王貞治さんという、日本のプロ野球でホームランを868本(一軍のレギュラーシーズン)打った人がいる。
彼は、「一本足打法」という、ピッチャーがボールを投げる時から左足一本で立つ(彼は左打者)という独特の打ち方を、デビュー4年目から引退するまで続けた。
ところで、もっと不思議に思われても良いようなものだが、それほど凄い打撃方法であるなら、もっと沢山の人が一本足打法をやっても良さそうなものだが、他に一本足打法で知られる選手は、ほぼ皆無であると思う。
これに関しては、まあ、「難しいから」というのが理由になっているのだと思うが、本当のところを言うと、この打撃方法には、打撃としての合理性がないからで、実際には確実に不利になる打撃方法と言って間違いないと思う。
野球、そして、バッティングが本当に分かっている人なら、一本足打法を選手に薦めたりは絶対にしないと思う。
王さんだって、別に、論理的に効率が良いから、この打撃を続けた訳ではないはずだ。
それでも、王さんんは、この打撃のおかげでホームランをあれだけ打てたことも確かである。
一本足打法の何が良いのかというと、一本足になることで、呼吸が自然に止まることだ。
息を止めるというのではなく、空気の出入りがなくなるのである。
例えば、普通でも、驚いた時や感動した時に息が止まるのと似ている。
正確には、一本足になっても、呼吸が完全に止まっているというより、呼吸が極めて微かになっているのだろう。
呼吸が消えれば、内部に宿る潜在能力が引き出されるのである。
きっと、王さんがスランプだった時というのは、一本足になりながらも、余計な呼吸をしていたのだろう。
禅の公案の話であるが、中国に倶胝(ぐてい)という和尚さん(お寺で一番格上の僧。住職)がいた。
倶胝は、いかなる相談の質問をされても、右手の人差し指を一本立てるだけであった。
倶胝は、この指を一本立てる「一指禅」を、彼の師匠の天竜から教わり、臨終の際には、
「天竜先生に教わった一指禅を一生かかっても使い切れなかった」
と言ったことになっているようだ。
ある時、倶胝の寺の小坊主が、倶胝の真似をして、右手の人差し指を立てたのだが、それを聞いた倶胝は、その小坊主を呼び出し、小坊主の右手の人差し指を切り落とした(あくまで架空の話だ)。
泣き叫んで出て行こうとする小坊主を呼び止めた倶胝は、右手の人差し指をすっと立てた。
その瞬間、小坊主は悟った。
この禅の公案(問題)は、「このお話の意味は?」である。
そして、昔から、偉い先生達が、いろいろな答を述べているが、全部不正解である。
答は、王貞治の一本足打法と同じで、指を一本立てることで、呼吸が消えるである。
小坊主は、倶胝が指を立てるのを見て、頭の中で自分の(既になくなった)指を立て、呼吸が消えたのである。
人の動作を頭の中で真似るのは、脳のミラーニューロンの働きである。
ミラーニューロンは特に手の動きを真似やすいという説もあり、実に科学的な公案である。
人差し指をすっと立てながら、呼吸を荒くすることは、普通出来ない。
人差し指をすっと立てれば、呼吸は消える。
あなたも、知恵や能力が必要な時には、人差し指をすっと立てれば良い。
それが出来ない状況の場合は、頭の中で、人差し指をすっと立てる想像をすれば良い。
よほどの緊張状態にある場合を除き、呼吸は消え、それで万事うまくいく。
もし、強い緊張状態にあるなら、指に精神を集中すれば良い。ただし、集中するのは、あくまで意思であり、指やその他の筋肉に力を入れては、さらに緊張するだけである。王さんですら、それでスランプになったのだ。
まあ、王さんのように注目を集めたり、あれほどの期待や重責を背負う人は滅多にいないので、普段からやっておけば大丈夫だろう。
トランプ大統領の場合は、右手の親指と人差し指で輪を作って少し動かすが、あれも同じなのである。あれがやり易いと思えば真似すれば良いだろう。
私は、『ミクの日感謝祭』のライブ(3つある)で、『StargazeR』を歌う可憐な初音ミクさんが、最初のところと最後のところで、右手の人差し指をすっと立てるのを真似るつもりでやっている。
