病は気からという言葉があることはご存じと思う。
これは、病気というものは、心が原因で起こるという意味だと言って良いだろう。
西洋医学でも、病気の原因に心が関与すると考える医者は多いと思うし、むしろ、全くそう思わない医者がいたら、私はその医者は怖いと思う。
「心身医学の父」と呼ばれるドイツの医師、ゲオルク・グロデックや、NLP(神経言語プログラミング)の共同創始者であるリチャード・バンドラーは、著書の中で、「全ての病気は心因性と決めつけている」と述べ、いかなる病気も、例外なく、心が原因で起こると断言している。
また、「魔法を使って治している」とまで言われた天才精神科医ミルトン・エリクソンは、精神科医ではあるが、彼の治療を受けた多くの患者が、精神の病と同時に、肉体の悪いところまで治ってしまった。
フランスの心理学者エミール・クーエもまた、暗示療法だけで驚異的な治療を行っており、例えば、歩くことも出来ずに、クーエの治療院に担ぎ込まれた患者が、クーエの暗示療法を受け、10分後には元気に走り回っていたという。

このように、心を癒す名人がいれば、身体の病気を治してしまうのかもしれないが、逆に、身体を調整することで、身体と心を治す療法というものも存在する。
上に挙げた、 ゲオルク・グロデックも、精神療法と共に、マッサージを治療に活用していたが、驚異的な治療成果を誇る整体師や独特な療法を行う治療法の話もよくあると思う。ただし、中には怪しいものもあるので、注意しなければならないのであるが。

ところで、世界的な画家である横尾忠則さんの本で見た覚えがあるが、横尾さんが相当、身体を悪くしていた時、仙道の世界の大物である早島正雄さんに治療を依頼し、やや荒療治なところもあったらしいが、見事に回復したらしい。
私は、二十歳そこそこの時、この早島正雄さんの著書『洗心術入門』で、初めて腕振り運動(スワイソウ)を知り、それ以来、なんだかんだで、この腕振り運動を継続し、特に近年は熱心に行うようになった。これが、私が現在、極めて健康体であることの要因の1つになっていると思う。
そして、私は最近、簡単に運命を良くしたければ、笑顔とガッツポーズ、それに、舌出しを薦めているが、その中の「笑顔」に関し、沢山ある早島正雄さんの著書の中に(どの本だったか覚えていない)、こんな話が載っていたことを思い出した。
辛い状況の時に、なかなか笑顔になれない人も多いかもしれないが(それでも笑えと言いたいが)、そんな人のために良いと思われる方法であるのでご紹介する。
それは簡単なことで、人差し指と親指で口角(口の両わき。上唇と下唇の接合部)を軽く押さえ(右手の場合、口角の左側を人差し指、右側を親指で押さえる)、ぐっと上に上げる。
両方の口角が上がっている顔の人は、いつも笑顔に見え、好感度が高い場合が多いが、実際、口角が上がっている人は、明るく、そして、運が良い人が多いと感じる。
そんな「口角が上がった顔」を。自分の手で作ると、あら不思議、人に好かれ、運勢も良くなるのである。
すると、いずれ、自分で笑えるようになり、自然に口角も上がり、運勢が良くなり、引き寄せが自然に出来るようになる。
辛いことが多く、なかなか笑顔になれない人は、試してみてはどうだろうか?