「生涯雇用や年功序列はなくなる」と言われるようになったのは、1991年のバブル崩壊よりずっと前からだが、今だ言われ続けている。
だが、ChatGPTの登場以降、「今度こそ、間違いなくそうなる」と言う者も多いが、果たしてどうだろう?
単に、昔は9割の者が生涯雇用を希望するが、現在はそれが7割になった・・・というだけのことのような気がする。
企業が従業員を一方的に解雇出来ないという法的規制は、むしろ今の方が強い。つまり、真面目に働く限りは生涯l雇用が普通だ。
また、企業がいらない社員に自主的にやめてもらおうという策略は、どんどん使えない状態になっている。

そもそも、昔から、生涯雇用の慣習がない国でも、日本の生涯雇用方式は肯定的に評価されていた。
そして実際、日本は、生涯雇用のおかげで経済発展したのに、それを揺るがす派遣労働の普及により駄目になったのであると思う。
派遣労働が導入されてからは、大きな企業に就職出来た者は、生涯雇用、年功序列で働けるが、そうでない者が、どんどん貧困に陥るようになったのだと思う。

一度雇ったからには、責任を持って面倒を見、社員には「リストラをする気などサラサラない」とはっきり言う社長の会社が発展する。
アメリカでは大規模リストラは経営戦略として通用し、日本でもそれをやって業績を回復させた会社もあるが、それは日本的ではなく、そんなことをした会社は、いずれ間違いなく衰退する。
芸能事務所だって、タレントが売れなくなっても簡単に解雇せず、新しいレッスンを受けさせたり、海外留学をさせるところもある。
そんな芸能事務所が特別なのではなく、それが日本の普通のやり方だった。
それに大きく反するような芸能事務所は必ず傾いていると思う。

個人においても、一度縁があった者を見捨てない者は器が大きく、そのせいで迷惑をかけられる時もあるが、大きな成功を収める者には、そんな度量の大きさがある。
迷惑を恐れて拒絶するのは、普通の人としては仕方がない部分もあるが、そんな者が際立った人間になることはない。

派遣労働を廃止し、生涯雇用、年功序列を復活させるのは夢物語だと言う人が多いが、案外にそんなことはなく、むしろそれが日本復活の鍵であるかもしれない。
業績に貢献しない能無しも雇っておいた方が良いと言う優秀な経営者も何人か知っている。
まあ、セクハラオヤジは、お茶に雑巾のしぼり汁を入れても良いことにすれば良いが、生涯雇用が普通になれば、パワハラも行き過ぎないようになるものだ。

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