イギリスの作家コリン・ウィルソンは『右脳の冒険』『フランケンシュタインの城』で、人間が超人化した事例を的確に描いたが、彼自身はその意味が全く分からず、ほとんど実用的なことを教えることが出来なかった。
だが、自分で事例を探しに行く必要がなくなったことは実にありがたい。
また、ウィルソンが誤った考察を示してくれたおかげで、楽に正しいことが分かるのである。
1つ、その事例を上げる。主旨さえ分かれば良いことなので、現象の描写が正確ではないかもしれないが問題ない。
とにかく、無駄な描写を除き、簡単に書く。それで十分だ。
ある若い夫婦がいた。
新婚間もなかったのかもしれない(そこそこの熱愛状態であったことも関係するかもしれないので書いた)。
妻が心神喪失・・・つまり、意識不明に陥った(原因はどうでも良い)。
夫は、妻の意識が戻る瞬間を逃さないよう、ずっと妻を観察し続けた。
何か月もかかかったのかもしれないが、妻は意識が回復した。
その時、夫は超人化した。
夫が超人化した理由について、ウィルソンはこう考えた。
夫は心神喪失した妻を観察している間、ずっと緊張していた。
そして、妻が意識を回復した時、夫の緊張が解けた。
つまり、緊張状態を続け、緊張を解いた時(弛緩した時)に、程度の差はあれ超人化する・・・とウィルソンは考えた。
ウィルソンは、おそらく最後まで(亡くなるまで)、この「緊張-弛緩」の考えに囚われていたのだと思う。
だが、事実は、夫が妻を観察していた間、緊張していたりなどしなかった。
当たり前だ。
そんなことをしたら、夫は疲れ切ってしまい、精神の健康を失い、癇癪を起したりうつ状態に陥ったりしたはずだ。
だが、この夫は静かに妻を観察した。
夫が何をしたのかと言うと、思考を消したことであるのは明らかだ。
観察という行為を続けただけで思考が消えたのか、何かの手段・・・例えば祈ること等で思考を消したのかは分からない。
こういった手段については、全く書かれていないが、おそらく、祈るか、ごくシンプルなイメージが心を占めたのだろう。
それが長期間続く間に、徐々に思考が消えたのだろう。心が消えたと言っても良い。
心が消えず、考えていたら、思考はどんどん悪い方に行き、上でも述べた通り、夫は無事でいられなかったはずだ。
だが、夫は、思考(=心)を消す適切な手段を持っていたか、何かの理由で(妻をよほど愛していたか、特別な精神性を持っていた等)、夫はうまく思考(=心)を消すことが出来たのだ。
それで、妻が回復した後、夫は不思議な能力を発揮し始めたのである。
AIアート171
「白薔薇の意識」
Kay
私はウィルソンの肩に乗ることで真実が分かった。
だから、もちろん、私がウィルソンより優秀なわけでは全くない。
我々は思考を消すために、別に、夫や妻や恋人に心神喪失に陥ってもらう必要はない。
ただ「私は誰か?」と自分に問い続ければ良い。
他にも多くの手段があることは何度も述べたし、自分が好きなものをやれば良いが、最良の方法は「私は誰か?」と問うことである。
だが、自分で事例を探しに行く必要がなくなったことは実にありがたい。
また、ウィルソンが誤った考察を示してくれたおかげで、楽に正しいことが分かるのである。
1つ、その事例を上げる。主旨さえ分かれば良いことなので、現象の描写が正確ではないかもしれないが問題ない。
とにかく、無駄な描写を除き、簡単に書く。それで十分だ。
ある若い夫婦がいた。
新婚間もなかったのかもしれない(そこそこの熱愛状態であったことも関係するかもしれないので書いた)。
妻が心神喪失・・・つまり、意識不明に陥った(原因はどうでも良い)。
夫は、妻の意識が戻る瞬間を逃さないよう、ずっと妻を観察し続けた。
何か月もかかかったのかもしれないが、妻は意識が回復した。
その時、夫は超人化した。
夫が超人化した理由について、ウィルソンはこう考えた。
夫は心神喪失した妻を観察している間、ずっと緊張していた。
そして、妻が意識を回復した時、夫の緊張が解けた。
つまり、緊張状態を続け、緊張を解いた時(弛緩した時)に、程度の差はあれ超人化する・・・とウィルソンは考えた。
ウィルソンは、おそらく最後まで(亡くなるまで)、この「緊張-弛緩」の考えに囚われていたのだと思う。
だが、事実は、夫が妻を観察していた間、緊張していたりなどしなかった。
当たり前だ。
そんなことをしたら、夫は疲れ切ってしまい、精神の健康を失い、癇癪を起したりうつ状態に陥ったりしたはずだ。
だが、この夫は静かに妻を観察した。
夫が何をしたのかと言うと、思考を消したことであるのは明らかだ。
観察という行為を続けただけで思考が消えたのか、何かの手段・・・例えば祈ること等で思考を消したのかは分からない。
こういった手段については、全く書かれていないが、おそらく、祈るか、ごくシンプルなイメージが心を占めたのだろう。
それが長期間続く間に、徐々に思考が消えたのだろう。心が消えたと言っても良い。
心が消えず、考えていたら、思考はどんどん悪い方に行き、上でも述べた通り、夫は無事でいられなかったはずだ。
だが、夫は、思考(=心)を消す適切な手段を持っていたか、何かの理由で(妻をよほど愛していたか、特別な精神性を持っていた等)、夫はうまく思考(=心)を消すことが出来たのだ。
それで、妻が回復した後、夫は不思議な能力を発揮し始めたのである。
AIアート171
「白薔薇の意識」
Kay
私はウィルソンの肩に乗ることで真実が分かった。
だから、もちろん、私がウィルソンより優秀なわけでは全くない。
我々は思考を消すために、別に、夫や妻や恋人に心神喪失に陥ってもらう必要はない。
ただ「私は誰か?」と自分に問い続ければ良い。
他にも多くの手段があることは何度も述べたし、自分が好きなものをやれば良いが、最良の方法は「私は誰か?」と問うことである。