合氣道家の藤平光一さんの『氣の威力』に書かれていたことで、印象深く覚えていることがある。
1962年の話だが、プロ野球のホームラン世界記録を持つ王貞治さんが、まだ若く、有名な一本足打法をマスターしようとしていた時、巨人軍のコーチだった広岡達朗さんが、王さんについて、
「これだけ努力する青年が大選手になれなかったら、この世に神も仏もないとつくづく思った」
と言ったらしい。
さすが王さん、相当な努力家なのだろう。
ところで、この話を思い出したきっかけが、最近、よく取り上げる、斎藤一人さんの、脳の話の講演だった。
その中で、斎藤さんは、こう言っていた。
「こんないい女なのに彼氏がいないのはおかしい。(そう)思わないと、いいの(いい彼氏)出て来ないの」
客観的にいい女であるかどうかは関係ない。
そういったことは、どうでもいいから、「だから(私に)いい彼氏が出来ないのはおかしい」と、脳に対して言えば、その通りになるということだろう。
その斎藤さんは、自分のことについてはこう言う。
「16の時から商人をやってて、お金がないなんておかしい。どうおかしいかの問題じゃなく、おかしいの(会場笑い声)。後は脳が考え出すの」
王さんは、それほど努力して大選手になったのだが、努力しても駄目な選手もいるはずだ。たとえ才能があっても駄目な人もいるだろう。
しかし、斎藤さん論では、王さんには、こんなことが起こったのだと思う。
まず、広岡コーチが、「これほど努力する人が大選手にならないなんておかしい」と思い、それが、王さんが成功する現象を引き寄せたのだ。広岡さんだって、王さんの成功を願っただろうし、コーチとして多くの権限があったので、いろんなことも出来ただろう。
そして、王さんも、自分が成功しないのはおかしいと思ったはずなのだ。
一般には、そのあたりの認識が欠けているので、努力至上主義みたいなものが生まれるのだろう。
そして、どんな理由でもいいから、でっち上げて「これで成功しないとおかしい」と思ったら、必要な努力は出来てしまうのだと思う。
その「成功しないとおかしい理由」は、斎藤さんの場合は「16から商人やってるから」であり、また、「自称いい女だから」でも良いのである。
普通は、16から商人をやっても成功するかどうかは全く分からないし、本当にいい女でも彼氏が出来ない人もいる。
しかし、「それでうまくいかないとおかしい」と脳に言えば、脳が、必要な状況を引き寄せ、必要な行動を自分に取らせるのだと思う。
私は、社会人になって最初の仕事はセールスマンだったが、ある時、ある奥さんに「あなたはセールスマンよりコンピューターやってるような人に見える」と言われた。
おとなしそうな美人の奥さんだった・・・というのはどうでも良いか(笑)。
それをなんとなく覚えていて、何年か経った頃、そんな自分がプログラマーになれないのはおかしいと思ったのだ。
そうしたら、何となくパソコンを買い、深夜まで趣味でプログラミングをやるようになり、気がついたらプロのプログラマーになっていたのである。
プログラマーになりたい人は、適当に理由をデッチ上げて、「私がプログラマーになれないのはおかしい」と脳に言えば良いのである。
1962年の話だが、プロ野球のホームラン世界記録を持つ王貞治さんが、まだ若く、有名な一本足打法をマスターしようとしていた時、巨人軍のコーチだった広岡達朗さんが、王さんについて、
「これだけ努力する青年が大選手になれなかったら、この世に神も仏もないとつくづく思った」
と言ったらしい。
さすが王さん、相当な努力家なのだろう。
ところで、この話を思い出したきっかけが、最近、よく取り上げる、斎藤一人さんの、脳の話の講演だった。
その中で、斎藤さんは、こう言っていた。
「こんないい女なのに彼氏がいないのはおかしい。(そう)思わないと、いいの(いい彼氏)出て来ないの」
客観的にいい女であるかどうかは関係ない。
そういったことは、どうでもいいから、「だから(私に)いい彼氏が出来ないのはおかしい」と、脳に対して言えば、その通りになるということだろう。
その斎藤さんは、自分のことについてはこう言う。
「16の時から商人をやってて、お金がないなんておかしい。どうおかしいかの問題じゃなく、おかしいの(会場笑い声)。後は脳が考え出すの」
王さんは、それほど努力して大選手になったのだが、努力しても駄目な選手もいるはずだ。たとえ才能があっても駄目な人もいるだろう。
しかし、斎藤さん論では、王さんには、こんなことが起こったのだと思う。
まず、広岡コーチが、「これほど努力する人が大選手にならないなんておかしい」と思い、それが、王さんが成功する現象を引き寄せたのだ。広岡さんだって、王さんの成功を願っただろうし、コーチとして多くの権限があったので、いろんなことも出来ただろう。
そして、王さんも、自分が成功しないのはおかしいと思ったはずなのだ。
一般には、そのあたりの認識が欠けているので、努力至上主義みたいなものが生まれるのだろう。
そして、どんな理由でもいいから、でっち上げて「これで成功しないとおかしい」と思ったら、必要な努力は出来てしまうのだと思う。
その「成功しないとおかしい理由」は、斎藤さんの場合は「16から商人やってるから」であり、また、「自称いい女だから」でも良いのである。
普通は、16から商人をやっても成功するかどうかは全く分からないし、本当にいい女でも彼氏が出来ない人もいる。
しかし、「それでうまくいかないとおかしい」と脳に言えば、脳が、必要な状況を引き寄せ、必要な行動を自分に取らせるのだと思う。
私は、社会人になって最初の仕事はセールスマンだったが、ある時、ある奥さんに「あなたはセールスマンよりコンピューターやってるような人に見える」と言われた。
おとなしそうな美人の奥さんだった・・・というのはどうでも良いか(笑)。
それをなんとなく覚えていて、何年か経った頃、そんな自分がプログラマーになれないのはおかしいと思ったのだ。
そうしたら、何となくパソコンを買い、深夜まで趣味でプログラミングをやるようになり、気がついたらプロのプログラマーになっていたのである。
プログラマーになりたい人は、適当に理由をデッチ上げて、「私がプログラマーになれないのはおかしい」と脳に言えば良いのである。