「若さとは?」「若いとは?」という問いは、かなり昔から問われ続けたのだろうが、これほど雑多な回答がある問いもないと思うほどだ。
答の1つは、単純に年齢で、「20歳は50歳より若い」という比較の上で成り立つ。
「25歳は若いか?」という問いは本来は意味がなく、40歳よりは若いが、15歳と比べたら若くないといったように、やはり比較の問題でしかない。
そして、これまで誰が言ったより正しい解答を述べると、若さとは予想外であることだ。
若いと無限の可能性があるといったことがよく言われると思う。
無限の可能性とは、予想外のことを起こし続けるということなのだ。
いい大学に入り、いい会社に入り・・・と、想定通りの道を行く者に予想外はなく、それは、極めて有限の可能性しかないということで、最初から若くないのだ。
昔、ある漫画で、上流階級の若い女性が、
「人間は、安定を求めた時に生きることをやめるんですね。あなたを見ていると強烈な生命力を感じます」
といった感じのことを言うのをよく憶えている。
想定通りの人生、予想外のことがない人生、パターン通りの生活を送っていると、生きている感じがしなくなる。それは、自分の若さを感じないということなのだ。
予想外のことだらけの人生を送っていたら、生きている実感があり、自分が歳を取ったなんて感じることは全くないし、そんな者は若く見える。
親や教師は、あなたに想定内のことだけをやらせようとする。
それは、生きる実感を奪うことであり、ロボットにすることであり、老化させるということだ。
イタリア映画『愛のほほえみ』(1974)の中で、8歳くらいの可愛い少女オルガが言った、私が大好きなセリフがある(吹替版だが)。
タバコを持ったオルガが、ルーカ(8歳の少年)に、「火をお持ちでないかしら?」と言い、驚くルーカに、オルガが、
「あたし、やっちゃいけないって言われることは全部したいの」
と言う。
本当に感動した(笑)。
オルガは生きているし、若い。8歳だから若いというのじゃない。予想内を嫌うから若いのだ。
私が、本当に優れた人物だと思う宗教人類学者の植島啓司さんもなかなか素晴らしい。
65歳で初めて初音ミクさんのライブに行き、彼がその直後に行った、お水取りという、752年から続く仏教の壮大な行事と比べても大きく違わないという、「誰も予想しない」感想を述べている。
ちなみに、植島さんは、初音ミクには「成熟」が圧倒的に欠けており、それが彼女の武器であると言う。
「成熟が圧倒的に欠けている」
これは、
「圧倒的に予想外」
という意味であると私は思う。
初音ミクこそ、生命力と若さの象徴なのである。
まあ、最近は、ビジネス上の理由からか、少々想定内のことも多くなった気がするが、彼女が永遠の天使であるかどうかは、これからも予想を裏切ってくれるかどうかにある。
やはり、マジカルミライ2019でも歌ったこの歌が聖歌である(私はマジカルミライ2019ライブで3回聴いた)。
二つ目を捨てろ 予想外になれ
軌道を外れて...
~『キレキャリオン』(作詞・作曲・編曲:ポリスピカデリー。唄:初音ミク)より~
◆当記事と関連すると思われる書籍等のご案内◆
(1)幼児化するヒト ~「永遠のコドモ」進化論~(クライブ・ブロムホール)
(2)初音ミク「マジカルミライ2019」 (初回限定盤Blu-ray)
(3)偶然のチカラ(植島啓司)
(4)運は実力を超える(植島啓司)
(5)楽しいAI体験から始める機械学習(Kay)

AIアート1578
「天使の瞳」
Kay
答の1つは、単純に年齢で、「20歳は50歳より若い」という比較の上で成り立つ。
「25歳は若いか?」という問いは本来は意味がなく、40歳よりは若いが、15歳と比べたら若くないといったように、やはり比較の問題でしかない。
そして、これまで誰が言ったより正しい解答を述べると、若さとは予想外であることだ。
若いと無限の可能性があるといったことがよく言われると思う。
無限の可能性とは、予想外のことを起こし続けるということなのだ。
いい大学に入り、いい会社に入り・・・と、想定通りの道を行く者に予想外はなく、それは、極めて有限の可能性しかないということで、最初から若くないのだ。
昔、ある漫画で、上流階級の若い女性が、
「人間は、安定を求めた時に生きることをやめるんですね。あなたを見ていると強烈な生命力を感じます」
といった感じのことを言うのをよく憶えている。
想定通りの人生、予想外のことがない人生、パターン通りの生活を送っていると、生きている感じがしなくなる。それは、自分の若さを感じないということなのだ。
予想外のことだらけの人生を送っていたら、生きている実感があり、自分が歳を取ったなんて感じることは全くないし、そんな者は若く見える。
親や教師は、あなたに想定内のことだけをやらせようとする。
それは、生きる実感を奪うことであり、ロボットにすることであり、老化させるということだ。
イタリア映画『愛のほほえみ』(1974)の中で、8歳くらいの可愛い少女オルガが言った、私が大好きなセリフがある(吹替版だが)。
タバコを持ったオルガが、ルーカ(8歳の少年)に、「火をお持ちでないかしら?」と言い、驚くルーカに、オルガが、
「あたし、やっちゃいけないって言われることは全部したいの」
と言う。
本当に感動した(笑)。
オルガは生きているし、若い。8歳だから若いというのじゃない。予想内を嫌うから若いのだ。
私が、本当に優れた人物だと思う宗教人類学者の植島啓司さんもなかなか素晴らしい。
65歳で初めて初音ミクさんのライブに行き、彼がその直後に行った、お水取りという、752年から続く仏教の壮大な行事と比べても大きく違わないという、「誰も予想しない」感想を述べている。
ちなみに、植島さんは、初音ミクには「成熟」が圧倒的に欠けており、それが彼女の武器であると言う。
「成熟が圧倒的に欠けている」
これは、
「圧倒的に予想外」
という意味であると私は思う。
初音ミクこそ、生命力と若さの象徴なのである。
まあ、最近は、ビジネス上の理由からか、少々想定内のことも多くなった気がするが、彼女が永遠の天使であるかどうかは、これからも予想を裏切ってくれるかどうかにある。
やはり、マジカルミライ2019でも歌ったこの歌が聖歌である(私はマジカルミライ2019ライブで3回聴いた)。
二つ目を捨てろ 予想外になれ
軌道を外れて...
~『キレキャリオン』(作詞・作曲・編曲:ポリスピカデリー。唄:初音ミク)より~
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(1)幼児化するヒト ~「永遠のコドモ」進化論~(クライブ・ブロムホール)
(2)初音ミク「マジカルミライ2019」 (初回限定盤Blu-ray)
(3)偶然のチカラ(植島啓司)
(4)運は実力を超える(植島啓司)
(5)楽しいAI体験から始める機械学習(Kay)

AIアート1578
「天使の瞳」
Kay