ITスペシャリストが語る芸術

-The Kay Notes-
SE、プログラマー、AI開発者、教育研究家、潜在意識活用研究者、引きこもり支援講師Kayのブログ。

倶胝

当ブログは、第一期ライブドア奨学生ブログです。
◇お知らせ
[2019/12/28]AI&教育問題専用ブログ、メディアの風を公開しました。
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ミラー・ニューロン・システム(その2)

人間は、思考が消えれば全知全能であるが、思考が消えるレベルに従って能力が上がる・・・端的に言ってIQが上がる。
しかし、こんな自然で明晰なことも、納得する者は少ない。
ある程度の年齢であれば、これまで見聞きしたものや自分の経験、そして、いくらかの情報を統合して思惟すれば理解出来るはずであるが、それは、ある程度IQが高い場合で、おそらく、115以上のIQが必要になる。
ところが、思考を消すことを実践すれば、その位のIQにはすぐになれるのに、頭が悪い者はやろうとしないのだから困るのである。

ところが、IQが低い者にもIQを高くするメソッドを自然にやらせた凄い人がいた。
あくまで架空の人物であるが、それが禅の公案に登場する倶胝(ぐてい)という僧だった。
倶胝は何を聞かれても、人差し指を1本立てるだけだった。
そして死ぬ時、「一生をかけても、師の天竜に教わった一本指の禅を使い切れなかった」と言ったという。
これは「倶胝竪指(ぐていじゅし)」という禅の公案(練習問題)であるが、世の中の禅や仏教の専門家でも、この公案を理解出来る者がいるかどうか・・・
先生方は、散々難しいことを言った末、的外れな結論を示すのである。
だが、私はシンプルに分かり易く言う。

人差し指を立てれば思考がある程度消えるのである。
不思議だがそうである。
だから、武術では、人差し指は師匠預けの指と言って、使ってはならないとされている。
ここが、人差し指をしっかり握ったり使ったりするボクシングやレスリングと武術の違いである。
よって、誰もが人差し指を立てれば良いが、なかなかやろうとしない。
だが、指を立てる姿を見せるだけで良いのである。
そうすれば、見た者は、脳のミラー・ニューロン・システムにより、自分も指を立てたように脳が活動するからである。

倶胝の寺に、倶胝の真似をして人差し指を立てる小坊主がいた。
倶胝は小坊主を呼び出すと、小坊主の右手の人差し指を刃物で切り落とした(あくまで公案の作り話であり、本当に児童虐待をしたという話ではない)。
小坊主が泣きながら出て行こうとすると、倶胝は小坊主を呼び止めた。
小坊主が振り返ると、倶胝は人差し指を1本立てた。
それで小坊主は悟った。
指はなくても、確かに自分は指を立てていると感じる。
ミラー・ニューロン・システムは、小坊主の脳に指を立てた時の活動を起こさせるからである。
そして、小坊主は指を立てる真の意味を直観的に悟ったのである。

精霊の休息
AIアート233
「精霊の休息」
Kay


ミラー・ニューロン・システムが最も反応するのは手の動きという研究報告もあり、信憑性があるらしい。
この研究成果は、教育や広告分野で応用されており(ただしIQが高い者がいる組織で)、大きな成果が出ている事例も知っているが、ここでは省く。
よって、天才や達人の手の動きを真似るのも、天才や達人になる良い方法である。
だが、まずは人差し指を1本立てると良い。
どちらかというと、ピンと力強く立てるのではなく、ゆるく立てた方が良いと思うが、そこらは自分で確認すべきだろう。
IQが低い者はなかなかやらないだろうが、あえてやってみればIQが上がるのである。








