働きアリの2割は働かないという話があるが、何をもって「働いている」「働いていない」と言うのかが問題だろう。
餌を運んだり、巣の修復作業をしていないとはいっても、我々には分からない重要な仕事をしているのかもしれない。
働いている8割にしたって、いろいろな働き方があるに違いない。
また、一般的な意味でいう「働いている」と「働いていない」の間のボーダー上にいるようなアリもいるのではないかと思う。
もっと広い視点で観察すれば、そんなことが分かるのだと思う。
そして、人間だって、本来は、世間で言うよりはるかに大きな多様性があるのではないだろうか?

例えば、一般の学生やサラリーマンであれば、コンピューターゲームが好きだとしても、やれる時間は自ずから制限されるだろう。
だが、ニートであれば、うまくいけば1日中ゲームをやっていられることもあると思う。
そして、毎日やると飽きるゲームのどこが面白くないのかを開発会社に伝えると、開発会社はそれを参考に新しいゲームを開発する。
単に面白さだけではなく、心理的抵抗があるとか、感覚的違和感があるとかも、毎日長時間やっていれば、そうでない人には分からないことにも気付くかもしれない。
ところで、現在、ゲーム会社のいくつかが、教育ビジネスに進出している。
それどころか、世界の優れた電子教材、教育アプリは、ゲーム会社の高度なゲーム技術が活かされているのであり、そうでなければヒットしない。
国内でも、これまで、通信教材の絶対的王者であったベネッセの進研ゼミに対抗するように、ゲーム大手のDeNAが「アプリゼミ」という、タブレットPCを使う学習サービスを今年から始めた。進研ゼミもタブレットPCを導入したが、DeNAのアプリゼミが明らかに進研ゼミより優れているのは、1つには、鍛え上げたゲーム手法の活用であり、それと、後発であることを自覚している真摯で謙虚な開発態度だ。
アプリゼミに対し、「面白いが効果があるのか?」と疑問が出されると、DeNAはすぐに、専門の心理学者と共に、実際に学校で調査・検証を行うなどの素早い対応は、驕った教育大手ではなかなかできないことに違いない。
こう考えると、新しい優れた学習教材の開発には、ニート達が重要な役割を果たしているのかもしれない。

「世の中には色々な人がいる」とは言うが、ほとんどの人は、自分と似たような人間、自分に理解できる人間にだけ居て欲しいと思っているはずだ。
そんな考え方が表に出ると、自分と似てない者達が少数者なら迫害し排斥するし、理解できない者達の勢力が大きいと、「こいつらをのさばらせておくと大変だ」と、戦争をして滅ぼそうとする。
人間というものは異端者を許さない。
学校の中で今でもあると思うが、日本人の場合は外国人との混血が少ないので片親が外国人の場合、外見が目立って、多くの場合はいじめられる。
これもまた、子供のうちから現れる、異端者を嫌う人間の特徴だ。
だが、人類はもっともっと多様化しなければならない。
そもそも、人間はじめ、多くの生物にオスとメスがあるのは、単性生殖で子供を作るよりも多様化できるからだ。単性であれば、自分のコピーを作るだけだが、オスとメスがいれば、その両者の特徴を様々な割合で取り込んだ子供になる。そうやって、その種族が多様化し、新しいタイプが生まれる。時には、これまでと大きく異なる「ニュータイプ」も生まれる。それはとても良いことなのだ。

駐日アメリカ合衆国大使のキャロライン・ケネディさんの父親が第35代アメリカ大統領J.F.ケネディであることは多くの人がご存知と思うが、J.F.ケネディの両親はアイルランド移民だということはあまり知らないと思う。
なぜ移民してきたかというと、食糧危機のためだ。アイルランドではジャガイモを主食としていたが、そのジャガイモが伝染病で壊滅してしまったのである。
そんなことになってしまったのは、当時のアイルランドのジャガイモが単一種で、その伝染病に耐えられる別種のジャガイモがなかったからだ。
多くの穀物が、元々の種では育ち難い場所でも栽培できるよう品種改良をされているが、人間が手を出さなくても、放っておけば、時間はかかるが、自律的に変化したり、別の種が現れたりする。
あらゆる生物がそうだ。
だが、人間だけが、自分達人間が「単一種」であることを望むのである。
いまだ、「民族の誇り」とか言って、純血を尊いと思う者達は世界に多いと思う。
人種の坩堝(るつぼ)とも言われ、あらゆる人種がいるアメリカが比較的、極端に走らず、世界の中においては(あくまで比較的だが)公平で中庸な考え方をするのは、やはり国民が多様な人種で成り立っているという理由もあるのだと思う。
苦労もあると思うが、国際結婚というのは、我々が考えるより良いことであるのだと思う。
我々日本人も、日本人らしい日本人というものにこだわらず、多様性を受け入れるべきかもしれない。









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