今年(2024年)の10月28日に亡くなった楳図かずおさんもそうだが、大漫画家の若い頃の作品を見ても、老練な賢者が描いたのではと思うほどの深遠さを感じることがある。その本質的なものについては、今後、ますますはっきりするかもしれない。
今でも『仮面ライダー』シリーズ等が製作されている石ノ森章太郎さん(1938~1998。1984年までは石森章太郎。本名は小野寺章太郎)の遺作は、彼が病院で闘病中に小説の形で書いた『サイボーグ009』の完結編で、長男の小野寺丈さんがその遺稿を5年かけて編集&追加執筆して『2012 009 conclusion GOD'S WAR』として発表した。
この『2012 009 conclusion GOD'S WAR』の中に、ずっと未来に解明されるかもしれない人間の最深部に関わるヒントと感じるものがある。
それは、『サイボーグ009』のヒーローである009(ゼロゼロナイン。島村丈)が、初めて女神と戦った時のことだ。
女神と戦うとは尋常な話ではないが、元々『サイボーグ009』シリーズは終盤は神との戦いがテーマになっていた。それが、この『2012 009 conclusion GOD'S WAR』で本格化したわけだ。
9人のサイボーグ戦士達は、高度な科学技術で改造され、恐るべき能力を持っているが、その中でも009は最高傑作で、最も優れた性能を持つ。その009の最大の能力は加速能力である。加速中の009には、周囲がスローモーションに見えるほど高速で行動と思考が出来る。
(加速装置のルーツはH.G.ウェルズの『新加速剤』と思われる)
しかし、いかに009とはいえ、神様相手に戦っては勝ち目は全くない。力の差があり過ぎる・・・という言い方も不適切なほどで、存在のレベルが違う。何と言っても神様なのだから。
しかし、その神様が人類を滅ぼそうとしており、蟻が象に立ち向かう以上に無謀であっても、戦わざるを得ない状況で、009は一柱の女神に挑んだのだった。
戦いが始まった瞬間に009は消されるはずだった。
しかし、何と、女神は驚くことになる。
たかが人間が作った加速装置での動きを、女神は捉えられず、とりあえず、009は消えずに済む。
全くあり得ないことだった。いったい何が起こったのか?
『サイボーグ009』は、人気漫画として長く連載されていた。しかし、1970年代か1980年代かはちょっと分からないが、連載休止になる。
別に、石ノ森さんの体調が特に悪いわけではなく、人気が落ちたわけでもない(最盛期に比べれば落ちたかもしれないが)。
商業的な理由ではなく、純粋に作品制作のための時間が欲しかったのだと思われる。
というのは、いよいよ神との戦いが始まるのだが、あまりに壮大なテーマなので、やはり時間が必要だったのだろう。
だが、作品制作がなかなか再開されず、おそらく20年以上も経ち、石ノ森さんが重病になってしまう。だが、石ノ森さんは作品を完成させたかったのだろう。病院の中で、小説として命を削って書き続けた。
ところで、休止となる時の最後の連載で、赤ん坊ながらサイボーグ戦士の中で一番の賢者である001(イワン)が、「みんなに新しい力をつけてあげる」と言って終わっていた。
その「新しい力」が、女神を驚かせた009の力だった。
その力は、他のサイボーグ戦士達も使用可能なだけでなく、全ての人類が使える力だ。
その力は、簡単に言えば生命エネルギーである。
政木和三さんの最後の著書『この世に不可能はない』の副題が『生命体の無限の力』だが、001が言った「新しい力」が、この「生命体の無限の力」で、元々人間にあったものだが、これまではそれにアクセス出来なかっただけだ。
結論は早く、その「新しい力」「生命体の無限の力」を発動させる鍵が、これまで何度も書いた究極の真言であると思う。
「私はなるようになるであろう」
「私は常に生成する者である」
別に、神と戦う必要はないが、人間の考える神の概念を超えた神と融合することになるのだと思う。
良かったら、朝晩30秒ほど深呼吸をしていただければ(もっと多いに越したことはないが、無理にとは言わない)、より早く、その力に到達すると思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)サイボーグ009 完結編 2012 009 conclusion GOD'S WAR I first
(2)サイボーグ009(1) (石ノ森章太郎デジタル大全)
(3)この世に不可能はない(政木和三)
(4)魔法入門(W.E.バトラー)
(5)Magic and the Magician(Walter.Ernest.Butler )※『魔法入門』英語版
(6)神秘のカバラー(ダイアン・フォーチュン)
