第二次世界大戦後、日本は奇跡の復興を遂げたと言われる。
そして、松下幸之助さんのどれかの本に書かれていたと思うのだが、その中でも、特に復興が早かったのが、原爆が投下された広島や長崎であったという。
どういうことかと言うと、人間というのは、困難があるほど力を発揮するということなのだ。

困難があるほど大きな力を出すというのは、紛れもない事実で、不利な条件はむしろ恵みなのである。
逆に言えば、恵まれ過ぎていることは、本当は不幸なのである。
これについて、私は、「ザ・ケルン・コンサート」を覚えておくべきと思っている。
1975年に、ドイツ(当時、西ドイツ)のケルンのオペラハウスで行われた、ジャズピアニスト、キース・ジャレットによる即興ソロ・ピアノ演奏会だ。
コンサートが開始された時間は、夜の11時半。
ジャレットは、数日間の不眠、サポーターを巻いた腰の痛み、しかも、スイスのチューリッヒから563キロを5時間かけて車を運転してきたばかりだった。
そして、さらなら困難があった。
手違いで適切なピアノが届かず、そこにあったのは、この広いオペラハウスには小さなピアノで、しかも、そのピアノは壊れていて、高音と低音が駄目でペダルもうまく動かなかった。
当然であるが、ジャレットはいったんは演奏を断った。しかし、コンサートを主催した17歳の女子学生の立場を思いやって演奏を行うことにしたが、ジャレットは、この小さなピアノで、後ろのお客さんにも聴こえるよう、中腰で立って力強く鍵盤を叩かなければならなかった。
だが、すぐに、奇跡が起こっていることが分かった。
収録された演奏は400万枚以上売れる名演奏となり、最も成功したジャズのソロ・アルバムになった。
皆さんも、聴けば、その素晴らしさが分かると思う。
多くの困難があったからこそ、こんな奇跡が起こったのではないかと思われるのだ。

日本では、近年に、1995年の阪神・淡路大震災、2011年の東北地方太平洋沖地震といった大地震が起こったが、はからずもそれが、再び、日本の奇跡の力を世界に見せ付けることとなった。
ただ、東北大震災に関しては、福島原発事故の問題が今も続いている。

ところが、今回の新型コロナウイルスについては、かなり違っているのである。
これが収束した後、再び大復興を遂げれば良いというものでは決してない。
このウイルスにより、人類の有り様そのものが間違っていたことが明らかにされたのだ。
オリンピックを初めとするスポーツの巨大イベント(日本では高校野球甲子園大会が代表的なものになる)により、一部の者達が暴利を貪るために、スポーツが捻じ曲げられ、崇高な面が失われていることを利権者達は隠そうとしているが、もう騙されてはいけない。
今のようなオリンピックであれば、中止ではなく廃止をすぐに決めないと、人類は終わりかねない。
そして、今の形の、生徒を洗脳し、権力者に都合の良い偏見を叩き込むための学校はあってはならないものである。
教育は不要で、必要なものは学習であり、そのために必要なことは既に分かっている人達が沢山いるので、教育で利権を貪る者達が去りさえすれば、正しい学びを始めることが出来る。
残念なことに、これらのことは、新型コロナウイルスが来なければ、いつまでも解決されないまま時間が過ぎ、人類は暗黒時代を迎えるはずだった。
今、我々は、希望の未来か、速やかな破滅かの、いずれかを選ばねばならないのである。













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