教師で教育学者だったウィリアム・スミス・クラーク(1826~1886)が帰国時に、自分が開校した札幌農学校(今の北海道大学)の学生に言ったとされる「ボーイズ、ビー・アンビシャス(Boys, be ambitious like this old man)」は「少年よ、大志を抱け(この老人のごとく)」と訳され、日本人なら知らない者はいないほど有名だ。
ただ、この「ボーイズ、ビー・アンビシャス」は、クラーク博士が実際に言ったのではないとか、意味はせいぜい「元気でな」程度だったとかいろいろ言われているが、大半の日本人にとっては、
「若者よ、大志を抱け(若者よ、大きな夢を持て)」
という意味だし、また、これは金言(きんげん)と捉えられているだろう。
だが、偶然にも同じ札幌の初音ミクの会社であるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長が、何かのインタビューに答えてだと思うが、日本的「ボーイズ、ビー・アンビシャス」と真逆の意味とも思える、
「夢に人生を賭けるな」
と言われたのが本当の金言だ。
伊藤社長は、ミュージシャンを目指す若者達が北海道から上京し、30歳くらいで諦めて帰って来たのを見て、その歳からやり直すのは厳しく、人生を棒に振ったようなものだと思って、そう言われたようである。
まさに、夢に人生を賭けて不幸になった人達だ。
一方、伊藤社長が、ボーカロイドで世界的な大革命を起こしたのは、意図したことではなく、たまたまとか、なりゆきだったと言えなくもないと思う。
AIアート135
「ピュア・ガール」
Kay
『トワイライトゾーン』という、アメリカの古いミステリードラマ(テレビ番組)の中の1つに、自分そっくりのアンドロイドを作った男の話がある。
自分と見分けがつかないばかりか、そのアンドロイドは自分は人間だと思い込んでいた。
男は、自分そっくりのアンドロイドに言う。
「皆、子供の時は、偉くなる、博士になると言う。だが、やがて言わなくなる。だが私は違った。夢を捨てなかったんだ」
結局、この男は、その自分そっくりのアンドロイドに殺される。
まあ、そもそも、あれから半世紀以上経つ今でも、そんなアンドロイドを作るなど、夢のまた夢だ。
このドラマを見て、「うん、夢を捨てないことは素晴らしい」と思う者は(絶対にいる)阿呆だろう。
そんな阿呆は、夢に人生を賭け、その夢に殺される。
私がタイムリーパーでなくても、サッカー選手になるとか、作家になるなんて本気で言う者が周囲にいたら、「やめとけ」とは言えないが、可哀そうだなとは思うだろう。
私の知り合いに、教育事業で成功した人がいる。
その人は、教育に対する情熱を持っている人ということになっているが、彼が塾を始めたきっかけを知っている者は少ない。
彼は、大学生の時(そこそこの大学の学生だった)、無料で子供達を集めて勉強を教えていた。
その時、子供達の親にお菓子をもらったのだが、それですごく得をした気持ちになって、その勉強会を続け、その延長で大学生のまま塾を開いたら、成功してしまったのだ。
要は単に、教え好きのお兄ちゃんだったわけだ。
上の伊藤社長も、公務員兼夜間大学生の時に、電子音楽にハマってしまったなりゆきで会社を起こし、そのなりゆきで初音ミクを作ることになったようである。
まあ、成功するかどうかは分からないが、好きなことをすべきということだろう。
好きなことだから、周囲からは大変な努力をしているように見えても、本人は楽しいだけである。
そして、その好きなことは、自分の力でやることが必要だ。
私の知り合いのその事業家も、塾を経営しながら大学は卒業したし、伊藤社長も公務員も大学も続けながらやっていた。
タイムリープしても、サッカー選手や作家やミュージシャンみたいなものになろうと思い込まないことだ。
そして、タイムリーパーに限らないが、思考を消すことだ。
思考すると全て悪い方に行く。
思考しなければ、どんな展開になるかは分からないが、不幸にはならないだろう。
思考して無駄なことをやる者を馬鹿と言うのである。
まあ、そんな馬鹿は、そもそもがタイムリープはしないものである。
要は、いかなる場合でも、思考を消すことが最重要である。
そのためには、いつも言う通り、「私は誰か?」と自分に問うか、世界コマンドを唱えることである。
