マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツは、今でも世界屈指の大富豪だが、少し前までは、長い間世界一の富豪だった。
彼がまだ20代の時、彼が18歳で起業したマイクロソフトが高収益を上げたが、節税対策を何もしていなかったので、納税額が多くなって優良納税企業として表彰されたことがあった。
しかし、そんなことで表彰されても嬉しいはずがなく(笑)、ゲイツは慌てて節税に力を入れるようになった。
現在、アップルやアマゾンといった企業はほとんど税金を払わなくて良い仕組みを作り上げているという話があるが、巨大企業の多くがそんな感じなのだろうし、日本でも、ソフトバンクグループは、ほとんど税金を払っていないとか、大企業が納税で優遇される仕組みがあったり、また、お金持ちは法律にうまく対応し、驚くほど少ししか納税していないという話もあるが、ある程度、本当のことと思う。
一方で、昔、漫画家の手塚治虫は、「節税はしない。納税王を目指す」と言っていたが、事業家の中にも、大真面目に決算報告をして税務署に言われるまま多額の納税をし、財務省から感謝状を貰ったり、いろんな役人に褒められたという話を、私も直接聞いたことがあるが、まあ、想像もつかないながら、いいのか悪いのか微妙に感じることもある。
節税も難しいところがあり、大丈夫だろうと思ってやったら脱税になってしまったりすることもあり、これも「小賢しい節税はするな」という圧力になっているのだろう。
フリーランスの人でも、「これは経費で認められる」と思って経費で申告したら、税務署の調査が入って、経費と認められず、かなりの追加納税をすることになったという話は多いと思う。
たとえば、職業での技能向上のための高額のセミナーに行き、その費用を経費計上したら、税務署からは「その費用に見合った売り上げが上がっていない」という理由で経費として認められないと言われ、数十万円の追加納税を求められるという、大した収入のないフリーランサーには非常に痛い話があるが、これも「最低限のものしか経費にするな」という税務署の圧力になるだろう。
昔は「何でも経費にしとけ(大抵通るよ)」とか「税務署だって、儲かっているところにしか調査に来ないよ」と言われ、今でもそのイメージがある人も多いらしいが、今はそうでもないようだ。
あらゆる意味で、庶民は大金持ちにはなれない仕組みになっている。
金持ちは税金で優遇されるという話もあるが、全てのお金持ちがそうであるわけではなく、詳しくは書かないが、成り上がりには厳しいものである。
だから、今、貧しかったり、平凡である者が、いずれ大富豪にと思っているなら、権力とうまく付き合う自信というかアテがない限り、やめておいた方が良い。
昔は、成金というのも結構いたが、凡人が金を持つとロクなことはない。
お金は、稼ぐ器と使う器があり、稼ぐ器だけあっても、使う器がない者は、ため込むとやはり悪いことになり勝ちだ。
30代はおろか40代、50代でも、年金に全く興味がなく、その理由は「いずれ大金持ちになるから」というものである場合があり、引き寄せの知識がある者には、そんな者が多いという説も聞いたことがある。
だが、権力と馴染み、大金持ちになるのは、普通の人の感覚では、あまり楽しいものではないと思う。
昔、邱永漢が言っていたが、「月に手取り百万円くらいで満足するのが賢い」というのが、今でも当てはまるし、凡人では、月手取り百万円程度でも落ち着かないもので、無駄遣いの癖ばかり出来てしまう。
年収2千万円でだいたい月の手取りが百万円になると思うが、その収入できちんとお金の管理が出来るようになることが、普通の人が目指す最大のところと思う。
国民年金は月額17,000円ほどだが、払わずに貯めておいた方が良いと言う人もいるが、今後は、計算上、その通りである。
しかし、支払いは法的義務で滞納すると罰則も本当にある(たまたまない人もいるらしいが)。
それに、払わずに自分で貯めようと思っても、なかなか貯めておけないものだ。
積み立て型の生命保険だって、「入る奴は馬鹿」と言う者をYouTubeでもよく見るが、保証を得つつ、毎月2万円とか3万円を満期まで払えば、それなりの額が貯まるので、私なら大いにお薦めする。ただし、プランはちゃんと考える必要があり、しっかりとした保険外交員を選ばないといけない。
引き寄せの目標も、数十億円というのは、将来的には良くなる場合もあると思うが、まずは「今は無理だが、現実味がある目標」を立てた方が良い。
たとえば、年収400万円の平凡なサラリーマンなら、預金が少ないだろうから、まずは預金2000万円とかだ。
ところで、預金というのは、ある額に達すると、預金が増えるペースが速くなるというのはあると思う。
たとえば、なかなか預金が200万円にならなかったのに、200万円を超えたら、あっという間に500万円になったという人は多いと思う。
また、1000万円を超えたら、知らないうちに、その倍になったりとかだ。
短期間に憶の金が出来たという話も嘘とは限らないが、よほど賢い人でないと、混乱して拙いことになりかねない。
収入に見合った器というのは本当に大事で、器さえあれば百億でも千億でも大丈夫だが、普通は、徐々に器を作っていくべきと思う。そして、器というのは、ある時点でブレークスルーを起こすので、急にレベルアップをする楽しみもある。一方、レベルアップしない人生は、後で後悔するかもしれない。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
