『荘子』の中の『斉物論』には、「最も小さなものが最も大きなものであり、最も少ないものが最も多いものである。一頭の馬も万物であり、一本の指も天下である」といったことが書かれている。
荘子の時代には、まだ仏教は中国に伝わっていないが、これは仏教の『華厳経』の教えと同じで、『華厳経』の解説ではよく「1つは全てであり、全ては1つである」などと言う。
ただ、この意味を解説したものを見ると、大抵がっかりする。
早い話、解説などしない方が良い。
だが、解説しないと、上の『斉物論』や『華厳経』は、普通の人には、「何でそうなるんだ」ということになるだろう。
「一頭の馬も万物?なるほどまさにその通り」などと言う人は、まあ、滅多にいまい。
1967年の佐良直美さんの大ヒット曲(120万枚と言われる)『世界は二人のために』では、「二人のため世界はあるの」と何度も繰り返す。
これだって、「何で世界は二人のためにあるんだ、馬鹿馬鹿しい」と言いたい人もいるだろうが、むしろそんな文句を言う方が、頭が固い嫌な人になってしまう場合が多いだろう。
つまり、理屈には合わないが、情緒的に納得することもあるわけだ。
上の『斉物論』や『華厳経』だって、理屈には合わないように思えても、なんとなく納得する人もいるはずだ。そして、そんな人はおそらく、相当頭が良い。
さて、引き寄せでは、「願った瞬間に、実際に願いは叶っている」と言うことがある。
これを聞いて、納得はしないながら、否定はしない、さらに、何か美しいものを感じる人もいるはずだ。
これを聞き、「そんなわけないだろ、ばーか」といった反応をする人はIQが低く、私ならあまり相手になりたくない。
108さんの『ザ・チケット』という伝説の電子書籍(でじたる書房で販売)には、
「あなたは既に全ての願望を叶え、幸せの絶頂にある」
と書かれていて、言い方に困るが、まあ、その通りなのである。
どうしても納得出来ないだけでなく、これがデタラメだと主張するなら、私の知ったことではないので、サヨナラである。
だが、何かを感じたら、判断せず、放っておくと良い。
ニサルガダッタ・マハラジは、師に「あなたは至高の実在(まあ、神のことだろう)である」と言われ、納得したわけではないだろうが、それを忘れなかっただけで、修行は何もしなかったが悟りを開けたという。
あなたも、「あなたは既に全ての願いを叶え、幸せの絶頂にある」を、判断せず放っておけば、実際にそうなると思う。
AIアート687
「ピンクのチューリップ」
Kay
電子掲示板「2ちゃんねる(今は5ちゃんねるか)」のコピーと思うが、YouTubeで、この「既に願いが叶っている」の下手な解説をする動画が沢山あり、ちょっとがっかりする。
80巻とも言われる『華厳経』を読めとは言わないが『荘子』を読むと良い。
頭で納得しようとせず、情緒を頼る方が良い。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)春宵十話(岡潔)天才数学者が情緒の重要性を説く
(2)荘子(そうじ) 1 (中公クラシックス)※この1だけでも良いと思う
(3)新釈 荘子 (PHP文庫)
(4)荘子(徳間文庫)
(5)華厳の研究(鈴木大拙)
(6)無限の世界観<華厳>(角川ソフィア文庫)
荘子の時代には、まだ仏教は中国に伝わっていないが、これは仏教の『華厳経』の教えと同じで、『華厳経』の解説ではよく「1つは全てであり、全ては1つである」などと言う。
ただ、この意味を解説したものを見ると、大抵がっかりする。
早い話、解説などしない方が良い。
だが、解説しないと、上の『斉物論』や『華厳経』は、普通の人には、「何でそうなるんだ」ということになるだろう。
「一頭の馬も万物?なるほどまさにその通り」などと言う人は、まあ、滅多にいまい。
1967年の佐良直美さんの大ヒット曲(120万枚と言われる)『世界は二人のために』では、「二人のため世界はあるの」と何度も繰り返す。
これだって、「何で世界は二人のためにあるんだ、馬鹿馬鹿しい」と言いたい人もいるだろうが、むしろそんな文句を言う方が、頭が固い嫌な人になってしまう場合が多いだろう。
つまり、理屈には合わないが、情緒的に納得することもあるわけだ。
上の『斉物論』や『華厳経』だって、理屈には合わないように思えても、なんとなく納得する人もいるはずだ。そして、そんな人はおそらく、相当頭が良い。
さて、引き寄せでは、「願った瞬間に、実際に願いは叶っている」と言うことがある。
これを聞いて、納得はしないながら、否定はしない、さらに、何か美しいものを感じる人もいるはずだ。
これを聞き、「そんなわけないだろ、ばーか」といった反応をする人はIQが低く、私ならあまり相手になりたくない。
108さんの『ザ・チケット』という伝説の電子書籍(でじたる書房で販売)には、
「あなたは既に全ての願望を叶え、幸せの絶頂にある」
と書かれていて、言い方に困るが、まあ、その通りなのである。
どうしても納得出来ないだけでなく、これがデタラメだと主張するなら、私の知ったことではないので、サヨナラである。
だが、何かを感じたら、判断せず、放っておくと良い。
ニサルガダッタ・マハラジは、師に「あなたは至高の実在(まあ、神のことだろう)である」と言われ、納得したわけではないだろうが、それを忘れなかっただけで、修行は何もしなかったが悟りを開けたという。
あなたも、「あなたは既に全ての願いを叶え、幸せの絶頂にある」を、判断せず放っておけば、実際にそうなると思う。
AIアート687
「ピンクのチューリップ」
Kay
電子掲示板「2ちゃんねる(今は5ちゃんねるか)」のコピーと思うが、YouTubeで、この「既に願いが叶っている」の下手な解説をする動画が沢山あり、ちょっとがっかりする。
80巻とも言われる『華厳経』を読めとは言わないが『荘子』を読むと良い。
頭で納得しようとせず、情緒を頼る方が良い。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)春宵十話(岡潔)天才数学者が情緒の重要性を説く
(2)荘子(そうじ) 1 (中公クラシックス)※この1だけでも良いと思う
(3)新釈 荘子 (PHP文庫)
(4)荘子(徳間文庫)
(5)華厳の研究(鈴木大拙)
(6)無限の世界観<華厳>(角川ソフィア文庫)