大雑把に言えば、健康であるとは血流が良いことだ。
また、頭が良いとは、脳に多量の酸素が送られることだが、酸素は血液に乗って流れるので、結局は脳への血流が良いことで頭が良くなる。
大昔から、頭が良いことを頭の血の巡りが良いなどと言うが、まさに感覚的に正しいことを言ってきたわけだ。
ただし、怒ることを「頭に血が上る」とも言うが、怒ったら間違いなく馬鹿になるのだから、急激に脳に血が送られるのは良くないようだ。
要は、適度な活発さでスムーズに血が流れれば良いのである。
気功では、気が巡るなどと言い、身体を気が巡れば健康になると言うが、実際は、気の巡りとは血液の巡りのことなのだと思う。
多少の個人差はあるが、十代とか二十歳そこそこまでは、何をいくら食べても太らず、何の努力もせずにほっそりとした体形でいられる人が多いが、これを「若い人は代謝が良いから」だと言う。この代謝も、つまるところ、全部ではないが、血流によって決まると思う。
以上のことは、割と一般的かもしれないが、では、どうすれば血流を良くし、健康で頭も良く出来るかというと、不思議なほど知られていない。
腕振り運動は、発祥がインドで、中国で発展したと言われるが、医学が発達していないがゆえに、身体の自然な機能を探っていたインドや中国の賢い人達が、肩甲骨の間を刺激すれば血流が良くなることに気付き、そのために有益なこの運動を考案・発展させたと考えられている。
実際、腕振り運動で様々な体調不良や病気が回復したという報告が沢山ある。
腕振り運動は、他にも良い効果が沢山あるのだから、是非実行すれば良いと思う。
ところで、西洋でも、特に医学というわけではないが、血流を良くするための身体の機能に気付き、身体を丈夫にしたり、頭を良くする方法が考えられてきた。結果、若返るし、代謝も良くなって若い時のような身体に近付く。
その原理を一言で言えば「抑圧すれば増大する」だ。もっと一般的には「押さえれば反発する」で、身体に限らず、精神的にも人間の本質的な性質だ。
簡単な例で言えば、腕や脚を何かで縛って血流を抑えれば、血管の圧力が上がり、多量の血が流れるようにしようとする。
だから、少しの間、腕や脚を縛り、それから解放すれば、感覚で分かるほど血流が多くなる。
一頃ブームになった加圧シャツは、身体を締め付ける下着を着用すれば、身体がそれに反発して血流を多くしようとするが、長時間、そんな下着を着用することで、常時、血流が良くなるようにしようとするもので、原理的には正しいと思う。ただし、加圧の強さや加圧する時間などの配慮なく、ただ締め上げても、必ずしも効果が上がらず、むしろ弊害が多い。つまり、あまりに乱暴なのである。しかし、一部では、たまたま加圧の強さやタイミングが合い効果があった人もいたので、それら効果があった人のことを表に出して宣伝したのでブームになったのであると思う。
1時間に一度程度、加圧シャツを数分着用する・・・といったふうにやれば、ある程度の効果はあると思うが、そんなことはなかなか出来ないだろう。
しかし、「抑圧すれば増大する」という性質は能力開発の素晴らしいヒントである。
アメリカで優秀な研究者が「マスキング」という頭脳を強化するメソッドを開発し、ブームになったことがあった。
これは、ビニール袋を口につけて呼吸することで酸素摂取量を減らせば、脳は多量の酸素を必要とするため、大動脈を中心に、脳への血流量が増える。これを、適度な間隔で適度な時間行うことで、脳への血流量(結果として酸素供給量)を高め、脳機能を高めることが出来る。
確かに、多くの検証により成果は認められたようだが、これも、「適度な間隔」「適度な時間」がなかなか難しい。やるとすれば、ほんの少しやるようにすれば、危険は少なく、ある程度の効果はあると思う。
この原理(抑圧すれば増大する)をうまく使ったのが、生物学者の石井直方さん(理学博士)が開発した「いのちのスクワット」だ。
石井さんはこれのおかげで2度の癌から生還出来たと言う。
「いのちのスクワット」は一般的にスロースクワットとも言うが、スロースクワットという言い方は別の人も別のやり方で教えているので紛らわしいので、ここでは「いのちのスクワット」と書く。
ところが、YouTubeで、この「いのちのスクワット」のやり方を紹介している人がいたが、全くデタラメで肝心なポイントが抜けていた。特に、馬鹿っぽい人の動画は信用してはならないと思った。
とはいえ、やることは簡単で、肝心要のポイントを2つ上げれば「ゆっくり動く」「動きを止めない」である。
一般に、スクワットでも腕立て伏せでも、曲げた時や伸ばした時に、動きを止める場合が多い。
その動きを止めることをしないでやるのだが、動きが速いと膝関節(腕立てでは肘関節)を痛めるので、ゆっくり動くことが大切だ。
また、脚を伸ばし切らないことが大切である。
これにより、運動中、筋肉は常に適度な加圧状態になり血管が圧迫される。
筋肉の大部分は脚にあるので、これを適度にやることで、運動後はもちろんだが、常時の全身の血流も向上していくのである。
やれば実感出来ると思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)いのちのスクワット(石井直方)
(2)頭には、この刺激がズバリ効く! (ウィン・ウェンガー)
(3)頭脳がよくなる! (ウィン・ウェンガー)
(4)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り)
(5)佐川幸義 神業の合気(「月刊秘伝」編集部)
AIアート1007
