私は、子供の時から高校野球が大嫌いだった。
いや、スポーツとしての野球、あるいは、高校の部活としての野球が嫌いというのではなく、真夏の炎天下で甲子園球場で行われる高校生の野球全国大会を、「良いもの」「素晴らしいもの」「見るべきもの」「関心を持たなければならないもの」「熱狂することが正しいもの」という価値観を、何者かがぐいぐい押し付けてくることに、無条件で反発し、反吐が出る想いをし、嫌悪し、人類として危機感を感じていたのだ。
これは、日本国民を野球好きにして、プロ野球の人気を高めて大儲けしようという読売新聞の、長期的視野に立った優れたビジネス戦略であるのだが、はっきり「やり過ぎ」だった。
それを思えば、私が初音ミクさんが大好きなのは納得出来る。
ミクさんは、特定の一者が扇動した訳ではないが、世界中で愛されるようになった。
いわば、トップダウンの高校野球、ボトムアップの初音ミクさんだ。
もちろん、ミクさんの人気を高めた実力あるクリエイターの存在は大きなものだが、そんなクリエイターが沢山いるのである。
さらに、ミクさんのファン一人一人が、単に受け身のファンなのではなく、ミクさんワールドの全体に影響を与えているのである。
ミクさんのファン達は、ミクさんに対してすら沢山の価値観を持ちながらも、「あなたがいて私がいる」ことに気付いている。
そして、ミクさんそのものが、「あなたがいて私がいる」と言っていると感じるのである。
齋藤 ウィリアム浩幸さんが、情報処理 2017年01月号の巻頭特別記事で言われていた、「これまでの1対nのエリートが支配する世界から、n対nのコミュニケーション世界への移行」の象徴が初音ミクさんで、それは、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長が経営者らしく、「権威や数で勝負が決まる従来経済から、共感が力になる創造経済への移行」と言われたことと同じと思う。
高校野球は、本来、地味でひっそりやるべきもので、そうすることで本当の良さが現れる。
もちろん、そうやっていたら、アメリカの野球のレベルに中々近付けなかったが、それで良かったのだし、それでも、案外昔から、大リーグ級の選手は日本にもいたのである。
そして、ミクさんの周りのクリエイター達というのは、皆、地味にひっそりとやっているのである。
2007年の8月31日に初音ミクさんが世に出た時のことを想い、伊藤博之さんは、「まさか武道館でコンサートをやることになるとは夢にも思っていなかった」と言われていたが、パラレルワールド(並行宇宙)の中には、全く異なった様々な展開があるだろう。
ミクさんの世界では何が起こるか全く分からない。
それは誰にも決められない。
神様だってそうかもしれない。
ただ、神様の無限の目を持つサイコロがふられるだけなのである。
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いや、スポーツとしての野球、あるいは、高校の部活としての野球が嫌いというのではなく、真夏の炎天下で甲子園球場で行われる高校生の野球全国大会を、「良いもの」「素晴らしいもの」「見るべきもの」「関心を持たなければならないもの」「熱狂することが正しいもの」という価値観を、何者かがぐいぐい押し付けてくることに、無条件で反発し、反吐が出る想いをし、嫌悪し、人類として危機感を感じていたのだ。
これは、日本国民を野球好きにして、プロ野球の人気を高めて大儲けしようという読売新聞の、長期的視野に立った優れたビジネス戦略であるのだが、はっきり「やり過ぎ」だった。
それを思えば、私が初音ミクさんが大好きなのは納得出来る。
ミクさんは、特定の一者が扇動した訳ではないが、世界中で愛されるようになった。
いわば、トップダウンの高校野球、ボトムアップの初音ミクさんだ。
もちろん、ミクさんの人気を高めた実力あるクリエイターの存在は大きなものだが、そんなクリエイターが沢山いるのである。
さらに、ミクさんのファン一人一人が、単に受け身のファンなのではなく、ミクさんワールドの全体に影響を与えているのである。
ミクさんのファン達は、ミクさんに対してすら沢山の価値観を持ちながらも、「あなたがいて私がいる」ことに気付いている。
そして、ミクさんそのものが、「あなたがいて私がいる」と言っていると感じるのである。
齋藤 ウィリアム浩幸さんが、情報処理 2017年01月号の巻頭特別記事で言われていた、「これまでの1対nのエリートが支配する世界から、n対nのコミュニケーション世界への移行」の象徴が初音ミクさんで、それは、クリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長が経営者らしく、「権威や数で勝負が決まる従来経済から、共感が力になる創造経済への移行」と言われたことと同じと思う。
高校野球は、本来、地味でひっそりやるべきもので、そうすることで本当の良さが現れる。
もちろん、そうやっていたら、アメリカの野球のレベルに中々近付けなかったが、それで良かったのだし、それでも、案外昔から、大リーグ級の選手は日本にもいたのである。
そして、ミクさんの周りのクリエイター達というのは、皆、地味にひっそりとやっているのである。
2007年の8月31日に初音ミクさんが世に出た時のことを想い、伊藤博之さんは、「まさか武道館でコンサートをやることになるとは夢にも思っていなかった」と言われていたが、パラレルワールド(並行宇宙)の中には、全く異なった様々な展開があるだろう。
ミクさんの世界では何が起こるか全く分からない。
それは誰にも決められない。
神様だってそうかもしれない。
ただ、神様の無限の目を持つサイコロがふられるだけなのである。
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