ブームになるほどではないが、四股の良さを認識する人が増えている。
脚の運動として、ジョギングは一般に向いているとは思えないし、ウォーキングにしたって、歩くのに良い場所が少ない。
そもそも、ウォーキングは自然に歩くのが良く、競歩的に歩くのは、あまり良いとは思えない。
スクワットは、私の考えでは、長続きする人は少ないし、腰や膝を痛める恐れがある。
私も長く、数百回のスクワットをやった口だが、いつも、腰や膝に、なんらかの故障を抱えていた。
これらの運動を超えるのが四股と思う。
これは、相撲関係の人で主張している人は多いと思うが、個人的には、相撲の四股は全くお薦めしないし、また、普通の人はやれないと思う。
私が薦めるのは、佐川幸義流四股だが、佐川の四股を見た者はいない。
だが、佐川流四股のやり方は、こだわる必要はないと思う。
むしろ、私は、佐川がやり方を教えなかったことは良いことだと思うのだ。各自、自分に合ったやり方を見つければ良いからだ。
基本は、両足を横に開いて立ち、片足ずつ上げて足踏みをするだけだ。
相撲の四股のように、足を高く上げたり、深く腰を落としたり、上体を大きく傾かせる必要はないし、むしろ、してはならないと思う。
動きはコンパクトで、リラックスした楽な動きが良い。
簡単だ。
しかし・・・
YouTubeで、四股の動画を見ると、相撲関係者はもちろんだが、佐川流を目指したコンパクトな四股をする者も、ほぼ全員が、足をどすんと床に落としているのが本当に残念だ。
佐川流四股に決まったやり方はないと思うが、足は静かに下ろさないといけないのは、佐川流の基本と思う。
佐川も、「つま先からゆっくり下ろす」と言ったということが書かれた文章を読んだことがある。
(私は、四股に関するあらゆる本や雑誌、あるいは動画を調べたので、どの本のどこに書かれていたのか分からなくなったことが多い)
足をゆっくり下ろすやり方でやっている人を本当に見ない。
せっかく動作がコンパクトで楽にやっているのに、足を下ろす時は、ドスンと音を立てて落とすのを見ると、本当にがっかりする。
その中で、『月刊 秘伝 2022年 03月号』に登場した、佐川から直接指導を受けた人が、「ほとんど踵の上げ下ろしをしている」と言われていたのは良いと思ったが、その人が四股を踏んでいる写真を見たら、外股(ガニ股)過ぎて、あれではやり難いと思った。
ところが、YouTubeでちょっと見たのだが、古武術を取り入れたナイフ術(ナイフで戦う技術)を教える人がいて、その人が四股を重視しているということだが、その四股がまさに、足を静かに下ろすというものだった。
実際、その動きを見て、「これは強い」と感じた。
ところが、そこで、そのナイフ術の使い手に指導を受けた、おそらく武術家だと思う2人が、そのナイフ術の使い手が四股をやるのを真似るのだが、ナイフ術の使い手が静かに足を下ろしているのに、その2人は、必ずドスンと足を落としていた。これにはガッカリである。
大東流合気柔術6段のYouTuberが、大東流合気柔術や気功について沢山の動画を出していて、その中で佐川流四股も教えているのだが、やはり、足で地面をどすんどすんと踏んでいる。佐川は、「つま先からゆっくり下ろせ」と言ったはずで、私が思うに、そこが一番肝心なのだが。
まあ、この人の場合は、気功を取り入れたオリジナルのスタイルで、純粋に佐川流ではないようである。
私が5年かけてたどり着いた四股は、女性にも向いている。
また、道理として確実と思うが、これをやれば、健康、美容、身体強化だけでなく、引き寄せの力も高まる。
一応のやり方は、
(1)両足を横に肩幅位に開いて立つが、開く広さは、自分が心地よい広さで良い。
(2)足は、だいたい平行にするが、少しくらいなら、外股、内股でも良い。
