ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

知能

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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所詮、能力が問題だ

庶民の子供が、初めてお金持ちの友達の家に行った時、大なり小なり、「あれ?この家、自分の家とは違う」と感じると思う。
2つか3つしか部屋がない狭いアパートに住んでいる子が、ちょっとお金持ちの子の少し大きな家に行っても、「え!これ全部が1つの家?」とショックを受けることもある。
ところで、家の大きさや調度品等だけでなく、その家がお金持ちであることを支える「規律正しさ」のようなものを実感することもあるだろう。
自分の家よりはるかに綺麗に掃除され、整理整頓が行き届いているし、とにかく何かきちんとしているのだ。
だが、もっと深刻に感じることを発見する庶民の子供もいる。
それは「知性の差」だ。
品格の差という部分もあるが、それもまた知性の差として感じることが多いと思う。
お金持ちの家の友達と、そのお金持ちの親との会話が、自分の家の場合とかなり、あるいは、全く違う。
そして、その子の親が話す言葉や立ち居振る舞いなどが、自分の親と違う。
庶民の家の子供が、頭が悪い場合は、それほど深刻ではない。頭が悪い子は、違うことは分かっても、それほど気にしない。せいぜい、「羨ましい」と思うだけだ。
しかし、庶民の子供が、それなり以上に頭が良ければ、「この違いは何だろう?」と考え、「人間の等級」みたいな考えに行きつくが、それが知性の差であることには、なかなか思い至らないかもしれない。しかし、知性の差を何となくは感じているのである。

世の中では、「豊かさの差」というものは当たり前に表現されても、「知性の差」、もっとはっきり言えば「知能の差」について表現することはタブーであるようなところがある。
それで、「金持ち、貧乏」ということは語られても、「賢い、馬鹿」については、真面目に話されることはない。

『若草物語』の4姉妹のマーチ家は、元々裕福であったが、裕福だった頃の記憶があるのは、4姉妹の中では長女のマーガレットだけであった。
それで、非常に豊かな隣人であるローレンス家に招かれて行くと、ローレンス家の息子のローリー(セオドア)と仲が良かった次女のジョーはともかく、三女のエリザベスや四女のエイミーは非常に驚く。
だが、マーチ家も元々は裕福で、知的には低くなかった。それで、変な言い方かもしれないが、驚きながらも、良い驚き方であった。

知性というか知能は、生まれつき決まっている。
裕福な家の親は知能が高い場合が多く、その子供は遺伝により、やはり知能が高い。
ちなみに、研究により、知能の遺伝率は、背の高さの遺伝率よりずっと高いことが分かっているらしい。
子供のIQ(知能指数)は、両親のIQの平均になる確率が高いようだ。それで、たとえば、非常にIQが高く金持ちの父親が、若くて可愛いがIQが低い女性と結婚して、子供のIQが「そこそこ」程度になるという話がある。

英才教育を施せば、知能の発達は速くはなるようだ。
それで、8~10歳なのに12~14歳並の知能になり、クラスの中で飛び抜けて勉強が出来るようになったりする。
しかし、12歳を過ぎるくらいになると、生まれつきの知性が高くないと、脳の成長が止まってしまい、他の子に追いつかれる。
だから、小学生の時は大袈裟にでも神童、天才と言われていたのが、中学生になると、平凡な生徒になったり、自信をなくして落ちこぼれてしまうまでになるケースも多いようだ。私も、実際にそんな例を見た。小学5年生の時はIQ130の素晴らしい優等生だったのが、高校を卒業した後は大学浪人した後、そこそこレベルの大学に入ったが、見た雰囲気でも、昔の賢かった頃の面影はなかった。

だが、人間の脳は恐ろしく高性能で、本当の能力を引き出せば、誰でも相当な知能を持てるのだと思う。
要は、頭が良いというのは、知力の発揮を妨げている要因が少ないということで、生まれつき頭が良い者は、そんな知力の発揮を妨げる何かを抑制する遺伝子を持っているのだと思われる。
頭を良くする方法を書いた本は少なくないが、それらの本は、生まれつき頭が良く、知力の発揮を妨げる要因を遺伝的に持たない優秀な人間によって書かれているので、生まれつき頭が悪い者には的はずれなことが多い。しかし、頭の良い著者も、実感がないせいで、それが分からない。

