私は若い頃に『荘子』を読んで、超能力を磨いたものである。超能力と引き寄せは同じだ。
私は徳間書店の『荘子』を読んだが、せっかくこれのKindle版も出たのだが、PDFと同じような形式なので、やや読み難い。文庫版はなぜかずっと前から絶版状態で、ハードカバーの方も絶版かもしれない。
他のものでは、私は中公クラシックスのものをお薦めする。くどくなく分かり易い解説が秀逸だ。
PHP文庫の『新釈 荘子』は普通のKindle版があり、訳も素直だし、余計な解説も少ないので、これも良い。
あの良寛さんが、苦悩を脱したのも『荘子』を読んで悟ったことによってだったようだ。
良寛さんが『荘子』を読んで何を悟ったのかについては、解説している人もいるのだが、そんな解説をする「先生」は、やっぱり抽象的なことばかり言うので、さっぱり分からない。多分・・・と言うか、間違いなく、言っている方も分かっていない。
人間が苦悩を脱するのは、抽象思考によってではなく、具体的なメソッド(方法)によってだけである。
それで、独断も過ぎるが、とはいえ、確信があるのは、良寛さんは、最近ここでよく書いている「マイナスを疑うメソッド」を発見したのである。
これは、『荘子』の愛読者で、これで超能力を磨いた私には分かることである。
良寛さんが子供好きで、子供達を集めて遊んでいたことは事実のようだ。
ところが、良寛さんは、子供達の中の女の子がいなくなることに気付いた。家が貧しくて身売りさせられるのである。
良寛さんは自分の無力を嘆き苦しんだが、『荘子』を読んで苦悩を脱した。
「マイナスを疑うメソッド」は、呪文で言えば「それ本当?(これ本当?)」である。
「あの女の子が消えた。それ本当?」
別に、「それ本当?」と疑うことで、女の子が戻ってきたり、身売りをさせられないことになるわけではない。
そんなことを願って「それ本当?」と疑うわけではないし、願ってはならない。
だが、女の子が帰ってきたり、身売りさせられた事実がなくなってしまう。
『荘子』では、賢い人が言う。
「お前も私も、間違いなく夢を見ているのだ」
そして、荘子(『荘子』の著者。荘周とも言う)の主張は一貫して、「是非好悪、思慮分別を捨て、一切をなりゆきにまかせよ」だ。
こう言うと難しいが、やはり賢い人は言うのだ。
「お前はこう思っているだろう?しかし、それは本当なのかな?」
つまり「それ本当?」である。
「こう思っているだろう?」は「こう認識しているだろう?」「こう見えているだろう?」も含む。
そして、ヘレン・ケラーも言ったように「五感での認識は全部幻想」なのだ。
つまり、人間が見ていること、思っていること、認識していることは全部嘘である。
嘘という言い方が嫌なら「夢」と言って良い。
全てが夢であるというのも荘子の教えだ。
ならば、楽しい夢を。
それをもたらす呪文が「それ本当?(これ本当?)」である。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)新釈 荘子 (PHP文庫)
(2)荘子 (1) (中公クラシックス )
(3)中国の思想(12) 荘子(改訂版) (徳間文庫)
(4)楽天主義(ヘレン・ケラー)
(5)オプティミスト(ヘレン・ケラー)
(6)良寛 旅と人生 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)
AIアート1203
「蝶の夢」
Kay
私は徳間書店の『荘子』を読んだが、せっかくこれのKindle版も出たのだが、PDFと同じような形式なので、やや読み難い。文庫版はなぜかずっと前から絶版状態で、ハードカバーの方も絶版かもしれない。
他のものでは、私は中公クラシックスのものをお薦めする。くどくなく分かり易い解説が秀逸だ。
PHP文庫の『新釈 荘子』は普通のKindle版があり、訳も素直だし、余計な解説も少ないので、これも良い。
あの良寛さんが、苦悩を脱したのも『荘子』を読んで悟ったことによってだったようだ。
良寛さんが『荘子』を読んで何を悟ったのかについては、解説している人もいるのだが、そんな解説をする「先生」は、やっぱり抽象的なことばかり言うので、さっぱり分からない。多分・・・と言うか、間違いなく、言っている方も分かっていない。
人間が苦悩を脱するのは、抽象思考によってではなく、具体的なメソッド(方法)によってだけである。
それで、独断も過ぎるが、とはいえ、確信があるのは、良寛さんは、最近ここでよく書いている「マイナスを疑うメソッド」を発見したのである。
これは、『荘子』の愛読者で、これで超能力を磨いた私には分かることである。
良寛さんが子供好きで、子供達を集めて遊んでいたことは事実のようだ。
ところが、良寛さんは、子供達の中の女の子がいなくなることに気付いた。家が貧しくて身売りさせられるのである。
良寛さんは自分の無力を嘆き苦しんだが、『荘子』を読んで苦悩を脱した。
「マイナスを疑うメソッド」は、呪文で言えば「それ本当?(これ本当?)」である。
「あの女の子が消えた。それ本当?」
別に、「それ本当?」と疑うことで、女の子が戻ってきたり、身売りをさせられないことになるわけではない。
そんなことを願って「それ本当?」と疑うわけではないし、願ってはならない。
だが、女の子が帰ってきたり、身売りさせられた事実がなくなってしまう。
『荘子』では、賢い人が言う。
「お前も私も、間違いなく夢を見ているのだ」
そして、荘子(『荘子』の著者。荘周とも言う)の主張は一貫して、「是非好悪、思慮分別を捨て、一切をなりゆきにまかせよ」だ。
こう言うと難しいが、やはり賢い人は言うのだ。
「お前はこう思っているだろう?しかし、それは本当なのかな?」
つまり「それ本当?」である。
「こう思っているだろう?」は「こう認識しているだろう?」「こう見えているだろう?」も含む。
そして、ヘレン・ケラーも言ったように「五感での認識は全部幻想」なのだ。
つまり、人間が見ていること、思っていること、認識していることは全部嘘である。
嘘という言い方が嫌なら「夢」と言って良い。
全てが夢であるというのも荘子の教えだ。
ならば、楽しい夢を。
それをもたらす呪文が「それ本当?(これ本当?)」である。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)新釈 荘子 (PHP文庫)
(2)荘子 (1) (中公クラシックス )
(3)中国の思想(12) 荘子(改訂版) (徳間文庫)
(4)楽天主義(ヘレン・ケラー)
(5)オプティミスト(ヘレン・ケラー)
(6)良寛 旅と人生 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫)
AIアート1203
「蝶の夢」
Kay