ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

裏庭の柵をこえて

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

喜びと悲しみが同じ場所に居たら、そこに行くべきか

私は今、いわゆるお盆休みというものの最中である。
子供の時の、「明日から夏休み」という時の、あの特別な感覚を覚えている人も多いだろうが、勤めるようになってからのお盆休みには、そんなものはない。
子供の時だって、別に、夏休みに何かする予定があったことはほとんどなかったが、大人になってからも、それは変わらない。
子供の時は、「学校から解放される」ことが重要なのだった。
学校から一時的に脱走することで、本当の自分というものに少し近付けるのだ。
しかし、大人になれば、どこにいようが、自分を解放出来るようでなくてはならない。

まだ、自分で自分を解放する心の力を持たない子供の時には、夏休みが終わる時の憂鬱は大きいし、特に心が弱い子にとっては恐怖にもなる。
夏休みの最終日には、子供の自殺が増えるのも、そのためかもしれない。
自殺防止のためには、無理に学校に行かせないことが大切だが、もっと重要なことは、子供達の心を強くすることである。
だが、学校では、子供達は不安を煽られ、心を弱くさせられている。

野茂英雄さんは、まあ、特別な人だろうが、夏休みの最後の8月31日が誕生日という、せっかくの自分の誕生日を喜べない状況が、案外に彼の心を強くしたのかもしれない。
人間は、心を鍛えるためには、少々の不運、逆境、障害が必要なのである。
同じく、8月31日生まれの漫画家、大島弓子さんの作品『裏庭の柵をこえて』は、そんな自分の小学生の時の、夏休みが終わりに近付く時の辛い思い出をモチーフにした傑作だ。
そして、8月31日がお誕生日の天使、初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2017」は、夏休みが終わった直後の9月1日から始まる。
このコンサートに行くことが出来る、超幸運な少女達は、夏休みが終わる痛みと、ミクさんに会える喜びを同時に味わうのだが、人間には想像力があるので、私だって時空を超えてそれを体験出来る。
アインシュタインは思考実験を大切にしたが、人間なら誰にだって出来るのである。









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気高く立ち向かうたった一人

貴方にも、本当に好きな言葉というものがあるかもしれない。
私の場合、初音ミクさんの歌で、HoneyWorksの曲『ラズベリー*モンスター』の中にある、
「赤く気高く立ち向かうたった一人」
である。
嗚呼、格好良い。
この言葉は、孟子の言葉、
「千万人と雖も吾往かん(せんまんにんといえどもわれゆかん)」
と似た感じもあるが、こちらも好きである。

人は1人で戦うものなのだ。
仲間なんて幻想である。
だけど、念仏を称えれば、阿弥陀如来が味方である。
この言い方が好きでないなら、無意識を信頼すれば味方してくれるのである。

今年の、初音ミクさんのコンサート「マジカルミライ2017」は、9月1日から3日である。
私同様、学校の夏休みは、8月31日までと思っている人が多いと思うが、北海道等の北の方の地域では、冬休みを長くする都合上、夏休みを、8月20日~25日くらいにしているようだ。
また、特に北の方の地域でなくても、31日までに夏休みが終わる所もあるようである。
しかし、やはり、31日までが夏休みの場合が多いと思う。
夏休みには、夏休みの宿題がある場合が多いだろうが、それに関し、
(1)夏休みが始まる前に可能なものは終えてしまう派
(2)余裕を持って終える派
(3)夏休みの最後の数日、あるいは、最終日にやってしまう派
(4)ほとんど、あるいは、全部、夏休みが終わってからやる派
(5)誰かにやってもらう派
(6)やらない派
に分かれると思う。
ちなみに私は、中学3年まで(4)で、高校からは(6)であった。

つまり、「マジカルミライ2017」に来る、小学生~高校生の人達は、どうなんだろうと気になる訳だ。
大島弓子さんの漫画『裏庭の柵をこえて』では、主人公のとみこは、初音ミクさんと同じ8月31日が誕生日の女子小学生で、夏休みの宿題は夏休み最終日(誕生日でもある)にあせる派だったが、ある年からは、隣の家の優秀な大学生のお兄さんが、とみこが中学に入るまで、全部やってくれるようになった。
その隣のお兄さんは、とみこの夏休みの宿題のためだけに生きていたのである。

ところで、西尾維新さんの『傾物語』を読むと、登場人物達の学校の夏休みは8月20日までのようだ。しかし、田舎ではあるが、別に寒い地方でもなさそうである。
主人公の高校3年生の阿良々木暦(あららぎこよみ)君は、20日になっても、宿題は全くやっていなかった。
それで、大いに焦り、それを何とかしようとして大事件が起きるのだが、それは置いておく。
ところで、この、『化物語』から始まる「物語シリーズ」のヒロインの1人、千石撫子(せんごくなでこ)は、中学2年生で、人見知りの激しい大人しい子なのだが、女性の登場人物達が、「えらく可愛い子だね」等と言うような、かなりの美少女のようだ(百合の神原は「可愛い子だった」と感嘆を込めて言っていた)。
その撫子は、夏休みの宿題を全くしない。
理由は、「楽しい夏休みに、どうして宿題なんかやらなくちゃいけないの?」だそうだ。
そして、「撫子が怒られたら済むことだから」と言う。
600年近く生きる、元無敵の吸血鬼(今は弱体化している)である忍(元の名は、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード・・・覚えてしまった)すら、「大物じゃのう」と感嘆するほどである。
私も、こんな子は初めてである。
是非、彼女にしたいところだ。暦お兄ちゃんが羨ましい(暦君は気付いていないが、撫子は暦君を一途に慕っている)。
撫子もまた、「気高く立ち向かうたった一人」である。
惚れずにはいられない。









