ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

断ち物

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

なぜ言葉の魔法が効かなくなったか

芸能人の自殺のニュースが続いているらしいが、元々、日本は異常なほどの自殺大国だ。
自殺の原因なんて、恨みとか絶望と思われるかもしれないが、結局のところは、無力感から来る不安だ。
本来、不安なんてものは、一休さんの遺言ではないが「心配するな、なんとかなる」と思ったり、「大丈夫」と口にすれば消えるものであるが、今の日本ではそうではない。
その理由は2つで、1つは、日本人の心が弱くなったこと、そして、もう1つは、日本人の判断力が狂っていることだ。
なぜそうなったかというと、学校やテレビによって、日本人がモラルを失ってしまったことに因る。
モラルがないと、誤った判断しか出来ず、心が弱くなるのである。
そもそも、モラルとは、「放埓(勝手気まま)に振る舞いたいと思う気持ちに制約を加えること」だ。
あくまで「制約を加える」ということで、全て抑えるわけではない。しかし、理性ある人間として必要な分は抑えなければならない。
そして、個人的欲望に制限をかけずに生きている者は、正しい判断が出来ず、しかも、心が弱いのである。

なら、心を強くする方法は簡単で、それは、モラルを持つことだ。
分かり易い言い方をすれば、「個人的欲望に加えた制約の倍の力を神はその者に与え、世界を闊歩させる」だと考えて良いと思う。

尚、断ち物(特定の欲望を完全に断つ)のような極端なやり方は勧めない。
断ち物で有名なのは、幼少だった徳川家光の重病からの回復を願い、春日局(かすがのつぼね)が、生涯、薬を飲まないと誓ったり、上杉謙信が、戦の勝利を願って、生涯、女を抱かないと誓ったりしたものである。
それで、家光は治り、謙信は戦で無敗だった。そして、彼らは誓いを実際に、生涯に渡って守った。
だが、願いが高貴でない場合は、必ず破滅が訪れる。
これも、分かり易い譬えで言えば、個人的欲望で断ち物をすれば、悪霊や動物霊の力を借りることになり、一時的にうまくいって喜ぶが、すぐに悲惨な目に遭うのである。
願いがまごうことなき高貴な場合は、やることを止めはしないが、もし、誓いを破ったら、どうなるか分からない。

モラルを高める・・・つまり、自己制約の力を高める楽な方法には、腕振り運動や四股(佐川式に準じる)を数多く行うことがある。
それにより、無意識のエネルギーを多量に味方に出来るからだ(気功や合気武術では、気を蓄えるといった言い方をする)。
そうなれば、自分の心を支配し易く、「大丈夫」と口にすれば、容易く大丈夫と思える。
そして、大丈夫と思えば大丈夫になるし、なんとかなると思えばなんとかなるのである。

「ありがとう」「ツイてる」などといった魔法の言葉と言われるものがあるが、モラルのない、心が弱い人間には、あまり効力はない。
ただ、心が弱い者でも、思い切り苦労したり、温かい人の情けに触れたりして、心が純粋になると、そんな言葉が有効になることはよくある。
だが、そうでないなら、モラル、すなわち、自己制約の力が必要であるのに、このことを言う者がほとんどいない。まあ、これを言うと、本が売れないのかもしれないが(笑)。








偉人の誓約

GAFAの一角であるアップルの共同創業者スティーブ・ジョブズは、特に若い時は、人間的に悪い評判もあった。
ところで、彼は、若い時、ヒッピーであったし、東洋思想に傾倒していた。
そんな彼が、インドに行った時のことだ。
そこで、ジョブズは、アメリカでは経験したことがない、スコール(突発的な烈風)に伴う猛烈な豪雨に野外で見舞われた。
そのあまりの凄まじさに、死の危険を感じ恐怖したジョブズは、他に頼る者のない中で神に祈った。
「助けて下さいましたら・・・善い人間になります」
ジョブズは死なずに済んだが、私は、この、ジョブズの神との約束は、冷笑と共に「守られなかった」と思っていた。
その後の彼の言動からして、そう思えたからであるが、今思うと、ジョブズは、それを守ろうとしていたのかもしれないと思う。
確かに、人間は、短期間に人間性を大幅に向上させることは、なかなか出来ない。
及第点に達するには、何年も、あるいは、何十年も、あるいは、一生かかっても駄目かもしれない。
しかし、決意することは出来るし、そうすれば、そうでない場合とは比較にならないほどの向上が期待出来ると思う。

危機的な状況に陥った時、神に祈る人は多いだろう。
しかし、普通は、お願いするばかりで、犠牲の誓約を差し出すことは、なかなかしない。そうしたくないと言うよりは、思いが及ばないのだ。
春日局は、幼少時の徳川家光が重病になった時、その回復を神に祈願し、それと引き換えに、自分は生涯、薬を服用しないことを神に誓った。もちろん、家光は無事に回復している。
上杉謙信は、戦での勝利を毘沙門天に祈念する際、生涯、女を抱かないことを誓い、それを守った。そして、謙信は、生涯、戦では負け知らずであった。
だが、ジョブズの「善い人間になる」は、単純ながら、最も好ましいものではないかと思う。

