ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

母なる夜

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

騎士になりたければ騎士のように振舞え

セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』は、人類史上屈指のベストセラーであるが、子供向け版しか知らない人は、この作品をただのコメディーだと誤解している。
この作品の教訓は「騎士になりたければ騎士のように振舞え」で、これは騎士に限らず、何でも同じである。
この教訓は、現代アメリカ最大の作家の1人であるカート・ヴォネガット(1922~2007)の傑作『母なる夜』の方がストレートで分かり易い。
第二次世界大戦中、アメリカのスパイであるキャンベルは、表向きはナチスの宣伝活動員として、ラジオでドイツ国民にナチスを賛美するメッセージを語っていたが、それは表向きに振舞っているだけの偽りのメッセージであるはずなのに、ナチスの士気を大いに高め敵を強化する。
このように、表向きに振舞っているだけで、振舞っているものになるのである。
『ドン・キホーテ』の「騎士になりたければ騎士のように振舞え」も同じで、表面的に振舞えば良いのである。
あらゆることで、表面的であっても、それらしく振舞い続ければ、それになる。
肝心なのは、フリを「続ける」ことだ。

IQが高い人になることも同じである。
IQが高い人のように振舞えばIQが高くなる。
そして、IQの高さは必ず表に現れる。
詳細は忘れたが、あるアメリカの大学の実験で、いろいろな人間を撮影した、ごく短い無声の動画を見た人達は、高確率で動画の人物のIQを正確に言い当てた。動画の人物のIQを推測した人達は普通の学生で、何かの訓練を受けたわけではない。
まさに、知性は顔・・・かどうかは分からないが、表に現れるのである。
これに関し、こんな思い出がある。
私は夜の9時頃に道を歩いていたら、住宅地の道で数人の中学生と思える男の子達が、野球遊びをしていて、金属バットでボールを打っていた。
私が近くを通りかかると、彼らも私を見て顔が合ったが、私はその顔を見て奇妙な嫌悪感を感じた。
イケメンとは言えないが、別に悪い顔でもないし(むしろ可愛い顔だったと思う)、凶悪だったり、貧相ということもなく、普通の男子中学生の顔だった。
だが、彼らの顔に現れたあまりの知性のなさに、「こんな人間たちが野放しになっていることの異常性」を感じたのだ。
こんな時間に・・・いや、こんな時間でなくても、住宅地の道路で騒音を立てて遊んでいるのだからIQが低い連中に決まっている。
このように、IQは顔や振舞いに現れるのである。

IQを高くするには、IQが高い人間の表情をし、IQが高い人間の振舞いをすれば良い。
子供であれば、IQが低い親や教師のそれを、決してコピーしてはならない。
最近、異常な発言をする教師や、女生徒に猥褻行為をする教師がやたら多いのは、教師のIQが下がっているからで、人間性とか性格の問題ではない。
親も、馬鹿な親が増えている。
日本の将来に不安があるとすれば、どこかの政党が言うように小麦粉を食べることではなく、こんな親や教師が多いことにあると思う。

IQが高い人間は、まず、必ず口元が引き締まっている。
一方、IQが低い人間は、口元がだらしなく緩んでいる。あるいは、ふくれっ面のように口がすぼんでいる。
IQが高い人間は目が涼しく感じるのは、目の周りが柔らかだからだ。
これは、IQが高い人間の謙虚さが現れているからだが、IQが低い人間の顔は傲慢さが現れている。
あの野球遊びをしていた中学生達も、口元がゆるみ、ヘラヘラした顔で、大人の私を見下すような傲慢な顔だった。
総じて言えば、IQが高い人間の顔は、口元が引き締まり、それでいて柔和である。それは謙虚さを感じさせる。
逆に、IQが低い人間の顔は、口元がゆるんでいたりでだらしなく、尊大で傲慢である。
だから、最も簡単には、いつも静かに微笑むことを心がけると良いだろう。
静かに微笑む・・・まさに、IQが低い人には決して出来ない、IQが高い人専用の表情だ。

