ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

引き寄せの法則

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

引き寄せの法則は現代では科学ではない

科学文明が進むと、データの重要性が理解されてくる。
言うまでもなく「正しい」データが必要なわけである。
それで、何かの主張がなされると、「その主張が正しいことを証明するデータは何ですか?」と尋ね、主張者は、そのデータを提示しなければならない。
この「正しいことを示すデータ」を、エビデンス(根拠)、ソース(出典)と呼ぶことがあり、この科学時代では、「エビデンスはありますか?」「ソースは何ですか?」という言い方がまっとうなのである。
だが、これまでは、力を持つ者が、「これが正しい」と言えば、それが正しいことになることが多かった。
それが、必ずしも悪いとは限らないが、当然ながら、万事がそれでは困るわけである。
例えば、「黒人は白人に劣る」という主張が長年正しいとされてきたが、これが、力がある者である白人の主張が、ソースやエビデンスとなるデータなしに正しいとされた悪い例である。

科学や哲学は、真理を探究するのだから、正しいデータであるソースやエビデンスを探すことが重要であることは共通し、そのため昔は、科学と哲学は一緒にされていた。
ところが、科学では、ソース、エビデンスが絶対的に必要なのに対し、哲学は、ソース、エビデンスがあるとは思えないような真理を探すという違いがはっきりしてきて、今日では、科学と哲学は違うものと考えるのが当たり前だ。
科学では「愛とは何か」が分からないのは、「愛とはこれである」ということを示すソースやエビデンスなど示せるはずがないからだ。
しかし、哲学では、ソースやエビデンスがいらないわけではないが、ソースらしきもの、エビデンスらしきものでも、示し方が上手ければ認められてしまう。
だから哲学がいい加減で、科学が優れているかというと・・・まあ、そうとも言える。しかし、科学だけでは、分からないことが多過ぎ、人間は、一応の真理を必要とすることもあるので、哲学にも価値があるのである。

こういうことを分かった上で、科学や哲学をやらないといけない。
ただ、科学が進歩すれば、今は哲学の領域の問題とされるものも解いてしまうかもしれないが、そのためには、現在は示すことが出来ないソースやエビデンスが必要になる。

で、それが哲学なのか、未来科学なのか分からないが、究極の真理というものがあり、それを神と言うことがあるが、それ(あるいはその一部)が、人間の脳の中や潜在意識の中にあるという主張がある。
もちろん、それが正しいことを示すソースやエビデンスがあるわけではない。
だが、引き寄せの法則というものは、そんな主張の上に成り立つものである。
だから、同じ引き寄せの法則と言っても、それぞれの流派で、大小の違いがあり、流派どうしで否定し合うようなこともあるのである。
で、どれが正しいのかというと、誰でも確実に引き寄せが出来る方法を持つ流派が正しいのであるが、それはないように思える。
なぜ、引き寄せのやり方に違いがあるのかというと、引き寄せは、人それぞれで有効な方法が異なるというのが、もっともらしい説明である。
しかし、それは言い訳である。
本当は、正しい方法というものがあるが、それは、現代科学を超え、哲学の領域にあるので、今の人類には分からないのである。
それは残念・・・と思うしかないかというと、そうではない。
分からないと分かることに救いがある。
分かると思うから、間違ったことをやるのである。
ただ、潜在意識の中に絶対の真理があるという仮定だけは認めなければならない。
これには、ソース、エビデンスはない。
だから、信じないという人がいるのである。
つまり、「引き寄せの法則には、ソース、エビデンスはない。だから、これを信じるのは科学的でない馬鹿である」という言い分が通用する。
まあ、そもそも、潜在意識とは何かということすら、曖昧な定義しかない。
そこで、引き寄せの法則においては、心の深奥とか深い心のことを、仮に、心理学や精神医学の用語である潜在意識という言葉を使うのであり、人によっては無意識であるとか、純粋意識、超越意識と言う者もいるが、引き寄せの法則においては同じものである。つまり、かなり大雑把なのだ。

万能の潜在意識を働かせるためには、エゴ(自我、顕在意識、思考する心)が邪魔をしないことだけが必要である。
その良い方法を知っている者が引き寄せを行えるのである。
つまり、2つの仮説を正しいとしなければ、引き寄せはないことになる。
1つは、潜在意識は万能であること。
もう1つは、潜在意識の邪魔をするものはエゴであること。
現代は、これらのソース、エビデンスが乏しいので、引き寄せの法則自体を否定した方が、社会では無難である。
だが、アリストテレスが一応のエビデンスを示すまで、なぜ、太陽が昇って沈むのかは分からなかったが、それでも、太陽は昇り沈んだ。
ご存じのように、アリストテレスが示したものは天動説であり、間違いはあったが、正しい部分もあったのである。
引き寄せの法則に関しては、アリストテレスレベルの真理まで、もう少しといったところであるが、引き寄せは行われている。








