ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

神の声

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

見える人、見えない人

神の声を聞き、それに従った・・・という話は、現代では極めて少なくなったと思う。
私が今、思い起こせるのは2例で、1つは自伝の本で、1つは映画だ。
まず自伝だが、それは、国際的ビジネスマンで、ソ連崩壊までの米ソのトップ(大統領、書記長、首相)と親交を結んだ、オクシデンタル石油の伝説のCEO、アーマンド・ハマーの自伝だ。
彼の自伝の、その部分の翻訳は、やや分かり難かったが、彼が7つの時、「自分より優れた人の役に立つ」みたいなことを、神に誓ったのだと思う。
それは、「神の声を聞いた」と言うよりは、天啓を受け、言葉が閃いたという感じだろうか。
彼は、その通り、人の役に立とうとして、医者になると同時にビジネスでも成功して若くして富豪になり、経済的に行き詰まったソ連に行って、医療活動を行うべく、船に医療機器や薬品を大量に積み、ソ連に渡った。しかし、当時のソ連の指導者ウラジミール・レーニンに、「ソ連にも医者はいる。しかし、ビジネスマンがいない。ビジネスでソ連を救ってくれ」と言われ、ビジネスの天才でもあったハマーは、ソ連を拠点とした国際ビジネスでソ連経済の発展に尽くし、90歳を過ぎても自家用ジェットで世界中を飛び回ってビジネスを行った。

もう1つの神の声は、1989年の、ケビン・コスナー主演のアメリカ映画『フィールド・オブ・ドリームス』の中の話だ。
アイオワでトウモロコシの栽培を始めたばかりのレイ・キンセラは、妻と幼い娘がいたが、トウモロコシ畑を作るにあたって、かなりの借金を背負っていた。
そんなレイが、神の声を聞く。
「それを作れば、彼がやってくる」
レイは、最初は、何のことか分からなかったが、やがて、「それを作れば」とは、野球場を作るということで、彼とは、かつて、メジャーリーガーの名外野手だった、ジョー・ジャクソンのことだと分かった。
レイは、変人扱いされなからも、トウモロコシ畑の中に(畑をかなり潰して)野球場を作った。
すると、もう昔に亡くなったジョー・ジャクソンや、彼の仲間の、やはり、とおに死んだ野球選手達が現れ、レイが作った野球場で楽しそうに野球をする。
だが、ほとんどの人間には、ジャクソンらの姿は見えなかった。
おそらく、夢を見ることを諦めたような人間には、見えないのだろう。
そんな(ジョー・ジャクソンの姿が見えない)者達は、破産が確実な愚かなことをしたレイを責めた。

果たして、私には、そのユーレイさん達が見えるだろうか?(笑)
この映画を観た人なら、自分も見たいと思うのだ。

『見える子ちゃん』という、漫画・アニメがある。
Twitterで発表した漫画が評判を呼び、ついに連載開始、そして、アニメ化された作品である。
この漫画のヒロイン、四谷みこ(高校1年生)は、霊が見える少女で、善い霊も悪い霊も見えるが、悪い霊を見ることの方が圧倒的に多そうだった。
彼女は、ごく平凡な少女であるが、彼女が「見える子ちゃん」だという理由は、よく分かるように思う。

レイやみこのようでありたいかというと、私はありたいと思う(悪い霊は見たくないがw)。
それにはどうすれば良いかと言うと、いろんな言い方が出来る。
例えば、自分に正直であるとか、本当に大切なものを大事にする・・・などである。
つまり、自分に嘘をつく人や、大切なものを捨ててしまうような人には、ジョー・ジャクソンは見えないのである。
それは、厳しい生き方である面もあるが、神に助けられる人でもあるのだと思う。








AIには不可能な啓示を得る方法

人間の思考は、大脳皮質の約200億のニューロン(神経細胞)が、シナプスにより化学的・電気的に様々な強度で複雑に結合することで行われていると考えられているが、そこまでなら、現在のAIは同じことを行っていると思われる。しかし、人間は、AIには不可能な、論理的には得られるはずのない解答を一瞬で出す直観とか閃きと呼ばれる現象を起こす。AIは、高度な解答(実際には解答の推測だが)を出すには時間がかかるのだ。
人間の直観の中でも、高度なものを啓示、天啓などと言うが、それは、「神の声」とでも言うべきものであると思う。
世界的数学者だった、岡潔が、鎌倉時代の禅僧、道元の『正法眼蔵』を全く意味が分からないまま読み続けたが、20年後、天啓が訪れ、一瞬で『正法眼蔵』の全てが理解出来たという話がある。これは、20年の間、岡潔の頭の中で、『正法眼蔵』の情報が意味付けされ、組み直されたというのではなく、脳内の「神」(あるいは、「神」と通信出来る脳内の機能)との間の扉が開いたのだと思う。
脳には、AIにはない量子的な機能があると言われ、例えば、イギリスの8月8日生まれで現在(2020年6月6日)88歳の数学者・物理学者、ロジャー・ペンローズが、量子脳理論の仮説の1つを立てている。
人間の脳は、AIとは比較にならない、神秘で複雑なものであり、その機能は分からないことだらけと言って差し支えないと思う。我々が、岡潔のように『正法眼蔵』を20年読んでも、天啓は得られないかもしれない。ところが、一度読んだだけで、そんなことが起こるかもしれない。また、天啓そのものは同じでも、受け取る人によって意味は異なるかもしれず、さらには、それを使った場合には、全く別の作用を引き起こすに違いない。
天啓は、神秘体験の代表的なものだが、今朝も書いた通り、長い緊張状態から解放された時に、それは起こる。岡潔の場合、『正法眼蔵』の意味が全く解らないストレスに耐え続けることが緊張を生み、ほんの僅かな部分が解って緊張から解放された時に、一気に全体が解ったのであると思えるのである。
説明を省くが、啓示を得る良質なストレスを持つ方法は、次の2つである。
1.辛いことに前向きに耐える
2.自分の好みを誰にも押し付けない










当ブログオーナー、KayのAI書。
AIは、「思考するマシン」ではなく「推測するマシン」です。
現代のAIは、恐るべき推測能力を発揮することが出来ます。この能力を使えるか、そうでないかで、努力の成果が大きく変わります。
権力者や大企業は、この力を既に手中にし、さらに、拡大しようとしています。このまま手をこまねいていては、我々は彼らの奴隷になる恐れがあります。
この本では、数学もプログラミングも必要とせずに、誰でもAIを作れるようになることを目指しました。しかも、面白く練習出来るよう配慮したつもりです。
プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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