スマートフォンの普及が進んだ2010年代の特に後半あたりから、パソコン離れが加速していると思う。
それは年齢層に関係なく、むしろ、若者がパソコンを使わなくなった印象が強い。
ところが、特に企業や役所では、ワードやエクセルは必須である。それで、大きな会社では、大卒の新入社員向けのパソコン研修が当たり前になっているのは、昔を知る人からすれば驚くべきことだ。
なぜパソコン離れが進んだのかというと、スマートフォンの手軽さ、便利さもあるが、それよりも、パソコンはマニア向きという面が絶対にあるからだ。
スマートフォンがあまり好きでない私でも、仕事でパソコンを使わないような人にパソコンを使うことを勧めるつもりはない。それほど、パソコンはマニアックで、パソコンが趣味でない限り使わなくて良いと思う。
パソコンも、今は、クローム(Chrome)パソコンやリナックス(Linux)パソコンというものもあるが、それほど普及していない。
やはり、パソコンといえばウィンドウズ(Windows)と、シェアは小さいながら、マッキントッシュ(Macintosh。MAC。マック)の2つが代表的なパソコンである。
私は、以前はマック(マッキントッシュ)が大嫌いだったが、今は、会社で使うという人でなければマックを勧める。
それほど、ウィンドウズはマニアックなものだ。つまり、ウィンドウズは、とても一般の人に勧められるものではない。
ブルースクリーンという言葉は、マニアックな言葉ではあるが、ウィンドウズを使っていたら、誰でも遭遇する可能性がある。
ブルースクリーンとは、ウィンドウズを使っている時、不意に画面がブルーになって、エマージェンシー(緊急事態)を知らせる文字メッセージが出るが、それまでのパソコン操作は強制終了になり、データの保存も出来ない。
ブルースクリーンが出る理由は、私のような技術者でもすぐには分からないことが多いし、解決に時間がかかることも珍しくない。
そして、一度ブルースクリーンが出ると、対処をしないと、その後も出る可能性が高いが、対処の仕方が難しい場合も少なくない。
そんな対処をすることは、パソコンに強くない人には絶望的と思う。
こんなもの、素人に勧められるわけがない。
私のような技術者が素人にウィンドウズパソコンを勧めて買わせたら、トラブルが起こる度に呼び出されるのは覚悟しなければならないし、そのトラブルの解決に時間と手間がかかることも多い。
以前、私が使っていたノートパソコンでブルースクリーンが度々発生するようになったが、出て来るメッセージは抽象的で、解決策をズバリ言ってくれることは、まずない。
それでも私は、RAM(ランダムアクセスメモリ)のトラブルと予想し、サポートに電話したら、「修理するから送れ」と言う。どのくらい時間がかかるかと聞けば、最大2週間とか言う。仕事で使っているのだから、そんなことが出来るはずがない。
だが、自分で分解したら、サポート外となり、保証が消えると言う。
しかし、そんな戯言に構っている余裕はなく、私は、RAMをAmazonで買って、自分で交換した。それで治った。
こんな状況、素人が遭遇したら、手も足も出ず、言われるままに送り、いつ返って来るか分からないまま、待つしか手はない。
また、Windows7の時、ウィンドウズアップデートが全く出来なくなったことがあった。
この時は、大変な力技で解決したが、これも素人には不可能なことだ。
他の人が同じようになったら、永遠にウィンドウズアップデートをせず、パソコンを危険な状況に置き続けるしかない(実際は、それほど危険なことにならないが、万一の時は誰も責任を取らない)。
最近も、Windows11で、ウィンドウズアップデートが出来なくなった。
「更新してシャットダウン」と出ていないのにシャットダウンさせようとしたら、「更新が進行中です」と出て、手が付けられない状態になり、それが1時間経っても終わらない。
すごく待たされて終わっても、アップデートは失敗していて、同じことが何度も繰り返されるという、とんでもない事態に。
ネットで解決策を探そうとしたら、「終わるまで待ちましょう」「ネットの接続を確認しましょう」といった間抜けな回答が多い。
Windowsの一般的な解決法を試しても「解決出来ませんでした。マイクロソフトサポートにお問い合わせ下さい」と出るだけで、別にサポートの電話番号が出て来るわけでもなく(出てもあまり意味はないだろうが)、AIと不毛なやり取りをするだけだ。
