ドイツの文豪ゲーテが存命中の話である。
ゲーテに憧れる青年が、ゲーテの邸宅に、当時のことだから、おそらくはアポなしで訪問した。
そして、青年は、運良く、ゲーテに会えた。
その時・・・青年の顔には、明らかに失望の色が浮かんだ。
若い頃は美男子だったゲーテだが、中年過ぎたその頃には肥満し、見栄えは悪く、その時着ていた普段着もダサかったのかもしれない。
とはいえ、ゲーテは70歳を過ぎても、十代の彼女を次々に作っていたのだから、やっぱり芸術力とは素晴らしい(笑)。
人間は中身であるが、やはり、有名で尊敬される人物は、出来る範囲で、少なくともさっぱりとした外見を保っておくべきかもしれない。
しかし、外見ではなく、会ってみたら、内面的な印象が悪くてがっかりするというのは、特に、芸術家など、普段、あまり人前に出ない偉人には、意外に多い。
美しい絵画を描く画家や、感動させる文章を書く作家、絶妙な音階を紡ぐ音楽家が、会ってみたら、鼻持ちならないほど高慢だったり、下種な野郎だったりするというのは、そう不思議なことではない。
私も、直接会ったのではないが、有名な作家や音楽家とネットで対話した時、その作家などに対し、なんと高圧的で、了見の狭いやつだと呆れたことがある。誰とは言わないが、まあ、最近のことではないとだけ言っておく。
それで思い出すのが、ソクラテスが、優れた人物を求めて、評判の人がいたら、片っ端から会いに行ったという話だ。
結果、ソクラテスは、それらの高名な誉れ高い人達が、全く優れた人間でないことが分かった。
つまり、こういうことだ。
優れた作品を作った作家や音楽家が、人間として優れているかどうかは全く関係がなく、むしろ、人々に称賛されている分、尊大になっている場合が多い。それは人間だから、ある程度は仕方がない。
ソクラテスは、そんな人達が優れた仕事をするのは、その人達の内部にいるダイモーンという霊的存在が神の英知を運んでくるからであると考えた。
それを今日的に言えば、潜在意識との交流が出来る人間が偉大な仕事をするのである。
そして、偉人も、普段は、普通の人間と全く変わらないのだ。
ただ、彼らは、潜在意識と交流するための、何等かの方法を知っているのである。
中には、明示的に、神への長時間の祈りを捧げた後、素晴らしい想像力を発揮するという者もいる。
あるいは、坐禅を組んだり、何らかの音楽を聴くことで、スイッチが入る・・・これが潜在意識との交流が開始されるということなのだろう。
方法は様々であるが、とにかく、何らの方法で、いわゆる脳波がアルファー波やシータ波になったり、ゾーンやフローに入る術を心得ているのだろう。
そして、これまでは、高い創造性を発揮したことがない平凡な人間も、潜在意識と交流する術を修得すれば、岡本太郎が言うように「本日、ただ今から芸術家になれる」のである。
実際、岡本太郎のところに取材に来ていた40歳過ぎの記者が、次に岡本太郎に会った時には偉大な画家になっていた。
ロシアでは、ただの労働者が、猛然と絵を描き始め、最初は下手だったが、みるみる上達し、やがて、クレムリン宮殿内に作品が展示されるまでになったという話もある。
引き寄せも全く同じ・・・と言うより、引き寄せも芸術なのである。
潜在意識と交流するには、エゴが弱くなっていないといけない。
芸術家の中には、上にも述べたように、普段はエゴまみれのような人物だが、創作に入れば、エゴが静まり、潜在意識と交流出来る人もいる。
だが、ほとんどの場合、あまりにエゴが強いと、それを静めるのは難しい。
有名な芸術家がエゴにまみれている場合、その芸術家は既に、潜在意識と交流することが出来ず、さっぱり作品を作っていない場合がほとんどで、昔の作品の残光だけでやっているのだろう。
実際、芸術家に限らないが、優れたクリエーターの創造寿命は短いものである。
かつては偉大な音楽家や画家であっても、今はさっぱりという場合が多いものだ。
だから、今朝も書いたように、引き寄せが上手くなりたかったり、あるいは、芸術家になりたい場合は、普段からエゴを大人しくさせるよう取り組んでおくと良い。
そのためには、自慢をしないことで(現在すっかり駄目な元大芸術家は自慢が多い)、そうなるためには、「今今メソッド」がお奨めである。
「今今メソッド」という言い方はしていないが、詳しく知りたい場合は、エックハルト・トールの『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』が最も良い教科書であると思う。