(7)The Mystical Qabalah(Dion.Fortune) ※『神秘のカバラー』英語版
AIアート1344
「命の輝き」
Kay
今でも『仮面ライダー』シリーズ等が製作されている石ノ森章太郎さん(1938~1998。1984年までは石森章太郎。本名は小野寺章太郎)の遺作は、彼が病院で闘病中に小説の形で書いた『サイボーグ009』の完結編で、長男の小野寺丈さんがその遺稿を5年かけて編集&追加執筆して『2012 009 conclusion GOD'S WAR』として発表した。
この『2012 009 conclusion GOD'S WAR』の中に、ずっと未来に解明されるかもしれない人間の最深部に関わるヒントと感じるものがある。
それは、『サイボーグ009』のヒーローである009(ゼロゼロナイン。島村丈)が、初めて女神と戦った時のことだ。
女神と戦うとは尋常な話ではないが、元々『サイボーグ009』シリーズは終盤は神との戦いがテーマになっていた。それが、この『2012 009 conclusion GOD'S WAR』で本格化したわけだ。
9人のサイボーグ戦士達は、高度な科学技術で改造され、恐るべき能力を持っているが、その中でも009は最高傑作で、最も優れた性能を持つ。その009の最大の能力は加速能力である。加速中の009には、周囲がスローモーションに見えるほど高速で行動と思考が出来る。
(加速装置のルーツはH.G.ウェルズの『新加速剤』と思われる)
しかし、いかに009とはいえ、神様相手に戦っては勝ち目は全くない。力の差があり過ぎる・・・という言い方も不適切なほどで、存在のレベルが違う。何と言っても神様なのだから。
しかし、その神様が人類を滅ぼそうとしており、蟻が象に立ち向かう以上に無謀であっても、戦わざるを得ない状況で、009は一柱の女神に挑んだのだった。
戦いが始まった瞬間に009は消されるはずだった。
しかし、何と、女神は驚くことになる。
たかが人間が作った加速装置での動きを、女神は捉えられず、とりあえず、009は消えずに済む。
全くあり得ないことだった。いったい何が起こったのか?
『サイボーグ009』は、人気漫画として長く連載されていた。しかし、1970年代か1980年代かはちょっと分からないが、連載休止になる。
別に、石ノ森さんの体調が特に悪いわけではなく、人気が落ちたわけでもない(最盛期に比べれば落ちたかもしれないが)。
商業的な理由ではなく、純粋に作品制作のための時間が欲しかったのだと思われる。
というのは、いよいよ神との戦いが始まるのだが、あまりに壮大なテーマなので、やはり時間が必要だったのだろう。
だが、作品制作がなかなか再開されず、おそらく20年以上も経ち、石ノ森さんが重病になってしまう。だが、石ノ森さんは作品を完成させたかったのだろう。病院の中で、小説として命を削って書き続けた。
ところで、休止となる時の最後の連載で、赤ん坊ながらサイボーグ戦士の中で一番の賢者である001(イワン)が、「みんなに新しい力をつけてあげる」と言って終わっていた。
その「新しい力」が、女神を驚かせた009の力だった。
その力は、他のサイボーグ戦士達も使用可能なだけでなく、全ての人類が使える力だ。
その力は、簡単に言えば生命エネルギーである。
政木和三さんの最後の著書『この世に不可能はない』の副題が『生命体の無限の力』だが、001が言った「新しい力」が、この「生命体の無限の力」で、元々人間にあったものだが、これまではそれにアクセス出来なかっただけだ。
結論は早く、その「新しい力」「生命体の無限の力」を発動させる鍵が、これまで何度も書いた究極の真言であると思う。
「私はなるようになるであろう」
「私は常に生成する者である」
別に、神と戦う必要はないが、人間の考える神の概念を超えた神と融合することになるのだと思う。
良かったら、朝晩30秒ほど深呼吸をしていただければ(もっと多いに越したことはないが、無理にとは言わない)、より早く、その力に到達すると思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)サイボーグ009 完結編 2012 009 conclusion GOD'S WAR I first
(2)サイボーグ009(1) (石ノ森章太郎デジタル大全)
(3)この世に不可能はない(政木和三)
(4)魔法入門(W.E.バトラー)
(5)Magic and the Magician(Walter.Ernest.Butler )※『魔法入門』英語版
(6)神秘のカバラー(ダイアン・フォーチュン)
(7)The Mystical Qabalah(Dion.Fortune) ※『神秘のカバラー』英語版
AIアート1344
「命の輝き」
Kay