優れた人間の特長(優れた特徴)は「規則的」で、駄目な人間の特徴は「不規則」だ。
これは、万に一つの例外もない。
学校や会社に、毎日必ず同じ時間に登校、出社し、同じ時間に下校、退社する者は優秀だ。
優秀とは、必ずしも成績や仕事の成果とは限らない。
それをもっと超えたものであり、雰囲気とか貫禄に現れる。
ただ、多くの場合は、成績や業績に現れる場合が多い。
もし、規則正しいのに、うだつが上がらないなら、いずれ、その者はそこを去ることになるだろう。

学生やサラリーマンと違い、時間が自由になる立場の者でも、優秀な者は極めて規則的だ。
売れっ子というのは、1日中寝る間もなく働いたり、外部的な要因でスケジュールが決まることもあるが、それでもやっぱり規則的になってくる。
一流の作家は、サラリーマン以上に厳密に、決まった時間通りに仕事をするようだが、それは当然のことだ。
大発明をする科学者は、成果が出る前の貧しい時であっても、完全に規則正しい時間に、研究や生活をしているものだ。

もし、起床時間、登校・出社時間、食事の時間、下校・退社時間、就寝時間すら規則正しくないようなら、人生が順調な方がおかしい。
一流の人物は、12時に昼食と決まっていたら、何をしていても12時ぴったりに昼食にする。
駄目な人間は、12時を過ぎてもだらだら仕事をしている。
一流の人物は、午後6時退社と決まっていたら、その時刻には必ず仕事をやめて帰る。
三流以下の人間は、退社時間が来てもぐずぐずして帰らず、ひどいのになると1時間近く(あるいは以上)だらだら居残り、しかも、帰る時間が不規則だ。

言うまでもなく、不測の事態というものはあるし、それでどうしても時間が乱れることはあり、しかも、そんなことが頻繁に起こる人もいるだろう。
しかし、例えば、仕事を終える時間がどうしても変動する場合でも、開始時間や昼食時間はなるべく厳守するようにすれば、不思議なことに、だんだんと全て規則正しくやれるようになる。
つまり、状況に支配されるのではなく、状況を支配するようになる。
ここが肝心なのだ。
規則正しい生活ができるように状況を支配できるようになれば、あらゆるものごとに対して支配する力がついたということなのだ。
規則正しさがより厳密で、それが長期間におよぶほど、世界を動かす力は増大していく。
世界に対して大きな影響を与える者ほど時間に正確である。
世界一忙しい人物のスケジュールは厳密なのに、暇な人間は放埓(勝手きまま)なのである。

仕事に就けないニートは、単に生活の時間が不規則だからだ。
ニートでも、生活が規則正しいなら、ちゃんと収入もあって楽しく生活している。
さらに、起床時間は早いほど、ランクは上がる。
6時や7時起きなら平凡で、8時起きなら、何をやっても駄目だろう。
一方、5時起きなら優秀で、4時起きなら超優秀だ。
だが、それは1年365日においてでなければならない。
気紛れに早起きしたりはもちろん、「大体4時起き」でも何の意味もない。
「大抵5時には起きている」なんて言って、8時に起きるということもあるなら、8時起きと同じである。
尚、退社時間は早ければ早いほど良く、会社の就業時間が5時までなら、5時にぱっと仕事をやめ、3分後に帰るのが最上だ。
駆け出しで仕事ができないので、どうしても遅くまでいたり、起業して深夜まで働かざるをえないという時期はあるが、優れた者は、やがてまっとうな時間で規則正しくなってくる。そうならないなら、ずっとうまくいっていないということだ。
一流の作家は、毎日決まった時間に決まっただけ書くが、決まった以上は書かないものらしい。

凡庸な人間を脱したいなら、特別なことを、決まった時間に決まっただけやるようにすることだ。
ある世界的な数学者は、毎朝決まった時間に決まっただけ念仏を称えていたらしい。
また、ある有名なエッセイストは、コンサルティング業で独立したが1年間客がなかった時も、勤務時間は厳格で、ノルマを決めて何か書いていたらしい。
社長が7時半までに出勤する会社で倒産した会社は無いという話を聞いたことがあるが、それは自然なことと思う。
大手出版社を起こしたある人物は、サラリーマン時代、何があっても5時退社を厳守したという。
星のように規則正しければ、自らが星なのである。
星の上の小さな炎や砂埃のように不規則なら、埃のように小さい人間である。









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