ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

大野靖志

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

やっぱり楽なことしか続かない

成功するためには、良い習慣を持つことが大切なことは誰でも分かると思う。
それで、『7つの習慣』という世界的ベストセラーがあるが、7つは多過ぎるし、しかも、その1つ1つが、難しいというか面白くない。
世の中には、「30の習慣」だの「100の習慣」だのといったものがあるが、私には、その数だけで「正気か?」としか思えないし、見るまでもなく、徹底的に面白くない苦痛なことしか書いていないはずだ。

良い習慣を持ちたいなら、必ず考えないといけないことは、それが、
・自分にとって、一番楽なこと
だ。
「好きなこと」と言いたい人も多いだろうが、よく考えたら、好きなことは習慣にするどころか、むしろ、やめないといけないことの方が多い。
例えば、酒やお菓子やタバコやゲームやエロ本というふうに、好きなことは、習慣にするまでもなく、自主的にやってしまうが、制限しなければならない。
良いことであっても、楽でないと続かないし、続かないようなやりたくないことなら、やらない方が良い。
「鉄の意思で頑張る」って言ったところで、そんなやり方だと、多少長くやれても、1年も持たないだろうが(しかも無理をするので心が病む)、成功する習慣なんて、10年20年続けないと意味がない。
ただ、20年30年続くことなら、案外、最初の1ヵ月で何らかの成果が出ることが多い。

私は時々、腕振り運動を勧めるが、勧めた相手が、
「毎日50回やってます。今は100回は無理ですので」
といったことを言う人がいるが、100回も出来ないなら、やらない方が良い。
老人でもないのに、あんな楽な運動を100回出来ないなら、楽ではなく苦痛なのだろう。
ところで、楽かどうかは、考え方次第のところもある。
例えば、子供に、毎日ほうれん草を食べさせることは難しいが、ポパイが人気があった時のアメリカでは簡単だった。
ただし、必要以上に食べさせようとしたり、「ついでに」とピーマンやニンジンを食べさせようとして失敗する馬鹿な親も多かった。
ポパイがあったところで、楽に食べられるような工夫は必要だし、どうしてもほうれん草を楽に食べられないなら、食べなくて良い。
制限すべき、ケーキやアイスばっかり食べさせなければ、何を食べようが問題ない。

『ザ・シークレット』という引き寄せの本を読んでも成功する人が全くいないのは、あれに書かれたことをやるのは楽ではないからだ。
なぜ楽ではないかというと、不自然で無理があるからだ。
「住む家、着る服、見える目がある・・・など、何でもいいから感謝して下さい」
なんて書かれているが、そんな楽でないこと、続くはずがない。

「南無阿弥陀仏」という念仏を唱えることは良いことであるが、やはり、楽でなく、気力が必要なら、やらない方が良い。
ただ、自分の業といったものを深く感じている人間にとっては、これでチャラになるなら楽なので続くのである。
私の叔父のお葬式で、お坊様が、自分に合わせて念仏を唱えるよう指示したが、延々と唱えさせられて、私はすっかり念仏が嫌いになった。楽でなく苦痛だったからだ。
そんなことをさせるお坊様は多いと思う。
ただし、楽な唱え方を見つければ、毎日唱えることが出来る。
念仏は、1回唱えて、それを心に保つなら、1回でも良い。
逆に、100回唱えて、「やっと終わった」と思うなら、やめた方が良い。

さて、成功法則とか、引き寄せであるが。これらの本に書いてあることは、世界的ベストセラーだろうが、一瞬、人気があるだけですぐに消えるものだろうが、どうせ、どれも続かない。
ところが、少し前からやたら売れている保江邦夫氏は著書に、せっかく「ぼーっとすれば良い」と楽で良いことを書いてくれていたのに、余計なことを沢山書くので、良いことが伝わっていないように思う。
足立幸子氏も、やっぱり、ぼーっとしたら思う通りになると言われていて(彼女の本は講演の書き起こし)、あまり余計なことは言っていないが、本1冊にすると、さすがに無駄な情報が満載だ。
参考程度に言えば、大野靖志氏の本で言えば、「とほかみえみため」と唱えるのは、普通の人にはあまり楽でないと思うが、彼の本についているCDを流すだけなら(スマホに入れて無音で流しても良いらしい)、楽なので、私でも出来た。尚、私の場合、安眠効果しか確認出来ないが、1か月以上、1日の例外もなく、安眠出来るのだから大したものだと思う。
ちなみに私は、普段は、耳鳴りを聴くことをやっている。それで自我が弱まるからだ。
各自、工夫されると良いと思うが、楽なことをやることをお勧めする。








