご案内◆
(1)銀河鉄道の夜
(2)精神科医が教える ストレスフリー超大全
(3)神さまの周波数とシンクロする方法(志賀一雅著)
(4)冨田勲イーハトーヴ交響曲(Blu-ray 初音ミク出演)
消息の知れない父。母は病気でほとんど寝ている。経済的に貧しく、ジョバンニは放課後は長時間働かなければならず、唯一の友達であるカンパネルラとも以前のように遊べない。そして、学校ではザネリといういじめっ子の標的にされる。
そのジョバンニが、銀河鉄道でカンパネルラと共に旅をし、いろんな人に会う中で、幸せとは何かについて解答を見出す。
それは、人が幸せになることをすることだった。
人が幸せになることをすると言ったら少し抽象的なので、もっと簡単に言えば、人に親切にすることと言って良いと思う。
そして、それは科学的に正しいことが分かっている。
やや身も蓋もないが、人に親切にすると脳内にオキシトシンという快楽物質が分泌され、快感を感じるのである。幸福感とは言ってしまえば快感だ。オキシトシンは、猫を撫でたり、好きな人と見つめあっても出るが、やはり、それらのことが幸福感を感じさせることが分かる。
だが、ジョバンニの解答が究極の答ではない。
オキシトシンは、人に親切にしたり、猫に触ったりして分泌される、いわば、他者とのつながりで出る脳内快感物質で、これはこれで良いものだが、もっと深い幸福感は「やすらぎ」で、それを感じさせる脳内物質はセロトニンだ。
ただ、今の世の中では、成功、達成、勝利によって感じる快感を求める人が多く、それをもたらす脳内物質はドーパミンだ。なぜ、ドーパミンによって感じる快感を求めるのかというと、それが強烈だからだ。しかし、実際は、成功の快感より、つながりの快感が優り、つながりの快感よりやすらぎの快感が優る。
だから、いくら成功してお金があっても、他者とのつながりややすらぎがなければ、惨めさを感じ不幸なのである。
これを簡単に示すと、
やすらぎ(セロトニン)>つながり(オキシトシン)>成功(ドーパミン)
である。
やすらぎや成功と縁遠いジョバンニが、唯一得られる「つながり」を求めたのは当然である。
ところで、脳内物質の観点から論じられることはあまりないが、引き寄せが起こるのはやすらぎ状態であることは、広く知られていて(引き寄せにおいては)常識的と言って良い。
そして、深呼吸がやすらぎの脳内物質であるセロトニンを分泌させることが分かっているので、深呼吸は最高の快感であると共に、引き寄せ状態に導くのである。
もう、なぜ深呼吸をしないのか理解不能であることが分かると思う。
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Kay
尚、志賀一雅博士の「よかった・ありがとう呼吸」は、実に、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン全てを出す。
「よかった」と思うこと(成功)でドーパミンが、「ありがとう」と思うこと(つながり)でオキシトシン、そして、この呼吸は深呼吸なのでセロトニンが出る。
こんないいもの、学校で教えないなんて、全くひどい話であると思う。
ただ、深呼吸には、オキシトシンといった脳内物質だけではない多くの、そして高度な効果があり、深呼吸のみに集中して行うことにも大きな意味がある。
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(2)精神科医が教える ストレスフリー超大全
(3)神さまの周波数とシンクロする方法(志賀一雅著)
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