ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

問題解決

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

争いを解決する唯一の方法

論破することが素晴らしいことのように思う人が多いかもしれないが、論破でものごとが解決することはない。
なぜなら、論破された方が論破した方の意見に従うことはほとんどなく、争いがエスカレートして続くだけだからだ。
そもそも、論争で解決する問題は、ほぼない。
いくら論争しても、両者共、意見を変えることは滅多にない(全くないかもしれない)。

では、どうすれば良いかというと、知的な方法として最上なのは、ロシアのプーチン大統領が言った「相手への尊重と妥協」だ。
本当は、妥協だけで良いのだが、相手を尊重する意志がないと、良い妥協が出来ない。
だが、プーチンには悪いが、やはりこれは有効な方法ではなく、また、有効でないことは超優秀なプーチンが知らないわけがない。
なぜなら、誰も敵を尊重しないし、双方がギリギリ納得する妥協ポイント・・・いわゆる「落としどころ」を見つけることは、敵対する間柄では、ほとんど不可能だからだ。
そもそもが、争いとは、相手への尊重と妥協の両方がないところに発生するものだ。

知的には最上のプーチンの方法が駄目なら、知的には何も解決しないということだ。
それで、知的かどうかは別にすれば、良い・・・というか、唯一の方法は、「温かい思いやりの気持ちを持つ」しかない。
アニメ『エイトマン』の最終回は原作者の平井和正さんが自ら脚本を書いたが、その中で、スーパーロボットであるエイトマンを作った天才科学者の谷博士は、「相手への温かい思いやりの心を持つことだけが人類が生き延びる唯一の道であると私は信じる」と言い、それは正しいと思うが、厄介な問題がある。
温かい思いやりの気持ちを持つには、相手を自分と同じ人間と認識しなければならないことだ。
しかし、「育ち、教育、宗教、環境が異なれば、全く理解出来ない異なった人間になる」という考え方が一般的で、実際、そのように感じることが多いだろう。
中島敦の『名人伝』に、昔、どこかの王国では、臣下が自分の子供を塩焼きにして王様に献上することが優れた行いと見なされたことを例にし、昔の人の行いを表面的に判断してはならないといった意味のことを書いていたことは、その(同じ人間とは思えないほど異なる人間がいることの)極端な例と言えるだろう。

つまり、知的にも感情・情緒的にも問題が解決出来ないことが分かった。
では、もうどうしようもないのか?
そうではない。
なんとかなる道がある。
しかし、これは今の普通の人には理解し難いと思う。
それは、知的、感情・情緒的に解決出来ないなら、知性、感情・情緒を消し去ってしまうとどうだろうというものだ。
そして、実際、それであらゆる問題が解決出来る。
つまり、知性、感情・情緒が起こる基である、思考、心、自我といったもの(これらは根本的には同じである)を消してしまえば良いのである。
まあ、正確には、消すと言うよりは、勝手に活動しないようにすれば良い・・・分かり易い言い方をするなら、自動思考とか頭の中のおしゃべりを消してしまえば良いのである。
そして、他に人類が生き延びる方法はない。
他の人が心を消すのを待つ必要はない。
さっさと自分が心を消してしまえば、魂の全知全能の力が発揮されるのだから、問題はなくなる。
敢えて難を言えば、そんなことを信じられない人が大半ということであるし、誰も、それを信じさせることも出来ないことだ。
心を消す方法はいつも書いているので省くが、そもそもやり方は簡単・・・というか、特に決まった方法はない。
まあ、個人的なお薦めはと聞かれたら、今今メソッド(今この瞬間に集中する)かなとは思うが。
訓練としては、私は佐川幸義流四股が気に入っている。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)人生が楽になる 超シンプルなさとり方(エックハルト・トール)
(2)李陵・山月記(中島敦)※『名人伝』収録
(3)佐川幸義 神業の合気(「月刊秘伝」編集部)※佐川流四股解説あり
(4)月刊 秘伝 2022年 03月号 [雑誌] ※佐川流四股解説あり
(5)四股鍛錬で作る達人 ※佐川流四股解説あり
(6)超訳甩手功(スワイショウ、うで振り)
(7)弓と禅(オイゲン・ヘリゲル)
(8)左脳さん、右脳さん。(ネドじゅん)
(9)プーチン(上) ~生誕から大統領就任まで~