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輝かしい人生のために

初音ミクさんの誕生日が8月31日ということになっているが、本当に8月31日が誕生日なら、子供時代に、あまり良い誕生日の思い出がないかもしれない。
誕生日パーティーはやり難い。
なぜなら、友達はほとんど皆、夏休みの宿題で忙しいからだ。
夏休みの最初の1週間で宿題を片付けるなんていう、涼宮ハルヒ(『涼宮ハルヒ』シリーズ)や三日月夜空(『僕は友達が少ない』)みたいな変な子(?)は滅多にいるもんじゃない。
パーティーとまではいかなくても、お家の人がケーキを用意してくれたって、そんな日に食べても、あんまし美味しくないだろう。
宿題が溜まっているということもあるし、明日から学校なのが楽しいはずがない。
哀れ、8月31日がお誕生日の子・・・ってところだ。

何度か、ご紹介したことがあるが、大島弓子さん(彼女が天才であることは絶対的に断言する)の傑作漫画『裏庭の柵をこえて』は、8月31日がお誕生日という、小学3年生の、とみこちゃんのお話だ。
とみこは、、もちろん、宿題はしっかり溜めていたが、昨年のバースデイケーキは苦い味がしたことを回想する。
昨年も当然、宿題の残りが山盛りだったのだ。
そして、著者の大島先生のお誕生日も8月31日で、それは、作中でも、さりげなく明かしておられた。
だが、その3年生の夏休みは、とみこにとって、生涯忘れられないものになったのだ。
隣の家に一人暮らしする、その年の春に一流大学に現役で入学したお兄さんと、とみこは仲が良かった。
そのお兄さんは、その頃、いつもグラサンで決め、町内の女性達(大概、相手が年上)にプロポーズしまくっていた・・・冗談ではなく、一応本気で。
しかも、女性達の後を付回し、彼氏がいないことを確認してからという奇行振りで、だんだん、町内の評判も悪くなって・・・端的に言えば、恐れられるお兄さんになってしまった。
でも、とみこは、やっぱり、そのお兄さんが好きなようだ。
お兄さんに、あんまし子ども扱いされた時は、少しむっとしていたが、まあ、とみこもそんな年頃で、自分はそんなに子供じゃないと思っている。
で、間に、ちょっとした超常現象もあったりするのだが、自殺を企てたお兄さんも、ある使命に目覚めて、生きることにした。
とみちゃん(お兄さんは彼女をそう呼ぶ)の宿題を片付けるために生きよう。
それから、お兄さんは、とみこが中学に入るまで、彼女の夏休みの宿題のためだけに生きたのだった。

とみこが中学に入ると、お兄さんはどこかに行ってしまったが、とみこは、いつかまた、あのお兄さんに逢いたいと思っている。
この漫画は1981年の作品で、インターネットも携帯電話もないし、そんなものができることすら誰も想像しなかった時代だ。
でもね、今読んでも、全く違和感がないのだよ。
それは、大正時代のお話である、江戸川乱歩の推理小説で、有名な明智小五郎が初登場した『D坂の殺人事件』も全く同じで、今の時代とちっとも変わらない。
実際、世の中なんて、全然変わっていないのだ。
インターネットや携帯なんて、なくたって同じである。
だって、そんなものがない方が、人類は精神で結び付いていることを強く感じられ、むしろ、今の方が誰もが孤独なんだよ。

8月31日に生まれた初音ミクさんは、再び、人々の心を結び合わせるために現れたのだ。
大島先生には、もう一度、そんな8月31日生まれの子のお話を描いていただきたい。

宿題論は今回はやらないが、特に、夏休みの宿題はしなくて良い。
私も、ある時期からやらなくなった。
それで悪かったことは、教師に脅されたことくらいで、それ以外は、何の問題もなかったばかりか、良いことばかりだった。
とみこちゃんだって、自分で夏休みの宿題をやらなかったからって、何も困らなかったはずなのだ。
私が子供達に言いたいのは、宿題をやってこなかった子がいたって、笑ったり、馬鹿にしてはいけないってことだ。
自分がちゃんとやっているなら、それはそれで良いことだが、そんな子は、そうでない子を見下して喜ぶようなことがよくある。
そんなことしちゃあ、嘘じゃないが、人生は薄汚れてしまうのだ。
やってこなかった子だって、必ずしも怠けたんじゃなく、事情があったのかもしれない。
実際、夏休み中、ずっと怪我をした犬の世話をしていたり、病気のお母さんを看病していたり、お父さんが亡くなったり、いろいろ酷い目にあってた子を、私もいろいろ知っている。
私の場合は、そんな悪い事情はなかったが、それでも、たかが宿題をやらなかったことくらいで、笑われる筋合いはないし、馬鹿にされる道理もないって思っている。
そしてね、宿題ができていない子がいたら、自分のを見せてあげたり、手伝ってあげたりすればいいんだ。
そうすれば、これも決して嘘じゃないが、人生は輝かしいものになるんだ。
これは絶対に本当である。
そして、宿題ができなかったからってクヨクヨするな。
全然やらなかった私がこんな立派な(?)大人になり、気楽に悠々と(嗚呼、楽チンだ)生きているのだから。

『裏庭の柵をこえて』は、文庫『夏のおわりのト短調』で。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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