誰もがプログラミングを学ぶべきだと言われているらしい。
ビル・ゲイツや、マーク・ザッカーバーグといった、栄光に輝くIT世界の大物達や、自分は最先端を行っていると自称したり、宣伝されている人達が、「これからの世界ではプログラミング能力が必要」と、ご神託を垂れたり、合唱することが増えてきたような気もする。
そして、アメリカの大統領が、「全てのアメリカ人にプログラミングを学んで欲しい」と演説で言ったという。
ただ、オバマが言ったのは、「コンピューターサイエンスを勉強しろ」であって、別にプログラミングとは言ってなかったと思うが・・・

ところが、私はいまだ、上記の大物達も含め、誰かが、プログラミングを学ぶことがなぜ良いのかに関する、まっとうな根拠を述べたのを、見たことも聞いたこともないのだ。
超一流プログラマーで、計算機科学者(ハーバード大・博士)で、大物事業家でもあるポール・グレアムは、「いまや世界のあらゆるところにソフトウェアがあるのだから、ソフトウェアを作るプログラミングが理解できないと、世界が理解できない」とか、まことしやかなことを言ったらしいし、その口真似をする者も多いと思う。
しかし、世界のあらゆるところに自動車やテレビやコンクリートがあるが、それらについて知らないと、何か困るだろうか?
それこそ、ソフトウェエア以上に、ウイルスや細菌がいるが・・・
私も、それらについて、あまり詳しい方ではない。

私がExcelとVBA言語の習得をよく薦めているのは、特技として通用するからだし、手っ取り早く身につく特技で、他に適当なものを知らないからだ。
私は、正直、JavaやPHPやC系言語(C++、Objective-C、C#)を勉強しろと言う気はあまりない。
また、昨今、子供向けプログラミング教室で大儲けを狙う連中が、スマホアプリを作ることがいかに素晴らしいことかの、きらきらした宣伝をしているが、うかつに信じちゃならんと思うのだ。
実際、そういった宣伝にも、まっとうな根拠は認められない。
(個人的には、騙す時の顔をしていると感じる、そんな宣伝をするヤング社長をよく見るような気がしている)
もちろん、縁があって好きになり、本当に興味があれば是非やれば良いが、スマホのアプリが作れたって、賢くもならないし、夢が出来る訳でもないのだよ。

プログラミングって、派手な宣伝で、その気にさせてやるもんじゃあ、絶対にない。
プログラミングとは地味なもので、華なんて全くないものだ。
竹とんぼや紙飛行機なら、まだ、思いもかけない飛び方をして面白いが、プログラミングには、普通の意味で「面白い」って思うことは、まあ、ない。
MITのレズニック教授や、天才プログラマーに認定されているとかおかしなことを言う人が、スクラッチやムーンブロック、あるいは、それに類似の、「子供でも簡単にできるビジュアルプログラミング言語」を、いかにも教育的、あるいは、知的に素晴らしいものだと盛んに勧め、そんなことを書いた立派そうな本も出る中で、自分ではそれらが、さっぱり分からないくせに、何か素晴らしいものだと勘違いしている人も多いと思う。
あれって、ただの商売だよ。
昔は、アラン・ケイのSqueak(スクイーク)のe-Toy(イートーイ)だった。
私は、Squeakも、スクラッチもムーンブロックも全部やってみたが、これで論理思考が身につくとも、社会に貢献する能力がつくとも、全く思えなかった。
個人的には、全てとは言わないが、全部嘘で、単に儲けたい連中の営業活動であると思う。
(いや、儲けたいだけなら、まだ良いのだが)
賢くなりたいなら、まだ、チェスや将棋をお薦めするし、知的な趣味なら、トランプの一人遊びが良いかもしれない。

丁度、英語の勉強が必要だと煽り立てる者達と同じだ。
英語とグローバル化なんて、千パーセント、何の関係もない。
英語を使う人類なんて、全体の1割以下だ。
もちろん、アメリカで働きたいとか、住みたいとか言うなら英語は必要だが、フランスで仕事をするならフランス語で、中国なら中国語だ。
宋文州さんの本を読んで改めてそう思ったが、当たり前のことだ。
私だって、商社に勤めていた(私自身は商社の仕事がメインだったわけではないが、自ずと基礎は身についた)。
確かに、中国の大都市のエリート達は皆英語ができるし(私は英語が下手だと馬鹿にされたものだ)、企業間取り引きの場では英語が使われることも多いが、仕事そのものでは中国語でないと駄目だと思う。
楽天の極端な英語崇拝は、宋さんが述べられている通り、単なる英語コンプレックスだというのが正解だろう。
実際、何の意味もない。
宋さんは、アマゾン・ジャパンのチャン社長と親しいらしいが、チャンさんに「アマゾン・ジャパンで英語使う?」と尋ねたら、「いえ全然。ここ日本だし」と言われたらしい。
また、アマゾン・ジャパンでも、社員採用の際、特に英語を重視することもないらしい。
楽天は世界27ヶ国に進出を計画しているらしいが、宋さんは、「お隣の中国でも上手く行かなかったのに・・・」と心配しておられたようだ。
まあ、確かに中国相手の商売は、泥臭いコツがいると思う。

私は、個人的には、プログラミングも英語も好きなのだ。
プログラミングのおかげで、ずっと良い思いをしてきたし、英語の、あのはっきりとした、そして、巧妙でスマートな表現の仕方は素敵だと本当に思う。
アメリカで販売されている、日本のアニメに英語の字幕が付いたBlu-rayやDVDを見れば、そのあたりは、よく分かるのではないかと思う。
値段も、日本のものと比べ、ずっと安価だ。
ただ、Blu-rayは、アメリカのものは大抵、日本のプレーヤーで見れるが、DVDは基本的に見れないので注意して欲しい(DVDはパソコンでは割と簡単に見れるが制約もある)。
私のお薦めは『神様のメモ帳(英語タイトル:Heaven's Memo Pad)』だ。
プログラミングは、やはり、職業プログラマーを目指す訳でもなければ、ExcelかAccessでVBAをやることをお薦めする。
また、職業でも可能だ(私がやっている)。
ただ、マイクロソフトは、開発ツールとしてのAccessにはやる気がないような気がするので(私の勘違いかもしれないが)、FileMakerを使うのも手かと思う。
FileMakerは、プログラミング言語は使えないのだが、概念としては同じことができるし、それで十分と思う。
私は以前、dbMAGIC(今はMagic)という、データベース機能付き開発ツールを使っていて、これもプログラミング言語は使えないのだが、下手にプログラミング言語を使うより、アルゴリズム(問題解決の手順のこと)の作り方が格段に進歩したと思う。

要は、有名な人、偉い人の言うことを、簡単に信じないことだ。
ただし、疑いもしないことだ。
信じないが、疑いもしない。
疑わないが、信じもしない。
これが、国家や大企業が嫌う、賢い人になるコツだと思う。









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