ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

勉強

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
[2017/03/01]「通りすがり」「名無し」「読者」「A」等のハンドル名のコメントは原則削除します。

お勉強が出来なかった人達の悲哀

もう学歴に意味はないと言う人もいれば、人気者のインフルエンサーの西村博之(通称ひろゆき)さんのように、Fラン(Fランク=最低偏差値)大学でも出ておいた方が良いと言う人もいる。
この相反する意見について言えることは、能力が高い場合は前者で、特別な能力とか明確な目標とかがない場合は後者である場合が多いように思える。
ただ、現在の状況でいえば、「行った方が得」という理由で行くには、一般の人の収入に対し、大学の学費が高過ぎる。それは、私立大学はもちろんだが、国公立大でも奨学金を利用しなければ行けない人が多い。
音楽家の坂本龍一さんの時代は国公立大の学費は無料で、坂本さんは東京芸大の大学院で留年して気楽な学生の身分でいたかったが、無理矢理卒業させられてしまったという、今では想像し難い時代もあったわけだ。
ところで、日本で大学世界ランキングに載る大学と言えば東大とか京大(東大でもせいぜい20位くらいだが)といった国立大学だが、アメリカで世界トップランキングで、多くの有名政治家や科学者が出ている大学であるハーバードやMIT(マサチューセッツ工科大学)などは私立大学だ。
アニメ『かぐや様は告らせたい』で、白銀御行(しろがね みゆき)はスタンフォード大学に行くことになっていたと思うが、スタンフォードもハーバード等と並ぶ名門私立大学で、アメリカの私立大学は円安の今では、学費は年間一千万円近くになる。私はこの作品は詳しくは知らないが、白銀御行はおそらく奨学金が得られるのだと思う(彼の家は貧乏だ)。奨学金をフルに活用出来れば、アメリカの大学では学生の負担はほぼゼロで、日本と違い返済の必要もなかったと思う。
とはいえ、私立大学を出たアメリカの著名人で奨学金で通っていた人は必ずしも多くはなく、やはり成功者は金持ちの家の出が多いのだと思う。

アップル創業者のスティーブ・ジョブズはリード大学(そこそこ名門の私立大学)に入学したが、学費が理由ですぐに退学している。
事情を言えば、彼の母親は大学生で、スティーブを育てることが出来ないので、里子に出すこととしたが、この母親は、里親が大卒であることを希望した。しかし、希望の里親が見つからず、スティーブを欲しがった夫婦は大学を出ておらず、父親は高校も出ていなかった。そこで、スティーブの母親は、スティーブに大学を卒業させるという条件で、その夫婦のところに里親に出した。
スティーブはリード大学に入学したが、スタンフォード大学の卒業式の講演でスティーブが言ったところによれば、「リード大学の学費がスタンフォード大学並に高いことを知らなかった」ようで、入学後に、自分の学費は里親が一生かけて築いた財産を使い果たしてしまうことに気付き、それに耐えられずに慌ててやめたようだ。
そういえば、私が知っているアメリカ人の著名人で公立大学に行っていたのは、ポール・アレンくらいだ(ワシントン州立大学)。
「ポール・アレンって誰?」と言われる場合がほとんどだと思うが、彼はビル・ゲイツと共にマイクロソフトを創業した大物だ。しかし、ゲイツに比べれば無名と言えるほどだと思う(ゲイツが有名過ぎるのだが)。だが、アレンの能力がなければマイクロソフトの成功はなかった。
ちなみに、アレンもゲイツも(ゲイツはハーバード)大学は中退している。ゲイツはずっと休学扱いになっていたらしいが、ハーバードはゲイツに名誉学士号を与えそれが終わった。ゲイツはハーバードに多額の寄付を続けていたようだ。

日本とアメリカでは大学の入学制度も全く違うようで、ここでは書かないが、いろいろ考えさせられる。
日本で、物理学では天才というある高校生がいたが、日本の受験制度では良い大学に入ることは無理だった。だが、たまたまMITの教授と面談したら、即座にMITへの入学を許可されただけでなく「(大学の)学部を飛ばして大学院からでもいいよ」と言ってくれたようだ。

東大生の親の年収が平均で一千万円を超えているという話があるように、学業でうまくいくには、良い家庭環境が必要らしいが、それと共に、IQが低い子が一定以上の成績を取れないというのは、タブー視されるが事実と思う。
勉強が出来ない子には、その原因が、家庭にあるのかIQにあるのか分からない場合もあると思う。
IQが高ければ家庭に恵まれていなくても、小学校の時は勉強が出来る場合もあるが、必ずしもそうではない。親が馬鹿で、あまりに子供の向学心を壊してしまう場合も多いに違いない。
私の知り合いに印象的な人がいて、彼は全く勉強が出来なかったが、小学4年生の時、親が教師に「あなたのお子さんは、オール4程度なら軽いはずなんですけどね」と言われたらしい。
軽くオール4なら、それほど頑張らなくてもオール5と思うが、その人は「そう言われても、どうすればオール4なんかになれるのか、皆目見当がつかなった」と言う。つまり、彼は生まれつきのIQは高いのだが、母親は勉強に関する理解がまるでなく、父親は少しはマシだが、家に居る時はほとんど酔っぱらっていたという有様で、勉強の仕方を誰にも教えてもらえず、まるで分からなかったのだ。それでも、テストの点が悪いと母親に怒られ、「勉強しろ」と言われるが、何をしていいか分からず、とりあえず勉強しているポーズとして漢字の書き取りをしていたら、母親に「そんなのばっかりやってても駄目でしょう!」と怒られるが、母親は何をすれば言いか言わない(言えない)のだから、もう滅茶苦茶である。よくグレなかったものだ(笑)。