パパの書斎
AIアート269
「パパの書斎」
Kay


例えば、苫米地英人さんの小難しい本など読まず、彼のYouTubeの動画を見て、IQが高い人の表情や振舞いを真似れば良い。
あるいは、お気に入りのIQが高い人(たとえばアインシュタイン)のお気に入りの写真を時々観察すると良いだろう。
また、TEDではIQが高い人がよく講演しており、講演動画は無料公開されているので、大いに活用すると良いだろう。








真似をすれば何にでもなれる

『徒然草』の第八十五段が素晴らしい。
一応、原文を挙げておくが、読むのが嫌なら、下の現代語訳を見ていただきたい。

 狂人の真似まねとて大路おほちを走らば、即ち狂人なり。悪人の真似まねとて人を殺さば、悪人なり。驥きを学ぶは驥の類たぐひ、舜しゆんを学ぶは舜の徒ともがらなり。偽りても賢を学ばんを、賢といふべし。

簡単に訳せば、

狂人の真似をして(狂人のように)走れば狂人と変わらないし、悪人の真似をして人殺しをすれば、全く悪人だ。
同じように、優れた才能のある者の真似をすれば才人と変わらず、神話に登場する聖人、舜(しゅん)の真似をすれば聖人の仲間だ。
嘘でも賢人に学べば賢人なのである。

仏教学者のひろさちや氏は、『空海入門』で、『徒然草』のこの部分を引用し、
「人殺しの真似をすれば人殺し、仏陀の真似をすれば仏陀」
と述べ、空海は仏陀の真似をした人であり、空海が伝えた真言密教もまた、仏陀の真似をして仏陀になる教えと書かれていた。
馬鹿馬鹿しい感じはあるが、重要なことである。
空海は、遣隋使の一員として、危険一杯の中国行きの船に乗ったが、空海は、気分は仏陀である。
「仏陀である私が乗る船が沈むはずがない。これが済んだら、今度はインドにでも行くか」と余裕綽々であった(笑)。

このブログで度々取り上げる世界的セールスマン、夏目志郎氏は、超一流セールスマンのポール.J.マイヤーを心から尊敬していた。
そこで、自分の執務室を、マイヤーのものと全く同じにし、マイヤーのような服を着て、マイヤーのようなネクタイをし、マイヤーのように振舞った。
マイヤーをよく知っている人に、「マイヤーがいるのかと思った」と言わせたほどだった。
それで、夏目氏もマイヤーのような超大物セールスマンになったのである。

事業家で宗教家の村田正雄氏の『七仙人の物語』を読むと、凄い超能力を備えた仙人が登場するが、仙人は、常に呪文を唱えている。
呪文は真言と言って良いだろう。
ならば、我々も、この一流の仙人の真似をして、常に真言を唱えていれば仙人なのである。
私はそう思っているし、今のところ、「常に」とまではいかないが、真言を唱えているので、奇しい(くすしい。神秘的な)力が度々発揮される。
もはや、仙人の仲間と思って良いと思う。

人間は、真似るもの・・・つまり、そのように振る舞うものになる。
内面ではなく、外面の振る舞いに魔力的な力があることは、カート・ヴォネガットの『母なる夜』にも書かれている。
ナチスに潜入したスパイが、ナチスらしく振る舞っていたら、自分で気付かないうちに、超優秀なナチス党員になってしまうのだ。

このようにして、あなたは何にでもなれる。
超色男の真似をして美女を侍らせるもよし、小悪魔な女の真似をして男に貢がせるもよし。
だが、真言を唱え、魔法使いになるのが一番お得と思う。

PS
素晴らしいコメントが多く、感謝感激である。
あまり返信せず恐縮だが、熱心に読んでるし、ありがたく思っている。
皆さんにも、コメントもチェックしていただきたいと思う。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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