最近では、YouTuber(ユーチューバー)として有名な岡田斗司夫さん(1958年生)は、昔から知っている人の間では、かなりの大物と認識されているが、知らない人は全く知らない。
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』という歴史的アニメを製作したゲーム会社ガイナックスの創業メンバー(社長)で、大変なアニメオタクであることから一頃はオタキングの通称で知られていた。
ベストセラーを含む沢山の著書があるが、オタク的な本もあるが、生き方論、社会論みたいなものが多い。
ただ、最大のベストセラーはおそらく『いつまでもデブと思うなよ』というダイエット本だが、岡田さんはある時期からダイエットが出来なくなった。
大阪芸術大学の客員教授をしていたが、昔、東京大学の非常勤講師をしていたことがある。
彼は「高卒で東大の講師をやったのは俺くらい」と言ったという話があるが、建築家の安藤忠雄さんは高卒で東大教授だった(イエール、コロンビア、ハーバードなどで客員教授)。
彼を、ただのオタクと捉える人もいれば、特異な異才と考える人もいる。
私は昔、岡田さんの『東大オタク学講座』を読んで、「なんてオタクな人なんだ」と呆れると共に、本物のオタクとは凄いものだと思った。
また、彼が昔書いた『ぼくたちの洗脳社会』は、岡田さんが「世の中は僕がここに書いた通りになっている」と自慢しているが、昔読んだ時(インターネットがそこそこ普及していた頃)は、かなりの感銘を受け、「世の中はこうなりつつある」と思ったものである。
『ぼくたちの洗脳社会』はPDFで無料公開されている。
ただ、岡田さんのYouTube動画を見ていると、非常に面白いお話もするが、心から「くっだらない」と思う話もある。
とはいえそれは、こんな理由と思う。
岡田さんのように、特に決まったテーマもなく定期配信をしていたら、「今日は何を話そうかなあ」とネタに困る時もあると思う。
そんな時でも、配信を休むわけにはいかないので、無理矢理何かの話題で話すのだが、それなら内容がイマイチになることもあるだろう。
これは、連載を抱えた漫画家や作家も同じで、どれほどアイデアが浮かなばい時でも原稿を出すしかない。
そんな苦し紛れで作った作品のパフォーマンスがあまり下がらないのが、一流の漫画家、作家の特徴と言えるかもしれない。
そして、こんなことがあると思う。
自分では、苦し紛れに作ったものが高い評価を受けてしまったり、逆に、自信満々で出したものが全くウケずこき下ろされる。
あの芥川龍之介ですら、こんな話がある。
原稿がどうしても出来ず、締め切りになった時、芥川は口述して編集者に書き取らせた。そんなことがよくあったそうだが、そんな作品に傑作が多かったという。
岡田さんに関する、私が好きな話がある。
彼は大学受験には失敗したと言い、一浪したが、予備校にも行きながら現役時代より学力が低下し、大阪電気通信大学という、彼が言うには、当時は名前さえ書けば合格すると言われた大学に入学する。
(今はレベルが上がったと岡田さんは言うが、今は偏差値44~53で学部によりバラツキがあるが、そう悪くない)
だが、岡田さんは入学後、履修届を出すのを忘れてしまい、講義に出ることさえ出来ず、1年間は単位が全く取れないことになってしまった。
こんなミスをするような者は、極めてと言うより、あまりに珍しく、本当に馬鹿じゃないかと思う(ちなみに岡田さんは小学校のIQテストで148だったらしい)。
そんな状況に追い込まれた岡田さんは「もうどうでもいいや」と「拗ねてしまった」と言うが、私は、これに非常に共感するのである。
実は、私は、そんな岡田さんの間違いに負けないほどの超お馬鹿な間違いをするタイプで、その時の気持ちが「世界なんか滅んでしまえ」「何もかも闇に包まれてしまえ(『まちカドまぞく』の千代田桃のセリフ)で、これが岡田さんの言う「拗ねてしまった」なのかなと思う。
結局、岡田さんは、講義には出られないながら、大学のSF研究会に入って、その活動に専念したから、大阪芸術大学の学生だった庵野秀明と出逢い(岡田さんが2つ年長なので、岡田さんは彼を「庵野君」と呼ぶ)、一緒にアニメを作ったりして、それがガイナックスにつながっていく。
それがなかったら、今の岡田さんはないばかりか、庵野秀明も世に出なかったと岡田さんは言うが、そうかもしれないと思う。
尚、2人とも、大学は、退学ではなく除籍となっている。
人生、何が起こるか分からないし、何が幸いするかも分からない。
と言っても、今が苦しいからと言って、無理に希望を持つこともなく、なりゆきにまかせるしかないだろう。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)岡田斗司夫の「ま、金ならあるし」第1集 ※109円
(2)いつまでもデブと思うなよ・電子版プラス(岡田斗司夫)
(3)東大オタク学講座(岡田斗司夫)