物陰と桔梗
AIアート1002
「物陰と桔梗」
Kay

難しい問題の解決法

どうにもならない難しい問題は、どんなふうに解決すれば良いのだろう?
これに関して、間違ったパターンをよくご存じかもしれない。
例えば、『スタートレック』や『スター・ウォーズ』といった映画では、ヒーロー達は、本当に、もうどうしようもないような大ピンチに陥る。
そんな時、いつも、ヒーロー達は、うまくいく確率がほとんどゼロの勇猛なアイデアがひらめき、無茶を承知でやって、奇跡的に成功して勝つ・・・そんなパターンは見ていて面白い。
しかし、現実で、危ないギャンブルをするのは、ただの愚か者だ。

現実で多く使われる、難しい問題への対処法は「問題の先送り」だ。
これも愚か者の手で、問題は決して解決されないばかりか、状況はどんどん悪くなる。

では、賢い人は、難しい問題をどう扱うだろう?
これについては、プロのギャンブラーと良い投資家が、似た、似た方法を使う。
投資はギャンブルではない。
いや、ある程度はギャンブルだが、論理の部分もある。
そして、プロのギャンブラーも、ある程度のギャンブルはしても、論理の部分がある。
論理の部分がない(あるいは少な過ぎる)ギャンブラーはアマのギャンブラーで、これは、論理的に、トータルで必ず損をする。
映画「007 カジノロワイヤル」では、ポーカーの勝負で、最後に全ての金を賭けた大勝負をするが、もちろん、プロのギャンブラーは、あんなことはしない。
あれは、お話として面白いだけだ。

ギャンブラーの手法は明らかでないので、投資家の手法が分かれば良い。
同じだから。
つまり、良い投資家は、どれほどデータを集め、高度な予測をしたところで外れることもあることを受け入れているのだ。
早い話が、どんなに優れた投資家も、損をすることはある。
まあ、常に勝ちたければ、ズルをするしかないし、それで大成功した投資家も実際にいるが、それは、今回は置いておく。
では、どうするか?
適度に勝ち、適度に負けることだ。
もっと儲かりそうと思って待っていたら、儲けは少なくなるか、損をする。
損はしたくないと思って待っていたら、もっと大きな損をする。
それらを避けることを一言で言えば「欲張らない」である。

あらゆる問題への対処も同じである。
まるごと一発解決なんて欲張らないことだ。
問題がある程度小さくなれば、それで良しとするしかない。
そんな手なら、案外にあるものだ。
そして、欲張らずにやっていたら、ミラクルが起こって、問題がまるごと解決することもある。

舌切りスズメの寓話は、こういったことを教えている。
小さな箱には、大きな幸運が詰まっているのである。

そして、面白いことに、上のようなことが分かると、「神様の奇跡が起こる」の言葉の効果が強くなるのである。

※実は、同じ原理で、「カジノロワイアル」の大勝負にも勝てるが、やらずに済めばその方が良いので(一気に10歳は老ける)、またの機会に話そう。








ソリューション

「ソリューション」という言葉を見たり聞いたりしたことがあると思うが、意味をご存じだろうか?
「またワケが分からないカタカナ文字を使って・・・」と不快に思う人もいるかもしれないが、これはとても重要な言葉だ。
辞書では、ソリューションとは、「(問題、なぞを)解くこと、解答すること」「正解、答え」などであるようだが、「ソリューション」の現実的な意味は「問題解決」だと言って良いと思う。
「ソリューション」とは「問題解決」である。
では、なぜ、「ソリューション」が大切かというと、「問題解決」が何より大切で、人間は問題を解決するために生きているのであり、世界人類の共通の目的を達成することは、共通の問題を解決することだからだ。
子供が成長する目的は、問題解決が出来るようになることであり、優れた人間とは、問題解決が出来る人間である。

