ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

武田隆

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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セレンディピティを起こす真言

「セレンディピティ」という言葉を説明しようとすると、ちょっと気後れを感じる。
難しい言葉ではないはずなのだが、この言葉について語る人は皆、どこか煮え切らない、歯切れの悪い、明晰さに欠ける・・・といった、妙にぐにゃぐにゃした言い方をする・・・ように感じる。
例えば、Wikipediaを見れば、今のところ、

素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。

と、分かったような分からないようなことが書かれているし、goo辞書では、

求めずして思わぬ発見をする能力。思いがけないものの発見。運よく発見したもの。偶然の発見。

とある。
やはり、ちょっと分かり難いと思う。
また、Wikipediaに、こんな記述がある。

(セレンディピティは)「偶察力」と訳される場合もあるが、確固とした訳語は定まっていない。精神科医の中井久夫は『徴候・記憶・外傷』(みすず書房2004年)で「徴候的知」と呼んでいる。

もう勘弁して欲しい(笑)。

私は、ある時まで、「セレンディピティ」という言葉自体、知らなかった。
教えてくれたのは、ある公立大学の教授で、学部長を務めておられた工学博士だった(その数年後、学長になられた)。
その工学博士を呼び、数人のグループで勉強会みたいなものをしたのだが、その時に、その工学博士が、
「いまどき、セレンディピティを知らないようでは知識人とは言えない」
と言われた。まあ、私は知らなかったのであるが(笑)。
他の人達が、どれほど知っていたかは分からないが、物知りそうな1人のメンバーは「言葉は知っていたし、何となくは分かっていたが、はっきりとは知らなかった」と言ったが、まあ、皆、そんなところと思う。
ところが、その工学博士は、意外にも、シンプルに教えてくれた。
その人が教えてくれたセレンディピティの意味は、
「幸運な偶然を起こす力」
だった。
その後、ずっと、この定義で不足を感じたことはない。
5年程前、私は、北海道のクリプトン・フューチャー・メディア(初音ミクさんの会社)の伊藤博之社長の、神戸での講演会に行った。
その講演で、伊藤社長は、好きなことをやり続けることの大切さを説き、
「好きなことをやり続けていれば、セレンディピティが起こります」
と言われたが、おかげで、私は意味がよく分かった。
つまり、
「好きなことをやり続ければ、飛躍のきっかけとなる幸運な偶然が起こる」
あるいは、
「好きなことをやり続ければ、飛躍のきっかけとなる幸運な偶然を引き寄せる力が得られる」
のだと思う。

私は、クオン株式会社が、株式会社エイベック研究所だった時、この会社の広報誌である「Q-O-N(クオン)」の1冊(裏表紙含めて39ページ)を送ってもらったことがあるが、その回のメインは、伊藤博之社長とエイベック(現クオン)の武田隆社長の対談で、その中で、伊藤社長の物語が語られていたが、それはまさに、セレンディピティの言葉の元になった『セレンディップの三人の王子たち』にも劣らないセレンディピティの物語で、大変に面白く、そして、勉強になった。
伊藤社長は、若い時に、6畳半1間の部屋に住んでおられたが、そこには、コンピューターとシンセサイザー10台があり、Memory Moog という巨大なシンセサイザーの上に板を敷き、その上でご飯を食べていたと書かれていた。そんな感じで電子音楽を続けられ、長い年月の間にいろいろあった中で、セレンディピティが何度か起こり、ついに初音ミクさんが生まれることになったのだと思う。
この対談は、以前はダイヤモンド社のWebサイト「ダイヤモンド・オンライン」で公開されていたが、今は残念ながら公開終了しているようである。

