ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

量子コンピューター

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

「サルでも分かる話」は、どうでもいいことが分かるだけ

「誰でも分かる」「子供でも分かる」「サルでも分かる」といった説明は、どうでもいいことは分かるが肝心なことは分からない話だろう。
電話機が世の中に初めて登場した時の、「誰でも分かる」話は、「誰でも分かる音声のアナログ信号変換」で、聞いた人は「何言われたのか分からないが、俺には電話は必要ないことが分かった」と思い、実際、企業すら「不要」として電話を導入しなかった。つまり、肝心なことは分からなかったのだ。
インターネットの黎明期、「誰でも分かるインターネット」でやたら言われたのが、インターネットはミサイル攻撃を受けても生き続けるといったことで、結局、誰にも肝心なことが分からなかった。
しかし、電話が普及していない時には、通信技術の専門家も、電話がどう使われるか想像が出来なかったし、インターネットが普及していない時には、ITの専門家だって、インターネットが何の役に立つのか分からなかったのだ。

もう昔と言って良いが、巨大IT企業のエゴで「全ての人がコンピュータープログラミングをマスターすべきである」という馬鹿な話がまかり通り、かなり多くの人々が洗脳された。オバマ大統領が、そんな嘘を公式な演説で堂々としたのだから、そりゃ騙される。
巨大IT企業の影響力は政府以上と言われるように、世界中の学校でプログラミングを授業で教えるという滑稽なことが本当に行われるようになった。
ひょっとしたら「全ての人が漫画を描くべきである」と言って、学校で漫画の授業を行う方が、まだマシかもしれない。

ちょっと専門的な話だが、プログラミングに関し、1990年頃に「オブジェクト指向」という言葉が流行った。
もう一斉に「これからはオブジェクト指向でプログラミングしなければならない」と言われるようになり、やがて、普通の人もオブジェクト指向を理解し、仕事に取り入れないといけないと、マジで(笑)言う者が増えていた。
一方、優れたプログラマーにも「私はオブジェクト指向が分からない」と正直に言う人もいた。優秀かつ誠実なプログラマーに多かったと思う。彼らは、仕事では実際にオブジェクト指向を使っているのに、「自分はオブジェクト指向の肝心なことがピンとこない」と言っているのである。
優秀でも誠実でもないが、私もそうだった。
ところが、何かの雑誌で、あるプログラマーが、
「私はオブジェクト指向が分からなかったが、単にメモリ保護技術だと気付いた」
と言う記事を見て、私もオブジェクト指向が一気に分かった。
そんなことを言う人はいなかった。
こんなふうに、本質をズバリ突ける人が、本当に頭が良い人だ。

さて、量子コンピューターという名前を知っている人は多いと思う。
物凄く重要なものだが、この量子コンピュータについても、確実に、上であげたような愚が行われる・・・というか、行われている。
YouTubeの動画で見たが、多分、それなりの識者なのだろうが、小学生の子供に対し、量子コンピューターの説明として、量子ビットの話をしているのを見て、私は「この馬鹿」と思ってしまったが、その人だって、量子コンピュータが何の役に立つのか本当には分かっていないので、そんな話しか出来ないのだろう。
それを聞かされていた、その小学生の男の子は、とても賢そうな子だったが、すっかり困惑していた。困惑にも、肯定的な困惑というものもあるだろうが、全く無意味な困惑だった。その子も、量子ビットについて、話としては分かるだろうが、まるで意味を感じられないのだ。
量子コンピュータについて一般の人に説明する人のほとんどが、やれ量子もつれだの重ね合わせだのといった話をするが、それは電話のアナログ信号変換やインターネットの通信プロトコルのようなもので、普通の人には全く意味のないことで、少なくとも、後回しにして良いことだ。
まずは、本質を語るべきだが、上のような意味のない話をする「センセー」らは本質が分かっていないのだ。

私も、量子力学の初歩やコンピューターは分かるが、量子コンピューターが分からなかった。
しかし、量子コンピューター研究開発の第一人者である、大阪大学大学院教授の藤井啓祐博士が、
「量子コンピューターは宇宙の箱庭」
と言うのを聞いて、量子コンピューターが一気に分かった。
これは、決して素人をケムに巻く方便ではなく、量子コンピューターの本質と思う。
量子コンピューターは、宇宙と同様、自然の法則で動く、宇宙そのものである。
まあ、らしい言い方をすれば、量子コンピューターは自然を直接シミュレートするものと言えるかもしれないが、そうであれば、普通のコンピューターが100万年かかる計算を3分で出来るという意味も分かり、そのとんでもない有益性も分かるのである。
ただ、量子コンピューターだって、電話やインターネット同様、人々が使い方を工夫することでやっと真価が発揮される。
逆に言えば、使われなければ、どんな良いものも無いのと同じだ。
たとえば、蒸気機関だって、紀元前に発明されていたのに、19世紀になるまで無いも同然だったようにだ。