頭が悪い者の頭が良くなる方法を語れるのは、生まれつきの頭は悪いが、そんな頭を良くする方法を発見し、実際に自分の頭を良くすることが出来た者だろう。
ただ、ある限度以上に頭が悪いと、自発的に自分の頭を良くしようと思わないので、そんな風に、本質で頭を良くする方法が分かるのは、たとえば、生まれつきのIQが100から110位だが、IQ120以上まで脳力を高めたといった感じの者だろう。
まずは、「求めよ、そうすれば与えられるだろう」の通り、賢くなりたいと願うことが重要である。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)若草物語 (オルコット。角川文庫)
(2)アインシュタイン・ファクター(リチャード・ポー、ウィン・ウェンガー)
(3)頭脳がよくなる! (ウィン・ウェンガー)
(4)ご冗談でしょう、ファインマンさん(上) (R.P.ファインマン。岩波現代文庫)
(5)イーロン・マスク(上)(ウォルター・アイザックソン)
(6)言ってはいけない―残酷すぎる真実―(橘玲)

寝室の大切さ
AIアート1444
「寝室の大切さ」
Kay

頭を良くする簡単な方法

天は人の上に人を作らずと言うが、現実的には、人間の能力には差があり、その中でも重要な頭の良さにも明確な差がある。
これもまた、現実の話として、公立の中学では、頭の良さが極端に違う者同士が、同じ教室、あるいは、隣の席にいたりする。
ただ、中学校では、頭が特に良い者にとっても、頭が悪い者が邪魔になることはあまりなく、その頭の良い者がよほど性格の悪い人間でない限り、頭が悪くて何ごとも上手く出来なくて困っている者がいたら、助けることが多いと思う。
高校や大学以上では、それほど極端に頭の良さに差がある者と関わることは少ないと思う。
だが、社会人になると、超大企業の場合は少ないかもしれないが、頭の良さがかなり異なる者が、同じ部署、あるいは、他の部署や取引先の関わり合う人間にいたりする。
そして、頭の良い者にとっては、頭の悪い者に足を引っ張られたりするうちに、頭が悪い者に嫌悪感を持つようになることがある。
ここらが、頭が悪い者がいても、利害関係があまりない中学の時と違うところだ。

自分のことは、とりあえず棚に上げるが、会社の中で、「こいつ本当に馬鹿だな」と思った人は確かに少なからずいる。
ただ、その者が本質的に・・・つまり、生まれつき頭が悪いのかというと、そんな場合もあるのかもしれないが、あまり多くないと思うのだ。
その理由は、「こいつ、頭が悪いな」とうんざりさせられるような者でも、何かの時に、妙に鋭かったり、物覚えが良かったりということがあって「あれっ」と驚くことがよくあったからだ。
「こいつ馬鹿だと思っていたけど、実は頭悪くないんじゃね?」
とか思うが、それでも、仕事で関わると、「アホにもほどがある」と思うのである。
だが、やはり、馬鹿に見えても、ほとんどの者は、本質ではかなり優秀なのだ。
それなのに、なぜ馬鹿なのかというと、家庭や学校で、頭を使えないように、あるいは、間違った頭の使い方をするように教育されているからとしか思えない。

有名な映画監督だった伊丹十三氏が、心理学者の岸田秀氏の本を読んだ時のこんな感想を語っていた。
「自分が、かぶせられた帽子を外されたカブトムシのように感じた」
つまり、自分の能力を封印していたものから解放されたということである。
まあ、誰もが、岸田氏の本を読んだらそうなるとは限らないが、我々は、学校やテレビなどで付けられた、能力の見えない手枷足枷を壊さなければならないことは確かだ。

その方法をクドクド説明せず、シンプルに言う。
1つは、仏・菩薩の真言を淡々となるべく多く唱える。例えば、観世音菩薩真言なら「オン、アロリキャ、ソワカ」だ。これを唱えると良い。有声、無声どちらでも良いが、無声をお勧めする。
1つは、少し温度が高い蒸しタオル(熱いと感じるほど温度が高くてもいけない。適度に絞った濡れタオルを1/6程度にたたみ、電子レンジで600W1分30秒加熱する)を、後頭部の下の方に5分当てる。
そして、プログラミングをやったことがなければ、Excel VBAか、Access VBAを練習して欲しい。マスターするごとに頭が良くなるから。
そうすれば、さらに良いことに、社員募集面接で「Exce VBA、滅茶苦茶出来ます」「Access VBA、滅茶苦茶出来ます」と言ったら、良い条件で採用されるだろう。頭が良くなっているので、仕事も出来るはずである。
尚、一応言っておくと、頭が良過ぎると、普通の職場では仕事がうまくいかず、辛いことになる可能性があるので、自分がそうだと思ったら、就職せず、個人事業をやることだ。