西洋流引き寄せの欠点

引き寄せの法則では、叶えたい願望を出来るだけ具体的にするよう言われる。
例えば、お金であれば、具体的金額と、入手期限だ。
これが西洋の成功哲学の大きな特徴なのであるが、なぜ、そうしないといけないのかというと、だいたい次の通りとなる。

(1)目標を明確にするため。
(2)緊張を高めるため。
(3)イメージし易くするため。

(1)であるが、自動車でどこかに行く時、具体的な目的地をはっきりさせないと到着しないのと同様に、具体的な目標が定まらないと目標は達成されないという理屈である。
(3)については、西洋流ではないはずの、合気道家で神道家の佐々木の将人(まさんど)氏も、「金が欲しい時、具体的な金額の札束を思い浮かべた方がリアリティがある」と、これを肯定していた。
だが、数値目標や達成期限に抵抗を感じる人が多いのではないかと思う。
私もそうなのだが、実は、数値目標と達成期限を決めることでうまくいったことがある。
セールスマンをやっていた、それも、駆け出しの頃、セールスコンテストで、売上金額と達成期限を設定したところ、金額も期限もピタリで達成し、セールスコンテストで優勝した。
しかし、その緊張感は、あまり楽しいものではなく、その後、やる気がなくなってしまった。
一言で言うと「しんどい」のである。
それを続けるには、よほどの執念が必要だが、たとえエネルギーがあっても、そんなことをやればやるほど疲弊するように思う。
また、セールスコンテストのように、条件がはっきりしている場合は良いが、やりがいある目標というのは、案外に未知の部分が多いので、目標を立てると、固定観念とか制限といったものが出来てしまうのではないだろうか。

ベルベル・モーアの『その望みは宇宙がかなえてくれる』に面白い話がある。
著者のモーア(女性)は、彼氏を宇宙に注文する際、望みの彼氏の条件として、「ベジタリアン」「太極拳が出来る」「タバコを吸わない」他の具体的条件を上げ、期限も何月何日と決めた。
すると、確かに、期限通りに条件通りの彼氏が出来た。
しかし、すぐ別れた。自分に合ってなかったのだ。
そこで、宇宙に注文し直した。
「私にぴったりの彼氏、頂戴」
今度はうまくいった。

世界的に有名なロンダ・バーンの引き寄せ書『ザ・シークレット』でも、目標金額や入手期限を設定することや、具体的イメージを絵に描いたり、ビジョン・ボード(ボードに、具体的目標を書いた紙や、望みのものに出来るだけ近い写真・絵を貼る)を作れと言うが、ビジョン・ボードでは期限が曖昧な成功事例を取り上げていたり、ある面では明確(彼女が5人欲しいなど)ながら、別の面では曖昧(どんな彼女がいつ出来るか)は問題にしていないなど、矛盾を感じたものだ。
『ザ・シークレット』は、面白いし、参考になるが、混乱させられた人も少なくないのではと思う。
一方、神道と最新テクノロジーから研究を行っている大野靖志氏の『和の成功法則』では、達成期限もビジョン・ボードも、さらには「ワクワク」も全部、明確な理由で否定するが、私には、こちらの方が納得し易かった。
つまり、やはり、それら(期限など)を設定すると、制限をかけてしまうのである。おそらく、それは窮屈で歪(いびつ)さも生むのだと思う。