町に怪獣が出現して、町を破壊しているなら、ソリューションは何か?
もちろん、怪獣を町にいないようにすることであり、まず、怪獣の動きを止めることであるが、そのためには、眠らせるか、殺すしかない。
怪獣の進路を日々報告するだけでは、何の解決にもならない。
だが、怪獣が現れたら、日本の政府は、怪獣の進路や怪獣の状態を国民に克明に知らせ、怪獣が行く先に住む人々に「避難の方法」「避難の際の注意」「避難の心構え」「避難のノウハウ」などをクドクド言うくらいのことしかしないだろう。
つまり、日本政府は、具体的な問題解決が出来ない無能な政府なのである。
例えば以前、どこかの大臣が、「官庁で押印を無くす」と言い、その過程を克明に報告し、それでその大臣が仕事をした顔をしていたようなものである。
そんなことは、何かまともな問題解決の中で、「押印を無くしました」と簡単に言えば良いのである。
大臣のソリューションは、国の発展や国民の幸福の増進であり、押印を無くすことではない。

松下幸之助の、こんな有名な話がある。
あるエリート社員が、高度な事業戦略を長々説明したが、松下幸之助は一言、「それ、なんぼ儲かる?」と聞き、エリートは沈黙した。
経営幹部に求められるソリューションは、儲けることである。
そんなことも分からない、日本政府のような幹部は不要である。

『宇宙戦艦ヤマト』で、デスラー総統に、部下が何かを(ヤマトにやられたみたいなことを)報告してきたが、デスラー総督は「私は勝利の報告以外は聞かない」と言う。
デスラー総督の幹部のソリューションは、ヤマトを破壊することであり、ヤマトがどんな戦艦で、ヤマトとどう戦ったかを分析したり報告することではない。

ダイエットしたい人のソリューションは、80kgの体重を70kgにしたり、90cmのウエストを80cmにすることであり、ダイエット食品の買い方を考えたり、運動する時間をいつにするか決めることではない。
デスラー総統式に言えば、「私が聞きたいのは、何kg減ったかだけだ。ただし、2kg以下なら報告不要」みたいな感じである。どんなダイエット食品をどこで買ったかなど、聞きたくないのである。

私は以前、職場にいた、まるで駄目な男に、駄目でなくなるよう、Excel VBAの勉強をすることを薦めたら、ダメ男もやる気になったので、ご丁寧に本までプレゼントし、勉強上の注意をアドバイスした。
ところが、翌日からダメ男は、昨夜はその本の何ページから何ページまで読んだとか、本にどんなことが書いてあったか、例文のプログラムを打ち込んだが動かないという話ばかりしてきて、煩わしくて仕方がない。
私が聞きたいのは、「プログラミングをマスターしました」か、いくら小さくても、「いただいた本を一通り読み終えました」である。
そりゃ、可愛い新入社員の女子(別に社員じゃない、縁もゆかりもない女子大生でも良い)なら、「何ページのどこが解らない」と言ってくれば、丁寧に聞くが、その場合の私のソリューションは、その女子のプログラミングの問題を解決することではなく(それはあくまで手段=ステップである)、彼女と親密になり、あわよくばデートに誘うことである。

ニートのソリューションは、お金を稼ぐことか、それと同等の意味を持つ職に就くことで、面接することや、面接のために散髪することではない、そんな些事は黙ってやれば良い。
ましてや、ニートの生き方を語ることや、ニートが就職し難い日本の状況を分析することでもない。

ソリューションを明確にし、実践しようとしない者には、引き寄せなんて出来ないし、呪文を唱えようが掟を守ろうが何の意味もない。そんなの(呪文等)は、手段(ステップ)であり、黙ってやれば良いのである。
日本のどこかの大臣は、コロナ感染者を無くすことではなく、自分の立場を守ることがソリューションになっているのであり、もっとまともな人に大臣になっていただきたい。
そんなことを言うと、「お前に大臣の何が分かるか」と言うかもしれないが、そんなの当たり前である。それを解決するから大臣なのである。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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