引き寄せの法則より千倍優れた真言の力

自分の脳や筋肉の力を超えた何かの力で願望を成就する、引き寄せの法則や、それと中身は同じだが、潜在意識による成功法則(以下、「引き寄せの法則」にまとめる)は、昔から一定の割合の人達に人気があると思う。
だが、実際は、文明国の中では、引き寄せの法則に興味がある人間の割合は、あまり多くないと思う。
と言うのは、引き寄せの法則は、学校の教科書にも、マスコミの報道にも全く出て来ないので、普通の人は、引き寄せの法則のことを聞いても、非常に怪しく感じてしまうからである。
(普通の人は、教科書やマスコミの報道しか信じないよう洗脳されている)
マスコミが引き寄せの法則に関わることを報道する時は、引き寄せの法則をいかがわしいものと言うのである。
丁度、マスコミが、トランプ大統領のことを、いかがわしい人間、まともでない人間と報道したようにである。
だから、引き寄せの法則に対し、肯定的な興味があるなら、少なくとも、学校やマスコミに洗脳されていない人達だとは言える。
とはいえ、いかがわしい引き寄せの法則の本やセミナーや教材が非常に多いのも確かであり、そんなものほど、大勢の馬鹿な人間をうまくファンにする。言ってみれば、これまで学校やマスコミに洗脳されていた人達を、いかがわしい引き寄せの法則で洗脳するのである。
だから、引き寄せの法則のファンの多くも、実際は優秀ではない。

引き寄せの法則には、いかがわしいものも多いが、良いものもある。
だが、良いものであっても、うまく使える人は、きっと多くはなく、実際は、ほとんどうまくいかないのだ。
その理由を分析しても、あまり益はない。
重要なことは、引き寄せの法則は難しく(「簡単」と宣伝されているものほど)、一生かけてもマスター出来ない可能性が高いということだ。
私は引き寄せの法則で、かなりうまくいったことがある。
印象的なものでは、セールスコンテストで、目標額を千円程度の誤差でぴったり達成し、優勝した時のことだ。
しかし、失敗したものも多く、うまくいっても、犠牲を伴ったものが多く、全体としては、あまり幸福感はない。

ところで、気が付いたが、引き寄せの法則で目指すのは、外的成功・・・経済的なことや名誉的なことである。
健康も引き寄せの法則で扱う場合が多いが、経験上、引き寄せの法則を忘れた時に健康になる。
また、過ぎたお金や名誉は無い方が良いことも分かってきた。
そして、引き寄せの法則は、欲望をモチベーションにするので、より多くのお金や名誉や、その他の外面的なものを欲しがるし、また、欲しがらせる。
有名なCMで「1年生になったら友達百人出来るかな」というのがあったが、普通の人、まして、小学1年生の子供に百人の友達など必要だろうか?
答は「ノー」であることは馬鹿でも分かるのに、こんなCMに反発しないのだから、我々はどこかおかしい。
「あればあるほど良い」という、変な思考を持っている・・・つまり、欲にまみれている。

また、どんなに順調な人生にだって、痛みや苦しみはある。
痛みや苦しみをゼロにしようと思うと、大きな痛みや苦しみを引き寄せる。
大成功する運命であれば、大成功するしかないが、それと同時に、大きな不幸を呼んでは仕方がない。
こういった、天地自然の理を理解し、それを基に人を指導出来るのが本当の賢者である。
その最高の賢者が釈迦であったが、釈迦が「念仏の教えだけが最後に残る」と言ったのは、根本的には本当と思う。
我々が、大切な願いを叶えながら、なおかつ、味わうべきでない苦しみを避けるには、人間には、真言を唱えるしか方法はない。
心で真言を丁寧に繰り返すことで、内面と外面のバランスを取り、必要なものは努力せずとも得、災難は最小限にするからである。
なぜそうなるかは、我々の知性の範囲を超えるが、出来る範囲でこれまで説明してきたし、今後は、もっと分かり易く説明出来るようになるかもしれない。
しかし、私も、気が付いたら、心は真言を唱えておらず、つまらないことを考えていることに気付く。
まさに、たまに思い出して真言を唱えている状態だ。
だが、「生活しながら真言を唱える」のではなく「真言を唱えながら生活する」ようになれば、神仏と一体化してきて、無敵であろう。
かつて日本には、念仏という真言を唱える、一見、普通の人なのに、全く奇跡的な人物が沢山いた。
そんな人達は、妙好人と呼ばれることもあったが、全く自分を持たず、ただのおばあさんが暴虐なゲリラ(不正な行為を行う民兵組織)に銃殺される際にも平然としていたこともあった。
信仰の力と言えなくもないが、それらの人達は宗教の教義に詳しい場合はむしろ少なく、ただ念仏を唱えていた。
また、般若心経を唱える普通の人が、よく観察すると常人ではなかったという報告も少なくない。
様々な研究成果を一言で言うなら、人間は2種類であり、数多く真言を唱える真人(神人)か、そうでないかであると思う。