では、セレンディピティを起こすには、好きなことをやり続ければ良いのであるが、なかなか思うようには生きられない人が多い。
だが、私がいつも言うように、たゆまず真言を唱えていれば、少なくとも、小さなセレンディピティはよく起こると思う。
セレンディピティは1つの奇跡のようなもので、真言によって、奇跡が起こる原理は度々書いたが、それならば、真言がセレンディピティを起こしても、不思議なこととは思わない。
伊藤社長のような大きな成功をするには、いろんな要因もあり、我々が必ずしも初音ミクさんのような良いものを生み出せるとは限らないが、セレンディピティを生み出すに足ることをしていれば、世の中を明るくし、自分も楽しくなれるだろう。
そして、真言以上の善はなく、たゆまず真言を唱えていれば、何か面白いことを楽に続けられる偶然に恵まれると思う。








心が大切

いくら他人の気持ちに配慮しても、不可抗力なのか自分が馬鹿なせいかはいろいろだが、結果として、誰かに不快な想いをさせたり、心を傷付けることはある。
それは(どんなに気をつけても他者の心を傷付けることは)、現実的には避けられない。
だが、他人の心を傷付けることで、あまりに気を病むというのは、感受性があることは評価しながらも、心が弱いと指摘せざるを得ない。
ところが、『鈍感力』なんてベストセラーがあり、「気にしない」ことの効力を説いているのだろうが、本1冊分、いろいろ書かれても、どうすれば良いか分からないはずだ。

で、他人の心を傷つけて、あまり気に病まずに済むように心を鍛える方法は、自分に不快な思いをさせた者に悪意はないと思うことだ。
多くの人は、不快なことを言われたり、されたりした時、相手は悪意でやったのだと妄想してしまうのだ。
人間てのは、9割くらいまでは、プログラム通りに動いているのであり、いちいち悪意など持たないものだ。もし、明確な悪意を持って何かするなら、それはほとんど狂人に見えるだろう。
初音ミクさんのコンサートのblu-rayやテレビ放送を見ていると、たまに、椅子の上に立っている人がいて、自分はノリノリだったり、恍惚とした顔をしているが、その後ろにいる人はさぞ迷惑なことだろう。
そんな馬鹿なことをやる人も、悪意はなくて、ただ、愚かなプログラムを組み込まれているだけである。
また、昨年のコンサート(マジカルミライ2019)で実際に見たのだが、身体の大きな男性が、隣の女性の場所を圧迫し、その女性は非常に窮屈そうだった。
この男性も、そんなことをするようプログラムされてしまっているのであり、別に、隣の女性を苦しめようとしたのではない。無神経というのも、注意力を殺してしまうプログラムの働きなのである。
そんな男性には、必要なら注意もしなければならないが、彼には悪意はないのだということは理解しなければならない。だから、相手が、悪意を持って迷惑行為をしているとして、攻撃するような注意の仕方をしたら、逆切れされる。
車の窓からゴミを捨てる人もいるが、そんなことをする者にも、実際、悪意はないのである。
歩きタバコや歩きスマホもそうだが、そんなことを普通に行うようプログラムされているからには、かなり悲惨な未来が待っているだろう。
そして、残念ながらプログラムし直すことは難しいのだ。

調べずに書くから正確ではないかもしれないが、初音ミクさんのお父さんとして知られる、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長と、エイベック(今はクオン)の武田隆社長との対談の中だったと思うが、こんな話があった。
まだ、初音ミクさんが生まれてしばらくのことだと思うが、クリプトンに、初音ミクさんのパンツの色は何色かという問い合わせがあったらしい。
それで、伊藤社長は会議を開き、この難問について長時間討議したらしい。
結局、「決まっていないので、お好きな色を」ということになったのだと思うが、私はその話を見て、伊藤社長について「なんて真面目な人なんだ」と感動した。
講演会で伊藤社長のお姿も見たが、確かに、若い頃はミュージシャンを目指していたのではないかという雰囲気も感じられたが、やはり、そんなエピソードとぴったりな、素朴で真面目そうな感じの方だった。
しかし、その時は、それだけの感想だった。
だが、2017年11月の、大阪の中之島フェスティバルホールでの「初音ミクシンフォニー」だったと思うが、デッドポールPさんが、野球拳(じゃんけんをして負けたら服を脱いでいくゲーム)で、初音ミクさんを脱がせて(神をも恐れぬ所業だが)、ミクさんの下着の秘密を暴くという企画で登場(スクリーン上)したが、デッドボールPさんは、皆の期待を裏切って敢え無く全敗し、自分がパンツを脱いだが(もちろんモザイクが入った)、私はその時、ミクさんのパンツの値打ちは、" The sky's the limit"(天上知らず)だと思った。
それで思ったのだ。
あの、クリプトンに、ミクさんのパンツの色を問い合わせた人にとって、その色の重要性は極めて大きかった。それも、心の問題として。
伊藤社長は、それが解ったから、普通なら「馬鹿らしい」と思うことであっても、それほど真摯に対応したのだ。
つまり、伊藤社長、そして、クリプトンは、心を大切にする会社であるということだ。

