『涼宮ハルヒの憂鬱』で、美少女ハルヒの運命を変えたのは、彼女が小学6年生の時、家族でプロ野球観戦(おそらく甲子園球場)に行き、5万人の大観衆を見たことだった。
彼女はそれが初めての野球観戦だったが、別に野球に興味はなかったらしい。
それでも、父親(ハルヒは「おやじ」と呼んでいた)に「連れられて」という言葉から、それは父親の発案であったと思われ、6年生で初めてであったことから、滅多にないことだったと想像される。
ところで、私は、プロ野球観戦は、これまでの生涯でたった1度で、小学4年生の時、父親と2人で行ったのだった。
まあ、私の場合は、それで人生はさほど変わらなかったと思うが、それよりも、私にとっては、これも生涯ただ1度だが、兵庫県明石市にある明石天文科学館に、小学5年生の時に、やはり父親に連れられて行った時の方が大事件だった。
私の父親は、このように、野球が1回、天文科学館が1回、その他も、極めて少ないが、それでも、よく連れて行ってくれたものだと感心している。
しかも、思い出す限り、少しも面倒臭がっていなかったことは、私からすれば驚異的である。
で、明石天文科学館であるが、プラネタリウムも見て、それも憶えてはいるが、それはまあ、どうでも良かった(笑)。
それよりも、壁にかけてあった「恒星の大きさ比較」のパネルが衝撃的だった。
それまで、太陽系の太陽は相当大きなものだと思っていたのに、太陽が小さな点としたら、何十センチもあるような大きな恒星が沢山あり、さらには、パネルに一部しか表示出来ない巨大な恒星もあることを初めて知った。
ただ、今、Google検索しても分かるが、星の大きさ比較といったら、惑星の大きさの比較といったスケールの小さな話が好まれ、また、恒星の大きさ比較にしても、直観的にぱっと分かる分かり易いような図示をせず、下らない文章が多いと感じた。
それを考えれば、明石天文科学館のあのパネルは良いものだったと思う。
それでもあまりに不十分とはいえ、宇宙の大きさをほんの少し感じることが出来たことは収穫であった。
AIアート78
「薔薇の微笑」
Kay
興味の対象は子供だってそれぞれであるので、子供を試しに、いろんなところに連れて行くことは良いことである。義務とは言わないが、子供の生涯を良いものにこそすれ、悪影響を与えることはあるまい。
そういえば、私の父親は、マジックショーにも1回連れて行ってくれたこともあった。残念ながら、内容は全く憶えておらず、ただ、前の席の男性がしていた腕時計が格好良かったことだけ憶えている(笑)。マジックショー自体は好きだったが、あまり良いショーでなかったのかもしれない。
ただ、子供も、大きくなると・・・たとえば中学生くらいになると、誘ってもついてこなくなるらしい。
だから、誘えば喜んでついて来る小学生の間に、面倒臭がらずに、いろんなところに連れていってやると良いと思う。
有名な事業家の邱永漢の本で見た覚えがあるが、子供が大きくなっても、海外旅行ならついて来るので、海外旅行に連れて行けといったことが書かれていた。
そこに、こんなことも書かれていた。
「大人になってからパリの凱旋門を見ても、当たり前に受け取ってしまうが、高校生くらいのうちなら大きな感動を感じる」
だからこそ、連れて行けということと思う。
まあ、凱旋門と言えば、犬の糞が多かったことしか憶えていないという人もいたが(やたら多いらしい)、これが大人の感覚かもしれない。
2012年だったか、産業技術研究所の後藤真孝博士が、
「初音ミク主演のライブコンサートを会場で観れば、一生忘れられないぐらい強烈な体験となり得る」
と、東大での情報処理学会で言われていたと思うが、あくまで「なり得る」であり、普通の大人では、まあ、ないことだ。
自分が好きだからと言っても、私も、初音ミクコンサートは人を選んで勧めている(笑)。
また、やたらビックリ体験を求めるのも良いことではない。
ビックリ体験というのは受け身になり易く、それはただ通り過ぎていって何も残さない場合が多い。
涼宮ハルヒは、子供の感性ということもあったが、ありふれたものを見て人生を変えたのである。