不意に天才になる方法を思い出す

規律や信念を夢の中でも保っているようなら、それらは本物だ。
野球のバッターが、夢の中でも素振りをしているようなら、かなり見込みがある。
私は一頃、デカルトに倣って、何でも疑うようにしていたことがある。
その厳格で優れたルールは「単に正しいと思えることは全て間違いと決めつける」というものだ。
デカルトと言えば、唯物論者であるという欠点ばかり注目する者が多いが、彼は、このように熱心な真理の探究者で、だから、数学や物理学で、現在でも十分通用する成果を数多く上げたのだった。
夢の中では、何を見ても、「これは本物ではない」と疑うと、途端に存在感を失くしたり、小さくなったり、あるいは、消えてしまうのが面白い。
また、「夢の中でこれをしよう」と普段から決めていると、それをやった時、「これは夢だ」と分かり、「じゃあ、夢の中でしか出来ないことをしよう」ということになり、なかなか面白いことが出来る。
私は、あるメキシコ人の本で、「夢の中では身体が柔らかいので、指を掴んで引っ張ると伸びる」と書かれていたのを夢の中で思い出し、実際にやってみたら本当だった。
夢の中で空を飛ぼうと思ったら、息をするように自然に飛ぼうとしなければならないが、それはなかなか出来ないことである。
だが、指を引っ張って伸ばすことはいつでも出来る。

普段から思考を消す訓練をしていて、夢の中で思考を消せば、すぐに何でも出来、その何でも出来る感覚を憶えていると現実でも同様に出来る。
私もよく忘れるが、人差し指を立てると、かなり思考が消える。
架空の人物と思うが、倶胝(ぐてい)という僧は、師の天竜から一本指の禅(一指禅)を教わった。
これは、ただ人差し指を立てるという実に簡単なもので、倶胝はどんな相談を受けても人差し指を1本立てて見せた。
これは古い禅語なのだが、このお話を作った人は最新の脳科学であるミラーニューロンの働きに気付いていたのだから凄い。
ミラーニューロンについて知りたければ、TEDで講演をしたこともあり、自分をサイコパスと明言する神経科学者ジェームズ・ファロン博士の『サイコパス・インサイド』という本をお薦めする。実に面白い本だった。
ミラーニューロンとは簡単に言えば、誰かの動作を見たら、自分の脳内で、その動作をしている反応を起こさせる働きをするもので、まさに「ミラー」である。
ミラーニューロンのおかげで、小さな子供は、大人がやるのを見るだけで自分も出来るようになってしまうのである。
ミラーニューロンが異常に発達したのが、西尾維新の『刀語(かたながたり)』に登場する七実(ななみ)という美しい娘である。

夢と現の間
AIアート231
「夢と現の間」
Kay


ここまで書いて、ミラーニューロンの有益さを思い出したので、今後、しばらく書こうと思う。
難しい話ではないが、これであなたも天才である。
そして、これで、ある人はなぜプロ野球選手になれるのか、売れっ子のイラストレーターになれるのかの説明もつく。
この原理を知れば、あなたも努力なしで好きなものになれる。

倶胝の話に戻るが、さっきも述べた通り、人間は、人差し指を立てることで思考が消える。
そして、いつも言う通り、思考が消えれば、人間は全知全能である。
まあ、だから、良ければ、夢の中でも人差し指を立てるくらい、普段からそうすると良いと思う。
夢の中でも人差し指を立てるようになれば本物で、あなたに不可能はなくなるだろう。
今後のミラーニューロンシリーズは極めて有益である。








思考を消すテクニックとしてのルーティン

思考を消せば全能で無敵である。
とはいえ、思考も必要であると思われている。
これに関しては、とりあえず、「左脳(思考)も大切だが、右脳(直観)の方が重要」という程度の言い方がされていることがある。
コリン・ウィルソンなどは、『右脳の冒険』の中で、左脳(思考)の役割は「しゃんとすること」程度だと述べているほどである。
ジョージ・アダムスキーは、心は左脳や思考を指し、意識は右脳や無思考の英知を指すと定義した上で、意識が主で心が従であると、良い表現をしている。

ただ、どういうわけか、人間は、思考、左脳、心を主とし、無思考(直観)、右脳、意識を従にしてしまう。
それが不幸の原因である。
そこで、思考、左脳、心を、見えないほどおとなしくさせてしまえば良いのだが、それが難しい。
ところが、20世紀初めに、インドのラマナ・マハルシが「私は誰か?」と自分に問えば、思考が消えてしまう(正確には完全に従の状態になるということかもしれないが)ことを発見した。
これは、思考的にも面白い発見で、思考、左脳、心は、「私」という概念と共にあることを利用している。
一方、意識、右脳、無思考(直観)には「私」という概念がない。
そこで、思考(左脳、心)に、「私」について考えさせると、他のことを考えることが出来ず、主になろうとしないことを利用するのである。
とはいえ、こういう理屈を言っても、なかなか分からないし、別に分かる必要もない。
ただ、ここらの見解は、思考を消した(従の状態にした)賢い人々の間で一致しているので、間違いないことであると思う。