私のようなお馬鹿でも出来ることを探していた

ある有名なスピリチュアル系の啓蒙家で、引き寄せの法則や宇宙人とのチャネリングに関するもの、その他の沢山の著書を出版し、講演・セミナーも数多く行っている人がいる。
最近、その人のYouTube動画を見た。
十数分のものだったが、内容は、どうやれば引き寄せが出来るか、引き寄せが上手く出来ない人は何が悪いのかを易しく語り、とても面白かった。
そして、最後に彼はこう言う。
「今回は、簡単な部分だけ言いました。本格的なことを知りたい方は、本を読んだり、セミナーに来て下さい」
いや、10分以上もかけて前置きしか言えないような複雑なものなら、私には無理である。

上に挙げた人は、斎藤一人さんでは「ない」。
ところで、その斎藤一人さんは「8つの天国言葉」を唱えれば成功すると言う。
8つはちょっと多いが、ギリギリ出来るかもしれない。
しかし、それだけではないようだ。
斎藤さんは、おそらく百冊は軽く超える著書や、数多いセミナーで、沢山のことを語っている。
「あれ、8つの天国言葉だけでいいじゃなかったの?」
と思ったが、そういうことではないようだ。
では、趣味で楽しむなら良いが、実利を得るのは私には無理そうだ。
ところで、斎藤一人さんの、大昔の最初の本では「困ったことが起こるはずがない」ことだけを丁寧に教えていて、それで十分だと思うし、普通の人がまともに取り組めるのは、その位までだ。
次に斎藤さんが教え始めたのが、「ツイてる」と言えばつく…つまり、運が良くなって成功するという、簡単明瞭なことだった。
斎藤さんも、『私は「ツイてる」と言ったから成功したのです』と、本に書かれていたと思う。
だが、その本だって、「ツイてる」と言うだけでなく、いろんな注意事項がついていて、私には、それらの注意を守って実践することは不可能と判断した。

断っておくが、最初に述べたスピリチュアリストの方や斎藤一人さんを批判する気は毛頭ない。
単に、私の能力では、彼らのやり方でうまくやるのは、一生かかっても不可能だというだけである。
彼らが、ああいったことを教えるからには、私には残念だが、世の中には私など比較にならない優れた人がいっぱい居るのであり、そういった人は、是非、彼らの教えで成功していただきたい。

引き寄せの本やビデオには素晴らしいものが多く、それはそれで参考になったが、私は、私にも出来る簡単なものを探していたのだろう。
で、結局、唯一、私にも出来ると思ったのが、たびたびご紹介する話だが、1人のホームレスの男が実践した「神様の奇跡が起こる」という、つぶやき、まじない、自己暗示、アファーメーション・・・何と呼んでも良いが、とにかく、1つの言葉を唱えることである。
そして、この言葉は、アファーメーションでの引き寄せでは随一と思う自己啓発指導者、フローレンス・スコーヴェル・シンが教える、数々のアファーメーションの全てが凝縮されていると思うのだ。
彼女(フローレンス・シン)は、著書に、「神は道なきところに道を作られる」「予期せぬ御業で神はなされる」「神の御手は巧みで神は過ちがない」「神の行いは巧みで、神の手法は確実」などのアファーメーションを書いているが、それは、本質的に、「神様の奇跡が起こる」という短い言葉で言い表せると思う。
著名な教育学者の七田眞氏は、そのホームレスが、この言葉を1日中(1週間か2週間)唱えることで、1憶円の宝くじを2回当てたことを事実だと断言している。
言っては悪いが、ホームレスというからには、とんでもないロクデナシの駄目なやつに決まっているので、親近感は半端ない(笑)。
ただ、他に好きな言葉があれば、それを唱えれば良い。
言葉の形式等は些細な問題であり、とにかく、数多く唱えれば良いのである。
発想貧困で悪いが(笑)、「わたしは人気作家だ」「わたしの銀行預金は3千万円だ」「わたしは優れたプログラマーだ」で良い。
「神様の奇跡」の話は、ネット上でもよく見るが、効果があるないといった議論があるのは残念である。
あるに決まっているが、ただ、数が必要なのである。
あのホームレスの男は、暇だったこともあるが、とにかく1日中唱えていたのだ。しかし、たかが1週間か2週間で奇跡が起きたのだから、ほとんど時間はかからなかったと言って良いと思う。
それに、初音ミクさんの、私が大好きな歌『Freely Tomorrow』(作詞作曲はMitchie Mさん)の中で「奇跡は起きる」とミクさんが歌っていたのもポイントが高い(笑)。
【YouTube】MIKU WITH YOU 2020【AR Live】FREELY TOMORROW┃Mitchie M feat. Hatsune Miku┃≪English Subs Espanol≫
※分かりませんが、正当な登録動画でない可能性もあります。ただ、たとえそうでも、視聴は違法ではないと思います。