馬鹿が多いので、今回のような話も有益と思う。
馬鹿はタイムリープしたってやっぱり駄目だし、そもそもがタイムリープ出来ないだろう。
ただ、この「ボーイズ、ビー・アンビシャス」は、クラーク博士が実際に言ったのではないとか、意味はせいぜい「元気でな」程度だったとかいろいろ言われているが、大半の日本人にとっては、
「若者よ、大志を抱け(若者よ、大きな夢を持て)」
という意味だし、また、これは金言(きんげん)と捉えられているだろう。
だが、偶然にも同じ札幌の初音ミクの会社であるクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之社長が、何かのインタビューに答えてだと思うが、日本的「ボーイズ、ビー・アンビシャス」と真逆の意味とも思える、
「夢に人生を賭けるな」
と言われたのが本当の金言だ。
伊藤社長は、ミュージシャンを目指す若者達が北海道から上京し、30歳くらいで諦めて帰って来たのを見て、その歳からやり直すのは厳しく、人生を棒に振ったようなものだと思って、そう言われたようである。
まさに、夢に人生を賭けて不幸になった人達だ。
一方、伊藤社長が、ボーカロイドで世界的な大革命を起こしたのは、意図したことではなく、たまたまとか、なりゆきだったと言えなくもないと思う。
AIアート135
「ピュア・ガール」
Kay
『トワイライトゾーン』という、アメリカの古いミステリードラマ(テレビ番組)の中の1つに、自分そっくりのアンドロイドを作った男の話がある。
自分と見分けがつかないばかりか、そのアンドロイドは自分は人間だと思い込んでいた。
男は、自分そっくりのアンドロイドに言う。
「皆、子供の時は、偉くなる、博士になると言う。だが、やがて言わなくなる。だが私は違った。夢を捨てなかったんだ」
結局、この男は、その自分そっくりのアンドロイドに殺される。
まあ、そもそも、あれから半世紀以上経つ今でも、そんなアンドロイドを作るなど、夢のまた夢だ。
このドラマを見て、「うん、夢を捨てないことは素晴らしい」と思う者は(絶対にいる)阿呆だろう。
そんな阿呆は、夢に人生を賭け、その夢に殺される。
私がタイムリーパーでなくても、サッカー選手になるとか、作家になるなんて本気で言う者が周囲にいたら、「やめとけ」とは言えないが、可哀そうだなとは思うだろう。
私の知り合いに、教育事業で成功した人がいる。
その人は、教育に対する情熱を持っている人ということになっているが、彼が塾を始めたきっかけを知っている者は少ない。
彼は、大学生の時(そこそこの大学の学生だった)、無料で子供達を集めて勉強を教えていた。
その時、子供達の親にお菓子をもらったのだが、それですごく得をした気持ちになって、その勉強会を続け、その延長で大学生のまま塾を開いたら、成功してしまったのだ。
要は単に、教え好きのお兄ちゃんだったわけだ。
上の伊藤社長も、公務員兼夜間大学生の時に、電子音楽にハマってしまったなりゆきで会社を起こし、そのなりゆきで初音ミクを作ることになったようである。
まあ、成功するかどうかは分からないが、好きなことをすべきということだろう。
好きなことだから、周囲からは大変な努力をしているように見えても、本人は楽しいだけである。
そして、その好きなことは、自分の力でやることが必要だ。
私の知り合いのその事業家も、塾を経営しながら大学は卒業したし、伊藤社長も公務員も大学も続けながらやっていた。
タイムリープしても、サッカー選手や作家やミュージシャンみたいなものになろうと思い込まないことだ。
そして、タイムリーパーに限らないが、思考を消すことだ。
思考すると全て悪い方に行く。
思考しなければ、どんな展開になるかは分からないが、不幸にはならないだろう。
思考して無駄なことをやる者を馬鹿と言うのである。
まあ、そんな馬鹿は、そもそもがタイムリープはしないものである。
要は、いかなる場合でも、思考を消すことが最重要である。
そのためには、いつも言う通り、「私は誰か?」と自分に問うか、世界コマンドを唱えることである。
馬鹿が多いので、今回のような話も有益と思う。
馬鹿はタイムリープしたってやっぱり駄目だし、そもそもがタイムリープ出来ないだろう。