日本の教育方針は無視しないと危ない理由

頭の良さとは、測定出来るものではない。しかし、次のような方法で、推測が出来るかもしれない。
我々は、よく、「(A)は、だいたい、(X)だ」という言い方をする。例えば、「挨拶がきちんと出来る人は道徳的な人だ」とかである。
実際は、挨拶が出来るからと言って、その人が道徳的であるという保証はないが、ほぼ合っていると考えて良い。
これを、「挨拶が出来ることと道徳的であることとは相関性がある」と言う。
頭の良さも、何かに相関性があるかもしれない。

「知識と知恵は違う」と言うことがある。
つまり、物知りだからと言って、必ずしも賢くないし、馬鹿である場合だって少なくないかもしれないということだろう。
ところが、知識量と頭の良さは、高い相関性があることは、分かっているらしい。
実際、「物知りだけど賢くない」というのは、むしろ例外で、知識が多ければ、思考力・問題解決能力も高い。
では、「試験の成績が良い人は頭が良いのか?」と問うなら、答は「ごく限定的にイエス」だ。
特に、学生の間は、試験の成績と頭の良さに、相関性はかなり認められると思う。
ただ、教科書の知識は、知識全体のほんの一部で、しかも、非常に偏った知識であることに注意しなければならない。
教科書に載っていることが、ものごとの基礎でも何でもないことは、多くの人が誤解している。
教科書に載っていることは、「1つの偏見」くらいに考えて丁度良いのである。
とはいえ、教科書の知識も1つの知識であることは確かで、多くの学生は、持っている知識の多くは教科書の知識なので、教科書の知識が多い方が、頭が良い可能性が高いのである。
しかし、ある学生が、教科書に書いてあることはあまり知らないが、教科書には載っていない何かに強い好奇心を持ち、多くの知識を得ていて、しかも、その知識量が非常に大きければ、学校の秀才よりずっと賢いかもしれない。
その代表がアルベルト・アインシュタインだった。
彼は、学校の試験の成績はサッパリだったが、科学の一般書に興味を持ち、沢山の知識を得ていた。
逆に、アインシュタインは知識を軽視していたという誤解もあるが、彼が軽視していたのは、教科書に載っているような知識だった。

社会人になると、学校での、教科書の知識量で優劣がついた頭の良さは容易く逆転する。
教科書の知識は、この世の情報のほんの一部で、しかも偏っているし、しかも、秀才だったとはいえ、いつまでも教科書の内容を覚えている訳ではないのだから、学校を終えてから知識を増やさないと、学校秀才も、あっという間に馬鹿になる。
だが、教科書をいつまでも覚えている者も問題なのだ。
教科書の知識を保持している大人が、教科書に載っていない知識も豊富であれば良いのだが、そんな(教科書の知識を保持している)者は、多くの場合、教科書に載っていること以外の知識に欠けている。
ところが本人は、教科書の知識が豊富な自分は、頭が良いと思っている滑稽なことが多いのだ。
学校や塾・予備校の先生には多いタイプと思う。
私の中学校の時の音楽の先生は、生徒に対しては、自分がいかにも大音楽家のように振る舞っていたが、大学や大学院程度で、しかも、専門分野しか知識がなければ、大人としては知識が少ない、つまり、馬鹿であるが、本人にその自覚がなく、自分は優秀だと思っている。面白かったのは、その学校に、本物の音楽家が善意で指導に訪れた時、その音楽教師の物凄く憮然とした顔が新聞に載っていたことだ。自分の馬鹿さを感じざるを得なかった教師の哀れな様子だったのだと思う。
専門馬鹿で、他のことをあまり知らず、しかも、その専門も学校レベルであるなら、そもそもが、世の中で通用しない。
よく、「教師はつぶしがきかない」と言われるが、広い範囲で知識豊富なら、そんなことは絶対にない。しかし、教師は偏った狭い知識しか持たない場合が多いのである。
だから、本当は、教師は子供に関わらせてはいけない人種なのである。

プログラマーでも、コンピューターやプログラミングの知識しかない者は、プログラマーとしても能力は低い。
ビル・ゲイツも、「優秀なプログラマーは、あらゆることを話題に出来る」と言っていたが、全く正しい指摘である。
学生のうちから、成績はそこそこでいいから、興味のあることをどんどん勉強し、本当に賢くなっておくことだ。
特に、これからの時代は、いくら「お勉強」だけは出来ても、学校の偏った狭い知識しかない者は全く駄目だ。
自分が好奇心を持てることをガンガン勉強する者が、ごく自然に上に立つ時代になった。だが、おかしなことに、日本は、世界で、この動きに最もついていけていない国なのだ。
だから、国の教育方針など、あまりに下らないだけでなく、危ないので、決して関わってはならない。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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