ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

神の圧力呼吸

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
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息の圧力と引き寄せ

「神の圧力呼吸」を行うほど、これまで不可思議だったことの秘密が明晰になる。
今回は、私が十数年前から関心があった、岡田虎二郎の興味深いエピソードである。
岡田虎二郎(1872~1920)は、明治・大正時代の教育者、農業家で、明治34年に単身渡米し、そこで多くの文献を読み、帰国後に「岡田式静坐法」を指導し、これが健康法としてブームを呼んだ。ただ、岡田式静坐法は単なる健康法ではなく、人間のあらゆる力を覚醒させるための高度なメソッド(手法)であった、

その岡田の、私がよく覚えているエピソードは次のものである。
人々を直接指導し、沢山の人と交流した岡田だが、その中で、こんなことがあった。
ある男が、自分は金に困っていると岡田に言ったところ、岡田は、
「金?腹に力がつけば、金はいくらでも出来ますよ」
と応えた。
腹に力がつくとはどういうことだろうか?
1つには、岡田式静坐法を行うということであるが、岡田は正座して行うことだけを静坐とは言わなかった。
岡田は、「常に腹に力を込めよ。人間は腹から力が抜けた時に邪なことを考えるものである」と教えた。これも静坐である。
これは、中村天風が、常に肛門を引き締めていろと教えたこととも似ている。
だが、現実にはそんなことは出来ないように思える。
また、岡田式静坐法は呼吸法でもあり、岡田は、やはり常に腹式呼吸で深い呼吸をすることを教えていた。

岡田の教えは、個々のことは弟子達が文章に残してはいるのだが、岡田自身は本を著していないばかりか、自分が書いたものは死ぬ前に全部燃やしてしまった。
岡田は49歳で亡くなる直前まで元気で、そのように、死ぬ前に書いたものを燃やしたり、また、自分の死を予言するようなことを弟子に語っていたりで、様々な謎のある人物であるが、今となっては謎は謎のままだ。
そして、岡田の教えの深いところ、そして、岡田式静座法も、誤解されている部分があると思われる。

だが、『弓と禅』の阿波研造の呼吸法を基にした「神の圧力呼吸」で完全に腹の力を付けることが出来る。
これは、息をたっぷり吸った時の胸の内部(肺ということになろうが)の空気の圧力を感じることで、息を吸って胸の内部を意識するだけで十分である。
その空気の圧力を腹に持っていく。
つまり、腹の内部に圧力を感じるのであるが、これは、腹の内部に圧力を作り出すことであると言える。
(その時、腹が膨らみ腹が張っている感じになるだろう)
腹の内部の圧力を保つことで息を保つ。
もし、腹の内部に圧力を作ることが難しければ、胸の内部の圧力を意識し、この圧力を保つことで息を保っても良い。効果は劣るが、それでも優れた効果がある。そして、やがて、腹の内部に圧力を作ることが出来るようになるだろう。
こうやって無理のない範囲で息を保った後、ゆっくり息を吐く。
無理に多く息を吐かず、十分なだけ吐いた後、少し休んで、また息を吸うところから繰り返す。

命の輝き
AIアート368
「命の輝き」
Kay


この「神の圧力呼吸」をやればやるほど、岡田の言う「腹の力」がつき、金だけでなく、あらゆる引き寄せが可能になる。
やっていれば、割とすぐに「あ、引き寄せが出来る」と感じると思う。








神の圧力呼吸再解説

万能の「神の圧力呼吸」は、基本は、オイゲン・ヘリゲルの著書『弓と禅』に書かれている通りだ。
この本には2つの翻訳があるが、この呼吸法に関しては、旧訳(紙の本のみのロングセラー)の方が良い訳と思う。

◆旧訳
息を吸い込んでから腹壁が適度に張るように、息をゆるやかに圧(お)し下げなさい。そこでしばらくの間息をぐっと止めるのです。それからできるだけゆっくりと一様に息を吐きなさい。そして少し休んだ後、急に一息でまた空気を吸うのですーーこうして呼気と吸気を続けて行ううちに、その律動(リズム)は、次第に独りでに決ってきます。

◆新訳
息を吸った後、息を静かに押し下げなさい。腹壁が程々に張るようになると、少しの間保ちなさい。それから出来るだけ長く同じ調子で息を吐きなさい。少し休んで、勢いよく空気を吸います。ーー息を吐いたり吸ったりするリズムは次第に自然に決まってきます。

だが、いずれも、「腹壁が張る」という表現をしているのは良い。しかし、やはり曖昧で分かり難い。
とにかく、
(1)吸うことから始める
(2)勢いよく吸う。当然、短く吸うことになる。
であるが、吸う時、胸に、つまり、肺に息を入れるように吸うことを意識すると良いと思う。
そして、肺の内部に圧力を感じるのである。
いっぱいに吸って息を止めるのだが、その際、水中に潜る時のように、気管を筋肉で締めて閉じることはしてはならない。
肺を膨らんだまま維持するようにして息を止めるのであり、肋骨がやや上がった状態のままであるはずだ。
この時、肺の内部の圧力を感じることが出来るはずである。
この圧力を腹で感じるのである。
腹が風船のように膨らんでいる感じであるが、普通の風船のように柔らかい弱いものではなく、太いゴムチューブのような素材で出来た強い風船である。それが適度に張るように内側に圧力を感じるのである。
胸に意識はもうないが、胸がしぼんだり肋骨が下がったりはしていない。相変わらず胸も張っているが、意識は腹にあるのである。
腹の内部に圧力を感じている間、息は保たれているはずである。
なぜなら、この状態では横隔膜が下がったままで、息を吐くことは出来ないからだ。
苦しくなるまで息を保ってはならず、適度なところで息をゆっくり吐いていく。

ニンフの棲み処
AIアート366
「ニンフの棲み処」
Kay


難しい場合、まずは胸に、やや勢いよく息を吸い、胸、あるいは肺を膨らませたまま維持することで息を保てば良い。
やはり、気管を喉の筋肉で締めてはならない。ここが非常に重要である。
W.E.バトラーの「4の呼吸」では、これだけを行う。つまり、これだけでも効果があるのである。
作詞家の阿久悠が行っていた引き寄せの呼吸も、これと同じだったのではと思う。
私も、体調が悪い時に速く回復させる時には、これを行う。
慣れてきたら、胸を膨らませている圧力を腹で感じれば良いのである。
吸って息を留めることをヨガではクンバクと言うが、クンバクを正しく行うだけで、脳や全身の細胞に酸素が供給されて活性化し、IQが上がり、若返り、強く健康で美しくなる。
そして、クンバク中は思考が消えるので、引き寄せも自在となる。
まさに、神の圧力呼吸であり、神とは圧力なのである。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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