「静かに咲く花」
Kay
また、頭が良いとは、脳に多量の酸素が送られることだが、酸素は血液に乗って流れるので、結局は脳への血流が良いことで頭が良くなる。
大昔から、頭が良いことを頭の血の巡りが良いなどと言うが、まさに感覚的に正しいことを言ってきたわけだ。
ただし、怒ることを「頭に血が上る」とも言うが、怒ったら間違いなく馬鹿になるのだから、急激に脳に血が送られるのは良くないようだ。
要は、適度な活発さでスムーズに血が流れれば良いのである。
気功では、気が巡るなどと言い、身体を気が巡れば健康になると言うが、実際は、気の巡りとは血液の巡りのことなのだと思う。
多少の個人差はあるが、十代とか二十歳そこそこまでは、何をいくら食べても太らず、何の努力もせずにほっそりとした体形でいられる人が多いが、これを「若い人は代謝が良いから」だと言う。この代謝も、つまるところ、全部ではないが、血流によって決まると思う。
以上のことは、割と一般的かもしれないが、では、どうすれば血流を良くし、健康で頭も良く出来るかというと、不思議なほど知られていない。
腕振り運動は、発祥がインドで、中国で発展したと言われるが、医学が発達していないがゆえに、身体の自然な機能を探っていたインドや中国の賢い人達が、肩甲骨の間を刺激すれば血流が良くなることに気付き、そのために有益なこの運動を考案・発展させたと考えられている。
実際、腕振り運動で様々な体調不良や病気が回復したという報告が沢山ある。
腕振り運動は、他にも良い効果が沢山あるのだから、是非実行すれば良いと思う。
ところで、西洋でも、特に医学というわけではないが、血流を良くするための身体の機能に気付き、身体を丈夫にしたり、頭を良くする方法が考えられてきた。結果、若返るし、代謝も良くなって若い時のような身体に近付く。
その原理を一言で言えば「抑圧すれば増大する」だ。もっと一般的には「押さえれば反発する」で、身体に限らず、精神的にも人間の本質的な性質だ。
簡単な例で言えば、腕や脚を何かで縛って血流を抑えれば、血管の圧力が上がり、多量の血が流れるようにしようとする。
だから、少しの間、腕や脚を縛り、それから解放すれば、感覚で分かるほど血流が多くなる。
一頃ブームになった加圧シャツは、身体を締め付ける下着を着用すれば、身体がそれに反発して血流を多くしようとするが、長時間、そんな下着を着用することで、常時、血流が良くなるようにしようとするもので、原理的には正しいと思う。ただし、加圧の強さや加圧する時間などの配慮なく、ただ締め上げても、必ずしも効果が上がらず、むしろ弊害が多い。つまり、あまりに乱暴なのである。しかし、一部では、たまたま加圧の強さやタイミングが合い効果があった人もいたので、それら効果があった人のことを表に出して宣伝したのでブームになったのであると思う。
1時間に一度程度、加圧シャツを数分着用する・・・といったふうにやれば、ある程度の効果はあると思うが、そんなことはなかなか出来ないだろう。
しかし、「抑圧すれば増大する」という性質は能力開発の素晴らしいヒントである。
アメリカで優秀な研究者が「マスキング」という頭脳を強化するメソッドを開発し、ブームになったことがあった。
これは、ビニール袋を口につけて呼吸することで酸素摂取量を減らせば、脳は多量の酸素を必要とするため、大動脈を中心に、脳への血流量が増える。これを、適度な間隔で適度な時間行うことで、脳への血流量(結果として酸素供給量)を高め、脳機能を高めることが出来る。
確かに、多くの検証により成果は認められたようだが、これも、「適度な間隔」「適度な時間」がなかなか難しい。やるとすれば、ほんの少しやるようにすれば、危険は少なく、ある程度の効果はあると思う。
この原理(抑圧すれば増大する)をうまく使ったのが、生物学者の石井直方さん(理学博士)が開発した「いのちのスクワット」だ。
石井さんはこれのおかげで2度の癌から生還出来たと言う。
「いのちのスクワット」は一般的にスロースクワットとも言うが、スロースクワットという言い方は別の人も別のやり方で教えているので紛らわしいので、ここでは「いのちのスクワット」と書く。
ところが、YouTubeで、この「いのちのスクワット」のやり方を紹介している人がいたが、全くデタラメで肝心なポイントが抜けていた。特に、馬鹿っぽい人の動画は信用してはならないと思った。
とはいえ、やることは簡単で、肝心要のポイントを2つ上げれば「ゆっくり動く」「動きを止めない」である。
一般に、スクワットでも腕立て伏せでも、曲げた時や伸ばした時に、動きを止める場合が多い。
その動きを止めることをしないでやるのだが、動きが速いと膝関節(腕立てでは肘関節)を痛めるので、ゆっくり動くことが大切だ。
また、脚を伸ばし切らないことが大切である。
これにより、運動中、筋肉は常に適度な加圧状態になり血管が圧迫される。
筋肉の大部分は脚にあるので、これを適度にやることで、運動後はもちろんだが、常時の全身の血流も向上していくのである。
やれば実感出来ると思う。
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(1)いのちのスクワット(石井直方)
(2)頭には、この刺激がズバリ効く! (ウィン・ウェンガー)
(3)頭脳がよくなる! (ウィン・ウェンガー)
(4)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り)
(5)佐川幸義 神業の合気(「月刊秘伝」編集部)
AIアート1007
「静かに咲く花」
Kay