(4)まちカドまぞく 1巻(伊藤いづも)

AIアート1978
「柔らかい世界」
Kay
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』という歴史的アニメを製作したゲーム会社ガイナックスの創業メンバー(社長)で、大変なアニメオタクであることから一頃はオタキングの通称で知られていた。
ベストセラーを含む沢山の著書があるが、オタク的な本もあるが、生き方論、社会論みたいなものが多い。
ただ、最大のベストセラーはおそらく『いつまでもデブと思うなよ』というダイエット本だが、岡田さんはある時期からダイエットが出来なくなった。
大阪芸術大学の客員教授をしていたが、昔、東京大学の非常勤講師をしていたことがある。
彼は「高卒で東大の講師をやったのは俺くらい」と言ったという話があるが、建築家の安藤忠雄さんは高卒で東大教授だった(イエール、コロンビア、ハーバードなどで客員教授)。
彼を、ただのオタクと捉える人もいれば、特異な異才と考える人もいる。
私は昔、岡田さんの『東大オタク学講座』を読んで、「なんてオタクな人なんだ」と呆れると共に、本物のオタクとは凄いものだと思った。
また、彼が昔書いた『ぼくたちの洗脳社会』は、岡田さんが「世の中は僕がここに書いた通りになっている」と自慢しているが、昔読んだ時(インターネットがそこそこ普及していた頃)は、かなりの感銘を受け、「世の中はこうなりつつある」と思ったものである。
『ぼくたちの洗脳社会』はPDFで無料公開されている。
ただ、岡田さんのYouTube動画を見ていると、非常に面白いお話もするが、心から「くっだらない」と思う話もある。
とはいえそれは、こんな理由と思う。
岡田さんのように、特に決まったテーマもなく定期配信をしていたら、「今日は何を話そうかなあ」とネタに困る時もあると思う。
そんな時でも、配信を休むわけにはいかないので、無理矢理何かの話題で話すのだが、それなら内容がイマイチになることもあるだろう。
これは、連載を抱えた漫画家や作家も同じで、どれほどアイデアが浮かなばい時でも原稿を出すしかない。
そんな苦し紛れで作った作品のパフォーマンスがあまり下がらないのが、一流の漫画家、作家の特徴と言えるかもしれない。
そして、こんなことがあると思う。
自分では、苦し紛れに作ったものが高い評価を受けてしまったり、逆に、自信満々で出したものが全くウケずこき下ろされる。
あの芥川龍之介ですら、こんな話がある。
原稿がどうしても出来ず、締め切りになった時、芥川は口述して編集者に書き取らせた。そんなことがよくあったそうだが、そんな作品に傑作が多かったという。
岡田さんに関する、私が好きな話がある。
彼は大学受験には失敗したと言い、一浪したが、予備校にも行きながら現役時代より学力が低下し、大阪電気通信大学という、彼が言うには、当時は名前さえ書けば合格すると言われた大学に入学する。
(今はレベルが上がったと岡田さんは言うが、今は偏差値44~53で学部によりバラツキがあるが、そう悪くない)
だが、岡田さんは入学後、履修届を出すのを忘れてしまい、講義に出ることさえ出来ず、1年間は単位が全く取れないことになってしまった。
こんなミスをするような者は、極めてと言うより、あまりに珍しく、本当に馬鹿じゃないかと思う(ちなみに岡田さんは小学校のIQテストで148だったらしい)。
そんな状況に追い込まれた岡田さんは「もうどうでもいいや」と「拗ねてしまった」と言うが、私は、これに非常に共感するのである。
実は、私は、そんな岡田さんの間違いに負けないほどの超お馬鹿な間違いをするタイプで、その時の気持ちが「世界なんか滅んでしまえ」「何もかも闇に包まれてしまえ(『まちカドまぞく』の千代田桃のセリフ)で、これが岡田さんの言う「拗ねてしまった」なのかなと思う。
結局、岡田さんは、講義には出られないながら、大学のSF研究会に入って、その活動に専念したから、大阪芸術大学の学生だった庵野秀明と出逢い(岡田さんが2つ年長なので、岡田さんは彼を「庵野君」と呼ぶ)、一緒にアニメを作ったりして、それがガイナックスにつながっていく。
それがなかったら、今の岡田さんはないばかりか、庵野秀明も世に出なかったと岡田さんは言うが、そうかもしれないと思う。
尚、2人とも、大学は、退学ではなく除籍となっている。
人生、何が起こるか分からないし、何が幸いするかも分からない。
と言っても、今が苦しいからと言って、無理に希望を持つこともなく、なりゆきにまかせるしかないだろう。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)岡田斗司夫の「ま、金ならあるし」第1集 ※109円
(2)いつまでもデブと思うなよ・電子版プラス(岡田斗司夫)
(3)東大オタク学講座(岡田斗司夫)
(4)まちカドまぞく 1巻(伊藤いづも)

AIアート1978
「柔らかい世界」
Kay