感性が豊かであるほど、さりげないものに真理を感じるのだろう。
彼女はそれが初めての野球観戦だったが、別に野球に興味はなかったらしい。
それでも、父親(ハルヒは「おやじ」と呼んでいた)に「連れられて」という言葉から、それは父親の発案であったと思われ、6年生で初めてであったことから、滅多にないことだったと想像される。
ところで、私は、プロ野球観戦は、これまでの生涯でたった1度で、小学4年生の時、父親と2人で行ったのだった。
まあ、私の場合は、それで人生はさほど変わらなかったと思うが、それよりも、私にとっては、これも生涯ただ1度だが、兵庫県明石市にある明石天文科学館に、小学5年生の時に、やはり父親に連れられて行った時の方が大事件だった。
私の父親は、このように、野球が1回、天文科学館が1回、その他も、極めて少ないが、それでも、よく連れて行ってくれたものだと感心している。
しかも、思い出す限り、少しも面倒臭がっていなかったことは、私からすれば驚異的である。
で、明石天文科学館であるが、プラネタリウムも見て、それも憶えてはいるが、それはまあ、どうでも良かった(笑)。
それよりも、壁にかけてあった「恒星の大きさ比較」のパネルが衝撃的だった。
それまで、太陽系の太陽は相当大きなものだと思っていたのに、太陽が小さな点としたら、何十センチもあるような大きな恒星が沢山あり、さらには、パネルに一部しか表示出来ない巨大な恒星もあることを初めて知った。
ただ、今、Google検索しても分かるが、星の大きさ比較といったら、惑星の大きさの比較といったスケールの小さな話が好まれ、また、恒星の大きさ比較にしても、直観的にぱっと分かる分かり易いような図示をせず、下らない文章が多いと感じた。
それを考えれば、明石天文科学館のあのパネルは良いものだったと思う。
それでもあまりに不十分とはいえ、宇宙の大きさをほんの少し感じることが出来たことは収穫であった。
AIアート78
「薔薇の微笑」
Kay
興味の対象は子供だってそれぞれであるので、子供を試しに、いろんなところに連れて行くことは良いことである。義務とは言わないが、子供の生涯を良いものにこそすれ、悪影響を与えることはあるまい。
そういえば、私の父親は、マジックショーにも1回連れて行ってくれたこともあった。残念ながら、内容は全く憶えておらず、ただ、前の席の男性がしていた腕時計が格好良かったことだけ憶えている(笑)。マジックショー自体は好きだったが、あまり良いショーでなかったのかもしれない。
ただ、子供も、大きくなると・・・たとえば中学生くらいになると、誘ってもついてこなくなるらしい。
だから、誘えば喜んでついて来る小学生の間に、面倒臭がらずに、いろんなところに連れていってやると良いと思う。
有名な事業家の邱永漢の本で見た覚えがあるが、子供が大きくなっても、海外旅行ならついて来るので、海外旅行に連れて行けといったことが書かれていた。
そこに、こんなことも書かれていた。
「大人になってからパリの凱旋門を見ても、当たり前に受け取ってしまうが、高校生くらいのうちなら大きな感動を感じる」
だからこそ、連れて行けということと思う。
まあ、凱旋門と言えば、犬の糞が多かったことしか憶えていないという人もいたが(やたら多いらしい)、これが大人の感覚かもしれない。
2012年だったか、産業技術研究所の後藤真孝博士が、
「初音ミク主演のライブコンサートを会場で観れば、一生忘れられないぐらい強烈な体験となり得る」
と、東大での情報処理学会で言われていたと思うが、あくまで「なり得る」であり、普通の大人では、まあ、ないことだ。
自分が好きだからと言っても、私も、初音ミクコンサートは人を選んで勧めている(笑)。
また、やたらビックリ体験を求めるのも良いことではない。
ビックリ体験というのは受け身になり易く、それはただ通り過ぎていって何も残さない場合が多い。
涼宮ハルヒは、子供の感性ということもあったが、ありふれたものを見て人生を変えたのである。
感性が豊かであるほど、さりげないものに真理を感じるのだろう。