この世に勝つ手立てがない人へ

おそらく、古代インド哲学、量子力学、シミュレーション仮説で説明が出来、宗教的体験で語られ、世界各地の密教で伝えられていることだが、この世界は心が作るものであり、思う通りに出来る。
このことは、現在では、引き寄せの法則と言われることが多い。
引き寄せの法則を使うのは目覚めた人だが、使おうとはするがうまくいかない人は妄想家でしかない。
しかし、実際のところは、大半の人間が、引き寄せの法則を知らないか、真面目に考えようとしない人で、国家(実質は闇の支配者)に洗脳された奴隷である。
国家にとって、国民は、引き寄せの法則を知らない無知な奴隷であるべきで、引き寄せの法則は、怪しいもの、馬鹿げたもの、変な宗教だと感じるように、学校やマスコミで教育・・・つまり、洗脳している。
だが、言うまでもなく、引き寄せの法則を使うべきである。
そして、引き寄せの法則には、テクニックなどない。
子供でも即使えるものであり、間違ったやり方などない。

一番よく知られているやり方は、「受験に合格しますように」といったお祈りと思う。
このやり方で全く問題ない。
このように祈るのだから、神仏への信頼を最低限は持っているのであり、祈りとは、神仏への要求、あるいは、命令なのであるから、全く正しい。
命令形の祈りとしては、「日々の糧を与えたまえ」という、キリスト教での日々の祈りがあるが、「勝利よ来たれ」「富よあれ」という勇敢な祈りもOKである。
いずれにせよ、やれば必ず叶う。
「なぜ叶わないか?」などと言う者がいるが、叶わないはずがない。
あえて叶わない理由を言うなら、祈る回数が足りないだけだ。
いくら学校が近所にあっても、一歩も歩かなければ着かないのは当たり前だが、数歩、あるいは、数十歩いた程度では着かないようなものだ。

だが、おそらく、最も楽なやり方が、
「わたしはXXXXである」
というアファーメーションだ。
「わたしは」という言葉は、確実に宇宙の活力を呼び起こすからだ。
だが、時々、こんなことを言う者がいる。
「『私は金持ちです』と言っても、それが嘘だと知っているので心に葛藤が生じ、うまくいかない。しかし、『私は金持ちになりつつあります』なら、嘘ではないので、心に葛藤が起こらず、うまくいきます」
嘘である。
むしろ、「私は金持ちです」よりも、「私は金持ちになりつつあります」の方が、嘘だと思い(あるいは嘘臭く感じ)、より大きな葛藤を起こすことが多い。
だが、嘘だと思おうが、嘘臭く感じようが、葛藤を起こそうが、全く問題ない。
それは数が解決する。
ナチス・ドイツの啓蒙・宣伝大臣であったヨーゼフ・ゲッベルスは、当然悪者であるのだが、人間の一面をよく知っていた。
彼は、「嘘も百回繰り返せば真実になる」と指摘した。
この指摘の唯一の間違いは、百回程度では足りないことだ。
世界的空手家だった大山倍達氏は、昔、空手ブームを巻き起こし、少年達のヒーローだった。
そうなったのは、彼の伝記漫画や、多数の彼自身の著書(実際は全てゴーストライターが書いたが、概要は大山氏が示した)によるが、内容の重要な部分に嘘が沢山あった(真っ赤な大嘘も少なくなかった)。
しかし、その嘘を、親しい人に指摘されると、大山氏は、
「嘘も百回繰り返せば真実になる。千回繰り返せば伝説になるのよ。わかったー?」
と怒鳴ったらしい。
これは、大山氏の弟子だったジャーナリストが書いた『大山倍達正伝』に書かれているが、そう言う時の大山氏は無邪気な少年のようであり、むしろ、常人にない豪傑振りを感じさせたらしい。