ゲーテに憧れる青年が、ゲーテの邸宅に、当時のことだから、おそらくはアポなしで訪問した。
そして、青年は、運良く、ゲーテに会えた。
その時・・・青年の顔には、明らかに失望の色が浮かんだ。
若い頃は美男子だったゲーテだが、中年過ぎたその頃には肥満し、見栄えは悪く、その時着ていた普段着もダサかったのかもしれない。
とはいえ、ゲーテは70歳を過ぎても、十代の彼女を次々に作っていたのだから、やっぱり芸術力とは素晴らしい(笑)。
人間は中身であるが、やはり、有名で尊敬される人物は、出来る範囲で、少なくともさっぱりとした外見を保っておくべきかもしれない。
しかし、外見ではなく、会ってみたら、内面的な印象が悪くてがっかりするというのは、特に、芸術家など、普段、あまり人前に出ない偉人には、意外に多い。
美しい絵画を描く画家や、感動させる文章を書く作家、絶妙な音階を紡ぐ音楽家が、会ってみたら、鼻持ちならないほど高慢だったり、下種な野郎だったりするというのは、そう不思議なことではない。
私も、直接会ったのではないが、有名な作家や音楽家とネットで対話した時、その作家などに対し、なんと高圧的で、了見の狭いやつだと呆れたことがある。誰とは言わないが、まあ、最近のことではないとだけ言っておく。
それで思い出すのが、ソクラテスが、優れた人物を求めて、評判の人がいたら、片っ端から会いに行ったという話だ。
結果、ソクラテスは、それらの高名な誉れ高い人達が、全く優れた人間でないことが分かった。
つまり、こういうことだ。
優れた作品を作った作家や音楽家が、人間として優れているかどうかは全く関係がなく、むしろ、人々に称賛されている分、尊大になっている場合が多い。それは人間だから、ある程度は仕方がない。
ソクラテスは、そんな人達が優れた仕事をするのは、その人達の内部にいるダイモーンという霊的存在が神の英知を運んでくるからであると考えた。
それを今日的に言えば、潜在意識との交流が出来る人間が偉大な仕事をするのである。
そして、偉人も、普段は、普通の人間と全く変わらないのだ。
ただ、彼らは、潜在意識と交流するための、何等かの方法を知っているのである。
中には、明示的に、神への長時間の祈りを捧げた後、素晴らしい想像力を発揮するという者もいる。
あるいは、坐禅を組んだり、何らかの音楽を聴くことで、スイッチが入る・・・これが潜在意識との交流が開始されるということなのだろう。
方法は様々であるが、とにかく、何らの方法で、いわゆる脳波がアルファー波やシータ波になったり、ゾーンやフローに入る術を心得ているのだろう。
そして、これまでは、高い創造性を発揮したことがない平凡な人間も、潜在意識と交流する術を修得すれば、岡本太郎が言うように「本日、ただ今から芸術家になれる」のである。
実際、岡本太郎のところに取材に来ていた40歳過ぎの記者が、次に岡本太郎に会った時には偉大な画家になっていた。
ロシアでは、ただの労働者が、猛然と絵を描き始め、最初は下手だったが、みるみる上達し、やがて、クレムリン宮殿内に作品が展示されるまでになったという話もある。
引き寄せも全く同じ・・・と言うより、引き寄せも芸術なのである。
潜在意識と交流するには、エゴが弱くなっていないといけない。
芸術家の中には、上にも述べたように、普段はエゴまみれのような人物だが、創作に入れば、エゴが静まり、潜在意識と交流出来る人もいる。
だが、ほとんどの場合、あまりにエゴが強いと、それを静めるのは難しい。
有名な芸術家がエゴにまみれている場合、その芸術家は既に、潜在意識と交流することが出来ず、さっぱり作品を作っていない場合がほとんどで、昔の作品の残光だけでやっているのだろう。
実際、芸術家に限らないが、優れたクリエーターの創造寿命は短いものである。
かつては偉大な音楽家や画家であっても、今はさっぱりという場合が多いものだ。
だから、今朝も書いたように、引き寄せが上手くなりたかったり、あるいは、芸術家になりたい場合は、普段からエゴを大人しくさせるよう取り組んでおくと良い。
そのためには、自慢をしないことで(現在すっかり駄目な元大芸術家は自慢が多い)、そうなるためには、「今今メソッド」がお奨めである。
「今今メソッド」という言い方はしていないが、詳しく知りたい場合は、エックハルト・トールの『さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる』が最も良い教科書であると思う。