他にも、子供の時にツキがなく、苦労した人も多いだろうし、その多くが、そのまま面白くもない人生を送っているのだと思う。
私は、そんな人達の救済意識が強いし、それは可能と思う。

◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)言ってはいけない―残酷すぎる真実―(橘玲)
(2)ハングリーであれ! 愚かであれ! (スティーブ・ジョブズ)

理不尽を見る目
AIアート1005
「理不尽を見る目」
Kay

難しいから面白いというシンプルな真理

何でも、難しいものが面白いのである。
難しければ難しいほど面白い。
こんなことが分からないから、世の中がおかしくなっているのである。
プロ野球やプロサッカーの選手で、年を取っても熱心にやっている人というのは、そのスポーツが大好きであるのは間違いないが、なぜ好きなのかというと、猛烈に面白いからだ。そして、なぜ面白いのかというと、それが難しいということを誰よりもよく知っているからだ。
飛び級できるほど頭の良い生徒は、実際に飛び級させてもらえないと、学校の勉強なんて簡単過ぎて全然面白くない。しかし、なぜか日本の学校は飛び級させてもらえない。
斎藤ウイリアムさんという、事業家で、特に情報セキュリティのスペシャリストである人は、頭も良かった上に英才教育を受けていたから、学校の授業が簡単で面白くなかった。
それで、高校の時、大学の講義を覗いてみたら、十分に難しいから、とても面白くてエイキサイティングだったので、大学の方ばかり行っていた。幸い、大学の単位を高校の単位に組み込める制度があったので、正式に大学の講義を受け、16歳で大学に入った。アメリカだからできたが、日本ではそうはいかなかっただろう。

ところが、多くの日本人は、勉強は難しいから面白くないのだと、ひどい勘違いをしている。
学校の勉強が面白くないのは、教師が勉強の面白さを忘れ、教えることの面白さ(これは難しさでもある)を知る努力をしないからだ。
教師だって、学生の時は、難しい勉強が面白かったに違いないと思う。だから教師になったのだ。
しかし、学問なんて、いったん分かったことは面白くなくなる。
だから、どんどん難しいことを勉強しないといけないのに、それをやらないから、いつか勉強が面白くなくなってしまったのだ。
そして、勉強を教えることはとても難しいのに、それを本気でやらないから、つまり、怠慢さから、自分にとって簡単な教え方をするので、教えることが面白くなく、教わる生徒も、勉強の面白さを感じないのである。
そんな駄目教師が生徒をいじめて自殺させたり、男の教師が女生徒に性的関心を持ったりという、あり得ないはずの愚かなことをやってしまうのだ。

また、学校の勉強が面白くないのは、無理矢理頭に詰め込むようなものが多いからだ。
暗記するだけのことなんて、簡単だから面白くないのだ。
だから、暗記なんかやる気にならず、苦痛なのである。
「簡単暗記法」なんてものを考える教師もいるが、そんなものが面白いはずがないのである。
暗記なんか、決してしてはいけないし、させてはならない。
それは、子供の感性を速やかに破壊し、勉強嫌いにさせる、慙死(ざんし)に値する(恥じて死ぬほどの愚行である)罪であるのだ。
つまり、今の学校や教育界は速やかに消え去ってよろしい。

私がいつも薦めているコンピュータープログラミングを、「私には難しいですから(やりません)」という人がいるが、そう言うのは、やはり学校で馬鹿げた勉強観を持ってしまったからだ。
自分で難しいと言っているのだから、それが面白くないはずがない。
そして、コンピュータープログラミングは、誰がやっても本当は面白いのだ。
ただ、学校でコンピュータプログラミングを学んで、それが嫌いになった人というのは、やはり、教師がコンピュータープログラミングの面白さを伝えることができなかったからだ。
自らどんどん難しいコンピュータープログラミングに挑んでいる教師であれば、また、教える難しさに取り組む教師であれば、生徒もコンピュータープログラミングを面白いと思うはずなのだ。
しかし、自分は、難しいことにチャレンジしない教師に教わるから、生徒は教わることの全てが面白くなくなってしまうのである。

私が特に薦める、マイクロソフトExcelやAccessのVBA言語だって、決して易しくはない。
しかし、時々、「あんなのは簡単だ」と言う者がいるが、その者は、難しいことをやっていないだけだ。
実際、そんな連中は難しいことができず、給料も少ないはずだ。
VBAも含め、プログラミングは、易しいこともできるが、いくらでも難しいことができるのだ。
どんどん難しいことをやるから、面白過ぎてオタクになってしまい、斎藤ウイリアムやビル・ゲイツのようなスーパー・ハッカーになってしまうのである。
ExcelやAccessのVBAは仕事に直接的に役に立つから勧めるのであるが、それは、簡単だがうんざりするような量の仕事を短時間に終らせることができるということなのだ。
だから、それができるようになったら、仕事を難しくしていけば良い。そんな難しい仕事にVBAを適用させるのは難しくて面白いので、仕事もプログラミングも面白くなる。
また、場合によっては、別のプログラミング言語で、もっと難しい仕事に挑めば良い。
決して間違えてはならないのは、今使っているプログラミング言語が簡単だから変えるのではなく、これからやろうとしている難しい仕事に適しているという理由で変えるだけなのである。
プログラミング言語自体に、難しいとか簡単といった差はない。
VBAや、(やはりなぜか人気がない)PHP言語で難しいことができるなら、別に変える必要はない。
私は、VBAででき、これでやるのが最も適している十分に難しい仕事に恵まれているのでVBAを使い続けているのである。
だが、簡単なことばかりやっていると、VBAもPHPも面白くなくなってしまうだろう。

尚、なぜ難しいから面白いのかについては、これも重要なのでまた書くが、プラトンの『ソクラテスの弁明』を読んだら分かることである。









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プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


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