1万年以上も続いた縄文時代の人間の様々な面での優秀さがよく語られるようになった。
文化、技術、あるいは、芸術の面でもそうで、岡本太郎は縄文土器を見て驚愕し、「これは現代人には作れない」と言ったらしい。
縄文人には、真の知恵があったということと思う。
では、その知恵はどのようなものかというと、荘子が古代人の知恵として完璧に語っているが、執行草舟さんの動画を見たら、彼もほとんど同じことを述べている。
つまり、最も知恵があった時代の人間は、区別をしなかったのである。
私とあなた、彼と彼女、あれとこれ、生と死・・・そのようなものに違いを見なかった。
「既に、我と彼との別、是と非との分を知らぬ。眼は耳のごとく、耳は鼻のごとく、鼻は口のごとく思われる。」というのが、老名人晩年の述懐である。
~『名人伝』(中島敦)より~
時代が下り、古代人よりは知恵がなくなったが、まだ、現代人より優れた時代の人間は、区別はするが優劣を付けなかった。
若い女と年増の女の区別はつくが、どっちが良いと言うこともなかった。
資産が多い者とそうでない者はいただろうが、どっちが偉いと言うこともなかった。
生きていることと死んでいることの違いは意識したが、別にどっちが良いというわけでもなかった。
それで、荘子が言うには、優劣を付けるようになってから人間に知恵がなくなった・・・つまり馬鹿になり、世の中が乱れた。
昔は、白人は黒人より優れている、男は女より優れているという優劣を付けたが、それが間違っていることは、頭では分かるようになった。
それで、平等にしなくてはならんと言って、黒人を白人より優遇したり、ある政府団体職員の30%は女性を採用しなければならないといった法律が出来たりもしたが、愚かな知恵のない話である。単に公平にすれば良いだけなのに、そんなことをするのは、「差別をする者は劣り、しない者が優れている」という優劣を付けるからである。
ゲイやレズも、好きなものは仕方ないじゃないかで、余計なことを言わなければ良いだけのことなのに、LGBTQの権利を過度に尊重し、ゲイやレズは自然なんだと妙な主張をするのも同じである。自然ではないと思うが、だからどうこうは言わない・・・だけで良いことだ。
思春期において、少女が少女を、少年が少年に憧れるというのは自然にあることらしいが、その構造は十分に説明出来るはずで、そんな者達をLGBTQとは言わない。
旧約聖書において、ソロモン王は神に、欲しいものを尋ねられたら「知恵」と答え、神を喜ばせたらしい。
それなら、知恵を得たければ、区別をなくすのは無理としても、優劣を付けないようにすれば良い。
全ての優劣を付けないことは難しいかもしれないが、付けなくても良い優劣なら世の中にいくらでもあり、それをやめれば良いのである。
森永卓郎さんが、財務官僚時代、上司に1本数十万円のワインを少し飲まされた時、「スーパーで売ってる1本500円のやつの方が美味しいと思う」と言ったら、ひどく冷遇されたというが、知恵のない人間の例がその上司だ。
1本数十万円のワインと1本500円のワインでは区別はあるだろう。
しかし、別にどっちが優れているということはない。
単に、好きなら高い方を飲めば良いのである。
高いワインを区別出来るのは、大したものだとは思うが、だからといって少しも偉くないと思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)新釈 荘子 (PHP文庫)
(2)李陵・山月記(中島敦) ※『名人伝』収録
(3)岡本太郎の遊ぶ心
(4)書いてはいけない(森永卓郎)

AIアート1645
「乙女の楽園」
Kay
文化、技術、あるいは、芸術の面でもそうで、岡本太郎は縄文土器を見て驚愕し、「これは現代人には作れない」と言ったらしい。
縄文人には、真の知恵があったということと思う。
では、その知恵はどのようなものかというと、荘子が古代人の知恵として完璧に語っているが、執行草舟さんの動画を見たら、彼もほとんど同じことを述べている。
つまり、最も知恵があった時代の人間は、区別をしなかったのである。
私とあなた、彼と彼女、あれとこれ、生と死・・・そのようなものに違いを見なかった。
「既に、我と彼との別、是と非との分を知らぬ。眼は耳のごとく、耳は鼻のごとく、鼻は口のごとく思われる。」というのが、老名人晩年の述懐である。
~『名人伝』(中島敦)より~
時代が下り、古代人よりは知恵がなくなったが、まだ、現代人より優れた時代の人間は、区別はするが優劣を付けなかった。
若い女と年増の女の区別はつくが、どっちが良いと言うこともなかった。
資産が多い者とそうでない者はいただろうが、どっちが偉いと言うこともなかった。
生きていることと死んでいることの違いは意識したが、別にどっちが良いというわけでもなかった。
それで、荘子が言うには、優劣を付けるようになってから人間に知恵がなくなった・・・つまり馬鹿になり、世の中が乱れた。
昔は、白人は黒人より優れている、男は女より優れているという優劣を付けたが、それが間違っていることは、頭では分かるようになった。
それで、平等にしなくてはならんと言って、黒人を白人より優遇したり、ある政府団体職員の30%は女性を採用しなければならないといった法律が出来たりもしたが、愚かな知恵のない話である。単に公平にすれば良いだけなのに、そんなことをするのは、「差別をする者は劣り、しない者が優れている」という優劣を付けるからである。
ゲイやレズも、好きなものは仕方ないじゃないかで、余計なことを言わなければ良いだけのことなのに、LGBTQの権利を過度に尊重し、ゲイやレズは自然なんだと妙な主張をするのも同じである。自然ではないと思うが、だからどうこうは言わない・・・だけで良いことだ。
思春期において、少女が少女を、少年が少年に憧れるというのは自然にあることらしいが、その構造は十分に説明出来るはずで、そんな者達をLGBTQとは言わない。
旧約聖書において、ソロモン王は神に、欲しいものを尋ねられたら「知恵」と答え、神を喜ばせたらしい。
それなら、知恵を得たければ、区別をなくすのは無理としても、優劣を付けないようにすれば良い。
全ての優劣を付けないことは難しいかもしれないが、付けなくても良い優劣なら世の中にいくらでもあり、それをやめれば良いのである。
森永卓郎さんが、財務官僚時代、上司に1本数十万円のワインを少し飲まされた時、「スーパーで売ってる1本500円のやつの方が美味しいと思う」と言ったら、ひどく冷遇されたというが、知恵のない人間の例がその上司だ。
1本数十万円のワインと1本500円のワインでは区別はあるだろう。
しかし、別にどっちが優れているということはない。
単に、好きなら高い方を飲めば良いのである。
高いワインを区別出来るのは、大したものだとは思うが、だからといって少しも偉くないと思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)新釈 荘子 (PHP文庫)
(2)李陵・山月記(中島敦) ※『名人伝』収録
(3)岡本太郎の遊ぶ心
(4)書いてはいけない(森永卓郎)

AIアート1645
「乙女の楽園」
Kay