「嘘も百回繰り返せば真実になる」は、ゲッペルスの場合、大衆を騙すテクニックとして言ったのだと思うが、何より、自分を騙せる。
「私は金持ちである」と繰り返せば、いつか自分を騙し、そうであれば、潜在意識が嘘を実現し、実現したからには嘘ではなく真実になる。
ただ、百回や千回では足りないことが多い。
では、何回かと言うと十万回である。
十万回と言うと多いようだが、僅かなものだ。
1日300回唱えれば、1年弱で終了する。
闇の支配者に乗っ取られたこの世界では、他に幸福になれる方法はない。
これに賭けるしなかい。
まあ、これも一種の陰謀論かもしれないが、他に手がない人が多いのは確かである。
何の手立てもないまま、一生を奴隷で送るよりは、試してみて悪くないと思う。
そして、私は、失敗した例を知らない。








引き寄せマスター空海

私は以前から、数百冊の著書がある仏教学者のひろさちやさんの本の中でも、私が思う最高傑作は、ひろさちやさんの若い頃(と言っても47歳位だが)の著書『空海入門』(1984)と思う。
ただ、この本は、仏教の専門家(僧侶、仏教学部の大学教授等)には、おそらく評判が良くないような気がする。
また、この本には、ひろさちやさんの独断もかなり入っている。
しかし、この時、ひろさちやさんには、空海が乗り移っていたように感じられ、渡部昇一さんも、この本(祥伝社版)のカバーの推薦の言葉に「この本で空海に開眼した」と述べておられる。

まず、この本の良いことは(専門家的には悪いところになるかもしれないが)、ひろさちやさんは、空海は、自分は仏陀(釈迦と同等の存在)だという信念を持っていたということだ。
もっとありきたりな言い方をすれば、空海は、仏陀になり切っていた、あるいは、自分は仏陀だと深く思い込んでいた。
まさに、「私が価値があると言えば、それが価値になる」と言う、エマーソンの『自己信頼』のごとき信念だ。
※ 「私が価値があると言えば、それが価値になる」自体は、青池保子さんの『エロイカより愛をこめて』の、エロイカのセリフだが、エマーソンも同等のことを述べているのだと思う。

このことから、空海が引き寄せの達人だったことを確信する。
空海が打ち込んだ密教では、世界は精密な曼荼羅(マンダラ)であり、現代でいうVR(仮想現実)世界であることを見抜いた天才によって構築されたのが密教なのであり、それは引き寄せの技術に直結する。
何より、空海の行動自体が、この仮想世界を動かす引き寄せの法則に則っている。
例えば、当時は無事に到着する方が珍しい、唐(当時の中国の王朝)に船で渡る遣唐使の一員になった時も、他の団員が「途中で転覆して死ぬのではないだろうか」と不安に思っている中で、空海は引き寄せマスターの貫禄を見せ、超然としていた。
引き寄せでは、目標は既に成ったと見なさなければならない。
だから、空海は、唐に着くのは当たり前であり、不安など全くなかったのだ。
その揺るぎない自信は、自分が仏陀であるという信念からも来ている。
つまり、「仏陀である私が唐に行きたいなら行けて当たり前。さあ、次はインドにでも行くか」と思っていたのだ。
引き寄せが下手な者は、目標を達成したという視点に欠けるのである。
だから、目標を達成したら、それで終わりと思っているので、目標に生命力がない。
例えば、一千万円が目標としても、それを得て何をするかという発想がないので、情熱が起こらない。
しかし、空海は、唐に行って中国の仏教を学んで、もっと仏教の理解を深めようというのだから、そもそも、唐に着くこと自体は、大したことではない。
やはり、着いて当たり前なのだ。

ひろさちやさんは、仏陀になり切るのはどうすれば良いかというと、仏陀の真似をすることだと書いている。
仏陀らしく話し、仏陀らしく飯を食い、仏陀らしくクソをする・・・だ。
尚、最も効率が良いのは、私が今朝書いた通り、「仏陀らしくあくびをし」「仏陀らしくガッツポーズをする」ことだ。
仏陀のガッツポーズは、さぞや雄大で力強く、そして、爽やかであろう。
また、仏陀のあくびは、ゆったりとして気品があり、筋肉は力強く振動しているのではあるまいか。

むろん、誰もが仏陀になりたい訳ではない(むしろ少数だろう)。
金持ちになりたければ、金持ちらしいあくびをし、モテモテになりたければ、モテモテに相応しいガッツポーズをすれば良い。
これこそが密教であると私は思う。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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