(3)片足を、踵から上げる。上げ方はほんの僅かでも、やや大きくでも、好きなようにやれば良い。つま先はほとんど床から離れなくても良いし、本当に離れなくても良い。
足の上げ方は、相撲のように横に上げず、ほとんど前に上げ、足を上げるというよりは膝を上げている感覚だ。膝は自然に曲げる。
身体は自然に傾くにまかせ、無理に傾かせたり、無理に傾かないようにしてはならない。
(4)上げた足をつま先から静かに下ろす。
(5)足が下りると同時に、反対の足を上げ始める。つまり、足を下ろした時、真っすぐ立って動作を止めない。言い換えれば、動作はずっと止まらない。
(7)(3)から(5)を繰り返す。私の場合、最低50回程度で、200~500回が多い。
尚、これはあくまで私のやり方で、「足を横に開く」「足をつま先から静かに下ろす」さえ守れば、自分が楽なようにやれば良いと思う。
私は、足を少し上げる方法と、やや大きく上げる方法を使い分けている。
また、全体に、どれだけ腰を落とす(正確には膝を曲げる)かだが、私の場合、少し膝が緩んで(曲がって)いるかなあとは思うが、意識しては曲げない(腰を落とさない)。
腰を落としてやると、膝の負担が大きくシンドイこともあるが、膝や腰を痛めると感じた。どうしても、膝や腰が緊張するからである。
だから、リラックスさえしていれば、膝を曲げる(腰を落とす)必要はないと思う。まあ、このあたりも、各自、好きにやれば良い。
この四股は、膝痛や腰痛の解消にも抜群の効果があると思う。そのためにも、くれぐれも、楽にやらないといけないと思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)四股鍛錬で作る達人
(2)佐川幸義 神業の合気(「月刊秘伝」編集部)
(3)月刊 秘伝 2022年 03月号 [雑誌]
AIアート1261
「静かな午後」
Kay
脚の運動として、ジョギングは一般に向いているとは思えないし、ウォーキングにしたって、歩くのに良い場所が少ない。
そもそも、ウォーキングは自然に歩くのが良く、競歩的に歩くのは、あまり良いとは思えない。
スクワットは、私の考えでは、長続きする人は少ないし、腰や膝を痛める恐れがある。
私も長く、数百回のスクワットをやった口だが、いつも、腰や膝に、なんらかの故障を抱えていた。
これらの運動を超えるのが四股と思う。
これは、相撲関係の人で主張している人は多いと思うが、個人的には、相撲の四股は全くお薦めしないし、また、普通の人はやれないと思う。
私が薦めるのは、佐川幸義流四股だが、佐川の四股を見た者はいない。
だが、佐川流四股のやり方は、こだわる必要はないと思う。
むしろ、私は、佐川がやり方を教えなかったことは良いことだと思うのだ。各自、自分に合ったやり方を見つければ良いからだ。
基本は、両足を横に開いて立ち、片足ずつ上げて足踏みをするだけだ。
相撲の四股のように、足を高く上げたり、深く腰を落としたり、上体を大きく傾かせる必要はないし、むしろ、してはならないと思う。
動きはコンパクトで、リラックスした楽な動きが良い。
簡単だ。
しかし・・・
YouTubeで、四股の動画を見ると、相撲関係者はもちろんだが、佐川流を目指したコンパクトな四股をする者も、ほぼ全員が、足をどすんと床に落としているのが本当に残念だ。
佐川流四股に決まったやり方はないと思うが、足は静かに下ろさないといけないのは、佐川流の基本と思う。
佐川も、「つま先からゆっくり下ろす」と言ったということが書かれた文章を読んだことがある。
(私は、四股に関するあらゆる本や雑誌、あるいは動画を調べたので、どの本のどこに書かれていたのか分からなくなったことが多い)