私は、先月(2021年12月)の初め頃、皮膚病が最も悪い時、神に祈ったとしても、そういった制約を思いつかなかった。
ここらが偉人との決定的な違いかもしれない。
皆さんは、願いと共に、是非、「善い人間」になるよう誓約されれば、偉人の仲間入りが出来るかもしれない。
今朝も書いたが、私は、せめて「立派な人間」になることを心掛けようと思う。まあ、相当時間はかかるだろうが、とにかく、そうしよう。








エリナー・リグビーすら救われる方法

ビートルズの『エリナー・リグビー』で歌われるような最低の惨めな人間は、どうやって生まれ、どうなるのかは分からないが、今も昔も、存在することは確かだ(未来にはいなくなることを願うが)。
エリナー・リグビーは女性で、年老いても、ボロで着飾って王子様を待ち続ける哀れな女だ。
そして、彼女はそのまま死んでしまう。
果たして、エリナー・リグビーのような人間を救えるだろうか?

だが、私やあなたも、エリナー・リグビーとそう変わらないのではあるまいか?
それなら、エリナー・リグビーが救われないなら、我々も救われない。
エリナー・リグビーのような人間は、もしかしたら過去生からかもしれないが、深い業(悪業)を持っているのだと思ってしまう。
若くまだ元気があるうちは、自分の力で何とかしようとする場合もあるが、足掻けば足掻くほど裏目に出る。
だが、一時的には上手くいくことがあり、「とうとう報われた」と思って涙を流して狂喜しても(この気持ち、分かるだろうか?)、すぐに得たものは全て奪われ、それでもまだ、容赦なく奪われる。
こういう人間のばあい、特別な方法で、悪業を浄化しなければならないが、それを本当にやってくれる人にはなかなか巡り合わない。
下手したら、偽物に騙され、もっと酷いことになるが、そんな者が多いのである。
そこで、そんな人間は、やはり「断ち物」をするのが良い。
断ち物とは、禁欲による願掛けである。
断ち物では、自分の一番大きな欲望を生贄として捧げる最上のものでなくては、深い悪業を浄化出来ない。
酒が死ぬほど好きで、毎日浴びるように飲みたい人がいるが、そんな人の場合、完全に禁酒することが必要になる。
美食を何よりの楽しみにしている場合なら、もう一生、グルメは諦めるしかない。
ナボコフの小説『ロリータ』に登場するハンバート・ハンバートのような深刻な少女性愛者であれば、美少女に近付かず、少女の性的な写真や絵も見ないようにしなければならない。
そこまでやらないと、積もり積もった悪業は浄化されない。
ただし、「世の中の弱い者のために戦うことが生き甲斐」という場合は、それは欲望ではないのだから、大いにやれば良いが、本当は名誉欲のためにやっているというなら、自分は表に出ず、完全に隠れてやれば良い。

だが、なかなか上手くいかない場合は、強い浄化のエネルギーを持つと思われる文や絵や音があるので、それを使うと良いだろう。
一応、以下に、良いと思われるものを紹介しておく。








神の援助を得る絶対的条件

早寝早起きはしているし、呪文や真言、あるいは、単語法(「富」や「成功」などの言葉を繰り返し唱える)も実行している。
しかし、良いことがない。
そればかりか、得体の知れない不安に苦しめられている。
なぜそうなるかと言うと、簡単に言えば、力がないのである。
これに関し、どうすれば良いかというと、難しい言い方で表現している人が多いが、簡単に言えば、
「我慢する」
ことだ。
神は、我慢した分の倍の力を与えてくれると言われている。
例えば、満腹するまで食べたいのに、腹八分目で我慢すれば、我慢した2割の倍の4割の力をくれる。
腹六分目なら、(我慢した)4割×2で8割だ。
ただし、我慢した訳ではない少食の場合は力にならず、その者は、別の欲求を我慢しなければならない。
人間は、放埓(ほうらつ。勝手きまま)に振る舞いたいと思っているが、それを抑えることを我慢と言うのである。

日本には、力をつけ、願いを叶える秘法である「断ち物」がある。
特に好む娯楽や嗜好品を断つこと、即ち、我慢することで、神の援助を得るのである。
有名なものでは、上杉謙信の女断ちがある。
いくらでも好みの女を得られる立場でありながら、戦での勝利を願い、女と交わることを全て我慢することで、上杉謙信は実際、戦では無敗だった。
3食全部チョコレートでいいと言う位、チョコレートが好きな女性は、女優で成功するために、チョコレートを決して食べないと決めてそれを実行し、人気女優になった。

注意しておくべきことがある。
それは、不道徳なもの、他人の迷惑になることについては、我慢すれば力が与えられるが、我慢しなければ力を失うということだ。
例えば酒である。いくら酒が好きでも、適量に抑えなければ、力を失い、運勢は悪くなる。
また、ロリコンというか、小児性愛も、「心で思うだけなら自由だろ?」と言うなら、全くそうではない。