私は昔、目標設定には数値や期限などの具体性を徹底して設定するという、ある世界的成功プログラムを購入し、そのプログラムの世界的セールスコンテストで優勝したセールスマンや、その人が所属する会社のトップと親しく付き合ったことがある。
しかし、そのセールスマンは、その会社をやめ、その会社の社長もぱっとせず、そもそも、その成功プログラムを開発した世界的成功者も、その実態は決して幸福ではなかった。

明確な目標は必要である。
しかし、特に未熟なうちに目標を具体化すると、やっぱりおかしなことになる。
研究の結果、願望を叶えるのに必要なものは「決心すること」だと分かっている。
そして、期限を決めて緊張するのではなく、ソフトタッチが必要なことは、数日前の記事、「【4月26日】ソフトタッチこそが極意」で説明した。
要は、上で述べた、ベルベル・モーアのように、宇宙に向かって「私にぴったりの彼氏ちょうだい」というノリが良いのだと思う。
ただ、モーアも、期限の設定や具体性は否定していなかったように思うが、彼女は、その後、あまり活躍せず、若くして亡くなっているように思う。
緊張や制限を避け、ゆったりとした気持ちでやることが必要である。
「画家になる」「可愛い彼女を作る」「健康になる」と、軽く決意すると良いのだと思う。








ソフトタッチこそが極意

人間、力むとロクなことがない。
潜在意識による成功法則の世界的権威であるジョセフ・マーフィーは、代表的な著書『眠りながら成功する』で、願いがいかに強く熱意があっても、その願い方はどこかソフトタッチでなければならないと書いていたが、これは本当に重要なことと思う。
力むとは、自我(顕在意識と言って良いと思う)が優勢になっている状態であり、それだと、願いが万能の潜在意識に届かない。

スポーツでも、ダンスでも、講演でも、武道でも、力んで緊張していると実力が発揮出来ない。
本当に優れた者は、力が抜け、リラックスしているものである。

発明家の政木和三博士は、50歳を過ぎてから始めたゴルフも達人で、関西シニア選手権で優勝し、ゴルファーの夢であるエージシュート(年齢以下のスコアを出す)を2度達成している。
政木博士が言うゴルフの極意とは、インパクトの瞬間、力を抜くことであった。
最小の力でボールを叩くのである。
私はゴルフは全然知らないので表現が適切でないかもしれないが、政木博士はドライバーで370ヤードを飛ばしたことがあり(男子プロでも難しい)、300ヤードはいつでも飛ばせたと言う。

合気道の達人、塩田剛三が、こんな興味深いことを言っていたらしい。
「合気道では打撃の練習はしないが、打撃でも、ボクシングや空手より強い」
これは、ビックリ仰天発言だろう。
だが、塩田剛三の師である植芝盛平は、「拳聖」と言われた名ボクサー、ピストン堀口とスパーリングした際、堀口のパンチを掴み取ることが出来たそうだ。
塩田剛三も、ボクシング経験のある米兵とストリートファイト(早い話が喧嘩)し、楽勝したと言う。
塩田剛三が言う打撃のコツは、
「手は軽く握る。力を入れず、ぽんぽんと当てるように打つ」
だったと思う。
ここでもやはり、ソフトタッチが一番強いことをうかがわせる。

私が最近注目している言霊研究家、大野靖志氏の著書で、穢れを祓えば自分で決めたことが叶うが、その時も、軽く決めよと書かれていた。
やはり、「絶対叶えてやる」と力むと叶い難いのだと思う。
大野氏が製作した特殊なお祓いのCDや、それから作った音源をオーディオ機器やパソコンやスマホで流しながら、願いを「〇〇になった」と過去完了形で口で言うか心で思う、あるいは、紙に書いてそのパソコンの上にでも乗せておけば良いが、やはり、力まずに言ったり思ったりすることが大切で、紙に書いても、保存しておく必要はないと言う。

ソフトタッチ(あるいはフェザータッチ)こそ、究極の極意であることを、よくよく忘れてはならないと思う。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
Kay Twitter Home

執筆のご依頼




最新コメント


月別アーカイブ
記事検索
ブログバナー&Mail


メールはこちらへ

PV since 2010/09/08
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ランキング参加中
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ


タグクラウド
QRコード
QRコード