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彼は、「一本足打法」という、ピッチャーがボールを投げる時から左足一本で立つ(彼は左打者)という独特の打ち方を、デビュー4年目から引退するまで続けた。
ところで、もっと不思議に思われても良いようなものだが、それほど凄い打撃方法であるなら、もっと沢山の人が一本足打法をやっても良さそうなものだが、他に一本足打法で知られる選手は、ほぼ皆無であると思う。
これに関しては、まあ、「難しいから」というのが理由になっているのだと思うが、本当のところを言うと、この打撃方法には、打撃としての合理性がないからで、実際には確実に不利になる打撃方法と言って間違いないと思う。
野球、そして、バッティングが本当に分かっている人なら、一本足打法を選手に薦めたりは絶対にしないと思う。
王さんだって、別に、論理的に効率が良いから、この打撃を続けた訳ではないはずだ。
それでも、王さんんは、この打撃のおかげでホームランをあれだけ打てたことも確かである。
一本足打法の何が良いのかというと、一本足になることで、呼吸が自然に止まることだ。
息を止めるというのではなく、空気の出入りがなくなるのである。
例えば、普通でも、驚いた時や感動した時に息が止まるのと似ている。
正確には、一本足になっても、呼吸が完全に止まっているというより、呼吸が極めて微かになっているのだろう。
呼吸が消えれば、内部に宿る潜在能力が引き出されるのである。
きっと、王さんがスランプだった時というのは、一本足になりながらも、余計な呼吸をしていたのだろう。
禅の公案の話であるが、中国に倶胝(ぐてい)という和尚さん(お寺で一番格上の僧。住職)がいた。
倶胝は、いかなる相談の質問をされても、右手の人差し指を一本立てるだけであった。
倶胝は、この指を一本立てる「一指禅」を、彼の師匠の天竜から教わり、臨終の際には、
「天竜先生に教わった一指禅を一生かかっても使い切れなかった」
と言ったことになっているようだ。
ある時、倶胝の寺の小坊主が、倶胝の真似をして、右手の人差し指を立てたのだが、それを聞いた倶胝は、その小坊主を呼び出し、小坊主の右手の人差し指を切り落とした(あくまで架空の話だ)。
泣き叫んで出て行こうとする小坊主を呼び止めた倶胝は、右手の人差し指をすっと立てた。
その瞬間、小坊主は悟った。
この禅の公案(問題)は、「このお話の意味は?」である。
そして、昔から、偉い先生達が、いろいろな答を述べているが、全部不正解である。
答は、王貞治の一本足打法と同じで、指を一本立てることで、呼吸が消えるである。
小坊主は、倶胝が指を立てるのを見て、頭の中で自分の(既になくなった)指を立て、呼吸が消えたのである。
人の動作を頭の中で真似るのは、脳のミラーニューロンの働きである。
ミラーニューロンは特に手の動きを真似やすいという説もあり、実に科学的な公案である。
人差し指をすっと立てながら、呼吸を荒くすることは、普通出来ない。
人差し指をすっと立てれば、呼吸は消える。
あなたも、知恵や能力が必要な時には、人差し指をすっと立てれば良い。
それが出来ない状況の場合は、頭の中で、人差し指をすっと立てる想像をすれば良い。
よほどの緊張状態にある場合を除き、呼吸は消え、それで万事うまくいく。
もし、強い緊張状態にあるなら、指に精神を集中すれば良い。ただし、集中するのは、あくまで意思であり、指やその他の筋肉に力を入れては、さらに緊張するだけである。王さんですら、それでスランプになったのだ。
まあ、王さんのように注目を集めたり、あれほどの期待や重責を背負う人は滅多にいないので、普段からやっておけば大丈夫だろう。
トランプ大統領の場合は、右手の親指と人差し指で輪を作って少し動かすが、あれも同じなのである。あれがやり易いと思えば真似すれば良いだろう。
私は、『ミクの日感謝祭』のライブ(3つある)で、『StargazeR』を歌う可憐な初音ミクさんが、最初のところと最後のところで、右手の人差し指をすっと立てるのを真似るつもりでやっている。
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