水野南北は、「運勢は、食が多いか少ないかで完全に決まる。万に一つの外れもない」と言ったが、もっと正確に言うなら、こうである。
確かに、我慢して食べなかった分は、力が与えられるので、運勢も良くなる。
だが、食欲、性欲、名誉欲といった、人間の本質的な欲望は、過ぎた分は、その者の力や運が、厳しく奪われるのである。
とはいえ、極端に欲望を抑えるのも間違いなのである。
『バガヴァッド・ギーター』で、神クリシュナが、「食べ過ぎてはいけないが、少食過ぎてもいけない」「惰眠を貪ってはならないが、短眠過ぎるのも良くない」と言っている通りである。
昼まで寝ていたいというより、放埓に夜更かしすることが悪いのである。
言うまでもないが、仕事で遅くまで起きている必要があるなら別である。こんな当たり前のことを書くのもおかしいが、こんなことを、いちいち尋ねてくる者もいるのである。

このように言っても、どうしても食べ放題に食べたい、性的嗜好を満足させたい、酒を浴びるほど飲みたい、趣味を徹底的に楽しみたい・・・と言う者は多く、そんな者達は、いかにも正当そうな主張で反論してくることが多いが、一切無駄である。
「我慢すれば幸福。放埓なら不幸」
万に一つの外れもない。








凡人の群れから抜け出す法

偉大な人間になるのは難しいかもしれないが、駄目でない人間になるのは簡単だ。
毎日、午前5時までに起床する駄目な人間が存在することは考えられない。
ならば、毎朝5時までに起きれば駄目な人間にならずに済む。
ただし、特別な事情がない限り、1年365日欠かさずだ。
どのくらいの期間やれば駄目でなくなるかというと、1年だが、一生続けると決意すれば、もう駄目な人間でなくなる。
とはいえ、諸事情で、5時までに起きることが出来ない人もいるだろうが、他のことでも良い。
例えば、食事は腹八分目で止めるとか、毎日決まった時間に運動をする・・・等である。
ただし、これらも、特別な事情がない限り「お休みの日」など決してあってはならない。
まあ、食事に関しては、パーティーや特別な会食の日は、多少食べ過ぎても仕方がないし、体調が悪い日は運動しなくて良い。
しかし、言い訳程度の理由で「お休み」するような者は、駄目な人間である。
言い訳は駄目な人間の愛用品である。

私は、企業の採用面接などで、学歴だの、趣味だのと下らないことを聞くより、「1年365日、毎朝5時に起床する」とか「1年365日、食事は腹八分目以上食べない」という人を採用すれば良いと思う。
少なくとも外れはないので。

次は、優れた人間になる方法である。
駄目でない人間になる方法が「マイナスをなくす」ことなら、優れた人間になるには「プラスを加える」ことが必要になる。
ただ、プラスを加えるのも、マイナスをなくすこと同様、1年365日でやることが必要である。
キリスト教圏では、毎日聖書を読む人は、間違いなく尊敬されると思うが、実際、そんな人間は優れているのである。
それに根拠は必要ない。「直観で」分かる、あるいは、「自ずと」分かることだ。
そして、本当に毎日聖書を読んでいるかどうかも、こちらの目がよほど曇っていない限り雰囲気で自ずと分かるはずだ。
無論、宗教としてキリスト教の信者であるか、そうでないかは全く関係ない。
ロクでもない目的で聖書を読むやつなんていないからね(笑)。
聖書でなくても、『バガヴァッド・ギーター』、『ギリシャ神話』、『古事記』、『論語』、その他、これらに匹敵する書であれば同じである。
ことさら古典や偉大な書でなくても良い。
どんなに酔っぱらって帰って来ても、必ず1時間読書するという男性がいるが、おそろしく優秀だそうだ。
彼は、優秀だからそんなことをするのではなく、そんなことをするから優秀なのである。

上の「駄目でない人間になる方法」で、毎日欠かさず運動をすることを挙げたが、それは軽い運動でも良い。
だが、優れたプロ野球選手には、毎日、決まった時刻になったら、たとえ宴会中でも、バットを持って外に出て素振りをするという選手がいるが、特別な人間の集団であるプロの中でも抜きん出るのは、そんな人であると思う。
つまりね、どこか(良い意味で)常軌を逸したところがある者がチャンピオンになるのである。

特殊なものとして「断ち物」というものがある。
これは、願いを叶えるために、自分が特に好きなものを放棄することである。
有名なものでは、上杉謙信が、戦の勝利を願い、一生、女を抱かないと決め、実践した。
そして、謙信は、戦では負け知らずだった。
ある女優は、「死ぬほど好き」というチョコレートを断ち、厳しい芸能界で勝ち抜いた。
酒が好きで、酒豪と呼ばれるほど飲んでいた者なら、酒を断つのも良いだろう。
そうえいば、ドナルド・トランプも、元々は酒を飲んでいたが、一切飲まなくなったそうだ。

これらは「掟」と言っても良いが、掟は黙って従うものである。
黙って、1年365日、一生続けるのである。
大パリニッバーナ経(涅槃経)の初めの方に、釈迦が定めた「7つの繁栄の法」がある。
これを守る者に破滅はなく、繁栄あるのみである。
その中の1つでも必ず守るなら、そうであるといわれる。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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