ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

喧嘩

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

ひきこもりに根本的に欠けるもの

以前、少し立ち読みして感銘を受けた本があったが、紙の本しかなかったので買わずにいた。
しかし、結局買って、初めから読んだら、あまりに面白く、昨日1日で、ほとんど読み終えた。
その本は、『誰でも勝てる!完全「ケンカ」マニュアル』だ。
同じく、ケンカ(喧嘩)を主題にした本には、骨法の堀部正史さんのものがあり、こちらも昔、非常に面白く読んだが、堀部さんは格闘技のプロである。
しかし、『完全「ケンカ」マニュアル』は、1947年生まれで高校卒業と同時に土建業の世界に入った真面目な人柄の著者が、昔のその業界にあった、日常的な暴力での争いの中での緊迫した実戦経験から見出したケンカ術は、人生哲学の域に達している。
それも、極めて実用性の高い人生哲学で、何の役にも立たないばかりか、人間を弱体化させる学校のつまらない指導理念とは真逆のものであると言って良いだろう。

著者は、かなりの格闘技もやっていたが、世間の人からみれば虫けらのような、流れ者の土木作業員の中にいるケンカの達人達に素直に頭を下げて教えを請い、ケンカの腕を上げる。
何と言っても、空手や少林寺拳法、古流柔術をウェイトトレーニングと共にかなりやっていた著者が、こと実戦のケンカでは、武術においては素人の、小柄であったり年寄りであったりするケンカ名人に全く敵わないのであるから、元々が真面目そうな著者が、いっそう謙虚になろうというものだ。

あまり読後の気分の良いものでなかったが、梶原一騎さん原作の漫画『カラテ地獄変牙』で、「最強の格闘技は喧嘩」と書かれていたのを見て、私は共感を感じたが、その真実味が増す本だった。
そして、殴り合い、刺し合いではなくても、世の中にケンカはあるどころではなく、結局は、ケンカでものごとが決まっている部分が、控え目に言っても「ある程度はある」し、ひょっとしたら「かなりある」かもしれない。
ケンカと思っていなくても、実際はケンカである場合も多いはずだ。
そして、学校でも会社でも、不遇な目に遭う者というのは、ケンカに弱い者なのである。
支配的な立場にある者というのは、もしかしたら、ケンカに強い人間なのかもしれない。
そして、ひきこもりというのは、ケンカが弱いから、実際はケンカだらけの世の中が恐くて、外に出られないのである。

別に、ものごと全てケンカ力でカタがつくと言っているのではないし、本当に賢い人間は争いを避けるものであるが、世の中にはケンカでしか交渉出来ない相手はいくらでもいるし、そんな人間は、かなり多いのかもしれない。
大きな力量のある人間なら、そんな知性のない人間も包み込み、自在に誘導出来るのかもしれないが、実は、そんな大きな人間こそケンカが強い、あるいは、少なくとも、ケンカ修行をしてきたのだと思う。
真面目に一生懸命、仕事や勉強に励んできたのにうだつが上がらないのは、ケンカが弱いからである。
この本は、そんなケンカの弱い人達にケンカの極意を教え、自由に世の中を闊歩してもらおうという意図も明かしている。

格闘技として見た、この本に書かれたケンカも、合理的そのもので、格闘技の常識とは全く異なるところも多い。
実戦ケンカであるからには、当然、金蹴りを多用するが、金的は伸ばした脚のスネで蹴るなど、なるほどと思うことが多い。
とはいえ、身体で戦うケンカすら、半分は「頭の勝負」であり、それは実社会で通用するどころか、実社会に必須である。

だが、読んで感心しているだけでは駄目だ。
ある意味、この本の著者、林悦道さんは師匠である。
林さんを超える究極のケンカ道を目指すのも良いかもしれない。
それは、全く争いとは無縁のものかもしれないが、ケンカに弱い者が、そこに辿り着くことはないであろう。
おそらく確かだが、釈迦やキリストは、恐ろしくケンカが強いに違いない。
学歴が高く、形の上では地位の高いエリートがナメられるのも、ケンカが弱いとバレバレだからだ。
逆に言えば、ケンカが強いと、どことなく威圧感を感じさせるものだ。
そして、ケンカに限界はない。上には上がいる。
ギリシャ神話の軍神アーレスも、どこかケンカに強い「ごんた」な雰囲気がある。
映画ではアーレスを倒したワンダーウーマンも、ケンカが強いから魅力があるのだと思う。









↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ

単純で確かな武器を持て

虎やライオンは当然強いし、それらよりやや小さな豹やピューマ、ジャガーも、それなりに強いが、これらの動物の武器は、ただ牙と爪で、特に、フィニッシュ・ホールド(プロレスで言う決め技)となると、噛むことだけだ。
イヌ科、あるいは、犬である狼やドーベルマンとなると、爪は武器にならず、攻撃はひたすら噛み付きとなるが、やっぱり強い。
もちろん、全身の運動能力が高いので、噛む、引っかくが生きるのであるが、そんな超単純な技1つ(あるいは2つ)で食べ、身を守っているというのは面白い。

『カラテ地獄変牙』という、梶原一騎さん原作の空手漫画が面白くて全部読んでしまったが(Kindle版が安かったこともあるし、続編まで読む気にはならないが)、主人公の直人がなぜ牙を名乗るのかというと、子供の時、喧嘩の際には、ひたすら噛み付いたからだった。相手が大人の場合は、子供がまともに戦っても勝てるはずがないが、噛み付きに徹すればチャンスはある。
また、昔、私が遊び相手にしていた小学生の女の子が、やたら引っかいてきたが(決して変なマネはしていないので誤解なきよう)、これが結構痛くて効く。なるほど、女の引っかきも武器になるかもしれないと思ったものだ。
そういえば、彼女に噛み付かれたこともあったが、非力な女性の攻撃も、猫同様、噛み付きと引っかきに限る。

柔道や空手をやってても、実際の喧嘩では役に立たないし、相手が喧嘩慣れでもしていたら全く敵わないという話があるが、確かにそうかもしれない。
喧嘩の達人、堀部正史さんの本で見たが、ある超実力派プロレスラーが、「俺が素人と喧嘩したら負けるかもしれない」と言ったそうだ。
そして、柔道5段と庭師の老人が喧嘩になった時、下品で恐縮だが、金的掴みに徹した庭師が勝ち、柔道5段は泡を吹いて気絶したという。
空手道場では、回し蹴りの訓練の際、高い位置を蹴るよう指導されるが、実際の喧嘩でそんなことをすれば命とりになるだろう。
ある空手家が書いた護身術の本の表紙で、著者の空手家と思うが、足を高く上げるポーズを決めていたが、本当に実戦でそんなことをやったら、たとえ達人でも最後だろう。
金持ちの子女に、深刻な理由から護身術を教える本物の専門家は、とにかく、ボールペンでも何でも、身近にあるものを掴んで素早く引っかけと教えるらしいが、なるほど、それが喧嘩必勝の秘訣だろう。
実際、ボールペンを使った、効果的な引っかき方、突き方の練習もさせるらしい。

私は最近、本格的な武術を編み出し、研究を重ねているうちに、外で男を見ると、どう蹴飛ばす、どう叩くかということばかり考えるようになったが、確かに、本当に効果的な攻撃は、単純な限られたものだ。
その攻撃は、武道の禁じ手の中に時々見られ、それを徹底して練習すれば、最強の武術になる。
私の場合、もう何年も、1日も欠かさず、腕立て伏せ、スクワットをやっているので、身体は強いが、それはあまり関係ないような気もする。
なまじ武道をやって変な自信を持つより、たとえ卑怯でも、「これなら絶対負けない」という武器を磨き上げておくのが合理的である。
これがまさに、喧嘩術である。

喧嘩だけでなく、仕事での武器も同じで、案外に、単純だが磨きぬかれた芸を持った人間は強いし、結果、地位は高くなくても、良い立場になり、給料も良くなる。
誰もが出来ることを、クソ真面目にやっても、アゴで使われた挙句、リストラである。
私が分かる範囲で言えば、Excel+VBAは、その武器になり得るものだと思う。
そして、不思議なことに、何か1つの特技を磨けば、その仕事が寄って来るものである。
かといって、今どき、ペンキ塗りでは駄目だろう(ジャッキー・チェンやジャイアント馬場さんの若い頃は、それで十分通用し、彼らもやっていたという)。
時代に相応しいことで、磨けば武器になることは、いろいろあると思う。








↓応援していただける方はいずれか(できれば両方)クリックで投票をお願い致します。
人気blogランキングへ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
Kay Twitter Home

執筆のご依頼




最新コメント


月別アーカイブ
記事検索
ブログバナー&Mail


メールはこちらへ

PV since 2010/09/08
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

人気ランキング参加中
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 人生・成功哲学へ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ ひきこもりへ


タグクラウド
QRコード
QRコード