『婆子焼庵(ばすしょうあん)』という禅の公案(禅の試験問題)を、私は定期的に解き、その都度、良い答を出したつもりが、自分がどんな答を出したか憶えていないのだから、あまり良い答ではなかったのだろう。
『婆子焼庵(ばすしょうあん)』とは、こんなお話だ。
昔々、あるお婆さんが、青年僧の衣食住の面倒を見ていた。
そのおかげで、青年僧は修行に打ち込むことが出来た。
20年の時が流れ、お婆さんは、この僧をテストする。
魅力的な若い娘に、僧を誘惑させる。
すると、僧は、「私は冬の枯れ木のようなもの。無駄である」と言う。
つまり、誘惑にビクともしなかった。
ところが、娘から報告を受けたお婆さんの採点は0点で、お婆さんは、この僧を追い出し、与えていた庵(修行用の小屋)を焼き払った。
さて、なぜこの僧は駄目だったのか?
ちなみに、有名な一休さんは、老齢であったが、「私なら、枯れ木(自分のこと)も萌える(新芽が出る)ぞ」と言った。
つまり、やる気十分だ。
そりゃ、70歳を超えても、酒、女も盛んな一休さんだから(笑)。
ただ、一休さんは、弟子達には、酒、女などは禁止していた。
では、この公案の答は何かというと、正式な解答は知らないが、簡単である。
仏教の極意はソフトタッチだ(と私は決めつけている)。
魅力的な娘の誘惑に乗ってしまうのも、完全に跳ね付けるのも駄目で、ソフトタッチで応じれば良い。
私なら、ソフトに頭ナデナデでもしてやるだろう。
(仏教学者のひろさちやさんは昔、「チューくらいまでなら」と書いていたが、そりゃ駄目だろう)
こう言うと、「そんなこと出来るのか?」と言う者がいるが、普段からソフトタッチでやっていれば難しくない。
ところが、ソフトタッチということに関し、「いや、人生、徹底的にやらなくてはいけないこともある」と言う者もいるが、その者は勘違いしている。
徹底的にやる時こそソフトタッチでなければならない。
つまり、ここが勝負どころと1日10時間働くのもありとしても、15時間働いてはならない。病気になってしまってはどうしょうもない。
そして、1日10時間働くのも限度がある。際限なくやると家庭が崩壊する。
ソフトタッチとは、ぬるま湯ではなく、いい湯加減なのだ。
無限に働いて、身体を壊したり、家庭を崩壊させるのは、所詮、ぬるま湯なのである。
私も、朝7時から、夜12時まで半年以上、1日も休まず働き、倒れたことがあるが、それはぬるま湯気分だからやったのである。
『婆子焼庵(ばすしょうあん)』の修行僧の修行は間違っていた。
ソフトタッチを磨く修行をすればよかった。しかし、ガチガチのつまらない修行をしていたのだろう。
佐川流四股でもやっていれば良かったのにと思う(当時、そんなものはなかったが、似たものはあったのではと思う)。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
()誰でも小さなことで大切な願いがかなえられる(チン・ニンチュウ)
()四股鍛錬で作る達人
()佐川幸義 神業の合気(「月刊秘伝」編集部)
()新装版 眠りながら成功する(ジョセフ・マーフィー)
()中心感覚(内海康満)

AIアート1260
「誘惑の薔薇」
Kay
『婆子焼庵(ばすしょうあん)』とは、こんなお話だ。
昔々、あるお婆さんが、青年僧の衣食住の面倒を見ていた。
そのおかげで、青年僧は修行に打ち込むことが出来た。
20年の時が流れ、お婆さんは、この僧をテストする。
魅力的な若い娘に、僧を誘惑させる。
すると、僧は、「私は冬の枯れ木のようなもの。無駄である」と言う。
つまり、誘惑にビクともしなかった。
ところが、娘から報告を受けたお婆さんの採点は0点で、お婆さんは、この僧を追い出し、与えていた庵(修行用の小屋)を焼き払った。
さて、なぜこの僧は駄目だったのか?
ちなみに、有名な一休さんは、老齢であったが、「私なら、枯れ木(自分のこと)も萌える(新芽が出る)ぞ」と言った。
つまり、やる気十分だ。
そりゃ、70歳を超えても、酒、女も盛んな一休さんだから(笑)。
ただ、一休さんは、弟子達には、酒、女などは禁止していた。
では、この公案の答は何かというと、正式な解答は知らないが、簡単である。
仏教の極意はソフトタッチだ(と私は決めつけている)。
魅力的な娘の誘惑に乗ってしまうのも、完全に跳ね付けるのも駄目で、ソフトタッチで応じれば良い。
私なら、ソフトに頭ナデナデでもしてやるだろう。
(仏教学者のひろさちやさんは昔、「チューくらいまでなら」と書いていたが、そりゃ駄目だろう)
こう言うと、「そんなこと出来るのか?」と言う者がいるが、普段からソフトタッチでやっていれば難しくない。
ところが、ソフトタッチということに関し、「いや、人生、徹底的にやらなくてはいけないこともある」と言う者もいるが、その者は勘違いしている。
徹底的にやる時こそソフトタッチでなければならない。
つまり、ここが勝負どころと1日10時間働くのもありとしても、15時間働いてはならない。病気になってしまってはどうしょうもない。
そして、1日10時間働くのも限度がある。際限なくやると家庭が崩壊する。
ソフトタッチとは、ぬるま湯ではなく、いい湯加減なのだ。
無限に働いて、身体を壊したり、家庭を崩壊させるのは、所詮、ぬるま湯なのである。
私も、朝7時から、夜12時まで半年以上、1日も休まず働き、倒れたことがあるが、それはぬるま湯気分だからやったのである。
『婆子焼庵(ばすしょうあん)』の修行僧の修行は間違っていた。
ソフトタッチを磨く修行をすればよかった。しかし、ガチガチのつまらない修行をしていたのだろう。
佐川流四股でもやっていれば良かったのにと思う(当時、そんなものはなかったが、似たものはあったのではと思う)。
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