足をゆっくり下ろすやり方でやっている人を本当に見ない。
せっかく動作がコンパクトで楽にやっているのに、足を下ろす時は、ドスンと音を立てて落とすのを見ると、本当にがっかりする。
その中で、『月刊 秘伝 2022年 03月号』に登場した、佐川から直接指導を受けた人が、「ほとんど踵の上げ下ろしをしている」と言われていたのは良いと思ったが、その人が四股を踏んでいる写真を見たら、外股(ガニ股)過ぎて、あれではやり難いと思った。
ところが、YouTubeでちょっと見たのだが、古武術を取り入れたナイフ術(ナイフで戦う技術)を教える人がいて、その人が四股を重視しているということだが、その四股がまさに、足を静かに下ろすというものだった。
実際、その動きを見て、「これは強い」と感じた。
ところが、そこで、そのナイフ術の使い手に指導を受けた、おそらく武術家だと思う2人が、そのナイフ術の使い手が四股をやるのを真似るのだが、ナイフ術の使い手が静かに足を下ろしているのに、その2人は、必ずドスンと足を落としていた。これにはガッカリである。
大東流合気柔術6段のYouTuberが、大東流合気柔術や気功について沢山の動画を出していて、その中で佐川流四股も教えているのだが、やはり、足で地面をどすんどすんと踏んでいる。佐川は、「つま先からゆっくり下ろせ」と言ったはずで、私が思うに、そこが一番肝心なのだが。
まあ、この人の場合は、気功を取り入れたオリジナルのスタイルで、純粋に佐川流ではないようである。
私が5年かけてたどり着いた四股は、女性にも向いている。
また、道理として確実と思うが、これをやれば、健康、美容、身体強化だけでなく、引き寄せの力も高まる。
一応のやり方は、
(1)両足を横に肩幅位に開いて立つが、開く広さは、自分が心地よい広さで良い。
(2)足は、だいたい平行にするが、少しくらいなら、外股、内股でも良い。
(3)片足を、踵から上げる。上げ方はほんの僅かでも、やや大きくでも、好きなようにやれば良い。つま先はほとんど床から離れなくても良いし、本当に離れなくても良い。
足の上げ方は、相撲のように横に上げず、ほとんど前に上げ、足を上げるというよりは膝を上げている感覚だ。膝は自然に曲げる。
身体は自然に傾くにまかせ、無理に傾かせたり、無理に傾かないようにしてはならない。
(4)上げた足をつま先から静かに下ろす。
(5)足が下りると同時に、反対の足を上げ始める。つまり、足を下ろした時、真っすぐ立って動作を止めない。言い換えれば、動作はずっと止まらない。
(7)(3)から(5)を繰り返す。私の場合、最低50回程度で、200~500回が多い。
尚、これはあくまで私のやり方で、「足を横に開く」「足をつま先から静かに下ろす」さえ守れば、自分が楽なようにやれば良いと思う。
私は、足を少し上げる方法と、やや大きく上げる方法を使い分けている。
また、全体に、どれだけ腰を落とす(正確には膝を曲げる)かだが、私の場合、少し膝が緩んで(曲がって)いるかなあとは思うが、意識しては曲げない(腰を落とさない)。
腰を落としてやると、膝の負担が大きくシンドイこともあるが、膝や腰を痛めると感じた。どうしても、膝や腰が緊張するからである。
だから、リラックスさえしていれば、膝を曲げる(腰を落とす)必要はないと思う。まあ、このあたりも、各自、好きにやれば良い。
この四股は、膝痛や腰痛の解消にも抜群の効果があると思う。そのためにも、くれぐれも、楽にやらないといけないと思う。
◆当記事と関連すると思われる書籍のご案内◆
(1)四股鍛錬で作る達人
(2)佐川幸義 神業の合気(「月刊秘伝」編集部)
(3)月刊 秘伝 2022年 03月号 [雑誌]
AIアート1261
「静かな午後」
Kay