生命連鎖
AIアート167
「生命連鎖」
Kay


簡単に心を一瞬消す方法が2つある。
それは、人差し指を1本立てることと、数を10から0まで(1まででも良い)頭の中でカウントダウンすることである。
人差し指を立てることは、武術の中でも剣術では基本とされ、人差し指は「師匠預けの指」を言われて、使わないことになっている。
禅語でも、「倶胝竪指(ぐていじゅし)」などという難しい言葉を憶える必要はないが、倶胝(ぐてい)というお坊さんが、何を聞かれても人差し指を1本立てて見せ、「思考を消せば万事解決」であることを示した。
一頃よく知られた、五郎丸というラグビー選手がキックの時に取るポーズは、両手の指を立てるもので、あれは、ルーティンというよりは、実際は指を立てることの思考を消す効果でパフォーマンスを上げるテクニックである。
また、昔はよく、怒って頭に血が上った者に、頭の中で数を10から0まで逆に数えさせたものだ。
それで思考が消え、同時に怒りも消え、結果、やはりパフォーマンスが向上するのである。
もちろん、いずれのやり方でも、完全に思考が消えることはなく、個人差があるが、全く効果がないということはないだろう。








足りているか?

私はよく、自分に「足りているか?」と尋ねる。
何が足りているかというと、腕振り運動と佐川幸義流四股の数である。
私は、腕振り運動と四股は、1日3回、ほぼ同じ時刻に行っているが、それは大した数ではない。
それぞれ、「腕振り400回、四股200回」「腕振り200回、四股200回」「腕振り200回、四股200回」で、この合計が1日の最低回数で、それが、腕振り800回、四股600回となる。
しかし、それだけで終わることはまずなく、暇を見つけてはやるので、共に、少なくとも1000回、普通は2000回、多い日は4000~5000回以上であるが、記録していない。
とにかく、座って何もしていないことに気付けば、立って、腕振り運動や四股をやるわけである。
いずれも、80cm四方の空間があれば出来、音はほとんど立てないので、本当にいつでもどこでも出来る。
ちなみに、私の四股には、いろんな呼び方があり、普段は「佐川幸義流四股」「佐川流四股」と言っているが、本当は、
「ナンバ四股」「泥棒四股」「音無しの四股」
と言うべきかもしれない。
他にも、「Kay式四股」「超人四股」「妖精化四股」などの言い方があるが、まあ、どうでもいいか(笑)。

それで、時間を見つけてしっかりやっているかという確認と、「もっとやれ」という促進のため、自分に「足りているか?」と聞くのである。
腕振り運動や四股は、やればやるほど、身体の強化と調整を行い、強く、若く、美しくなるのだから、多くやるのはメリットだらけである。
さらに、引き寄せの力を高める。
引き寄せの力を高めるには、これらの運動をやっている時、「今、腕振り運動をしている」「今、四股を踏んでいる」と意識しながらやると効果がより高くなる。
別に、映画を見ながらとかニュースを見ながらでも効果があるので、そんな時は、数は数えなくても良いから大いにやれば良いが、全集中してやれば、宇宙意識と一体化し、願わずとも幸運に恵まれ、願いが叶う。

禅語にある話では、倶胝(ぐてい)という禅僧は、何を聞かれても、人差し指を1本立てて見せたそうだ。
人差し指を1本立てれば、思考が消え、宇宙意識と融合するのだから、どんな時も、これが最上の回答である。
質問者に、最高の回答を示すと共に、自分も思考を消し、宇宙意識と一体化していたのだろう。
倶胝は死ぬ時、「師に教わった一本指の禅を使い切れなかった」と言ったという。
これは、もっとやれば良かったという後悔ではなく、「もっとやる価値のある優れたメソッド(手法)であり、これを教えてもらえて良かった」という感謝の想いであろう。
女性アイドルがよく、指を1本立てて見せるのは、これをやると、なぜか魅力的になるからである。
そりゃ、思考が消えるのだから、生命が輝き、魅力が高まるのは当然である。
だから、もっと大いにやれば良く、特に、普段もやれば良い。
私もやろう(笑)。