(2)お金の貯まる人はここが違う (邱永漢)

AIアート1694
「放恣の空」
Kay
彼がまだ20代の時、彼が18歳で起業したマイクロソフトが高収益を上げたが、節税対策を何もしていなかったので、納税額が多くなって優良納税企業として表彰されたことがあった。
しかし、そんなことで表彰されても嬉しいはずがなく(笑)、ゲイツは慌てて節税に力を入れるようになった。
現在、アップルやアマゾンといった企業はほとんど税金を払わなくて良い仕組みを作り上げているという話があるが、巨大企業の多くがそんな感じなのだろうし、日本でも、ソフトバンクグループは、ほとんど税金を払っていないとか、大企業が納税で優遇される仕組みがあったり、また、お金持ちは法律にうまく対応し、驚くほど少ししか納税していないという話もあるが、ある程度、本当のことと思う。
一方で、昔、漫画家の手塚治虫は、「節税はしない。納税王を目指す」と言っていたが、事業家の中にも、大真面目に決算報告をして税務署に言われるまま多額の納税をし、財務省から感謝状を貰ったり、いろんな役人に褒められたという話を、私も直接聞いたことがあるが、まあ、想像もつかないながら、いいのか悪いのか微妙に感じることもある。
節税も難しいところがあり、大丈夫だろうと思ってやったら脱税になってしまったりすることもあり、これも「小賢しい節税はするな」という圧力になっているのだろう。
フリーランスの人でも、「これは経費で認められる」と思って経費で申告したら、税務署の調査が入って、経費と認められず、かなりの追加納税をすることになったという話は多いと思う。
たとえば、職業での技能向上のための高額のセミナーに行き、その費用を経費計上したら、税務署からは「その費用に見合った売り上げが上がっていない」という理由で経費として認められないと言われ、数十万円の追加納税を求められるという、大した収入のないフリーランサーには非常に痛い話があるが、これも「最低限のものしか経費にするな」という税務署の圧力になるだろう。
昔は「何でも経費にしとけ(大抵通るよ)」とか「税務署だって、儲かっているところにしか調査に来ないよ」と言われ、今でもそのイメージがある人も多いらしいが、今はそうでもないようだ。
あらゆる意味で、庶民は大金持ちにはなれない仕組みになっている。
金持ちは税金で優遇されるという話もあるが、全てのお金持ちがそうであるわけではなく、詳しくは書かないが、成り上がりには厳しいものである。
だから、今、貧しかったり、平凡である者が、いずれ大富豪にと思っているなら、権力とうまく付き合う自信というかアテがない限り、やめておいた方が良い。
昔は、成金というのも結構いたが、凡人が金を持つとロクなことはない。
お金は、稼ぐ器と使う器があり、稼ぐ器だけあっても、使う器がない者は、ため込むとやはり悪いことになり勝ちだ。
30代はおろか40代、50代でも、年金に全く興味がなく、その理由は「いずれ大金持ちになるから」というものである場合があり、引き寄せの知識がある者には、そんな者が多いという説も聞いたことがある。
だが、権力と馴染み、大金持ちになるのは、普通の人の感覚では、あまり楽しいものではないと思う。
昔、邱永漢が言っていたが、「月に手取り百万円くらいで満足するのが賢い」というのが、今でも当てはまるし、凡人では、月手取り百万円程度でも落ち着かないもので、無駄遣いの癖ばかり出来てしまう。
年収2千万円でだいたい月の手取りが百万円になると思うが、その収入できちんとお金の管理が出来るようになることが、普通の人が目指す最大のところと思う。
国民年金は月額17,000円ほどだが、払わずに貯めておいた方が良いと言う人もいるが、今後は、計算上、その通りである。
しかし、支払いは法的義務で滞納すると罰則も本当にある(たまたまない人もいるらしいが)。
それに、払わずに自分で貯めようと思っても、なかなか貯めておけないものだ。
積み立て型の生命保険だって、「入る奴は馬鹿」と言う者をYouTubeでもよく見るが、保証を得つつ、毎月2万円とか3万円を満期まで払えば、それなりの額が貯まるので、私なら大いにお薦めする。ただし、プランはちゃんと考える必要があり、しっかりとした保険外交員を選ばないといけない。
引き寄せの目標も、数十億円というのは、将来的には良くなる場合もあると思うが、まずは「今は無理だが、現実味がある目標」を立てた方が良い。
たとえば、年収400万円の平凡なサラリーマンなら、預金が少ないだろうから、まずは預金2000万円とかだ。
ところで、預金というのは、ある額に達すると、預金が増えるペースが速くなるというのはあると思う。
たとえば、なかなか預金が200万円にならなかったのに、200万円を超えたら、あっという間に500万円になったという人は多いと思う。
また、1000万円を超えたら、知らないうちに、その倍になったりとかだ。
短期間に憶の金が出来たという話も嘘とは限らないが、よほど賢い人でないと、混乱して拙いことになりかねない。
収入に見合った器というのは本当に大事で、器さえあれば百億でも千億でも大丈夫だが、普通は、徐々に器を作っていくべきと思う。そして、器というのは、ある時点でブレークスルーを起こすので、急にレベルアップをする楽しみもある。一方、レベルアップしない人生は、後で後悔するかもしれない。
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