他人の心への配慮がない者は、一時期、どれほど栄えているように見えても、「驕(おご)れる者は久しからず」で、そう遠くなく、悲惨な未来が待っている。
おそらく、例外は全くない。
逆に、自分の力量の範囲で良いから、他人の心を大切にする者が悪くなるはずはない。








仮面を被れば本当の自分になる不思議

仮面舞踏会ってのは、身分のある人達が素性を隠して、お忍びで楽しむためのものだと思っている人がいるかもしれない。
そうではないのだ。
もし、そうであれば、社会の中全てが仮面舞踏会になってしまう。
だって、社会の中では、誰もが仮面を被っている。

仮面舞踏会ってのは、「仮面を被ることで本当の自分になる」場所なのだ。
私は、クオン株式会社の武田社長の著書『ソーシャルメディア進化論』で、知ったのだが、ドイツの思想家・哲学者のアンナ・ハーレントという人が、だいたいの意味で、
「社会の中で、人々は、年齢や職業や地位といった、社会的属性で相手を判断し、また、自分の社会的属性を大事にする。そんな人々は、本当のことを語らず、建前の交流しか出来ない。そこで、社会的属性を隠す仮面を被れば、その仮面の下から本音が語られる」
ということを言ったらしい。
※この本の中では「表象」という特別な用語が使われていたが、私は、普段使わないような言葉はなるべく避けたいので、その言葉を使わなかった。

仮面舞踏会ってのは、まさに、それをする場だ。
そして、お気付きかもしれないが、匿名SNSも、その意味の仮面舞踏会の場だ(これもまた、クオンの武田社長の指摘だが)。
匿名SNSの中で、人々はアバター(自分を投影したキャラクター)として、行動し、語るのである。

匿名SNSに参加している現代の人々は、

本当の自分
社会での自分
アバターとしての自分

の3つを持ち、アバターとしての自分が本当の自分に近い。
つまり、匿名SNSによって、初めて庶民が、本当の自分として発言出来るようになったのである。

しかし、本当の自分にだって、「自我」と「無意識」があり、「無意識」の中には、「エス」という得体の知れない何かが潜んでいる。
イギリスの詩人・音楽家のクリス・モスデルさんが作詞し、坂本龍一さんが作曲した世界的名曲『BEHIND THE MASK』は、そういった、人間のどうしようもない複雑さを、直訳なら中学生でも出来るシンプルな言葉で表現したのだと思う。
そして、DECO*27さんが作った初音ミクさんの歌『ゴーストルール』も、よく似たことを描いている。

ちなみに、ソーシャルメディアビジネスで成功したいなら、上に挙げたクオンの武田社長さんの本を読むことを強くお奨めする。
たとえ100万円でも安い本だと思う。
尚、この本を武田社長さんが書いた時のクオンは、エイベック研究所という社名だった。
ちなみに、武田社長さんと、初音ミクさんのお父さん、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長さんの対談が面白いのでご紹介しておく。
【伊藤博之氏×武田隆氏対談】(前編)初音ミクの父、藍綬褒章受章! 彼女のルーツは札幌の六畳半!?