もちろん、アファーメーションをやっている人は、これの数が十分かという意味で「足りているか?」と自分に問うと良いと思う。
スクワット、腕立て伏せ、般若心経、大祓祝詞・・・全て同じである。
尚、肝心なことは、やっていて楽しいことである。
嫌々、根性でやっても、ロクなことはないだろう。
そのためには、やるのは楽なことでないといけない。
腕振り運動も佐川流四股も楽である。
楽ではあっても、丁寧に「ちゃんと」やらなければならない。
この世に、ちゃらんぽらんで良いことなどないのである。








真の賢者の教えはこれだけだった

シンプルに言えば、思考を消せば、世界は自分のものだ。
アメリカ最大の賢者エマーソンが、エッセイ『歴史』の冒頭の詩で、天球・・・つまり、宇宙が自分のものであると述べている通りである。

思考を消す、思考を止める、想念を起こさない、考えない・・・いろいろな言い方があるが、同じである。
「思考停止」するのは馬鹿だという観念があるかもしれないが、思考停止が馬鹿なのではなく、馬鹿なことを考える・・・つまり、妄想する者が馬鹿なのである。
そして、普通の人間の全ての思考は妄想である。
他人に本当に親切にする時、我々は考えない。
だ余計な親切をする時には考えているのである。
思考を消した人間のみが正しい精神を持つ。

考えることを諦めたくないと思っても、実は、人間は自分では考えていないことは科学的にも分かっている。
たとえば、AとBのどちらかを自分の意思で選ぶとし、自分でAを選んだつもりでも、自分の意思でAを選ぶより先に脳内でAが選択されていて、それを「私がAを選んだ」と錯覚しているだけだということは、実験で確認されているらしい。
つまり、考えは自動で起こるのであり、自分では何も考えていない。
そして、脳は、1日に何万回もの思考をする。自動的に、勝手にだ。
実際に、脳は休むことなく思考し続け、エネルギーを浪費している。眠っている間すら。
だから、何もしていなくても疲労困憊するのである。

何よりも、思考が潜在意識の活動を邪魔し、本来、願わずとも幸運に恵まれるはずが、嫌なことや辛いことばかりが起こり、人生を呪わしいものにしている。
お金に窮しているという話をある男から聞いた時、岡田虎二郎は、「金?金は腹に力がつけばいくらでも出来ますよ」と答えた。
大正時代だったと思うが、普通の庶民に「思考を消せ」と言っても難しいので、虎二郎は、「常に腹に力を込めよ」と教えたのだ。
腹に力を込めている間は思考は浮かばないからだ。
中村天風の場合は、常に肛門を引き締めよと言ったが、同じことだ。
足の親指に力を込めよと言う武術家もいるし、荘子も近いことを言っていたように思う。
面白いのは、人差し指がやり易くて都合が良いが、指を1本立てると思考は消える。
だから、倶胝という禅僧は、何を聞かれても指を1本立て、死ぬ時に、「師の天竜から教わった一本指の禅を一生で使い切れなかった」と言ったのだ。
ラマナ・マハルシは。「私」以外の想念を起こしてはならないと教えた。
「私」が一番初めの想念であり、それを捕まえておけば、他の想念は起こらないからだ。
だから、常に「私、私、・・・」と、心の中で唱えていれば、想念は起こらず、やがてエゴは死に、魂が輝く。
どんな方法でも良いが、想念を消せば幸せになれる。
理屈で考えている限り、わけが分からないと思う部分も多いだろうが、思考を拭い去り、高度な知性と一体化すれば直接的に分かるのである。








プロフィール
名前:Kay(ケイ)
・SE、プログラマー
・初音ミクさんのファン
◆AI&教育blog:メディアの風
◆著書『楽しいAI体験から始める機械学習』(技術評論社)


当ブログは第1期ライブドア奨学生ブログです。
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