ちなみに、引き寄せも同じかもしれない。
まだ、本質をズバリ言う人がおらず、一般に使われないので真価が発揮されていないのである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)驚異の量子コンピュータ 宇宙最強マシンへの挑戦(藤井啓祐)
(2)量子論から解き明かす「心の世界」と「あの世」(岸根 卓郎)
(3)ツイッターノミクス TwitterNomics(タラ・ハント)
(4)投影された宇宙(マイケル・タルボット)
(5)洞察力(中山正和)
(6)瞑想と潜在能力(中山正和)

やわらかな無機質
AIアート1550
「やわらかな無機質」
Kay

引き寄せ的ギャンブル必勝法

引き寄せというのは、確率の操作だ。
私が小学生の時、ある天才的に頭が良い子が、一見子供っぽい馬鹿なことを言ったことを憶えている。
校庭に、何かの動物の骨があったのだが、その子は、それが恐竜の骨かもしれないと言う。
それを笑う子達に、その子は、
「確率は、恐竜の骨か、そうでないかの1/2だ」
と言い、他の子達は妙に納得したが、もちろん、論理的に考えるとそうではなく、確率は極めて低いだろう。
だが、確率と言うのではないが、0か1で処理するコンピューターでは、「恐竜の骨である」を1とし、「恐竜の骨ではない」を0とすれば、その意味で「2つに1つ」となる。
そして、引き寄せというのは、決して起こり得ないような1の確率を1/2と考え、さらに、1/2(50%)から1(100%)まで高めることである。

そして、量子コンピューターでは、0であり同時に1であるという扱いをし、引き寄せも同じである。
つまり、その骨は、恐竜の骨であり、同時に、恐竜の骨ではない。
それを、何かの力で恐竜の骨の方に持っていくのである。

普通のコンピューター的には、高根の花のあの子が自分の彼女になる可能性を、自分の彼女であるか、そうでないかで分け、それを1/2と考える。
量子コンピューター的には、彼女は、自分の彼女であると同時でそうではないと考える。
では、どうやれば、確率を1/2以上に上げたり、自分の彼女であると確定出来るのだろう?

1994年から1995に放送されたアニメ『美少女戦士セーラームーンS(スーパー)』の中で、原作にはないが、こんな話があった。
世界の運命が、土萠ほたる(ともえほたる)という少女の選択にかかっていた。
ほたるは、原作によれば小学6年生で11歳の超美少女である。
トランプのババ抜きをしていて、敵が差し出した2枚のカードの1枚がジョーカーで、ほたるがジョーカー以外を引けば、6人のセーラ戦士は助かり、ジョーカーを引けば彼女達は死ぬ。彼女達が死ねことは、ほぼ地球の最後と同じである。
これは純粋に、確率的に勝率は1/2である。
しかし、ジョーカーを引くか、ジョーカー以外を引くかは、引くまで分からない。量子力学的に、両方は同時に存在している。
敵は、素直な性格のほたるを誘導し、ジョーカーを引かせるのは簡単だと思っていた。
それに、大ギャンブラーは、破滅的な選択では、必ず、選択する方が間違うことを知っている。
ほたるに勝ち目はない。
つまり、引き寄せ不可の状態だ。
気が弱いほたるは、重圧に押しつぶされ怯えている。
だが、そこでセーラームーンが、
「どっちでもいいわ」
とほたるに言う。
この時の、セーラームーン役の声優、三石琴乃さんの声が素晴らしかった。
この「どっちでもいい」が、まさに、「どうでもいい」というふうに聞こえたのだ。
特別なマインドの持ち主であるセーラームーンの言葉で、ほたるの思考は消えたのだろう。
そして、ほたるは勝つ。

普通の人は、1億円がかかったギャンブルで自分が賭ければ、必ず負ける。
しかし、「どうでもいい」と思うことが出来れば勝負は逆転する。

引き寄せも、気楽になり、叶うかどうかを「どうでもいい」と本当に思えば叶うのである。
そんなことから、「ケ‐セラ‐セラ」(スペイン語で「なるようになるさ」の意味)という言葉が流行ったのだ。
それが、私がいつも言う究極の真言の人間版「私はなるようになるだろう」(神版が「私は常に生成する者である」)で、このように唱えれば、ほたるのように勝てるのである。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)賭ける魂(植島啓司)
(2)偶然のチカラ (植島啓司)
(3)運は実力を超える(植島啓司)
(4)運とつきあう(マックス・ギュンター)
(5)美少女戦士セーラームーンS (第3期) 全38話 [Blu-ray](輸入版)

気楽さ
AIアート1472
「気楽さ」
Kay

プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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