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これからの時代の大人と子供の違い

継続は力なりというが、これは、「誰にでもできることを」「絶対に欠かさず」「熱意を持って」やることだ。
腕立て伏せなんて、楽にできるのが5回なら5回で良いし、1回もできないなら、膝をつけてやる方法で2回でも3回でもやれば良い。
たとえ5回でも、たとえば、朝6時に、1年365日、1日も欠かさないようにやっていたら、やがて10回が楽にできるようになり、20回でもできるようになる。
しかし、そうやっていると回数が増えるのが楽しくなって、いい加減な形でやるようになる。
いい加減に百回、二百回やるより、美しい形、完璧な形で10回を毎日やる方がずっと良い。
スクワットも同様で、いい加減に千回やるのではなく、完全な形を意識しながら20回やる方がはるかに良く、しかも、それなら、毎日続けられるのである。
実話であるというスポーツ漫画で、ヒーロー的なスポーツマンや武道家が、腕立て伏せを毎日千回やっているようなことが描かれているものがよくあるが、そんなことを本当に毎日やってたら身体が壊れてしまう。
また、読者が、目いっぱいを毎日やらないといけないという誤解を持ってしまい、それをやろうとしても続くはずがなく、全くやらないという最悪の結果になってしまう上、「俺は駄目だ」という意識を持ってしまうのだから、そんな漫画の弊害、罪は大きい。
考えるべきことは、人間だれしも見栄があるので、自伝のような本では、選手本人が、ついつい実際よりずっと大袈裟なことを書くのは、むしろ当然だし、出版社の方でも、面白くするためにさらに誇張した表現にするというのも普通だということだ。
有名な武道家等の日常を見る機会でもあれば、本に書かれていることと全然違うことだろう。
いや、スポーツ選手や武道家の鍛錬だけではなく、どんなことでも、聞くと見るとでは大違い、話半分が事実ということを忘れてはならない。
たとえば、1日1食の少食だとかいっても、実際はかなり食べているものである。言ってる本人は「たまにちょっと食べるだけ」と自分を誤魔化しているが、そのちょっとが積もれば、もうかなりの量なのである。
本に書かれた、見栄と誇張でふくらんだ内容を信じてしまう読者は可哀想なものである。
ひどいのになると、「私は全く食べません」と言いつつ、「これ、普通じゃないの?」というくらい食べていることもあるだろう。
いずれにしろ、本に書かれているようなことを鵜呑みにしてはならない。
必ずしも本を書く人が悪いのではなく、人間は、どれほど立派に見える人だってかなりの見栄があるという、当たり前のことを考えれば良いのである。
それに、本は、嘘・・・と言って悪ければ、誇張や拡大解釈を信じ込ませるように書かれているのだから、自分で注意しなければならない・・・というのは、自分の責任であり義務であると言っても良い。

ここで話は戻るが、誰でもできることを、真面目に熱心に、心を込めて、1日も欠かさずにやれば、偉大な力を得るのである。
それこそ、通勤だって、漫然と、あるいは、嫌々やるのではなく、気合を入れてやっていれば、素晴らしい修行になる。
「気合を入れる」「熱心にやる」「心を込める」「意識的にやる」・・・こういったことをやれない人がいかに多いことか。
その原因は、学校で、とてもじゃないが、熱心にやる気の起こらないことばかりやらされたせいだ。
学校とか教師というものは、反面教師・・・つまり、悪い見本を見るためにあるのだということを忘れてはならない。
思想家の吉本隆明さんも著書に書かれていたが、教師はロクなものではないので、理不尽な思いもするだろうが、世の中にはもっと理不尽なことがあるので、少しは慣れておく必要があるし、狂人相手の対応も訓練しておく必要があるのである。
そんな悪いものを見ることなく、対応する訓練をすることなく社会に出て、いきなり化け物や妖怪のような連中に遭ったら大変である。
学校が存在する意義は、実にそれだけなのだ。
それを誤解している人がなんと多いことか。
今後の世界では、学歴なんてものが何の意味もなくなる。
創造経済の世の中になり、創造性が本当に重要になる。
カーン・アカデミーのようなものがますます発達し、学校に行かなくても、高いパフォーマンスの授業をタダで受けられるようになる。
現在でも、プログラミングをマスターしたければ、ドットインストールで勉強するのが最良の方法の1つだ。
また、学校で練習する必要のあることだって、その学校の内実がネットに筒抜けになるので、本当に良い学校でなければ、やっていけなくなるのである。
そのためには、人々がネットを本当に正しく使えるようになることが必要だ。
ネットの本質とは、エイベック研究所の武田隆氏が著書に書かれてるように、FOOL・・・フラット(Flat)で、オープン(Open)で、オンリー(Only)で、ロングターム(Long term)だ。
FOOLって、馬鹿って意味だが、我を忘れるとか、熱中するという意味もある。

