幸福か不幸かは、実際的には、引き寄せ能力が高いかどうかにかかっている。
そして、引き寄せ能力が高いかどうかは、思考が多いか少ないかにかかっていて、それは世間的な考え方とは逆で、思考が少ないほど引き寄せ能力は高い。
ところで、思考が多いかどうかは、固定観念が多いか少ないかにかかっている。
固定観念が多いほど思考も多い。固定観念が思考を巻き起こすからだ。

それで、結果的に、固定観念が少ないほど引き寄せ能力が高い。
『荘子』や『列子』、あるいは、それらを基に書かれた『猫の妙技』は、固定観念を破壊するために書かれていて、まるで魔法の書のように、読むと神秘的な力が湧いてくるように感じる。
良寛さんだって『荘子』を読むことで覚醒したのである。
本当は、『老子』こそ、そう(思考を消し高度な力を与える書)なのだが、『老子』は難しく、専門家の間でも解釈が異なる部分が少なくない。
それこそ、何も考えずに『老子』を読むのが最も効果があるかもしれないが、なかなか出来ることではないかもしれない。

『荘子』の思想・・・と言うより、単なる事実なのだが、世界は夢である。
言い換えれば、我々は間違いなく皆、夢を見ている。
現代的に言えば、この世界は実体ではなく仮想世界だが、そこは今回は触れない。
夢なら、誰でも見たことがあるだろうし、夢がどんなものか分かるだろうが、目が覚めているつもりでも、やはり夢の中なのである。
夢なら、どんな悪いことをしても平気かと思うかもしれないが、それが思考というものの愚かしさで、夢は本質的に自他の区別がない。
よって、他者に悪いことをすれば、それは自分に悪いことをすることだ。
逆に、他者に施しをするということは自分に施しをするということだ。
だから、アメリカの大作家カート・ヴォネガットは「この惑星の唯一のルールは人に優しくすること」とまで言ったのである。

ところで、この世界が夢であるなら何をしようかと考えたら胸がキュンキュンするほどワクワクしないだろうか?
私はそうだ。
固定観念が少ない若い人ほど、大統領になるとか、博士になるとか、スターになるとか、偉くなるとか言う。
ただし、子供でも、大人に洗脳されていて変な固定観念を持っている場合が多い。だから、若くても歪んだ願いを持つ者が多い。
ただそこは、人に優しくすることを忘れずにいれば間違いないだろう。
夢では何でも出来るのである。固定観念がない限り。
固定観念を消す妙な方法に「幸せだ」「幸せだなあ」とつぶやくという方法がある。そりゃ、固定観念がないことが幸せに直接つながるのだから
当然である。
それと、やはり『荘子』や『列子』、『猫の妙技』を読むことだ。

◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)新釈 荘子 (PHP文庫)
(2)中国の思想(12) 荘子(改訂版) (徳間文庫)
(3)中国の思想(6) 老子・列子(改訂版) (徳間文庫)
(4)天狗芸術論・猫の妙術 全訳注 (講談社学術文庫)

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