「更新が進行中です。コンピューターの電源を切らないで下さい」とメッセージが出ても、構ってられずに、強制停止させる人もいるが、それをすると、ウィンドウズでは、容易く重要なファイルが壊れて、以降、さらに意味不明なエラーに悩まされる。
結局、私は、Windows11を「インプレースアップグレード」という方法で再インストールし、壊れた重要なファイルを修復して治った。
かかった時間は4時間。
それでも、解決しただけマシだ。
しかし、こんなこと、パソコンマニアでもなければ出来ないか、出来てもあまりにかかる労力が大き過ぎる。
スマートフォンで出来ることは限られていて、パソコンで出来ることに比べれば僅かと言って良いと思う。
また、ChromeパソコンやLinuxパソコンも、出来ないことがまだまだ多いと思う。
だが、「お前は決められた通りの操作をすればいいんだ」と言わんばかりのマックパソコンは、私は使う気にならない。
とはいえ、ウィンドウズも、いい加減、嫌気が差してきた。
全ての原因は、昔、日本のTRONというOSがパソコンに採用されなかったことだ。
その時、IBMは、パソコンのOSとして、日本製のTRONは視野になく、デジタルリサーチとマイクロソフトのどちらかのOSを選ぶこととし、結局、マイクロソフトを選んだ。TRONが採用されていれば、人類のITはもっと素晴らしいものになっていたかもしれない。
TRONは、産業用OSとしては、現在も高いシェアを占めている。
パソコンもこれ(TRON)でいって欲しかったが、開発者の坂村健博士が、変なキーボード(実際には身体に良いらしいが)をセットで考えていたのも、パソコン用OSに採用されなかった原因の1つかもしれない。
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ(坂村健)
(2)イノベーションはいかに起こすか AI・IoT時代の社会革新(坂村健)

AIアート2037
「フェアリーごっこ」
Kay
それは年齢層に関係なく、むしろ、若者がパソコンを使わなくなった印象が強い。
ところが、特に企業や役所では、ワードやエクセルは必須である。それで、大きな会社では、大卒の新入社員向けのパソコン研修が当たり前になっているのは、昔を知る人からすれば驚くべきことだ。
なぜパソコン離れが進んだのかというと、スマートフォンの手軽さ、便利さもあるが、それよりも、パソコンはマニア向きという面が絶対にあるからだ。
スマートフォンがあまり好きでない私でも、仕事でパソコンを使わないような人にパソコンを使うことを勧めるつもりはない。それほど、パソコンはマニアックで、パソコンが趣味でない限り使わなくて良いと思う。
パソコンも、今は、クローム(Chrome)パソコンやリナックス(Linux)パソコンというものもあるが、それほど普及していない。
やはり、パソコンといえばウィンドウズ(Windows)と、シェアは小さいながら、マッキントッシュ(Macintosh。MAC。マック)の2つが代表的なパソコンである。
私は、以前はマック(マッキントッシュ)が大嫌いだったが、今は、会社で使うという人でなければマックを勧める。
それほど、ウィンドウズはマニアックなものだ。つまり、ウィンドウズは、とても一般の人に勧められるものではない。
ブルースクリーンという言葉は、マニアックな言葉ではあるが、ウィンドウズを使っていたら、誰でも遭遇する可能性がある。
ブルースクリーンとは、ウィンドウズを使っている時、不意に画面がブルーになって、エマージェンシー(緊急事態)を知らせる文字メッセージが出るが、それまでのパソコン操作は強制終了になり、データの保存も出来ない。
ブルースクリーンが出る理由は、私のような技術者でもすぐには分からないことが多いし、解決に時間がかかることも珍しくない。
そして、一度ブルースクリーンが出ると、対処をしないと、その後も出る可能性が高いが、対処の仕方が難しい場合も少なくない。
そんな対処をすることは、パソコンに強くない人には絶望的と思う。
こんなもの、素人に勧められるわけがない。