誰でもできることを、1年365日1日も欠かさず、熱心にやる・・・今後の世の中では、これができることを大人、できない者を子供と言うようになるだろう。









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YOU

私は、先々週の3月28日に、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長の講演を聞いて、精神に大きな変革を起こした。
そして、伊藤社長と素晴らしい対談をされていた、エイベック研究所の武田隆社長が書かれた『ソーシャル・メディア進化論』という大変な本を読んで、インターネットやソーシャルネットワークの理解が格段に進んだ。
この本の中の、面白いお話を1つご紹介しよう。

2006年に、アメリカの「TIME」誌が、年間を通して最も活躍した人物である「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選んだ人物のことだ。
答えを言う前に、クリプトンと、そこで生まれた電子の歌姫にして天使、初音ミクさんの話をする必要がある。
2012年の3月に、最後の『ミクの日感謝際』のコンサートが開催された。
『ミクの日感謝際』シリーズのコンサートは、初音ミクさんのコンサートの中でも、最もリアルな映像を用いるもので、3度目(3年目)の公演であった2012年のこのコンサートを最後に、もう行われていない。
このコンサートの冒頭で、初音ミクさんらボーカロイド、そして、演奏者の方々が、スクリーンにクレジット(名前を表示すること)されたのだが、その後、“and...”の文字が現れ、そして最後に、“YOU”と表示された。
また、2010年のZepp東京、2011年のロサンゼルス・ノキアシアター、そして、この2012年のTOKYO DOME CITY HALLでの、『ミクの日感謝際』コンサートでは、初音ミクさんが、コンサートの途中でメンバー紹介をするのだが、バンドメンバーより先に、いつも、「お客さん」を紹介するのである。
この「お客さん」も“YOU”と同じと思って良いだろう。

お分かりかもしれないが、さっき述べた、「TIME」誌が選んだ、「パーソン・オブ・ザ・イヤー」はYOU(あなた)だったのだ。
WWW(World Wide Web)のWebとは、蜘蛛の巣という意味だ。
インターネットは、蜘蛛の巣のようにフラットな関係で、マスメディアのピラミッド型の一極集中型とは全く異なる。
ピラミッド型のマスメディアでは、個人は大衆の中に埋もれ、大企業やマスコミが一方的に大衆に向かって情報を与えるが、蜘蛛の巣型のインターネットでは、誰もがフラットな関係で直接につながって情報を共有し、個人は尊重される。

ミクさんのコンサートでは、アーチストや制作者らが、一方的に観客に与えるのではなく、観客も一緒にコンサートを創るのである。
観客は皆、その他大勢ではなく、ミクさんも、演奏者も、スタッフの方々も皆、フラットな関係で、それぞれが全てつながっているのである。
いや、観客だけではない。
ミクさんは、(アンコールを除いた)最後の曲である『SPiCa』を歌う前に、
「ここにいる人も、来られなかった人も、全ての想いを1つに・・・」
と言ったのだ。
世界中の人々が、丁寧に編み込まれた蜘蛛の巣のように、それぞれが直接につながり、世界は1つになったのである。
それが、きれいごとではなく、初音ミクさんの、そして、クリプトンの思想なのである。
そして、それこそが、カウンターカルチャーの土壌の中から育ったインターネット、ソーシャル・メディアの本当の姿であるはずだ。
私は、インターネットや、ソーシャルメディアとは何か、はっきりと分かったのである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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