私のような技術者が素人にウィンドウズパソコンを勧めて買わせたら、トラブルが起こる度に呼び出されるのは覚悟しなければならないし、そのトラブルの解決に時間と手間がかかることも多い。
以前、私が使っていたノートパソコンでブルースクリーンが度々発生するようになったが、出て来るメッセージは抽象的で、解決策をズバリ言ってくれることは、まずない。
それでも私は、RAM(ランダムアクセスメモリ)のトラブルと予想し、サポートに電話したら、「修理するから送れ」と言う。どのくらい時間がかかるかと聞けば、最大2週間とか言う。仕事で使っているのだから、そんなことが出来るはずがない。
だが、自分で分解したら、サポート外となり、保証が消えると言う。
しかし、そんな戯言に構っている余裕はなく、私は、RAMをAmazonで買って、自分で交換した。それで治った。
こんな状況、素人が遭遇したら、手も足も出ず、言われるままに送り、いつ返って来るか分からないまま、待つしか手はない。
また、Windows7の時、ウィンドウズアップデートが全く出来なくなったことがあった。
この時は、大変な力技で解決したが、これも素人には不可能なことだ。
他の人が同じようになったら、永遠にウィンドウズアップデートをせず、パソコンを危険な状況に置き続けるしかない(実際は、それほど危険なことにならないが、万一の時は誰も責任を取らない)。
最近も、Windows11で、ウィンドウズアップデートが出来なくなった。
「更新してシャットダウン」と出ていないのにシャットダウンさせようとしたら、「更新が進行中です」と出て、手が付けられない状態になり、それが1時間経っても終わらない。
すごく待たされて終わっても、アップデートは失敗していて、同じことが何度も繰り返されるという、とんでもない事態に。
ネットで解決策を探そうとしたら、「終わるまで待ちましょう」「ネットの接続を確認しましょう」といった間抜けな回答が多い。
Windowsの一般的な解決法を試しても「解決出来ませんでした。マイクロソフトサポートにお問い合わせ下さい」と出るだけで、別にサポートの電話番号が出て来るわけでもなく(出てもあまり意味はないだろうが)、AIと不毛なやり取りをするだけだ。
「更新が進行中です。コンピューターの電源を切らないで下さい」とメッセージが出ても、構ってられずに、強制停止させる人もいるが、それをすると、ウィンドウズでは、容易く重要なファイルが壊れて、以降、さらに意味不明なエラーに悩まされる。
結局、私は、Windows11を「インプレースアップグレード」という方法で再インストールし、壊れた重要なファイルを修復して治った。
かかった時間は4時間。
それでも、解決しただけマシだ。
しかし、こんなこと、パソコンマニアでもなければ出来ないか、出来てもあまりにかかる労力が大き過ぎる。
スマートフォンで出来ることは限られていて、パソコンで出来ることに比べれば僅かと言って良いと思う。
また、ChromeパソコンやLinuxパソコンも、出来ないことがまだまだ多いと思う。
だが、「お前は決められた通りの操作をすればいいんだ」と言わんばかりのマックパソコンは、私は使う気にならない。
とはいえ、ウィンドウズも、いい加減、嫌気が差してきた。
全ての原因は、昔、日本のTRONというOSがパソコンに採用されなかったことだ。
その時、IBMは、パソコンのOSとして、日本製のTRONは視野になく、デジタルリサーチとマイクロソフトのどちらかのOSを選ぶこととし、結局、マイクロソフトを選んだ。TRONが採用されていれば、人類のITはもっと素晴らしいものになっていたかもしれない。
TRONは、産業用OSとしては、現在も高いシェアを占めている。
パソコンもこれ(TRON)でいって欲しかったが、開発者の坂村健博士が、変なキーボード(実際には身体に良いらしいが)をセットで考えていたのも、パソコン用OSに採用されなかった原因の1つかもしれない。
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(1)DXとは何か 意識改革からニューノーマルへ(坂村健)
(2)イノベーションはいかに起こすか AI・IoT時代の社会革新(坂村健)

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